WBC世界ミニマム級王者。「イーグル京和」のリングネームで日本でも知られているタイ人。ホセ・アントニオ・アギーレ戦、ロレンソ・トレホ戦、八重樫東戦を紹介します。
イーグル・デン・ジュンラパン(タイ)
身長161cm:オーソドックス(右構え)
①イーグル・デン・ジュンラパン 12R 判定 ホセ・アントニオ・アギーレ
(WBC世界ミニマム級タイトル戦、2004年)
イーグル:左ジャブ、右ストレート、左右フック
アギーレ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:イーグルがタイトル獲得。タイのイーグル。本名はデン・ジュンラパン。リングネームは複数。カオサイ・ギャラクシーに憧れ、16歳でボクシングを始める。他のタイ人ボクサーとは違ってムエタイの経験はないらしい。アマチュアを経験後、バンコクでプロデビュー。その後、主戦場を日本に移し、「角海老宝石ジム」所属でリングに上がる。ニコ・トーマス、ノエル・ツニャカオらを破るなど、これまで全勝。王者アギーレはメキシカン。実力派でこれまで七度の防衛に成功。直前の防衛戦では日本で星野敬太郎にTKO勝ちしている。日本で行われた一戦。アギーレが距離を取ってジャブ、ストレート。正統派タイプのイーグルはジャブを使いながら接近して右ストレート、左フックのコンビネーションで攻める。時折イーグルのパンチがクリーンヒット。アギーレは良い右ストレートを持っているが攻めていかない。判定は3-0。ダウンシーンは無し。イーグルが攻める姿勢、連打、ジャブの正確さで勝利。受け身の姿勢だったアギーレ。サウスポーにスイッチするシーンもあったが意味無し。試合前にケガをしたということだが、何が何でも王座を守ろうという雰囲気は見られなかった。)
②イーグル・デン・ジュンラパン 12R 判定 ロレンソ・トレホ
(WBC世界ミニマム級タイトル戦、2006年)
イーグル:左ジャブ、右ストレート、左右フック
トレホ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
3R:右ストレートでトレホがダウン
6R:右フックで2度、イーグルがダウン
(感想:イーグルがタイトル防衛。イサック・ブストス(メキシコ)に敗れて王座を失ったイーグルだが、ブストスを破った高山勝成から王座奪回。これが三度目の防衛戦。WBC4位の挑戦者トレホはメキシカン。これまで28勝(15KO)14敗。負け数がエラい多いが、メキシコ王座(ミニマム級)を獲得、防衛しており、判定で負けたがイヴァン・カルデロンのWBO王座(ミニマム級)に挑戦したことがある。日本での試合。ジャブを使いながら接近して振りの大きい左右フックを連打するトレホ。イーグルはジャブ、右ストレート、左フックのコンビネーション。3R、打ち下ろすような右ストレートでトレホがダウン。接近戦。6R、右フックでイーグルがダウン。さらにオーバーライトハンドでダウン。その後は、互いにディフェンスしながら打ち合い、ややトレホが優勢。終盤はイーグルがジャブ、左フックで丁寧気味に戦う。判定は3-0。ラスト3Rで勝負がついた印象。トレホは振りが大きいパンチにもかかわらず、最後まで手数が多かった。負けながら強くなっていった選手ではないかと思われるようなタフさがあった。後、WBC米大陸王座を獲得したが、世界王座戦では敗北してしまった。)
③イーグル・デン・ジュンラパン 12R 判定 八重樫東
(WBC世界ミニマム級タイトル戦、2007年)
イーグル:左ジャブ、右ストレート、左右フック
八重樫:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
10R:右ストレートで八重樫がダウン
(感想:イーグルがタイトル防衛。17勝(6KO)1敗のイーグル。横浜で四度目の防衛戦。WBC6位の挑戦者八重樫はこれまで6戦全勝(5KO)。八重樫が足を使いながら接近して連打。イーグルはジャブ、ストレートで相手を追う。フットワークを多用する八重樫。右ストレートを決めるイーグル。10R、右ストレートで八重樫がダウン。判定は3-0。八重樫は2Rにバッティングで顎を骨折したとのこと。そのため消極的な試合ぶりになったようだが、動き自体は後に三階級制覇したときと変わらない感じだった。キレイなジャブとストレートを見せたイーグル。次の防衛戦の相手はオーレイドン・シスサマーチャイ。この試合はタイで行われ、イーグルが3-0で敗北、王座陥落。目を痛め、これがラストファイトに。小柄ながら、バランスの良い選手だった。)
Jose Antonio Aguirre vs. Eagle Den Junlaphan」
②「WBC World Minimumweight Title
Eagle Den Junlaphan vs. Lorenzo Trejo」
③「WBC World Minimumweight Title
Eagle Den Junlaphan vs. Yaegashi Akira」
オーレイドン・シスサマーチャイ(Oleydong Sithsamerchai)のページ
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