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2026年6月10日水曜日

1920、30、50年代の試合:ハリー・ジェフラ(Harry Jeffra)ほか「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

「トム・ヒーニー vs. ジャック・デラニー」「ハリー・ジェフラ vs. シクスト・エスコバル」「ラルフ・デュパス vs. デニス・ブラディ」ほかを紹介します。


①トム・ヒーニー 10R 判定 ジャック・デラニー

(ヘビー級戦、1928年3月)

ヒーニー:左ジャブ、右ストレート、フック   

デラニー:左ジャブ、右ストレート、フック   

1920、30、50年代の試合:ハリー・ジェフラ(Harry Jeffra)ほか「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

(感想:ヒーニーはニュージーランド・ギズボーン出身の白人(鍛冶屋だそうだが、ボクサーになる前なのか、引退後なのかは不明)。1920年にデビューしてTKO勝ち。ニュージーランド王座(ヘビー級)獲得。オーストラリア王座(ヘビー級)に挑戦して判定で初黒星。英国で英連邦王座(ヘビー級)に挑戦したが、判定負け。南アフリカで連勝。アメリカ上陸。パウリノ・ウズクドゥン、後の世界王者ジャック・シャーキーとドロー。シャーキー戦の次の相手はデラニー。デラニーはカナダ・ケベック州出身の白人。本名は「オヴィラ・シャプデレーヌ」。1919年10月にアメリカでプロデビュー(新聞判定で勝利)。カナダで数試合やって主戦場をアメリカに。判定で初黒星後、連勝。TKO負け、判定負けはあったが、トミー・ローランに判定勝利(1924年)、タイガー・フラワーズにKO勝ち(1925年)。世界ライトヘビー級王座に挑戦して2-0の敗北。そこから連勝でニューヨーク州公認世界ライトヘビー級王座に挑戦。判定で王座奪取。初防衛に成功。ヘビー級に挑戦するため、王座返上。このところ五連続KO勝ちでヒーニー戦。ニューヨーク「マジソン・スクエア・ガーデン」での一戦。モノクロの映像で選手の顔がよく見えないうえに同じ色(黒?)に見えるトランクス。身長も同じぐらい。正直なところ、どちらがヒーニーなのかわからない。ただ、同じようなタイプ。ガードを下げた構えで相手に接近し、ストレート、フックを荒っぽく放つ。タフな殴り合いだが、その分、もみ合いからのクリンチになるシーンが多い。互角のように見え、時折互いの強打がヒット。15R終了。判定は3-0。ヘビー級のヒーニー。ライトヘビー級から上がってきたデラニー。その差があったのではないだろうか。その後の二人。デラニーは再起戦でジャック・シャーキーに1RでKO負け。ブランクを挟んで四連勝で引退。1948年11月27日、心臓発作のため48歳で死去。ヒーニーは次の試合でジーン・タニーのNBA世界ヘビー級王座に挑戦したが、TKO負け。更に二連敗。マックス・ベアにKOされるなど多くの敗北。タニー戦後はサッパリだったが、1933年までリングに上がった。) 


②ハリー・ジェフラ 15R 判定 シクスト・エスコバル

(世界バンタム級タイトル戦、1937年9月)

ジェフラ:左ジャブ、右ストレート、左フック

エスコバル:左ジャブ、右ストレート、左右フック

1920、30、50年代の試合:ハリー・ジェフラ(Harry Jeffra)ほか「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

(感想:ジェフラがタイトル獲得。王者エスコバルはプエルトリコ・バルセロネタ出身。ルー・サリカと世界王座をめぐる攻防の末、王者に。挑戦者ジェフラはメリーランド州ボルチモア出身の白人。連勝の勢いで初の世界挑戦。ニューヨーク「ポロ・グラウンズ」での一戦(短いハイライト映像で観戦)。フットワーク&ジャブのジェフラ。打ち合いを避けながら左フックからの右ストレートといったコンビネーション。エスコバルはジャブを使いながらジェフラを追い掛ける。判定は3-0。アウトボクシングでジェフラが新王者に。エスコバルの右ストレート、左右フックはしっかりした打ち方ではあったが、空転させられてしまった。再戦はエスコバルが勝ち、王座奪回。ジェフラは後、世界フェザー級王座を獲得し、二階級制覇。しかし、この王座も奪回されてしまった。パワーがあるタイプではなかったのが原因か?)


③ラルフ・デュパス 10R 判定 デニス・ブラディ

(ライト級戦、1954年4月)

デュパス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ブラディ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

1920、30、50年代の試合:ハリー・ジェフラ(Harry Jeffra)ほか「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

(感想:ライト級の白人選手同士の一戦。デュパスはルイジアナ州ニューオーリンズ出身。1950年、プロデビュー(ドロー)。以来、月に三試合するなど多くの試合。判定負けをするなど、まだ経験が足りないところもありそう。ブラディはニューヨーク州ブロンクス出身。1944年、デビュー(KO勝ち)。デュパスと似たようなところがあり、階級を徐々に上げながら多くの試合。連勝しては判定負け(連敗したことも。1944年、サンディ・サドラーに判定負け)。共に一定の実力はあるが、それ以上になれないところがある。ニューオーリンズでの一戦。あまり器用ではない二人。開始から接近戦を展開するが、フックの振りが大きく、クリンチしながら互いに相手のボディをボカボカとオープンブロー気味のパンチで打つ(思わず笑ってしまうような小競り合いだった)。中間距離では良いストレート、フックをヒットさせる。4R、デュパスが足を使いながらジャブを連打する。10Rはこれまで雑なフック連打が多かったブラディも足を使ってジャブ。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。結局のところ似た者同士だった二人。共にタフだったが、デュパスの中間距離からのジャブが評価されたと思われる。後、ブラディは勝ったり負けたり。中堅選手としてキャリアを終えた。)


④ラルフ・デュパス 10R 判定 ギル・ターナー

(ウェルター級戦、1958年10月)

デュパス:左ジャブ、右ストレート、フック

ターナー:左ジャブ、右ストレート、フック

1920、30、50年代の試合:ハリー・ジェフラ(Harry Jeffra)ほか「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

(感想:ブラディ戦後のデュパス。判定負けはあったが、ガスパー・オルテガを2-0の判定で下すなど概ね好調。しかし、ジョー・ブラウンの世界ライト級王座への挑戦はTKO負け。再起二連勝でターナー戦。ターナーはペンシルベニア州フィラデルフィア出身の黒人。アマチュアではウェルター級で全米王者に。1950年、プロデビュー(KO勝ち)。ベテランのボー・ジャック、アイク・ウィリアムスらに勝利。満を持しての世界初挑戦で世界ウェルター級王者キッド・ギャビランにTKOで初黒星。再起戦でボビー・ダイクスにも敗北。連勝後、ジョーイ・ジャーデロに3-0の敗北。ジーン・フルマー、カーメン・バシリオ、ヤマ・バハマらに敗北。このところ勝ったり負けたり。カナダ・モントリオールでの一戦(ハイライト映像で観戦)。似た体格、戦い方。接近戦でのストレート、フックの打ち合い。激しい攻防だが、デュパスはワンツーからの左フックに良さがあり、右ストレートを当てる。ターナーはフックの振りが大きく、隙があるようだ。10R終了。デュパスが当てる巧さ、思い切りのいい右ストレートで勝利。攻めるときのディフェンスに差があった。その後の二人。ターナーは再起戦に判定負けで引退。デュパスはエミール・グリフィスの世界ウェルター級王座に挑戦して敗れるなど苦労したが、世界J・ミドル級王者に。しかし、在位期間は短かった。)


①「Heavyweight 

Tom Heeney vs. Jack Delaney」

②「World Bantamweight Title

Sixto Escobar vs. Harry Jeffra」

③「Lightweight 

Ralph Dupas vs. Dennis Brady」

④「Welterweight 

Ralph Dupas vs. Gil Turner」

 

2026年6月5日金曜日

ジョー・メデル(Jose Medel)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

バンタム級。「ロープ際の魔術師」。エデル・ジョフレ戦(再戦)、原田戦(初戦)、ウォルター・マクゴーワン戦を紹介します。


ジョー・メデル(メキシコ)

身長164cm:オースドックス(右構え)

ジョー・メデル(Jose Medel)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

①エデル・ジョフレ 6R KO ジョー・メデル

(世界バンタム級タイトル戦、1962年)

メデル:左右フック

ジョフレ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

左フックでメデルがダウン

(感想:ジョフレがタイトル防衛。1950、60年代が全盛期だったホセ・メデル(メキシコシティ出身)。日本では英語風に「ジョー・メデル」と呼ばれ、「ロープ際の魔術師」とも呼ばれた。ジョフレと戦うのはこれが二度目。初戦はジョフレがKO勝ち。今度は世界王座を懸けて勝負。王者ジョフレはブラジル・サンパウロ出身で、「黄金のバンタム」と呼ばれるほどの実力者。サンパウロでの一戦(短いハイライト映像で観戦)。パワフルなフックを振るうメデル。しかし、ジョフレはしっかりブロック。手数が多いジョフレ。ジャブを連打し、右ストレート、左右フック。特に左フックが強烈。メデルのやや振りが大きいフック攻撃の隙を突き、コーナー付近で左フックでダウンを奪う。記録によると5Rと6RにメデルがダウンしてKOになったとのこと。メデルのパンチは力強かったが、ジョフレが手数とガードの隙間を正確に打ち抜くパンチで快勝。「ロープ際の魔術師」がロープ際でKOされてしまった。)


②ジョー・メデル 6R KO ファイティング原田

(バンタム級戦、1963年)

メデル:左ジャブ、右ストレート、左右フック

原田:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

6R:連打で3度、原田がダウン

(感想:元世界フライ級王者の原田。バンタムに階級を上げて二階級制覇を目指す状況。日本での一戦(TV映像には「特別カード」とある)。1Rからラッシュをかける原田。積極的にジャブ、ストレートで前進し、左右フック、得意の左ボディ打ち。メデルはロープを背負って応戦。6R、それまでと同じように攻める原田だが、右フックを食ってグラつく。それでも前に出るが、左右フックを浴びて三度ダウン。立ったが、レフェリーはカウントアウト。客席から座布団が投げ入れられた。受け身の姿勢ながらメデルが KO勝ち。一発一発にパワーを込める分、手数が少な目だったが、右フック一発で逆転した。原田は快調に飛ばしていたが、ちょっと攻撃一辺倒になりすぎたか。再戦は世界バンタム級王座を懸けて行われ、王者原田が判定勝ち。前回の教訓を生かし、原田はディフェンスしながら丁寧にポイントを取った。)


③ジョー・メデル 6R TKO ウォルター・マクゴーワン

(バンタム級戦、1965年)

メデル:左ジャブ、右ストレート、左フック

マクゴーワン:左ジャブと右ストレート

(ダウンシーン)

右ストレートでマクゴーワンがダウン

6R:左フックで2度、マクゴーワンがダウン

(感想:原田との初戦後、メキシコ・バンタム級王座を防衛し続けるメデルが英国遠征。マクゴーワンは英国の白人。英国王座、英連邦王座(いずれもフライ級)を獲得したことがあるが、欧州フライ級王座はサルバトーレ・ブルーニに判定負けで獲得ならず。そこから連勝でメデル戦。英国ウェンブリーでの一戦(短いハイライト映像で観戦)。いかにも「英国のボクサー」といった感じのボクサータイプ、マクゴーワン。ディフェンスを意識しながらジャブ連打。メデルも左ジャブ、そしてパワーの乗った右ストレート、左フック。ロープを背負うメデルがカウンターの右ストレートでマクゴーワンをダウンさせる。6R、左フックでグラついたマクゴーワンが二度ダウンしてレフェリーストップ。パワーと倒す姿勢でメデルが圧勝。英国のボクサーはキレイなボクシングをするが、その分、パワーで負けることが多い(ような気がする)。その後の二人。マクゴーワンはブルーニに判定で雪辱後、アラン・ラドキンに判定勝ちで英国王座、英連邦王座(いずれもバンタム級)を獲得。リング誌から「世界フライ級王者」に認定されたが、チャチャイ・チオノイとWBC世界フライ級王座を懸けて二連敗。メデルは原田との再戦に敗れて世界バンタム級王座獲得ならず。再起戦でチューチョ・カスティーヨ(後の世界バンタム級王者)にも敗北。さらにライオネル・ローズ、ルーベン・オリバレスらにも敗北。戦い続け、ラストファイトは日本。相手は後の世界王者ロイヤル小林で、TKO負け。パンチは強かったが、結局、世界王者にはなれず。一発にパワーを込めるため、手数で負けてしまったり、受け身の姿勢になってしまったりする残念なところがあった。)


①「World Bantamweight Title

Eder Jofre vs. Jose Medel」

②「Bantamweight 

Jose Medel vs. Fighting Harada」

③「Bantamweight 

Jose Medel vs. Walter McGowan」


ファイティング原田(Fighting Harada)のページ

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エデル・ジョフレ(Eder Jofre)のページ


2026年5月31日日曜日

ジミー・ワイルド(Jimmy Wilde)&パンチョ・ビラ(Pancho Villa)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

世界フライ級王者。世界王座戦「王者ジミー・ワイルドvs.挑戦者パンチョ・ビラ」、1930年代の世界フライ級王者ベニー・リンチを紹介します。


ジミー・ワイルド(イギリス)

身長159cm:オースドックス(右構え)

(元々は炭坑労働者であったが、腕っぷしの強さを認められてプロ入り。自分よりも大きい選手を相手に片っ端からKO勝ち。「マイティ・アトム」と呼ばれるようになり、初代世界フライ級王者に。ロードワークやスパーリングでは妻アンが相手を務めて夫をサポート。古い時代の選手のため映像があまり無いのが残念であるがハイライト映像で見たところ、非常にアグレッシブでジャブ、ストレート、フックといった基本的なパンチを正確にパワフルに打っていくタイプ。)


パンチョ・ビラ(フィリピン)

身長155cm:オースドックス(右構え)

(18歳でプロ入りし、その後ニューヨークへ渡る。ワイルドをKOして東洋人初の世界王者に。その後も勝ち続けたが、ジミー・マクラーニンとのノンタイトル戦で敗北。その10日後に死去。原因は敗血症(何らかの感染症を起こしている細菌が体内で増殖して炎症が全身に広がり、臓器障害を引き起こす症状)。試合前に親不知を抜いてそれが結果的に敗血症につながった、とのこと。)


パンチョ・ビラ 7R KO ジミー・ワイルド

(世界フライ級タイトル戦、1923年)

ワイルド:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ビラ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

7R:連打でワイルドがダウン

ジミー・ワイルド(Jimmy Wilde)&パンチョ・ビラ(Pancho Villa)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

(感想:ビラがタイトル獲得。ハイライトで観た試合。ワイルドが両手を下げた構えから正確なジャブ、右ストレート、速射砲のような左右フック連打。実にテンポの良い、リズミカルかつパワフルな攻撃。ビラはフィリピンの選手らしい一発一発にパワーを込めるパンチ。左右フックだけではなく、ジャブにもパワーがある。手数が多いワイルドにビラはパワーで対抗。フック連打で激しい打ち合い。6R、左フックを食ってワイルドが後退。7R、強烈な連打(古い映像のため角度的によく見えないパンチもあったが、左フックからの右ストレートだったように見えた)でワイルドが前のめりにダウン。ワイルドのセコンドがリングインして試合終了。ビラが実に強力なパンチで勝利。これでワイルドは引退。豪快にKOされてしまったが、全盛を過ぎたラストファイトでも良いパンチを打っていた。)


「World Flyweight Title

Jimmy Wilde vs. Pancho Villa」

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ベニー・リンチ(スコットランド)

身長163cm:オースドックス(右構え)

ジミー・ワイルド(Jimmy Wilde)&パンチョ・ビラ(Pancho Villa)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

(スコットランド初の世界王者。子供の頃からボクシング好きで、まずは草試合で活躍(昔は見世物の素人ボクシングが人気があった。今でもケンカ大会が一部で盛り上がっているようだ)。プロ入り後は勝ったり負けたりしながら経験を積む。1935年、ジャッキー・ブラウンを2RでKOして王座強奪。ディフェンスはあまり気にしないスタイル。ひたすら接近して左右フックをぶちかます攻め方。時には足を使って距離を取ることも。強かったが酒に溺れるようになってしまい、体重超過で王座剥奪。33歳の若さで世を去った。)

 

2026年3月11日水曜日

ロデル・マヨール(Rodel Mayol)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBC世界ライトフライ級王者。ピグミー・ゴーキャットジム戦、イーグル京和戦、フリオ・セサール・ミランダ戦を紹介します。


ロデル・マヨール(フィリピン)

身長163cm:オーソドックス(右構え)

ロデル・マヨール(Rodel Mayol)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

①ロデル・マヨール 5R KO ピグミー・ゴーキャットジム

(ライトフライ級戦、2001年8月)

マヨール:左ジャブ、右ストレート、フック

ピグミー:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

1R:ワンツーでピグミーがダウン

2R:ワンツーでピグミーがダウン

3R:左フックでピグミーがダウン

5R:右ボディ、左ボディで2度、ピグミーがダウン

(感想:フィリピンのマヨール。アマチュアで活躍(大会で優勝したことも)。4戦目でフィリピン王座(ミニマム級)を獲得したり、後に世界挑戦する中島健を下したりするなどプロデビュー以来、連勝中。タイのピグミーは来日経験あり。フィリピンでジョマ・ガンボアにTKO負けしたことも。フィリピン・アンティポロでの一戦。小さいながらもガッチリした体のピグミー。しかしながら、1Rからマヨールが素晴らしいパンチ。速いワンツーでピグミーがダウン。その後も伸びのあるワンツー、パワーのある左フックを自在に使いこなすマヨール。ピグミーはブロックしながらジャブで応戦。2R、マヨールが右アッパーからの左アッパー。後退したピグミーにワンツーで二度目のダウンを奪う。それでも接近戦を挑む勇敢なピグミー。右ストレート、左フックに強さが感じられるが、攻めが単発で試合の主導権を握ることができない。3R、左フックでピグミーがダウン。しかし、これは引っかけたようなパンチで大したことはなさそう。4R、ボディが効いたピグミー。5Rにボディで二度ダウンして試合終了。マヨールは実に素晴らしい選手。パンチに伸びとパワー、そして正確さ。ワンツーからの左フックが特に良かった。ピグミーはパンチは強そうだったが、単発で当てさせてもらえず。後にミニマム級で世界挑戦したが、勝てなかった。)                     


②イーグル京和 12R 判定 ロデル・マヨール

(WBC世界ミニマム級タイトル戦、2006年)

マヨール:左ジャブ、右ストレート、フック

イーグル:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

12R:右フックでマヨールがダウン

(感想:イーグルがタイトル防衛。ピグミー戦後も好調のマヨール。東洋太平洋ミニマム級王座を三度防衛し、ロレンソ・トレホをKOしてWBC世界ミニマム級王座挑戦権も獲得。その次の試合で「三迫ジム所属」として待望の世界初挑戦。これまで22連勝(17KO)、WBC1位。王者イーグルは日本を拠点とするタイ人。肩の負傷で一度王座を手放したが、奪回。初防衛戦を中島健と行い、TKO勝ち。マヨール戦は奪回した王座の二度目の防衛戦となる。「後楽園ホール」での一戦(TV解説席にファイティング原田、浜田剛史、セレス小林)。1Rから激しい強打の応酬。ディフェンスしながら互いに右ストレート、左右フックを打ち合うスリリングな展開。2R、イーグルの右目が早くも腫れる。3R、マヨールの左フックがヒット。5R、バッティングでイーグルが負傷し、ドクターチェック(この時、レフェリーは「試合ストップ」と一瞬勘違いして試合終了のゼスチャーをしかけた。日本のドクターと外国人レフェリーは言葉が通じるのだろうか、と以前から思っていたが、伝わりにくい時もあるようだ)。その後もパワフルにフックを振るうマヨール。イーグルはワンツー、右カウンター、ボディ打ちなどで隙を狙う攻め。12R、右目下のキズを負ったマヨールが右フックで痛恨のダウン。12R終了。判定は僅差の3-0。一進一退の攻防だった試合。イーグルが王者のアドバンテッジで何とか勝利。マヨールは最後までパワーがあったが、やや攻め方が単調だったか。その後もイーグルはロレンソ・トレホ、八重樫東を相手に防衛。オーレイドン・シスサマーチャイに敗れて王座陥落。それが最後の試合となった。)   


その後のマヨール 

ウリセス・ソリスのIBF世界ライトフライ級王座に挑戦したが、8RでTKO負け。再起戦のアドリアン・エルナンデス戦は4RでのKO負け。フィリピン王座(ライトフライ級)を決定戦で獲得(ただし、2-1の負傷判定勝ち)。イバン・カルデロンのWBO世界ライトフライ級王座に二度挑戦したが、いずれも負傷判定でドロー、敗北。その次の試合でWBC世界ライトフライ級王者エドガル・ソーサ(メキシコ)を破ってついに世界王者に。しかし、初防衛戦はオマール・ニーニョ・ロメロと妙なドロー(反則打で決着)。再戦でロメロに判定負け、王座陥落。その強さに見合わないキャリアとなってしまった感がある。


③ロデル・マヨール 10R 判定 フリオ・セサール・ミランダ

(スーパーフライ級戦、2012年)

マヨール:左ジャブ、右ストレート、フック

ミランダ:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

1R:左フックでミランダがダウン

2R:左アッパー連打でミランダがダウン

5R:連打でミランダがダウン

(感想:世界王座陥落後、連勝のマヨール。再び世界を目指す状況。ミランダはメキシカンで、元WBO世界フライ級王者。コチラもまた世界王座返り咲きを目指す状況。フィリピン・パシッグでのサバイバル戦。1R、ワンツーで攻めるミランダ。マヨールは距離を取ってジャブ。右ストレートからの左フックでミランダがダウン。それでも前進するファイターのミランダ。マヨールはディフェンスしながら左フックからの右ストレートなどで応戦。2R、左アッパー連打でミランダがダウン。しかしながら、実にしぶといミランダ。サウスポーにスイッチしたりしながら接近戦を仕掛ける。5R、右ボディが効いたミランダ。連打でダウン。その後は接近戦。互いに振りが大きめのフック。そのためパンチの正確さに欠け、クリンチ、もみ合い。10R終了。判定は3-0。似たタイプの二人。ダウンを奪ったマヨールが勝利したが、大きな力量差は感じられなかった。その後の二人。ミランダはメキシコ王座(バンタム級)を獲得したが敗北もあり、世界戦はなかった。マヨールはこの次の試合でIBF世界スーパーフライ級王者ファン・カルロス・サンチェス・ジュニアに挑戦。KO負けで二階級制覇ならず。それが最後の試合となった。)


①「Light Flyweight 

Rodel Mayol vs. Pigmy Kokietgym」

②「WBC World Minimumweight Title

Eagle Den Junlaphan vs. Rodel Mayol」

③「Super Flyweight 

Rodel Mayol vs. Julio Cesar Miranda」


イーグル・デン・ジュンラパン(Eagle Den Junlaphan)のページ
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オーレイドン・シスサマーチャイ(Oleydong Sithsamerchai)のページ


2026年3月6日金曜日

マイケル・ドミンゴ(Michael Domingo)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

フィリピン・バンタム級王者。タイトル戦のプーンサワット戦、フレデリック・パトラック戦ほかを紹介します。


マイケル・ドミンゴ(フィリピン)

身長160cm:オーソドックス(右構え)

マイケル・ドミンゴ(Michael Domingo)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

①プーンサワット・クラティンデーンジム 12R 判定 マイケル・ドミンゴ

(PABAバンタム級タイトル戦、2004年)

ドミンゴ:左ジャブ、右ストレート、フック

プーンサワット:左ジャブ、右ストレート、フック

(感想:プーンサワットがタイトル防衛。ドミンゴはフィリピン・レバク出身。フィリピン・バンタム級王者になったことがあるが、日本でホルヘ・リナレスに判定で敗れるなど勝ったり負けたり。直前の試合もタイで行い、IBFパンパシフィック王座(バンタム級)に挑戦して判定負け。王者プーンサワットは勢いに乗るパワフルなタイ人で、これまで全勝。これが15度目の防衛戦。タイ・ナコーンパノムでの一戦。いつものようにディフェンスしながら精力的にジャブ、ワンツーからの左フックで攻めるプーンサワット。ドミンゴもまたディフェンスができる選手で、ジャブで応戦。接近戦。互いにパワフルなワンツー、フック。左フックに良さがあるドミンゴだが、プーンサワットが手数と攻めの姿勢でポイント上、優勢か? 12R終了。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。プーンサワットはハイレベルで、最後まで攻め続けるスタミナ。ドミンゴはよく頑張ったが、相手の勢いに押された。その後、プーンサワットはWBA世界バンタム級暫定王座、WBA世界S・バンタム級王座を獲得する活躍を見せた。)


②フレデリック・パトラック 9R KO マイケル・ドミンゴ

(WBFバンタム級王座決定戦、2006年10月)

ドミンゴ:左ジャブ、右ストレート、フック

パトラック:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

9R:連打でドミンゴがダウン

(感想:パトラックがタイトル獲得。プーンサワット戦後のドミンゴ。経験を積んだ結果なのか、好調。フィリピン・バンタム級王座を取り戻し、連続防衛。ベテランのアレハンドロ・モンティエルにTKO勝ち。これまで26勝(11KO)14敗3分。パトラック(29歳)はフランス・ベジエ出身で、19勝(10KO)7敗1分。勝ったり負けたりの後、欧州王座(バンタム級)に挑戦して引き分け。フランス王座(バンタム級)獲得。欧州王座も獲得できたが、防衛ならず。このところ連勝中。フランス・アグドでの一戦。互いにガードを上げてジャブ。手数が多いパトラック。ジャブ連打、右ストレートからの左ジャブといったテクニック、接近してフック連打。ドミンゴは悪くはないが、攻撃が単発。手数でポイント上、パトラックが優勢の中、9R。連打でドミンゴがダウン。うつぶせに倒れたまま10カウントを聞いた。パトラックが手数で勝利。ドミンゴは細かく打たれ続け、ギブアップするかのような負け方だった。ただ、共に「一発のパワー」はあまり感じられず。その後のパトラック。連勝(WBF王座の防衛戦はしなかったようだ)。アンセルモ・モレノのWBA世界バンタム級王座に挑戦してTKO負け、引退。)


③マイケル・ドミンゴ 2R KO マデ・ロビンソン・ムタンビ

(スーパーバンタム級戦、2012年10月)

ドミンゴ:左ジャブ、右ストレート、フック

ムタンビ:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

2R:左ボディでムタンビがダウン

(感想:パトラック戦後、活躍するドミンゴ。フィリピン王座を防衛、WBOオリエンタル王座(バンタム級)獲得、防衛。しかし、メジャー団体の世界王座挑戦は無し。これまで44勝(19KO)15敗3分。ムタンビはウガンダ・カンパラ出身の黒人。地元中心のキャリアで、19勝(7KO)2敗1分。デビューから連勝。TKOで初黒星。マイナー団体のスーパーフライ級王座獲得、アフリカ王座(バンタム級)は判定で獲得ならず。フィリピン・パサイでの一戦。非常に良いボクサーになったドミンゴ。足でリズムを取りながら左のガードを下げた構えからジャブ連打、ワンツー、フック。実にリズミカルなボクシング。ムタンビはガードを上げてジャブで応戦するが、ガチャガチャしたボクシング。2R、右ストレートが効いたムタンビ。左ボディでダウン。うずくまったままカウントアウト。ドミンゴが流れるような攻撃で快勝。ディフェンスもできていた。しかし、残念なことにこれで引退。ムタンビは現役続行。WBOのアフリカ王座(フェザー級)に挑戦してKOされるなどあまりよくない状況。)


①「PABA Bantamweight Title

Poonsawat Kratingdaenggym vs. Michael Domingo」

②「vacant WBF Bantamweight Title

Frederic Patrac vs. Michael Domingo」

③「Super Bantamweight 

Michael Domingo vs. Mudde Robinson Ntambi」


プーンサワット・クラティンデーンジム(Poonsawat Kratingdaenggym)①のページ

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プーンサワット・クラティンデーンジム(Poonsawat Kratingdaenggym)②のページ


 

2026年2月27日金曜日

ホルヘ・リナレス②(Jorge Linares)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

世界三階級王者。世界王者になる前の試合&世界戦。アヨン・ナランホ戦、ハビエル・プリエト戦ほかを紹介します。


ホルヘ・リナレス(ベネズエラ)

身長173cm:オーソドックス(右構え)

ホルヘ・リナレス②(Jorge Linares)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

①ホルヘ・リナレス 6R 判定 アヨン・ナランホ

(スーパーフェザー級戦、2005年)

リナレス:左ジャブ、右ストレート、フック   

ナランホ:左ジャブ、右ストレート、フック   

(ダウンシーン)

6R:右カウンターでナランホがダウン

(感想:これまで16連勝(10KO)のリナレス。日本をベースに地元ベネズエラ、パナマ、アルゼンチンでも勝利し、フェザー級で世界ランク上位(WBA4位、WBC3位)。ナランホはフィリピン人で、13勝(5KO)5敗。フィリピン王座(スーパーバンタム級)に挑戦して判定負けしている中堅どころ。直前の試合は8回戦で判定勝ちで、現在フィリピン・スーパーバンタム級2位。横浜での一戦。上半身がゴツくなったリナレス。ワンツーからの左フックにパワーを込める。ナランホは厄介な男。相手から距離を取ってジャブ、接近して大きなフック。攻めるときのバランスは悪いが、タフでしぶといタイプ。トリッキーな動きを入れながら、打たれても反撃。試合はリナレスがブロック&コンビネーションで優勢。4Rに左右フックでボディ連打を決め、6Rには長い右ストレートカウンターでナランホをダウンさせる。6R終了。判定はフルマークの3-0。KOできなかったが、リナレスはパンチが良かった。ナランホはタフなうえに微妙にディフェンスの巧さ。「フィリピン人はボディ攻撃に弱い」とよく言われるが、ナランホはそうではなかった。しかし、これが最後の試合に。) 


②ホルヘ・リナレス 10R 判定 サオヒン・シリタイコンドー

(スーパーフェザー級戦、2006年)

リナレス:左ジャブ、右ストレート、左フック   

サオヒン:左ジャブ、右ストレート、フック   

(感想:これまで19連勝(12KO)のリナレス。サオヒンはタイ・サコンナコーン出身で、49勝(33KO)11敗。元世界王者ローランド・パスクワに判定負けするなど勝ったり負けたりだったが、開眼。連戦連勝でPABAバンタム級王者に。連続防衛。ポーリー・アヤラのWBA世界バンタム級王座に挑戦したが、3-0で敗北(1999年)。エイディ・モヤとWBA世界バンタム級暫定王座決定戦を行ったが、3-0で敗北(2000年)。日本で石井広三に3-0の敗北。決定戦でPABAフェザー級王者に。連続TKO勝ちで防衛中。背は低いが(163cm)、その分、エラいガッチリした身体(いかにもタフそう)。後楽園ホールでの一戦(TV解説席にファイティング原田、浜田剛史、粟生隆寛(世界王者になる前))。互いに警戒しながらダッキング&ジャブ。リナレスがジャブ連打、右ストレートからの左フック。サオヒンはタフネスにまかせて乱打するのかと思ったら、さにあらず。伸びる右ストレートでワンツー、ゴツいフックで比較的丁寧な試合ぶり。実に慎重な二人。リナレスはディフェンス&ジャブ連打の軽いボクシング(右拳を痛めている?)。サオヒンの大きなパンチは空を切る。7Rに右カウンターを決めたリナレスだが、軽いパンチを出すばかりで10R終了。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。盛り上がらなかった試合(リングサイドは静かな状態が続いた)。強打者も不発に終われば魅力無し、といったところ。サオヒンは雑な攻め方。思い切りの良さがもっとあればよかったが。その後、サオヒンは再起戦でPABA王座防衛。ブランク。カムバックしたが、WBOアジア王座戦(フェザー級)でTKO負けして引退。)


③フアン・カルロス・サルガド 1R TKO ホルヘ・リナレス

(WBA世界スーパーフェザー級タイトル戦、2009年)

リナレス:左ジャブ   

サルガド:左ジャブ、右ストレート、フック   

(ダウンシーン)

1R:左フック、連打で2度、リナレスがダウン

(感想:サルガドがタイトル獲得。サオヒン戦後も連勝でオスカー・ラリオスとWBC世界フェザー級王座決定戦を行ったリナレス。TKO勝ちで世界王者に。初防衛に成功後、決定戦でWBA世界スーパーフェザー級王座獲得、二階級制覇。初防衛に成功し、二度目の防衛戦。WBA6位の挑戦者サルガドはメキシコシティ出身。これまで21勝(15KO)1分。WBC、次いでWBAの地域王座を獲得するなど挑戦者の資格は充分。東京での一戦。共にスリムで似た体型。速いジャブを使う。ブロックするリナレスだが、キレ味鋭い左フックを食ってダウン。完全に効いており、再開後に連打を浴びて二度目のダウン。立ったが、フラついてレフェリーストップ。何と全勝のリナレスが1Rで初黒星。衝撃の結末だが、最初のダウンの左フックはいいパンチだった。その後のサルガド。内山高志にKOされて初防衛ならず。後、決定戦でIBF世界スーパーフェザー級王座獲得。防衛にも成功。)


④ホルヘ・リナレス 4R KO ハビエル・プリエト

(WBC世界ライト級王座決定戦、2014年)

リナレス:左ジャブ、右ストレート、左フック   

プリエト:左ジャブ、右ストレート、フック   

(ダウンシーン)

4R:ワンツーでプリエトがダウン

(感想:リナレスが三階級制覇。サルガド戦後のリナレス。WBC世界ライト級王座決定戦に出場したが、TKO負け(リナレスは決定戦が多い。世界王者を倒して新旧交代するところにプロボクシングの醍醐味があるのだが)。挑戦者決定戦に勝利して、再びWBC世界ライト級王座決定戦に出場。これまで37勝(24KO)3敗。WBC1位で、年齢は29。2位のプリエト(27歳)はメキシコ・アパツインガン出身で、24勝(18KO)7敗2分。身長はリナレスと同じ173cm。2006年にデビューし、WBCの地域王座(ウェルター級)、WBCアメリカ王座、メキシコ王座(いずれもスーパーライト級)、WBCシルバー王座(ライト級)を獲得してきた。ただ、このところシルバー王座戦で二連続ドロー。「勢い」という点でどうか? 東京体育館での一戦。互いにジャブ。動きのスピードはそこそこ。プリエトはフックが武器で、左フックからの右フックなど。リナレスはデビュー当初の原点に戻ったかのようにワンツーからの左フック。互いにディフェンス。 リナレスはジャブ、プリエトは左フックに良さ。4R、フックで攻めるプリエトだが、ワンツーが効いて(少し間を置いて)ダウン。横になったまま10カウントを聞いた。リナレスがジャブを丹念に突いて念願の三階級制覇。日本で達成でき、大いに喜んでいた。プリエトはやや物足りない。スピード感、攻撃の鋭さに欠けた。その後の二人。プリエトは試合間隔が長くなり、勝ったり負けたり。リナレスは日本を離れ、英国、アメリカでWBC王座を防衛(WBCからダイヤモンド王者に認定された)。WBA世界ライト級王座も獲得。ワシル・ロマチェンコには敗れたが、世界のトップ選手として活躍した。)


①「Super Featherweight 

Jorge Linares vs. Ayon Naranjo」

②「Super Featherweight 

Jorge Linares vs. Saohin Srithai Condo」

③「WBC World Super Featherweight Title

Jorge Linares vs. Juan Salgado」

④「vacant WBC World Lightweight Title

Jorge Linares vs. Javier Prieto」

 

2026年2月25日水曜日

ホルヘ・リナレス①(Jorge Linares)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

世界三階級王者。デビュー当初の試合、チャワン戦、アリエル・オーストリア戦、パク・ジョンフン戦ほかを紹介します。


ホルヘ・リナレス(ベネズエラ)

身長173cm:オーソドックス(右構え)

ホルヘ・リナレス①(Jorge Linares)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

①ホルヘ・リナレス 6R 判定 チャワン・ソーウォラピン

(スーパーバンタム級戦、2003年)

リナレス:左ジャブ、右ストレート、フック   

チャワン:ジャブ、ストレート、フック   

(ダウンシーン)

1R:右フックでチャワンがダウン

2R:右フックでリナレスがダウン

(感想:ベネズエラ・バリナス出身のリナレス。本名は「ホルヘ・ルイス・リナレス・パレンシア」で、ニックネームは英語で言うところの「ゴールデンボーイ」。父がボクサーで、兄弟たちもボクサーに。アマチュアで活躍。何とベネズエラではなく、2002年に17歳で初来日して「帝拳ジム」に入門。デビュー戦は韓国人に1RでKO勝ち。チャワン戦はプロ二戦目。チャワンはタイ人だが、特筆すべき実績が見当たらない男(TVテロップには「5勝2敗」とあった)。直前の試合はインドネシア・ジャカルタでTKO負け。後楽園ホールでの一戦。1R、ガードを上げてジャブのリナレス。ワンツーからの左フック、左ボディ打ちなどロングのパンチを使用。チャワンはジャブ、右ストレートを出し、サウスポーにチェンジして左ストレート。ただ、動きのスピード感に欠け、右フックでダウン。その後も慎重にブロックしながら右ストレート、左フックを当てるリナレスだが、2Rに斜め下からの右フックを食ってダウン。さらに慎重になり、ブロック&ロングパンチのリナレス。6R終了。判定は3-0。後に大物になるリナレスだが、この試合では欠点。長いパンチに隙があり、「攻めるときは攻め、守るときは守る」という攻防分離型。ただ、ダウンは食ったが死角からのパンチであり、マイナス評価にはならないだろう。チャワンは動きの機敏さに欠けていたのが惜しい。)


②ホルヘ・リナレス 3R KO シンダム・モンサイチョン

(スーパーバンタム級戦、2003年)

リナレス:左ジャブ、右ストレート、フック   

シンダム:左ジャブ、右ストレート、フック   

(ダウンシーン)

3R:左ボディでシンダムがダウン

(感想:チャワン戦の次の試合(インターバルは丁度、一ヶ月)。シンダムはタイのバンタム級1位で、これまで15勝(11KO)12敗(TVテロップより)。タイ王座(バンタム級)に挑戦してKO負けしたことがある。後楽園ホールでの一戦(リナレスのセコンドに帝拳の葛西裕一)。共に相手を警戒しながらガードしてジャブ。足で距離を取るリナレス。この試合ではボディを狙うコンビネーションが目立つ(ワンツーからの左ボディ打ち、右フックからの左ボディ打ち)。アッパー気味の右フックにも迫力。シンダムはタイ人らしい一発一発を打ち込むタイプで、流れるような攻めができない欠点。ボディを打たれながらも前進し、右ストレート、接近してボディ打ち。3R、リナレスがワンツーからの左ボディ打ち。さらに左ボディでシンダムがダウン。大の字になったシンダムは立てず、KO。リナレスが快勝。コンビネーションがスムーズ。攻撃力は合格。シンダムは攻めが単発。動きのスピードもまずまず(ホントにタイ・バンタム級1位?)。その後、日本で三連敗。)


③ホルヘ・リナレス 8R 判定 アリエル・オーストリア

(スーパーバンタム級戦、2003年)

リナレス:左ジャブ、右ストレート、フック   

オーストリア:左ジャブ、右ストレート、フック   

(ダウンシーン)

5R:左ジャブでオーストリアがダウン

(感想:短期間で試合するリナレス。シンダム戦から約一ヶ月後に試合。オーストリアは「音楽の都」ウィーン出身の優雅なアウトボクサー、ではなく、フィリピン人ファイター。本名は「ロミエル・O・フローラン」(ヨーロッパのオーストリアと何か関係があるのだろうか?)。これまで17勝(7KO)20敗7分の歴戦の勇士。マニー・パッキャオにTKO負け、フィリピン王座に挑戦してドロー、TKOで同王座獲得、日本で佐藤修にTKO負け、タイでサムソン・ダッチボーイジムのWBFスーパーフライ級王座に挑戦してTKO負け。このところ勝ったり負けたりだが、経験は充分。後楽園ホールでの一戦(会場でWBC世界スーパーバンタム級王者オスカー・ラリオス、マッチメーカーのジョー小泉が観戦)。ジャブ、接近して大きなフックのオーストリア。リナレスはフットワーク&ジャブ連打。前に出るオーストリアをワンツー、左ボディ打ちなどで迎え撃つ。オーストリアは残念な選手。動きのスピードに欠け、雑な打ち方。しかしながら、パンチを微妙に巧くかわすテクニックがあり、しぶとく前に出る。5R、左ジャブでオーストリアがダウン。ところが逆にオーストリアの左フックがヒットしてリナレスがピンチ。その後、フットワーク&ジャブ、コンビネーション(左フックからの右ストレート、ワンツーなど)でリナレスが体勢を立て直して8R終了。判定はフルマークの3-0。タフなオーストリアを倒せなかったリナレス。良い経験になったのでは? その後、オーストリアはプーンサワット・クラティンデーンジムとPABAスーパーバンタム級王座を争ってKO負け。トップには立てなかった。)


④ホルヘ・リナレス 1R KO パク・ジョンフン

(スーパーフェザー級戦、2004年)

リナレス:左ジャブ、右ストレート、フック   

パク:左ジャブ、右ストレート、フック   

(ダウンシーン)

1R:連打でパクがダウン

(感想:これまで10連勝(4KO)のリナレス。地元ベネズエラでWBA中南米スーパーバンタム級王座を獲得し、再び日本で連勝を継続。パクは謎の韓国人。TVテロップには「9勝(5KO)12敗1分、元韓国フェザー級1位」とあるが、特筆すべき実績は見当たらない。後楽園ホールでの一戦(レフェリーは内田正一)。打ち方が微妙なパク。腰が入ったパンチではなく、ディフェンスも甘そう。リナレスはそんな相手でもしっかりガードしながら隙を突く右ストレート、左フック。ロープ際での連打(左フック、右ストレート、左フック)でパクがダウン。立てず、KO。リナレスにとって意味の無かった試合。キツい試合ばかりでも困るだろうが、基本ができていない相手と戦うのは無駄である。)  


①「Super Bantamweight 

Jorge Linares vs. Chawan Sor Vorapin」

②「Super Bantamweight 

Jorge Linares vs. Singdam Monsaichoni」

③「Super Bantamweight 

Jorge Linares vs. Ariel Austria」

④「Super Featherweight 

Jorge Linares vs. Sung Hoon Park」


オスカー・ラリオス(Oscar Larios)のページ

2026年1月28日水曜日

マーティン・カスティーリョ(Martin Castillo)&ファン・フランシスコ・エストラーダ(Juan Francisco Estrada)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

メキシコ軽量級。「カスティーリョ vs. サラビア、ウォング」「エストラーダ vs. メラス」を紹介します。


マーティン・カスティーリョ(メキシコ)

身長168cm:オーソドックス(右構え)


ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)

身長163cm:オーソドックス(右構え)


①マーティン・カスティーリョ 1R KO ホセ・サラビア

(スーパーフライ級戦、2000年6月)

マーティン・カスティーリョ(Martin Castillo)&ファン・フランシスコ・エストラーダ(Juan Francisco Estrada)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

カスティーリョ:左ジャブ、右ストレート、フック

サラビア:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

1R:左ボディでサラビアがダウン

(感想:メキシコシティ出身のカスティーリョ(23歳)。デビュー以来、13連勝(8KO)。サラビア(30歳)もメキシカンで、14勝(12KO)17敗2分。クルス・カルバハルにKO負け、WBC米大陸王座(バンタム級)、NABO王座(スーパーバンタム級)獲得の実績。このところ負けが込んでいるが、一発があるタイプらしい。カリフォルニア州インディオでの一戦。動きが機敏なカスティーリョ。ダッキングしながらジャブ、ワンツー、左フック、左ボディ打ち。斜めからのフックも効果的。サラビアはジリジリと距離を詰めて右ストレート、左フック。ボディが効いたサラビア。連打からの左ボディでうつぶせにダウン。悶絶したまま10カウント。カスティーリョがキレとパワーで快勝。コンビネーション、一つ一つのパンチに正確さがあった。サラビアは過去の実績が崩れ去ったかのような惨敗。勝つときと負けるときの差が大きいのだろう。その後も連敗が続いて引退。)


②マーティン・カスティーリョ 9R TKO ケイリー・ウォング

(バンタム級戦、2002年11月)

マーティン・カスティーリョ(Martin Castillo)&ファン・フランシスコ・エストラーダ(Juan Francisco Estrada)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

カスティーリョ:左ジャブ、右ストレート、フック

ウォング:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

8R:連打でウォングがダウン

(感想:デビューから連戦連勝だったカスティーリョだが、フェリックス・マチャド(ベネズエラ)のIBF世界スーパーフライ級王座への挑戦が負傷判定負けに終わり、初黒星。ウォング戦はその再起戦。ウォングもメキシカン(マサトラン出身)。勝ったり負けたりの選手だが、何者なのだろう? 「ウォング」という名前からすると中国系の血も入っているのか? カリフォルニア州アナハイムで行われたメキシカン対決。共に動きがリズミカル。まるで「ビデオの早送り」であるかのような素早い動きで速いジャブ、ワンツー、フック。手数も多い。左を連打するカスティーリョ。当てるテクニック、ディフェンスでややカスティーリョが上か? 8R、右を連打されてウォングが後退。そして、連打でダウン。このラウンドは何とかしのいだウォングだが、右眉付近の負傷によりドクターストップ。カスティーリョが勝利。共にスピーディで良い選手。左のテクニックなど微妙な差で決着。ウォングはなかなか強かったが、意外なことにその後も勝ち星に恵まれず。メキシコのバンタム級は層が厚い。カスティーリョはその後、WBA世界スーパーフライ級王座獲得。石原英康、名城信男らと防衛戦を行った。)


③ファン・フランシスコ・エストラーダ 9R TKO ヘルマン・メラス

(バンタム級戦、2012年8月)

マーティン・カスティーリョ(Martin Castillo)&ファン・フランシスコ・エストラーダ(Juan Francisco Estrada)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

エストラーダ:左ジャブ、右ストレート、フック   

メラス:左ジャブ、右ストレート、フック   

(ダウンシーン)

4R:右ボディでメラスがダウン

9R:左フックでメラスがダウン

(感想:メキシコ・ソノラ出身者同士の一戦。エストラーダはこれまで25勝(19KO)1敗。王座戦の経験はまだ無い。メラスは一ヶ月に二度リングに上がったりするアクティブな男で41勝(20KO)20敗2分。メキシコのローカル王座(フライ級)を獲ったことがあるが、北米王座(バンタム級、スーパーフライ級)といった大きめの王座は獲れず。メキシコのプエルト・ペニャスコでの一戦。互いにジャブ、ストレート。右ストレートが特に強いエストラーダ。メラスは振りが大きいフックを使うが、打ち方があまりよろしくない(オープンブロー気味に見える)。接近戦では互いにフック。エストラーダの左フックがヒット。メラスはサウスポーにスイッチして手打ち気味の右ジャブ連打。4R、右ボディでメラスがダウン。その後も勢いで押すエストラーダ。メラスはストレートはまずまずだが、フックにパワーが乗っていないため相手を止められない。9R、左フックでメラスがダウン。立ったが、レフェリーストップ。エストラーダがしっかりしたパンチで勝利。メラスはおそらく勝つ時は手数で勝ってきたのだろう。一発一発にそれほどパワーが感じられなかった。その後の二人。メラスは多くの試合。しかし、勝ったり負けたり連敗したり。通算戦績は65勝(41KO)70敗3分。KO負けは「8」で少な目だった。エストラーダは次の試合でローマン・ゴンザレスのWBA世界ライトフライ級王座に挑戦して判定負け。再起戦でブライアン・ビロリアからWBA・WBO 世界フライ級王座奪取。以降、WBA・WBC世界スーパーフライ級王座も獲得して二階級制覇を達成するなど軽量級のトップとして活躍。)


①「Super Flyweight 

Martin Castillo vs. Jose Sarabia」

②「Bantamweight 

Martin Castillo vs. Keyri Wong」

③「Bantamweight 

Juan Francisco Estrada vs. German Meraz」

 

2026年1月10日土曜日

トリニダード・メンドサ(Trinidad Mendoza)&レオ・サンタ・クルス(Leo Santa Cruz)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

メキシコ・バンタム級。「メンドサ vs. エスピノサ、サラビア」「クルス vs. ブリセノ」ほかを紹介します。


トリニダード・メンドサ(メキシコ)

身長168cm:オーソドックス(右構え)


レオ・サンタ・クルス(メキシコ)

身長170cm:オーソドックス(右構え)


①トリニダード・メンドサ 1R TKO フェルナンド・エスピノサ

(バンタム級戦、1997年12月)

トリニダード・メンドサ(Trinidad Mendoza)&レオ・サンタ・クルス(Leo Santa Cruz)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

メンドサ:左ジャブ、右ストレート、左フック   

エスピノサ:左ジャブ、右ストレート、フック   

(ダウンシーン)

1R:左フックでエスピノサがダウン

(感想:メキシカン対決。共にデビューして間もない。メンドサはソノラ出身で、これまで5連勝。エスピノサはまだ勝ったことがない。メキシコ・ティファナでの一戦。ガードを高く上げてフットワークを使うメンドサ。シャープな右ストレート、左フック、左ボディ打ち。エスピノサはガチャガチャ打ち返し、バランスがよろしくない。左フックでエスピノサがダウン。立ったが、連打でレフェリーストップ。メンドサが素早い動きで隙の大きいエスピノサを軽く始末した。その後のエスピノサ。この後も負け続け、ブランク後にWBCのユース王座(スーパーライト級)に挑戦したが、KO負け。)


②トリニダード・メンドサ 10R 判定 マヌエル・サラビア

(バンタム級戦、2001年6月)

トリニダード・メンドサ(Trinidad Mendoza)&レオ・サンタ・クルス(Leo Santa Cruz)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

メンドサ:左ジャブ、右ストレート、フック   

サラビア:左ジャブ、右ストレート、フック   

(感想:メキシカン対決。18勝(15KO)3敗2分になったメンドサ。デビューから連勝のまま北米王座(スーパーフライ級)獲得、防衛。オスカー・アンドレーデにKO負けで初黒星。再起二戦目でサラビアと引き分け。このダイレクト・リマッチ。サラビアは22勝(11KO)6敗1分。デビュー当初はまずまずだったが、連敗したり。NABA王座(スーパーフライ級)への挑戦は判定負けに終わっている。メキシコ・エルモシージョでの一戦。共に速いパンチで機敏な動き。足で距離を取りながら踏み込んでワンツー、フックなどを打ってはまた距離を取るメンドサ。サラビアは前進し、長いストレート、フック。左ボディ打ちに強さがある。接近戦ではメンドサが回転の速い連打、サラビアは左フック。次第に差が。前に出るサラビアだが、カウンターを打たれ、7Rにはローブローで減点される。その後も打っては離れる作戦でパンチを当てるメンドサ。10R終了。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。メンドサがいわゆる「ヒット・アンド・アウェイ」で勝利。エキサイティングな勝ち方ではなかったが、動きが滑らかでテンポの良いボクシングだった。サラビアはよく攻め、良いパンチを持っていたが、細かいパンチを食って負けた(悔しい負け方)。その後の二人。サラビアは意外なことに活躍できず。WBAの地域王座戦(バンタム級)でKO負けするなど敗北を重ねていった。メンドサはトマス・ロハス、ダニエル・ポンセ・デ・レオン、ダニー・ロメロといった実力者に敗北。サラビアと同様、負けが多くなっていった。)


③レオ・サンタ・クルス 11R TKO エバース・ブリセノ

(バンタム級12回戦、2011年7月)

トリニダード・メンドサ(Trinidad Mendoza)&レオ・サンタ・クルス(Leo Santa Cruz)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

クルス:左ジャブ、右ストレート、フック   

ブリセノ:左ジャブ、右ストレート、フック   

(ダウンシーン)

11R:連打でブリセノがダウン

(感想:カリフォルニア州ロサンゼルス出身のクルス。後に世界四階級制覇を達成するが、この試合の時点では無敗の有望株。まだ、王座戦の経験は無い。ブリセノはニカラグア・チナンデガ出身。デビューから連勝でWBAの地域王座(フライ級)獲得。TKOで初黒星後にWBCの地域王座(フライ級)を獲得したが、初防衛に失敗。フェルナンド・モンティエルのWBO世界スーパーフライ級王座に挑戦したが、判定負け。オマール・ナルバエスと空位のWBO世界スーパーフライ級王座を争ったが、またしても判定負け。一年ぶりの再起戦に判定勝ちして、このクルス戦。メキシコ・マサトランでの一戦。共にしっかりした強いパンチを打つタイプ。実に精力的なクルス。ジャブで先手を取り、ワンツーからの左フックなど手数が多い。ブリセノも負けじと応戦するが、打たれて距離を取るシーンも。やや押し気味でクルス優勢の中、11Rに左ボディからの連打でブリセノがダウン。立ったが、連打を浴びる。ブリセノのセコンドがタオルを提示して棄権を申し入れるが、レフェリーはそれに気付かず。ブリセノがさらに打たれたところでレフェリーがタオルに気付き、試合終了。なかなかハードだった一戦。ノンタイトル戦だったが、世界戦レベル。どちらにも強さ。クルスが手数で勝利。右フックが効果的だった印象。その後の二人。ブリセノはリングに上がり続けたが、IBFインターコンティネンタル王座戦(スーパーフライ級)に敗れるなど連敗でキャリアを終えた。クルスはIBF世界バンタム級王座を決定戦で獲得。そして、世界四階級制覇。)


④トマス・ロハス 2R TKO ダリオ・アズアガ

(スーパーバンタム級戦、2011年11月)

トリニダード・メンドサ(Trinidad Mendoza)&レオ・サンタ・クルス(Leo Santa Cruz)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ロハス:右ジャブ、左ストレート、フック   

アズアガ:左ジャブ、右ストレート、フック   

(ダウンシーン)

2R:ボディ連打でアズアガがダウン

(感想:これまで36勝(24KO)13敗のロハスはメキシカン(ベラクルス出身)。WBC世界スーパーフライ級王座から陥落した復帰戦。アズアガはパラグアイ・コンセプシオン出身。1993年デビュー。試合数が多く、82勝(24KO)21敗2分。パラグアイ王座、南米王座、WBOの地域王座(バンタム級)を獲得。しかし、階級を上げて苦戦。WBO欧州王座戦(フェザー級)でKO負けしている。メキシコ・ティフアナでの一戦。小柄なアズアガ。ストレート、フックで攻めようとするが上手くいかず、打たれて受け身に。スリムなロハスは軽めだが伸びのある右ジャブ、左ストレート。斜め下からのフックにも良さ。1Rから優勢。2R、攻めるロハス。ボディ連打でアズアガがダウン。立ったが、レフェリーストップ。ロハスが楽勝。身長差があったうえに連打の回転力があった。アズアガはピークを過ぎていたのだろう。それほど強く攻められたわけでもないシーンで後退していた。その後の二人。アズアガはIBFのアフリカ王座(フェザー級)に挑戦してKO負け。地元で連勝してキャリアを終えた。ロハスは山中慎介のWBC世界バンタム級王座に挑戦してKO負け。WBCの地域王座(フェザー級、スーパーフェザー級)を獲得したが、世界王座返り咲きはならなかった。)


①「Bantamweight 

Trinidad Mendoza vs. Fernando Espinosa」

②「Bantamweight 

Trinidad Mendoza vs Manuel Sarabia」

③「Bantamweight 

Leo Santa Cruz vs. Everth Briceno」

④「Super Bantamweight 

Tomas Rojas vs. Dario Azuaga」

 

2026年1月2日金曜日

フェルナンド・ベラルデス(Fernando Velardez)&アンヘル・チャコン(Angel Chacon)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

スーパーバンタム級。「ベラルデス vs. ハッソ、ラミレス」「チャコン vs. フリオ・カルドナ」を紹介します。


フェルナンド・ベラルデス(アメリカ)

身長168cm:オーソドックス(右構え)


アンヘル・チャコン(プエルトリコ)

身長168cm:サウスポー


①フェルナンド・ベラルデス 10R 判定 エドガル・ハッソ

(WBCユース・スーパーバンタム級タイトル戦、2000年7月)

フェルナンド・ベラルデス(Fernando Velardez)&アンヘル・チャコン(Angel Chacon)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ベラルデス:左ジャブ、右ストレート、フック   

ハッソ:ジャブ、ストレート、フック   

(感想:ベラルデスがタイトル防衛。王者ベラルデスはカリフォルニア州サンバーナーディーノ出身。これまで10勝(2KO)3敗1分。これが二度目の防衛戦。ハッソはメキシコ・メヒカリ出身で、14勝(10KO)3敗1分。デビューから連戦連勝だったが、NABA王座、NABO王座(いずれもバンタム級)戦で敗北。これが三度目のタイトル挑戦。ラスベガスでの一戦(会場ではヘビー級のデビッド・ツゥアが観戦)。長いパンチを使うベラルデス。右ストレート、接近して左右フック。ハッソは距離を取ってジャブ、右カウンター。振りが大きいベラルデス。ハッソはサウスポーにスイッチしたりしながらその隙を突こうとするが、カウンター狙いの消極的な姿勢。手数でベラルデス。接近戦は共に不器用でクリンチ多し。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。攻める姿勢で勝負が付いた。ベラルデスは勝ったが、「攻めてはクリンチ」でイマイチな印象も。その後、ベラルデスはユース王座を奪われたが奪回し、ハッソとの再戦も勝利して防衛。ハッソはその試合で引退。)


②フェルナンド・ベラルデス 6R TKO ファン・カルロス・ラミレス

(スーパーフェザー級戦、2001年4月)

フェルナンド・ベラルデス(Fernando Velardez)&アンヘル・チャコン(Angel Chacon)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ベラルデス :左ジャブ、右ストレート、フック   

ラミレス:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

3R:右フック、左フックで2度、ラミレスがダウン

5R:左フックでラミレスがダウン

(感想:ハッソ戦後、階級を上げたベラルデス。これまで16勝(3KO)4敗1分で、このところ連勝中。ラミレスはメキシコのサン・ペドロ出身で、23勝(10KO)3敗。デビューから連勝でメキシコ王座(スーパーバンタム級)獲得、連続防衛。しかし、ルイシト・エスピノサのWBC世界フェザー級王座、エリック・モラレスのWBC世界スーパーバンタム級王座に挑戦して敗北している。ラスベガス「MGM Grand」での一戦(リングアナはマイケル・バッファ)。共に長いパンチを使うタイプで、打ち合い。ベラルデスが伸びのあるジャブ、右ストレート。ラミレスはガードを高めに上げてジャブ、右ストレートからの左フック。共にフックの振りが大きく、思い切りのいいボクシング。2Rに右ストレートを当てたラミレスだが、3Rに大きなフックで二度のダウン。その後も接近戦。4R、ラミレスがローブロー。5Rにもローブローで減点。そのうえ左フックでダウンを食う。6R、ラミレスが左マブタのドクターチェック。キズにより試合終了。大きなパンチでの派手な打ち合いはベラルデスに軍配。激しく打ち合いながらもベラルデスは冷静だったようだ。ラミレスはとにかく攻撃重視。ガードに甘さがあった。その後の二人。ラミレスは連勝後、アセリノ・フレイタスのWBA・WBO世界スーパーフェザー級王座に挑戦したが、TKO負け。世界は獲れなかったが、北米フェザー級王者になった。ベラルデスは全米王座(スーパーバンタム級)獲得。しかし、エリック・モラレスにTKO負けでWBC世界フェザー級王座は獲れず。それが唯一の世界戦となった。)


③アンヘル・チャコン 4R TKO フリオ・カルドナ

(WBAスーパーバンタム級中米カリブタイトル戦、2001年8月)

フェルナンド・ベラルデス(Fernando Velardez)&アンヘル・チャコン(Angel Chacon)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

チャコン:右ジャブ、左ストレート、フック

カルドナ:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

4R:左ボディでカルドナがダウン

(感想:チャコンがタイトル初防衛。王者チャコンはプエルトリカン(ベガ・アルタ出身)。1992年バルセロナ・オリンピックにフライ級で出場(メダルは獲得ならず)。プロではこれまで26勝(14KO)3敗1分。デビューから連戦連勝でWBCの地域王座(J・フェザー級)を獲得したが、アントニオ・セルメニョのWBA世界J・フェザー級王座への挑戦は判定負け。エリック・モラレスのWBC世界J・フェザー級王座への挑戦はKO負け。クワテモク・ゴメスを破ってWBA中米カリブ王者に。これが初防衛戦。カルドナはメキシカンで、24勝(17KO)21敗。1989年デビュー。ローカル王座(バンタム級)を獲得したが、エリック・モラレスにKOされるなどKO負けも多い(来日して三谷大和にKO負け、西岡利晃に反則負け、ラスベガスで葛西裕一に判定負け)。このところ負け続けであるが、このチャンスを得た。フロリダ州マイアミでの一戦。サウスポーのチャコン。距離を取りながら右ジャブ、踏み込んでワンツー。カルドナはジャブ、そして左フックからの右ストレート。2R、激しい接近戦。左ストレートをヒットさせてチャコンが優勢。その後もカルドナの右ストレートをディフェンスするチャコン。4R、左ボディでカルドナがダウン。立ったが、戦意喪失で試合終了。チャコンがサウスポーのテクニックで勝利。カルドナは悪い選手ではないが、王者を倒すようなパワー、勢いは無かった。その後の二人。カルドナは次の試合でウィルフレド・バスケスにTKO負け。さらに連敗で(事実上)キャリア終了。チャコンは次の試合でオスカー・ラリオスに敗北、王座陥落。IBAフェザー級王者になったが、メジャー団体の世界王者にはなれなかった。)


①「WBC Youth Super Bantamweight Title

Fernando Velardez vs. Edgar Jasso」

②「Super Featherweight 

Fernando Velardez vs. Juan Carlos Ramirez」

③「WBA Fedecentro Super Bantamweight Title

Angel Chacon vs. Julio Cesar Cardona」


ルイシト・エスピノサ(Luisito Espinosa)のページ

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エリック・モラレス(Erik Morales)のページ 

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アントニオ・セルメニョ(Antonio Cermeno)のページ

2025年12月5日金曜日

アルベルト・ロセル(Alberto Rossel)&オスカー・アンドレーデ(Oscar Andrade)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

フライ級戦。「ロセル vs. パターソン、サクインガ」「アンドレーデ vs. オスバルド・ゲレロ」ほかを紹介します。


アルベルト・ロセル(ペルー)

身長155cm:オーソドックス(右構え)


オスカー・アンドレーデ(メキシコ)

身長168cm:オーソドックス(右構え)


①ラマセス・パターソン 4R 判定 アルベルト・ロセル

(フライ級戦、2001年10月)

アルベルト・ロセル(Alberto Rossel)&オスカー・アンドレーデ(Oscar Andrade)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ロセル:左ジャブ、右ストレート、フック   

パターソン:左ジャブ、右ストレート、フック   

(感想:ロセルはペルー人(ウアラル出身)。1996年アトランタ・オリンピックにライトフライ級で出場(メダルは獲得ならず)。1998年、地元でプロデビュー。初の海外試合(コロンビア・カルタヘナ)でTKO負け、初黒星。イバン・カルデロンに判定負け。パターソン戦はその再起戦。パターソンはミシガン州デトロイト出身の黒人。アマチュアではアメリカ王者に(フライ級)。プロではこれまで6連勝。ニックネームは「ランボー」。イリノイ州エルジンでの一戦。足で距離を取るボクサータイプのパターソン。カウンター、パワフルなコンビネーション(右ストレートからの左フック)。ロセルは速いジャブ、思い切りのいい右ストレート、左フックで攻めの姿勢。ただ、攻撃が単発なため、かわされるシーンが目立つ。4R、ロセルがパターソンを押し倒すハプニング。その仕返しか、パターソンが右フック攻撃。4R終了。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。パターソンがアウトボクシングで勝利。パンチ力を感じるシーンもあった。ロセルは攻撃がコンビネーションでなかったのが残念。その後のパターソン。連勝だったが、引退。なぜ辞めたのか?) 


②アルベルト・ロセル 6R TKO ホルヘ・サクインガ

(フライ級(?)戦、2011年12月)

アルベルト・ロセル(Alberto Rossel)&オスカー・アンドレーデ(Oscar Andrade)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ロセル:左ジャブ、右ストレート、フック   

サクインガ:右ジャブ、左ストレート、フック   

(ダウンシーン)

6R:右ボディストレートでサクインガがダウン

(感想:パターソン戦後のロセル。その後も北米フライ級王座戦でブライアン・ビロリアに2-0の判定負けを喫するなど海外で苦戦。地元でWBAの地域王座(フライ級)獲得。メキシコでウーゴ・カサレスのWBA世界スーパーフライ級王座に挑戦したが、TKO負け。再起二連勝中。サクインガはエクアドル・キト出身。エクアドル王座(フライ級)を獲得している。ペルー・リマでの一戦。小柄な二人、サウスポーのサクインガ。足で距離を取って右ジャブ、左ストレート。ロセルは攻めの姿勢。ジャブ、そして実にパワフルなストレート、フック。特に左ボディ打ちに迫力。ブロックしながら何とかフックで応戦していたサクインガだが、6Rに右ストレートをボディに食ってダウン。立ったが、レフェリーストップ。まだ続行できそうに見えたが1Rから押されっぱなしだったため、レフェリーは止めることにしたのだろう。ロセルが快勝。小さい体ながらエネルギッシュな攻めだった。サクインガは応戦するのに精一杯で、勝てるような動きではなかった。その後の二人。サクインガは勝ったり負けたりブランクを作ったり。ロセルは地元でWBA世界ライトフライ級暫定王座獲得、連続防衛。正規王者に昇格したが、日本で田口良一に判定負けで王座陥落。再起二連勝で引退。強かったが、海外ではもう一つだった。)


③デビンド・タパ 1R NC ダン・デイビス

(フライ級6回戦、2000年3月)

アルベルト・ロセル(Alberto Rossel)&オスカー・アンドレーデ(Oscar Andrade)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

タパ:右ジャブ、左ストレート、左右フック   

デイビス:ジャブ、ストレート、左右フック

(感想:タパはネパール・シャンジャー出身。主戦場はアメリカで、これまで10戦全勝(6KO)。デイビスはペンシルベニア州フィラデルフィア出身で、プロ4連勝(2KO)。フィラデルフィアでの一戦。トリッキーなサウスポーのタパ。ジャブ、左ストレート、振りの大きい左右フック。デイビスは慎重姿勢からジャブ、大振りのフック。似たようなタイプだが、タパの方が好戦的。デイビスは左右に構えをチェンジする(スイッチヒッター)。1R終了後、バッティングによりノーコンテスト(ダウンシーンは無し)。攻める勢いは良かったが、共にディフェンスが巧くなかった印象。再戦はタパがKOで勝利して、デイビスは引退。タパはその後、大きなタイトルは獲ってはいないが、元IBF世界フライ級王者フランシスコ・テヘドールに判定勝ちしている。)


④オスカー・アンドレーデ 6R KO オスバルド・ゲレロ

(スーパーフライ級戦、2001年7月)

アルベルト・ロセル(Alberto Rossel)&オスカー・アンドレーデ(Oscar Andrade)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

アンドレーデ:左ジャブ、右ストレート、フック   

ゲレロ:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

6R:右フックでゲレロがダウン

(感想:メキシカン対決。アンドレーデはこれまで25勝(13KO)19敗1分。デビューから二連続KO負けするなど勝ったり負けたり。WBOとIBFのストロー級王座に挑戦したが、いずれもKO負け。北米J・フライ級王座を獲得、連続防衛。NABA王座(フライ級)、NABF王座(フライ級)獲得。どうやら減量苦から解放されて本来の実力が出せるようになったようだ。ゲレロ(コパラ出身)もまたストロー級だった選手で、27勝10敗。WBCインター王座を獲得したが、IBF王座は獲れず。階級を上げ、WBC米大陸王座(J・フライ級)獲得。しかし、このところ連敗中。カリフォルニア州オーロビルでの一戦。ガードを固めて中間距離を保つアンドレーデ。攻めるときは左ジャブを中心としたコンビネーション、右カウンター、ボディ打ち。クリーンなボクシング。ゲレロも悪くない。ジャブ、ストレート、ボディ打ち。しかし、徐々に体格差が。6R、アンドレーデが左フックからの右ストレートなどで攻勢。ロープ際での右フックでゲレロがダウン。ヒザをキャンバスに着いたまま10カウント。アンドレーデがテンポの良いコンビネーションで勝利。反則やラフ行為が無い上質なボクシングだった。ゲレロは頑張ったが、相手のディフェンスに阻まれた。その後の二人。ゲレロはWBOインターコンティネンタル王座戦(バンタム級)でKO負けするなど全敗。アンドレーデは地域王座戦に多数出場。しかし、敗北もあって世界戦は無かった。)


①「Flyweight 

Alberto Rossel vs. Ramases Patterson」

②「Flyweight 

Alberto Rossel vs. Jorge Saquinga」

③「Flyweight 

Debind Thapa vs. Dan Davis」

④「Super Flyweight 

Oscar Andrade vs. Osvaldo Guerrero」

 

2025年11月7日金曜日

アーデン・ディアレ(Arden Diale)&ジェッカー・ブハウェ(Jecker Buhawe)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

フィリピン・フライ級。「ディアレ vs. ミランダ」「ブハウェ vs. ペネリオ、ディアレ」を紹介します。


アーデン・ディアレ(フィリピン)

身長160cm:オーソドックス(右構え)


ジェッカー・ブハウェ(フィリピン)

身長165cm:オーソドックス(右構え)


①フリオ・セサール・ミランダ 4R KO アーデン・ディアレ

(WBO世界フライ級タイトル戦、2011年2月)

アーデン・ディアレ(Arden Diale)&ジェッカー・ブハウェ(Jecker Buhawe)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ミランダ:左ジャブ、右ストレート、フック   

ディアレ:左ジャブ、右ストレート、フック   

(ダウンシーン)

1R:ワンツーでミランダがダウン

4R:右ストレート、右フックで2度、ディアレがダウン

(感想:ミランダがタイトル防衛。王者ミランダはメキシコ・ベラクルス出身。世界王者になる前、ポンサクレック・ウォンジョンカム、モルティ・ムザラネに判定負け。決定戦で王座を獲得し、これが三度目の防衛戦。挑戦者ディアレはフィリピン・マルンゴン出身。ニックネームは「The Jackal」。フィリピン王座戦(ライトフライ級)に敗れるなどもう一つだったが、WBOのオリエンタル王座(フライ級)を獲得。その次の試合がこの初の世界挑戦。メキシコ・ケレタロでの一戦。1R開始から両者パワーを込めてストレート、フック、ボディ打ち。サウスポーにスイッチするミランダだが、ワンツーでダウン。その後も強い右フック、当てる巧さを見せるディアレ。右アッパーも使う。ミランダはワンツーで攻めるが、ブロックされる。4R、右ストレートでディアレがダウン。ホールドでピンチを切り抜けようとするディアレだが、右フックで二度目のダウン。立てず、KO。ミランダが逆転KO勝ち。同じように打ち合ったが、ディアレが根負けした。その後のミランダ。次の防衛戦でブライアン・ビロリアに判定負け。その後はWBC米大陸王座戦(バンタム級)といった地域王座戦に敗れ、ビロリア戦が最後の世界戦となった。


②エデュアルド・ペネリオ 12R 判定 ジェッカー・ブハウェ

(WBOフライ級オリエンタル王座決定戦、2011年3月)

アーデン・ディアレ(Arden Diale)&ジェッカー・ブハウェ(Jecker Buhawe)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ペネリオ:左ジャブ、右ストレート、フック   

ブハウェ:左ジャブ、右ストレート、フック   

(ダウンシーン)

11R:右ボディでブハウェがダウン

(感想:ペネリオがタイトル獲得。ペネリオ(22歳)はフィリピン・コタバト出身。これまで12連勝(8KO)。これが初のタイトル戦。ブハウェ(20歳)はアフリカ人のような名前だが、フィリピン・ダバオ出身。ニックネームは「ハリケーン」で11勝(7KO)3敗2分。デビュー戦にKO負け。連勝後、WBOのユース王座戦でKO負けしている。フィリピン・アンヘレスでの一戦。個性的な構えのペネリオ。左手を前に出し、左ジャブ、右ストレート、ワンツー。ブハウェは動きとパンチに速さはないが、正確に当てていこうとするタイプ。ガードを上げて前進。右ストレートに威力。接近戦では互いに左右フック。互いにヒット。基本的に距離を取って戦いたいペネリオは連打してはクリンチ。そして、また距離を取る。互いにディフェンスするが、攻撃の勢いでペネリオ。11R、ペネリオがラッシュ。右ボディでブハウェがダウン。12Rは逆にブハウェがラッシュして相手をコーナーに追い込む。12R終了。判定は小差の3-0。攻撃力でペネリオが勝利。惜しかったブハウェ。最終ラウンドのようなラッシュを序盤からやっていれば勝っていたかも。スタミナを温存するのはいいが、それを使わずに負けてしまっては意味がない。その後のペネリオ。次の試合(ノンタイトル戦)でTKO負け、初黒星。再起戦でWBOユース王座(ライトフライ級)獲得。南アフリカでゾラニ・テテに1RでKO負け。世界戦を経験することなくキャリアを終えた。)


③アーデン・ディアレ 4R KO ジェッカー・ブハウェ

(フライ級戦、2011年6月)

アーデン・ディアレ(Arden Diale)&ジェッカー・ブハウェ(Jecker Buhawe)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ディアレ:左ジャブ、右ストレート、フック   

ブハウェ:左ジャブ、右ストレート、フック   

(ダウンシーン)

4R:連打、左フックで2度、ブハウェがダウン

(感想:これまで14勝(7KO)6敗3分のディアレ。ミランダに敗れた再起戦。ブハウェは12勝(7KO)5敗2分。ペネリオ戦後、WBCインター・シルバー王座(フライ級)に挑戦して判定負け。タイトルには縁がない状況。フィリピンのプエルト・プリンセサでの一戦。右ストレートの打ち方がいいブハウェ。ブロックしながらジャブ、左フック。ディアレはワンツー、フック連打からの左ボディ打ちといったコンビネーション。共に力強いが、手数はディアレの方が多め。3R、ディアレがローブロー。4Rにはヒジ打ち。右フックを食ってブハウェがピンチ。連打でダウン。立ったが、右ストレートからの左フックで痛烈なダウン、KO。ディアレが豪快な勝利。腕っぷしの強さにタイミングの良いコンビネーションが加わった良い勝ち方だった。ブハウェも悪くはなかったが、相手の勢いに押された。その後の二人。ブハウェはタイトル挑戦のチャンスを得たが、獲得ならず。不定期にリングに上がっているが、連敗中。ディアレはフィリピン王座(フライ級)を獲得、防衛。ファン・フランシスコ・エストラーダにKO負け。東洋太平洋王座、WBCインター王座(フライ級)獲得。日本で比嘉大吾にKO負け。タイトルを獲っては敗北する不安定さのため二度目の世界挑戦は無かった。)


①「WBO World Flyweight Title

Julio Cesar Miranda vs. Arden Diale」

②「vacant WBO Oriental Flyweight Title

Eduard Penerio vs. Jecker Buhawe」

③「Flyweight 

Arden Diale vs. Jecker Buhawe」

 

2025年11月5日水曜日

フロランテ・コンデス(Florante Condes)&メルリト・サビーリョ(Merlito Sabillo)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

フィリピン・ミニマム級。「コンデス vs. ダギャング、ソロラ」「サビーリョ vs. プリシマ」を紹介します。


フロランテ・コンデス(フィリピン)

身長157cm:サウスポー


メルリト・サビーリョ(フィリピン)

身長160cm:サウスポー


①フロランテ・コンデス 4R KO アラン・ダギャング

(ミニマム級戦、2005年1月)

フロランテ・コンデス(Florante Condes)&メルリト・サビーリョ(Merlito Sabillo)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

コンデス:右ジャブ、左ストレート、フック   

ダギャング:左ジャブ、右ストレート、フック   

(ダウンシーン)

4R:左フックでダギャングがダウン

(感想:フィリピン同士の対戦。コンデス(24歳)はロオク出身のサウスポーで、これまで4勝(4KO)3敗1分。ニックネームの「The Little Pacquiao」が示す通り、パワーが売り物。デビュー二戦目でソニー・ボーイ・ハロに2-1の判定負け。このところ連勝中。ダギャング(26歳)は6勝8敗(TVテロップより。実際はもっと負けているようだ)の中堅どころ。フィリピン・ミンダナオ島のカガヤン・デ・オロでの一戦。サウスポーのコンデス。パワーを込めて攻めるタイプ。ただ、力んだ感じで連打のスムーズさに欠ける。ダギャングは相手を警戒して距離を取る。そのため両者ともレフェリーから「もっと手数を」と促されてしまう。2R、バッティングでダギャングが負傷。これで火が着いたか、ダギャングが左右フックで積極的に連打攻撃。コンデスもフックで応戦。3Rも攻めるダギャング。しかし4R、右フックが効いた。左フックからの左フック(斜め下からのアッパー気味)追撃でダギャングがダウン。立ったが完全に足に来ており、カウントアウト。コンデスがミニマム級を超えたパワーで快勝。左パンチに強さと個性。左ボディアッパーも強かった。ダギャングはよく頑張ったが、ガムシャラなボクシングは上の選手には通用しない。その後もダギャングは多くの敗北。ただ、強打者ドニー・ニエテスに判定負け。タフネスはあった。)


②ベンジー・ソロラ10R 判定 フロランテ・コンデス

(ミニマム級10回戦、2005年5月)

フロランテ・コンデス(Florante Condes)&メルリト・サビーリョ(Merlito Sabillo)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ソロラ:左ジャブ、右ストレート、フック   

コンデス:右ジャブ、左ストレート、フック   

(感想:フィリピン同士の対戦。ダギャング戦後、連勝のコンデス。これまで11勝(11KO)3敗1分。ソロラはネグロス島のエンリク B. マガロナ出身で、19勝(5KO)10敗3分。ムハマド・ラクマンに2-0で敗れるなど敗北は多いが、判定まで粘るタイプ。WBFインター王座(ミニマム級)を獲得した実績。直前の試合は2-1の判定負け。フィリピン・ケソンシティでの一戦。コンデスがサウスポースタイルからの右ジャブで先手を取る。そして、接近して左右フック。斜め下からの左フックに迫力。ソロラはやや受け身。しかしながら、ストレート、フックにはパワーがある。1Rからバッティングでコンデスがダメージ。さらに3Rにはソロラのローブロー&右ストレート。4Rにもローブロー。接近戦では互いに良いパンチ。映像ではジャブでコンデスが主導権を取っている印象。10R終了。判定は2-1。どうやらソロラのパワーが評価されたらしい。共に力強いフック。リングサイドのジャッジにはソロラのインパクトが強かったように見えたのだろう。その後の二人。コンデスはフィリピン王座(ミニマム級)を獲得。防衛後、ムハマド・ラクマンを破ってIBF世界ミニマム級王者に。しかし、初防衛に失敗。その後はタイトル戦での敗北もあって世界戦は無し。来日し、田口良一に判定負け。その次の試合にも敗れて引退。ソロラはWBOアジア王座、インターコンティネンタル王座(いずれもミニマム級)獲得。しかし、ムハマド・ラクマンに敗れ、IBF王座奪取ならず。その後は全敗だった。)


③メルリト・サビーリョ 12R 判定 ジェトリー・プリシマ

(フィリピン・ミニマム級王座決定戦、2010年8月)

フロランテ・コンデス(Florante Condes)&メルリト・サビーリョ(Merlito Sabillo)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

サビーリョ:右ジャブ、左ストレート、フック

プリシマ:右ジャブ、左ストレート、フック

(感想:サビーリョがタイトル獲得。ランク1位のサビーリョはフィリピン・トボソ出身で、これまで全勝。2位のプリシマはスララ出身。サビーリョに判定で二連敗、WBOオリエンタル王座戦(ミニマム級)で判定負けの過去。このところ二連勝中。フィリピン・バコロドでの一戦(10Rからの映像で観戦)。共にサウスポー。ワンツー、パワフルな接近戦。11R、サビーリョが右フックで執拗にボディ連打。プリシマはしぶとく反撃。12R終了。判定は3-0。サビーリョの11Rのボディ連打がなかなかの迫力だった試合。見ていないラウンドがあるため何とも言えないが、ディフェンスで勝負がついた印象。その後の二人。プリシマは連敗。フィリピン王座(ライトフライ級)獲得。しかし、地域王座戦で負けたり引き分けたり。最後は連敗続きで引退。サビーリョはその後も連勝でWBO世界ミニマム級王者に。ホルレ・エストラーダを力強い左ボディ打ちでKO防衛するなど強さを見せた。)


①「Minimumweight 

Florante Condes vs. Allan Dugang」

②「Minimumweight 

Benjie Sorolla vs. Florante Condes」

③「vacant Philippine Minimumweight Title

Merlito Sabillo vs. Jetly Purisima」


ムハマド・ラクマン(Muhammad Rachman)のページ 

2025年10月24日金曜日

ラウル・イラレス(Raul Hirales)&アンドレス・グティエレス(Andres Gutierrez)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

メキシコ・スーパーバンタム級。「イラレス vs. ベルナシュ、メデリン」「グティエレス vs. ペレス、サンチェス」を紹介します。


ラウル・イラレス(メキシコ)

身長165cm:オーソドックス(右構え)


アンドレス・グティエレス(メキシコ)

身長168cm:オーソドックス(右構え)


①ラウル・イラレス 10R 判定 エンリケ・ベルナシュ

(スーパーバンタム級戦、2011年11月)

ラウル・イラレス(Raul Hirales)&アンドレス・グティエレス(Andres Gutierrez)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

イラレス:左ジャブ、右ストレート、フック   

ベルナシュ:左ジャブ、右ストレート、フック   

(感想:メキシカン同士の対戦。イラレス(ラパス出身)はこれまで16勝(9KO)1分。ベルナシュ(グアダラハラ出身)は18勝(9KO)2敗。共にまだ王座戦の経験は無い。メキシコ・ティフアナでの一戦。ガードを上げてパワーを込めるイラレス。ベルナシュは左のガードを下げた構えからジャブ、ストレート、フック。接近するイラレス。ベルナシュは基本的に距離を取りたい様子。ところが接近戦を選択。ボディ打ちに巧さと強さを見せ、ストレート、フック、ボディ打ちで互角の打ち合い。互いに譲らず、10R終了。共に自身の勝ちを確信している様子。判定は極めて僅差の2-0(ダウンシーンは無し)。共にパワフルな打ち合いを展開した好勝負。どちらも負けてはいなかった。強いて言えば序盤のラウンドにベルナシュがやや受け身だったこと、ボディ打ちがローブローになってしまったことがマイナス。ただ、ベルナシュは右ボディ打ちがかなり良かった。その後のベルナシュはトマス・ロハスに判定負けするなど勝ったり負けたり。王座戦を経験することなくリングを去った。)


②ラウル・イラレス 8R 判定 カルロス・メデリン

(フェザー級戦、2013年8月)

ラウル・イラレス(Raul Hirales)&アンドレス・グティエレス(Andres Gutierrez)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

イラレス:左ジャブ、右ストレート、フック   

メデリン:左ジャブ、右ストレート、フック   

(感想:ベルナシュ戦後、IBFインターコンティネンタル戦(スーパーバンタム級)で判定負けしたイラレス。再起戦にも判定負けで、これまで18勝(8KO)2敗1分。メデリンもメキシカンで、20勝(16KO)14敗。WBCの地域王座(フェザー級)に挑戦してKO負け。このところ勝ったり負けたり。ティフアナでの一戦。共にガードを固めてジャブ、ストレート、フック。なかなかパンチの打ち方が良い両者。イラレスは右ストレート、左フック、メデリンはワンツー、ボディ打ちに迫力。ディフェンスしながら接近戦。力強いコンビネーション。5R、イラレスがサウスポーにスイッチ(それほど効果的だったとは思えない)。互角の勝負で8R終了。判定は三者とも「79-73」。映像ではよくわからなかったが、ディフェンスで差が付いたか。ただ、メデリンは左ボディ打ちに威力があり、積極的で強かった(メキシコのフェザー級は層が厚いようだ)。その後の二人。メデリンは連勝したり、連敗したり。イラレスはNABO王座(スーパーバンタム級)に挑戦して判定負け。共に意外なことに王座には縁がなかった。)


③アンドレス・グティエレス 12R 判定 レイ・ペレス

(WBCスーパーバンタム級シルバータイトル戦、2013年7月)

ラウル・イラレス(Raul Hirales)&アンドレス・グティエレス(Andres Gutierrez)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

グティエレス:左ジャブ、右ストレート、フック   

ペレス:左ジャブ、右ストレート、フック   

(感想:グティエレスがタイトル初防衛。王者グティエレス(19歳)はメキシコ・ケレタロ出身。これまで26勝(22KO)1分。IBFのインター王座(バンタム級)、WBCの地域王座(フェザー級)獲得後、決定戦でシルバー王者に。これが初防衛戦。ペレス(22歳)はフィリピン・シンダンガン出身で、17勝(3KO)3敗。デビューから連勝でフィリピン王座(スーパーフライ級)獲得。しかし、日本で名城信男に判定負け、初黒星。WBCユース・シルバー王座(スーパーバンタム級)獲得。直前の試合はウーゴ・カサレスとのWBCインター・シルバー王座決定戦(スーパーバンタム級)で、判定負けしている。ケレタロでの一戦。似たタイプの二人。ガードを固めてディフェンスしながら器用なところを見せる。ジャブ、右ストレート、左のテクニック、斜め下からの意表を突く攻撃。接近戦では互いのガードの隙を狙う。4R、グティエレスが右アッパーをヒットさせる。戦力的には互角だと思われるが、次第にグティエレスの攻めにペレスが受け身に。ただ、互いにディフェンスができるため、どちらかが一方的に打ち込まれることなく12R終了。判定はフルマーク「120-108」の3-0(ダウンシーンは無し)。攻めの姿勢でグティエレス。共にコンビネーションを使うタイプでクリーンなボクシング。ただ、「一発の威力」は共にそこそこだったように見えた。その後のペレス。地元やアメリカのリングに上がったが、勝ったり負けたり。)


④アンドレス・グティエレス 12R 判定 アーニー・サンチェス

(WBCスーパーバンタム級シルバータイトル戦、2013年11月)

ラウル・イラレス(Raul Hirales)&アンドレス・グティエレス(Andres Gutierrez)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

グティエレス:左ジャブ、右ストレート、フック   

サンチェス:左ジャブ、右ストレート、フック   

(感想:グティエレスがタイトル防衛。王者グティエレスの二度目の防衛戦。挑戦者サンチェス(21歳)はフィリピン・サンパブロ出身で、14勝(5KO)3敗。デビューから連勝だったが、フィリピン王座戦(フェザー級)で判定負け、初黒星。さらに判定で二連敗。そして三連勝で、この挑戦。メキシコ・ケレタロでの一戦。互いに慎重姿勢。ガードを上げてジャブ、ストレート、フック。グティエレスが左のテクニック。ワンツー、左フックからの左ボディ打ち、右アッパーからの左フックなど多彩な攻め。サンチェスは斜め下からの大きめの右フックに特徴があるが、攻撃が単発なためディフェンスされる。7R、フックでの打撃戦(迫力)。11R、グティエレスの右ストレートがヒット。12R終了。判定は3-0。グティエレスがコンビネーションで勝利。ただ、ダウンを奪えないのが残念(もっとパワーがあれば、といったところ)。サンチェスは力強かったが、グティエレスはディフェンスが巧かった。その後の二人。サンチェスは階級を上げてWBCインター・シルバー王座(スーパーライト級)などに挑戦したが、勝てず。負けが込むようになっていったが、フィリピン王座(ライト級)獲得。フィリピンの実力者にとどまった。グティエレスはさらに連勝後、WBCシルバー王座戦(フェザー級)で判定負け、初黒星。WBA世界フェザー級王座に挑戦したが、負傷判定負け。世界には手が届かなかった。)


①「Super Bantamweight 

Raul Hirales vs. Enrique Bernache」

②「Featherweight 

Raul Hirales vs. Carlos Medellin」

③「WBC Silver Super Bantamweight Title

Andres Gutierrez vs. Rey Perez」

④「WBC Silver Super Bantamweight Title

Andres Gutierrez vs. Ernie Sanchez」

 

2025年10月22日水曜日

イバン・モラレス(Ivan Morales)&ダビド・カルモナ(David Carmona)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

メキシコ・スーパーフライ級。「モラレス vs. ガンダラ」「ジュニア・グラナドス vs. モラレス」「カルモナ vs. トスタド」ほかを紹介します。


イバン・モラレス(メキシコ)

身長170cm:サウスポー


ダビド・カルモナ(メキシコ)

身長163cm:オーソドックス(右構え)


①イバン・モラレス 10R 判定 アレハンドロ・モラレス

(WBCスーパーフライ級インターナショナル・シルバータイトル戦、2013年)

イバン・モラレス(Ivan Morales)&ダビド・カルモナ(David Carmona)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

イバン:右ジャブ、左ストレート、フック

アレハンドロ:左ジャブ、右ストレート、フック

(感想:イバンがタイトル防衛。メキシコの若手モラレス対決。王者イバン(ティフアナ出身。21歳)は「ボクシング兄弟」でディエゴ・モラレス、エリック・モラレスの弟。これまで21連勝(13KO)。決定戦で王座を獲得。これが二度目の防衛戦。アレハンドロ(ロスモチス出身。24歳)は「Terrible」と呼ばれ、13勝(7KO)3敗。デビューから連勝だったが、WBC、WBOの地域王座戦(スーパーフライ級、フライ級)、WBCインターナショナル・シルバー王座戦(ライトフライ級)に敗北。シルバー王座戦でKO負けした再起戦でイバンに挑戦。メキシコのプラヤ・デル・カルメンでの一戦。攻めるタイプのサウスポー、イバン。右ジャブ、そして左ストレート、左右フック連打。しかし、パワーはそれほどでもない。アレハンドロは受け身の姿勢。右ストレート、右フックにパワーを感じるが、試合の主導権を取るような動きではない。互いにディフェンス。大きなヤマ場がなく、イバンが攻勢点。10R終了。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。イバンが攻めの姿勢でそのまま勝利。アレハンドロはパワーでは上だった。なぜ攻めなかったのか? その後アレハンドロ。WBCラティノ王座戦(スーパーフライ級)に敗れるなど連敗でキャリア終了。王座には縁がなかった。)


②イバン・モラレス 10R 判定 セサール・ガンダラ

(WBCスーパーフライ級インターナショナル・シルバータイトル戦、2013年)

イバン・モラレス(Ivan Morales)&ダビド・カルモナ(David Carmona)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

モラレス:右ジャブ、左ストレート、フック

ガンダラ:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

4R:ワンツーでガンダラがダウン

(感想:モラレスがタイトル防衛。三度目の防衛戦。挑戦者ガンダラ(25歳)もメキシカン(ドゥランゴ出身)。WBCの地域王座戦(スーパーフライ級)でKO負け。階級を下げ、WBCの地域王座(フライ級)獲得、防衛。かつて獲り損ねたWBC地域王座(スーパーフライ級)も獲得。勢いに乗って、この挑戦。メキシコのクアヒマルパ・デ・モレロスでの一戦。互いにガードを上げてジャブ。相手との距離を保ちながらモラレスがワンツー、右フックからの左ストレート、左カウンター。ガンダラは右パンチにパワーを込めて前進。4R、ワンツーでガンダラがダウン。その後も攻めるガンダラ、応戦するモラレス。パワーはガンダラの方がありそうだが、ディフェンスされる。10R終了。判定は3-0。モラレスがテクニックで勝利。ただ、受け身。メキシコのファンはこの試合運び、勝ち方を見てどう思っただろう? エキサイティングな試合ではなかった。ガンダラはよく攻めたが、及ばず。ボディ狙いなどがもっとあればよかったかも。その後の二人。ガンダラは勝ったり負けたり。モラレス戦が最後のタイトル戦となった。モラレスはその後も連勝。しかし、2-0の判定で初黒星。リー・ハスキンスのIBF世界バンタム級王座に挑戦して3-0の敗北。日本で亀田和毅に判定負けしたこともあり、二度目の世界挑戦はなかった。)


③ジュニア・グラナドス 8R 判定 ウンベルト・モラレス

(スーパーフライ級戦、2013年9月)

イバン・モラレス(Ivan Morales)&ダビド・カルモナ(David Carmona)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

グラナドス:左ジャブ、右ストレート、フック

モラレス:左ジャブ、右ストレート、フック

(感想:メキシカン対決。グラナドスはユカタン出身で、これまで11連勝(8KO)。モラレスはベラクルス出身で、7勝(6KO)10敗1分。WBCユース王座(スーパーフライ級)を獲得、防衛したことがあるが、このところ三連敗。直前の試合は北米スーパーフライ級王座挑戦で判定負け。メキシコ・カンクンでの一戦。ジャブが正確なグラナドス。ディフェンスしながら連打。1Rから右パンチを当てる。モラレスはパンチの振りが大きく、バランスを崩したりする。ただ、左フックからの右ストレート、右フックに良いものがある。器用さでグラナドスが優勢。アッパー気味のフック、モハメド・アリ的な「フットワーク&ジャブ」。モラレスは攻めるが、ディフェンスされてしまう。8R終了。判定は2-0(ダウンシーンは無し)。グラナドスの正確さ、モラレスの攻めの姿勢が共に評価されたようだ。個人的にはディフェンス(ヘッドスリップが印象的だった)&ジャブでグラナドスが文句無しに勝ったと考える。その後の二人。モラレスは連敗、連勝後、メキシコ王座戦(スーパーバンタム級)でTKO負けするなど勝ったり負けたりに。グラナドスは次の試合でTKO負け、初黒星。さらに連敗。WBOインターコンティネンタル王座、WBOインター王座(いずれもスーパーフライ級)に挑戦したが、判定負け。よくまとまった選手だが、決定力に欠けていたようだ。) 


④ダビド・カルモナ 10R 判定 アントニオ・トスタド

(WBOスーパーフライ級ユースタイトル戦、2013年9月)

イバン・モラレス(Ivan Morales)&ダビド・カルモナ(David Carmona)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

カルモナ:左ジャブ、右ストレート、フック   

トスタド:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

2R:左フックでトスタドがダウン

(感想:カルモナがタイトル防衛。メキシカン対決。王者カルモナはメキシコシティ出身。これまで17勝(11KO)1敗4分。デビュー戦に敗北後、快調。決定戦でユース王者に。これが二度目の防衛戦。挑戦者トスタドは11連勝(5KO)。メキシコ・ポランコでの一戦。似たタイプ。ガードを上げて慎重な二人。ジャブ、意表を突くタイミングで左フック。2Rにその左フックでトスタドがダウン。その後、両者の違いが出てくる。カルモナがワンツーからの左フック、右アッパーからの左フック、右フックからの左ボディ打ちといったコンビネーション。トスタドは攻撃が単発で雑。ただ、パワーなどはそれほど大きな差はなく、最後まで競り合って10R終了。判定は3-0。カルモナがコンビネーションで勝利。トスタドは単調で、工夫が足りなかった。その後の二人。トスタドはWBOラティノ王座(バンタム級)を獲得し、オマール・ナルバエスのWBO世界スーパーフライ級王座に挑戦したが、KO負け。来日し、赤穂亮にKO負け。その後も地域王座戦といった重要な試合に敗れ、二度目の世界戦は無し。カルモナは次の試合でナルバエスのWBO世界スーパーフライ級王座に挑戦したが、TKO負け。WBO世界スーパーフライ級暫定王座への挑戦は引き分け。井上尚弥のWBO世界スーパーフライ級王座への挑戦は判定負け。カリッド・ヤファイのWBA世界スーパーフライ級への挑戦はTKO負け。地域王座戦での活躍はあったが、世界王座にはついに手が届かなかった。)


①「WBC International Silver Super Flyweight Title

Ivan Morales vs. Alejandro Morales」

②「WBC International Silver Super Flyweight Title

Ivan Morales vs. Cesar Javier Gandara」

③「Super Flyweight 

Junior Granados vs. Humberto Morales」

④「WBO Youth Super Flyweight Title

David Carmona vs. Antonio Tostado」

 

2025年9月24日水曜日

アレックス・ババ(Alex Baba)&オジー・デュラン(Ossie Duran)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ガーナの実力者。「ババ vs. ハビエル・バルゲス」「デュラン vs. マクニール」「デュラン vs. ゴンザレス」を紹介します。


アレックス・ババ(ガーナ)

身長165cm:オーソドックス(右構え)


オジー・デュラン(ガーナ)

身長178cm:オーソドックス(右構え)


①アレックス・ババ 4R TKO ハビエル・バルゲス

(スーパーフライ級戦、2001年8月)

アレックス・ババ(Alex Baba)&オジー・デュラン(Ossie Duran)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ババ:左ジャブ、右ストレート、フック

バルゲス:右ジャブ、左ストレート、フック

(感想:ババはガーナ・アクラ出身の黒人(ガーナの英雄アズマー・ネルソン、WBA世界ウェルター級王者アイク・クォーティと同じ)。1992年バルセロナ・オリンピックにフライ級で出場(メダルは獲得ならず)。プロではデビューから連勝でアフリカ王座、WBCインター王座(フライ級)獲得。主戦場をアメリカへ。判定で初黒星。バルゲス戦は再起二戦目で、これまで17勝(13KO)1敗。バルゲスはメキシコ・ユカタン出身のサウスポー。多くの名のある選手(ウンベルト・ゴンザレス、マイケル・カルバハル、リカルド・ロペス)と対戦してきたベテランで、41勝(31KO)23敗1分。世界王座は獲れなかったが、WBC米大陸王者(J・フライ級)になったことがあるタフネス自慢。フロリダ州マイアミでの一戦。中間距離からジャブを飛ばすババ。バルゲスは予想通り接近戦を仕掛け、左右フック連打。ババはなかなか気が強い。バルゲスの接近にフックで応戦し、当てる巧さを見せる。得意のラッシュ戦法が通じないバルゲス。3R終了後に棄権(ダウンシーンは無し)。ババがスリムな身体から繰り出すシャープなパンチで勝利。アフリカはスピード&パワーがそろった良い選手が多い。バルゲスは戦い過ぎた。全盛を過ぎたのだろう。これが最後の試合に。その後のババ。次の試合でポンサクレック・ウォンジョンカムのWBC世界フライ級王座に挑戦したが、バッティングが原因で勝てず。再起戦で実力者エリック・モレルに判定負け。残念なことに、その後は北米バンタム級王座戦に敗れるなど敗北が多くなっていった。)


②オジー・デュラン 12R 判定 コリン・マクニール

(英連邦スーパーウェルター級タイトル戦、2005年)

アレックス・ババ(Alex Baba)&オジー・デュラン(Ossie Duran)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

デュラン:左ジャブ、右ストレート、フック   

マクニール:右ジャブ、左ストレート、フック   

(感想:デュランがタイトル初防衛。王者デュラン(27歳)はガーナ・アクラ出身。アフリカのリングに上がっていたが、主戦場を英国に。連勝でIBFインターコンティネンタル王座(ウェルター級)に挑んだが、判定負け。再起戦で英連邦ウェルター級王座獲得。さらにスーパーウェルター級王座も獲得。マクニールと初防衛戦。挑戦者マクニールはスコットランド出身の白人。これまで全勝。直前の試合で英国のローカル王座(スーパーウェルター級)を決定戦で獲得している。英国メイフェアでの一戦。サウスポーのマクニール。足でリズムを取ってテンポ良く右ジャブ、左ストレート。デュランはジャブ、ワンツーが基本。互いにディフェンスし、クリーンヒットが少ない。ボディを攻めるマクニール。デュランは時折右ストレートを当て(10Rほか)、パワーでやや上に見える。ただ、両者ともKOを狙うようなボクシングではない。12R終了。判定は大差の3-0(ダウンシーンは無し)。共にディフェンスが巧かった試合。デュランが右ストレートで勝利。思った以上のポイント差。マクニールは手数を出していたが、ブロックされたようだ。その後の二人。マクニールはローカル王座戦で勝利したが、最後は二連敗で引退。デュランは次の試合で王座陥落。)


③ブランドン・ゴンザレス 8R 判定 オジー・デュラン

(スーパーミドル級戦、2011年)

アレックス・ババ(Alex Baba)&オジー・デュラン(Ossie Duran)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ゴンザレス:左ジャブ、右ストレート、フック

デュラン:左ジャブ、右ストレート、フック

(感想:オレゴン州出身のゴンザレスはこれまで14勝(10KO)1分。デュラン(34歳)は26勝(10KO)8敗2分で、すっかりベテランに。直前の試合でIBFのアメリカ王座を獲得。アトランチックシティでの一戦。レゲェな髪型のデュラン。ロイ・ジョーンズっぽいゴンザレス。共にガードを上げてジャブ、右ストレート。右でボディを叩く器用さ。ワンツーからの左フックといった連打。ジリジリ前へ出るデュラン、距離を取りながらジャブで迎え撃つゴンザレス。足の動き、パンチのキレという点では若いゴンザレスの方が上。距離を取る試合運びでポイントを取っている印象。最終ラウンド終了時、共に手を上げて自身の勝利をアピール。判定は2-1。ゴンザレスの手数が評価されたか。デュランはよく攻めたが、「追い掛ける足」に欠けた。その後の二人。デュランは次の試合でWBCのシルバー王座(ミドル級)に挑戦したが2-0で敗北。それが最後の王座戦に(結局、世界戦をすることは無かった。)。ゴンザレスは勝ち続けたが英国でTKO負け、初黒星。王座戦を経験することなく、それが最後の試合となった。)


①「Super Flyweight 

Alex Baba vs. Javier Varguez」

②「Commonwealth Boxing Council Super Welterweight Title

Ossie Duran vs. Colin McNeil」

③「Super Middleweight 

Brandon Gonzales vs. Ossie Duran」