フィリピンの「ボクシング兄弟」。「ジェイソン vs. コンデット、モントヤ(再戦)、エレラ」「アルバート vs. プーファ」戦を紹介します。
ジェイソン・パガラ(フィリピン)
身長173cm:オーソドックス(右構え)
アルバート・パガラ(フィリピン)
身長168cm:オーソドックス(右構え)
①ジェイソン・パガラ 4R TKO コンデット・シットラトラガーン
(ライト級戦、2008年8月)
パガラ:左ジャブ、右ストレート、左フック
コンデット:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
1R:左ボディでコンデットがダウン
(感想:新鋭パガラ。フィリピンは小さい階級の選手が多いが、パガラは重い階級。ミンダナオ島のカガヤン・デ・オロ出身。8歳でボクシングを始め、18歳でプロ入り。これまで14勝(8KO)1敗。フィリピン王座、WBOアジア・ユース王座(いずれもライト級)を獲得している。コンデットはタイ・バンコク出身。デビューから連敗(日本でも敗北)。二線級の選手(TVテロップには「17勝(6KO)15敗」とあるが、不正確なもののような気がする)。フィリピン・セブでの一戦。1R、共にガードを上げてジャブ、ストレート、フック。パガラはやや前傾姿勢で、ワンツーを主体とするボクサータイプ。コンデットはややアップライトで右ストレート、左フック。左ボディでコンデットがあっけなくダウン。2R、ワンツーでコンデットがダウン寸前。その後も慎重に攻めるパガラ。コンデットは反撃するが、打ち終わった後にバランスを崩すなどガードに隙がある。4R、コンデットが左ボディを打たれたところでレフェリーストップ。パガラが正統派スタイルで勝利。パワーはまずまずだが、ワンツー、左フックに良さがあった。その後のコンデット。次の試合でチャッチャイ・サーサクン(ユーリ・アルバチャコフとの試合で有名)にKO負け。「かませ犬」なキャリアだった。)
②ジェイソン・パガラ 6R TKO ロスベル・モントヤ
(WBOスーパーライト級インター王座決定戦、2012年8月)
パガラ:左ジャブ、右ストレート、フック
モントヤ:左ジャブ、右ストレート、フック
(ダウンシーン)
1R:連打でモントヤがダウン
3R:左ボディ、連打で2度、モントヤがダウン
6R:右ストレートでモントヤがダウン
(感想:パガラがタイトル獲得。コンデット戦後も地元での地域王座戦などで勝ち続けたパガラ。WBOアジア・ユース王座戦(スーパーライト級)でモントヤに敗北。空位のインター王座を懸けてモントヤと再戦。モントヤはメキシカン。デビューから連勝だったが、WBC米大陸王座戦(ライト級)でTKO負け。パガラに勝利してユース王座獲得。しかし、直前の試合はKO負け。コンディションはどうか? セブでの一戦。1R、ジャブ、ストレート、左ボディ打ちにパワーがあるパガラ。モントヤはブロックしながらワンツー、左フック。連打でモントヤが早くもダウン。その後もモントヤはワンツー、パガラはボディ連打。3R、モントヤが二度ダウン。6R、右ストレートを腕に打たれたモントヤ。さらに腕に打たれてダウン。レフェリーはその姿を見て試合を止めた。パガラがパワーで快勝。ボディ攻撃が効果的だった。モントヤはパンチの振りが大きく、ブロックされた。その後のモントヤ。ブランク。カムバック後は負けてばかりで、タイトル戦は無し。)
③ジェイソン・パガラ 12R 判定 アーロン・エレラ
(WBOスーパーライト級インタータイトル戦、2013年5月)
パガラ:左ジャブ、右ストレート、フック
エレラ:左ジャブ、右ストレート、フック
(ダウンシーン)
2R:エレラがスタンディングダウン
(感想:パガラがタイトル防衛。二度目の防衛戦。挑戦者エレラはメキシカン(ユカタン出身)。デビューから連勝。判定で初黒星。再起戦にKO勝ちして、この挑戦。セブでの一戦。力強さ、安定感が増したパガラ。右ストレート、左ボディ打ちに迫力。ブロックもしっかり。エレラも良い選手。ワンツー、左ボディ打ちにパワー&キレ。2Rにハプニング。パガラの右アッパー。意表を突かれてバランスを崩したエレラがスタンディングカウントを取られる。その後は一進一退。互いにディフェンスしながら強いパンチの応酬。互角の内容のまま12R終了。パガラは両手を上げて自身の勝利を強く確信している様子。判定は3-0。最後まで勢いのあるパンチを互いに打ち続けた好試合。どうやらパガラの方がブロックしながら有効打を多く決めていたらしい。戦力的には大きな差は感じられなかったが、ディフェンスでちょっとずつ差が付いた。その後の二人。エレラは連勝したり連敗したり。WBCインター王座(ウェルター級)への挑戦は判定負け。王座には縁がなかった。パガラはインター王座を連続防衛。しかし、世界戦のチャンスはなぜか無かった。)
④アルバート・パガラ 2R KO プーファ・ポーノブノム
(バンタム級戦、2012年2月)
パガラ:左ジャブ、右ストレート、フック
プーファ:左ジャブ、右フック
(ダウンシーン)
2R:右ストレートで2度、プーファがダウン
(感想:パガラはフィリピン・レイテ島のマアシン出身。兄ジェイソンとは出生地と階級が違う。2011年1月にデビューし、これまで全勝。プーファはタイ・ペッチャブーン出身。PABA王座(バンタム級)に挑戦してTKO負けするなど勝ったり負けたり。フィリピン・セブでの一戦。攻めるパガラ。右ストレートにパワー。プーファは押され気味。ブロックしながら大きな右フックで打ち返すが、ディフェンスされる。2R、連打からの右ストレートでプーファがダウン。立ったが、右ストレートで二度目。ダウンと同時に試合ストップ。パガラが快勝。相手は二線級だったが、右パンチに強さがあった。プーファは「負け役」な気持ちでリングに上がったのだろう。勝てるような動きではなかった。その後の二人。プーファはマイケル・ダスマリナスらを相手に負けてばかり。ところが連勝。決定戦でタイ王座(バンタム級)獲得。その後は日本でKO負けするなど勝ったり負けたりだった(才能はあるが、頑張りが長続きしないタイプ?)。パガラは連勝。IBFインターコンティネンタル王座(スーパーバンタム級)獲得、連続防衛。WBOのインターコンティネンタル王座(スーパーバンタム級)も獲得したが、防衛戦でKO負け(初黒星であり、唯一の敗北)。WBOインターコンティネンタル王座奪回。しかし兄同様、好戦績にもかかわらず、一度も世界戦のチャンスは無かった。)
①「Lightweight
Jason Pagara vs. Kondej Sithtrajtrakan」
②「vacant WBO International Super Lightweight Title
Jason Pagara vs. Rosbel Montoya」
③「WBO International Super Lightweight Title
Jason Pagara vs. Aaron Herrera」
④「Bantamweight
Albert Pagara vs. Phupha Por Nobnom」




















