2026年2月4日水曜日

ビリー・コン(Billy Conn)&オークランド・ビリー・スミス(Oakland Billy Smith)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ライトヘビー級の実力者。「コン vs. ベティーナ」「スミス vs. チャーリー・バーリー、ビリー・ノーブル」を紹介します。


ビリー・コン(アメリカ)

身長187cm:オーソドックス(右構え)


オークランド・ビリー・スミス(アメリカ)

身長183cm:オーソドックス(右構え)


ビリー・コン 15R 判定 メリオ・ベティーナ

(世界ライトヘビー級タイトル戦、1939年7月または9月)

ビリー・コン(Billy Conn)&オークランド・ビリー・スミス(Oakland Billy Smith)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

コン:左ジャブ、フック   

ベティーナ:右ジャブ、左ストレート、フック

(感想:ペンシルベニア州ピッツバーグ出身の白人コン。本名は「ウィリアム・デビッド・コン」。ニックネームは「ピッツバーグ・キッド」。1934年7月20日のデビュー戦はKO勝ちだったが、その後は勝ったり負けたり。コツをつかんだらしく、フリジー・ジビックらを相手に連戦連勝。判定による敗北はあったが、フレッド・アポストリに勝利するなどこのところ連勝で世界戦。ベティーナはコネチカット州ブリッジポート出身の白人サウスポー。アマチュアで活躍し、プロ入り。敗北はあったが、連勝中の勢いで世界王座決定戦。タイガー・ジャック・フォックスをTKOして王座奪取。ノンタイトル戦に勝利してコンと対戦。ニューヨーク「マジソン・スクエア・ガーデン」またはピッツバーグでの一戦(短めの古いハイライト映像で観戦。二人の対戦は二度行われたが、この映像がベティーナの初防衛戦だったのか、コンの初防衛戦だったのかは不明)。前傾姿勢のベティーナ。サウスポースタイルで一発を狙うような構えから右ジャブ、左ストレート、接近してショートフック連打。コンは距離を取って戦いたいらしく、左ジャブ。ベティーナの接近をボディフックやクリンチで対応。試合の印象としては正確なジャブでコンがポイントを取っている印象。斜め下からの右フックも悪くない。15R、激しく攻めるベティーナ。コンはフックで応戦。15R終了。判定は3-0。コンは面白い男。相手と一緒になってムキに打ち合ったりしない。相手がサウスポーだったのもあるかもしれないが、クールにジャブで突き放す試合運びだった。ベティーナは狙いすぎ。攻めの雑さ、リズムの悪さ。ただ、左パンチに強さ。15Rの攻めを最初からやっていれば違う結果になったかも。その後の二人。ベティーナはNBA世界ライトヘビー級王座決定戦に出場するチャンスを得たが、判定負け。以後も多くの試合、多くの勝利。しかし、世界戦はなかった。コンはガス・レスネビッチ相手に王座防衛。そして1941年6月、世界ヘビー級王者ジョー・ルイスに挑戦。得意のアウトボクシングで優勢だったが、「KOで勝ちたい」誘惑(アイリッシュのコン。気の強さがある)。打ち合って、逆転KO負け。その後、三連勝。第二次世界大戦で試合ができない状態に。1946年6月、復帰戦。再びジョー・ルイスの世界ヘビー級王座に挑戦。両者とも戦争でブランクがあり、衰えは明らか。KOでルイスが王座防衛。コンはその後、二連勝したが、引退。引退後はボクシング関連の活動。1990年、73歳の時に強盗に出くわしたが、パンチを食らわして撃退。1990年、国際ボクシング殿堂入り。)


チャーリー・バーリー 10R 判定 オークランド・ビリー・スミス

(ライトヘビー級戦、1946年4月)

ビリー・コン(Billy Conn)&オークランド・ビリー・スミス(Oakland Billy Smith)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

スミス:左ジャブ、右ストレート、フック   

バーリー:左ジャブ、右ストレート、フック

(感想:スミスはアーカンソー州リトルロック出身の黒人。1941年デビュー。勝ったり負けたり連勝したり。カリフォルニア州王座(ライトヘビー級)を獲得。防衛にも成功するなど連勝でバーリーと対戦したが、バーリーが判定(PTS)で勝利。王座を防衛し、バーリーと再戦。バーリーはペンシルベニア州ベッセマー出身の黒人。12歳でボクシングを始め、アマチュアで活躍。1936年のベルリン・オリンピックに出場すべく予選大会に赴いたが、ドイツの人種差別政策に嫌悪感。出場を辞退。1936年、プロ転向。デビューから連勝後、判定で初黒星。フリジー・ジビックにも判定負け。ジビックに判定で雪辱するなど好調。この時代にはよくあったことだが、強い選手のため大きなチャンスが得られず(黒人用の世界ウェルター級王座を獲得したという情報もある)。エザード・チャールズに判定負け。カリフォルニア州王座(ミドル級)を獲得、防衛。アーチー・ムーアに判定勝ち。スミスに判定勝ちして、再戦。カリフォルニア州オークランドでの一戦。スミスが速いジャブ、伸びとキレの右ストレート、踏み込んで左フック。ワンツーや連打などで手数を出していく。バーリーはディフェンシブなタイプ。左のガードを下げた構えからジャブを出し、左フック、左ボディ打ちでカウンター。時折大きな右フックを振るう。攻撃のテンポが良いのはスミスだが、パワーはバーリー。攻めようとするスミス、迎え撃つバーリー。10R終了。判定(PTS)でまたしてもバーリー勝利(ダウンシーンは無し)。個人的には前に出たスミスの方が好みのタイプだが、受け身のバーリーがディフェンス&左フックで勝利を持っていった。その後のバーリー。中堅相手に1950年まで試合。世界戦は無し。「無冠の帝王」の一人となったが、1987年に世界ボクシング殿堂入り。1992年には国際ボクシング殿堂入りを果たした。)


オークランド・ビリー・スミス 1R KO ビリー・ノーブル

(ライトヘビー級戦、1953年5月)

ビリー・コン(Billy Conn)&オークランド・ビリー・スミス(Oakland Billy Smith)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

スミス:左ジャブ、右ストレート、フック   

ノーブル:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

1R:左フック、右フックで2度、ノーブルがダウン

(感想:バーレイ戦後、エザード・チャールズに3-0で敗北とKO負け、アーチー・ムーアとドロー、判定負け、KO負けのスミス。中堅相手ではまずまずだが、トップには及ばない。このところ二連勝でノーブル戦。ノーブルはネブラスカ州の白人。デビューから中堅、ベテランを相手に連勝。ネブラスカ州王座戦(ヘビー級)でTKO負け、初黒星。その相手に判定で雪辱するなどこのところ三連勝中。シカゴでの一戦(メインは「ロッキー・マルシアノ対ジャージー・ジョー・ウォルコット(再戦)」)。いきなりクリンチ。そして、ノーブルがゴツい感じのパンチでジャブ、右ストレート、ボディ打ち。スミスはアップライトな雰囲気でジャブ、ストレートを出すが、ぎこちなさがある。左フックが効いたノーブル。左フックでダウン。立ち上がって左フックからの右ストレートで反撃するノーブルだが、右フックでダウン。真っ直ぐ倒れたまま立てず、KO。実にあっけなかった試合。パンチの打ち方、パワーではノーブルの方が良かったが、1RでのKO。打たれ弱さがあったのか、スミスのパンチが意外に効くのか。実戦に慣れているスミスには見た目ではわからない強さがあったようだ。その後の二人。ノーブルは1954年12月17日、飛行機事故により24歳で死去。スミス戦が最後の試合に。スミスは後の世界ライトヘビー級王者ハロルド・ジョンソンをKO(1954年)するなど連勝。しかし、最後は二連続KO負けで1955年に引退。いつのことかはわからないが、ニュージャージー州アトランティック郡保安局で副保安官として勤務したこともあるそうだ。)


①「World Light Heavyweight Title

Billy Conn vs. Melio Bettina」

②「Light Heavyweight 

Oakland Billy Smith vs. Charley Burley」

③「Light Heavyweight 

Oakland Billy Smith vs. Billy Noble」


2026年1月30日金曜日

ジェフ・マクリーシュ(Geoff McCreesh)&マイケル・エイヤース(Michael Ayers)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

英国でのIBO王座戦。「マクリーシュ vs. ローズ、ストーン」「エイヤース vs. リグビー(再戦)」を紹介します。


ジェフ・マクリーシュ(英国)

身長178cm:オーソドックス(右構え)


マイケル・エイヤース(英国)

身長173cm:オーソドックス(右構え)


ジェフ・マクリーシュ 4R TKO ビンス・ローズ

(ウェルター級戦、1996年4月)

ジェフ・マクリーシュ(Geoff McCreesh)&マイケル・エイヤース(Michael Ayers)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

マクリーシュ:左ジャブ、右ストレート、フック   

ローズ:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

1R:右ストレートでローズがダウン

(感想:英国同士の対戦。ストックトン出身のマクリーシュは白人。これまで10勝(2KO)3敗。デビューから連勝で英国のローカル王座(J・ミドル級)を獲得したが、その後、三連敗。現在、二連勝中。7勝(2KO)5敗2分のローズはロンドン出身の黒人。英国のローカル王座(J・ミドル級)に挑戦して敗北したことがある。英国スティーブニッジでの一戦。1R、左フックで先制攻撃のマクリーシュ。ローズがジャブ、ワンツー、左フックで対抗。接近戦でフックの打ち合い。右ストレートでローズがダウン。その後、右パンチに強さを見せるマクリーシュ。ローズは左フック。4R、右フックが効いたローズ。マクリーシュが右を連打して右フック。レフェリーストップ。マクリーシュが右強打で勝利。ジャブはやや少な目だったが、右ストレートに良いものがあった。ローズはバランスの良さなどがあったが、接近戦で隙を見せた。その後、ローズは二連敗でキャリア終了。)


エイドリアン・ストーン 6R TKO ジェフ・マクリーシュ

(IBOライトミドル級タイトル戦、2000年7月)

ジェフ・マクリーシュ(Geoff McCreesh)&マイケル・エイヤース(Michael Ayers)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

マクリーシュ:左ジャブ、右ストレート、フック   

ストーン:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

2R:左フックでマクリーシュがダウン

6R:右フックでマクリーシュがダウン

(感想:ストーンがタイトル初防衛。ローズ戦後、英国王座(ウェルター級)を獲得したマクリーシュ(29歳)。しかし、欧州王座(ウェルター級)への挑戦は失敗。これまで23勝(9KO)5敗。王者ストーン(28歳)は英国ブリストル出身の黒人で、27勝(21KO)3敗2分。アメリカでデビューし、主戦場もアメリカ。無敗のまま全米王座(ウェルター級)に挑戦したが、TKO負け。IBOインターコンティネンタル王座(ウェルター級)獲得。バーノン・フォレストに北米王座戦(ウェルター級)でTKO負け。決定戦でIBO王者に。これが初防衛戦。英国ミルウォールでの一戦(リングアナはマイケル・バッファ)。虎の皮をデザインしたトランクス&シューズのストーン。ナチュラルなパワーの持ち主で、ややトリッキーな動きから強いストレート、フック攻撃。正統派マクリーシュはキレイなジャブ、ストレート。1Rから接近戦。ストーンのボディ打ちには重さが感じられる。2R、左フックでマクリーシュが後方にはじき飛ばされるダウン。クリンチでしのぐマクリーシュだが、パワーでストーンがその後、優勢。4R、マクリーシュが右ストレートからの左フック。しかし、ストーンはディフェンスもできる。5R、ストーンの右フックがヒット。マクリーシュはそれに加え、左マブタを負傷するハンデ。6R、右フックでマクリーシュがダウン。反撃するが、左フックを食ってグラついたところでレフェリーストップ。ストーンがパワーで快勝。テクニック指向になっていくボクシング界だが、ナチュラルなパワーを持つ選手はやはり魅力的。ストーンはディフェンスのテクニックもしっかり使っていた。マクリーシュは敗れたが、動きは悪くはなかった。その後の二人。マクリーシュは再起戦に判定負けで引退。ストーンはIBO王座を防衛したが、シェーン・モズリーにKO負けでWBC世界ウェルター級王座獲得ならず。マイナー王者にとどまった。)


マイケル・エイヤース 12R 判定 ウェイン・リグビー

(IBOライト級タイトル戦、2001年3月)

ジェフ・マクリーシュ(Geoff McCreesh)&マイケル・エイヤース(Michael Ayers)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

エイヤース:左ジャブ、右ストレート、フック

リグビー:左ジャブ、右ストレート、フック

(感想:エイヤースがタイトル防衛。王者エイヤースはロンドン出身。アマチュア王者からプロ入り。デビューから連勝。英国のローカル王座、WBCインター王座(いずれもライト級)獲得。しかし、ジョバンニ・パリージのWBO世界ライト級王座への挑戦は判定負け、初黒星。英国王座(ライト級)を獲得、連続防衛。二つの判定負け後、IBO王者に。連続防衛し、これまで30勝(28KO)3敗1分。リグビーは英国マンチェスター出身で、17勝(7KO)6敗。デビュー戦で敗北したが、決定戦で英国王者に(ライト級)。TKOで王座陥落後、IBOのインターコンティネンタル王座(ライト級)を決定戦で獲得。エイヤースの王座に挑戦したが、TKO負け。そしてリマッチ。英国「ウェンブリー・アリーナ」での一戦(レフェリーはジョン・コイル)。似たタイプの二人。ガードを上げてジャブ。接近戦ではストレート、フック、隙を狙うアッパー。エイヤースは右フック、リグビーは左ボディ打ちに良さ。戦力的には互角か? ただ、攻めの意識はエイヤースの方が強いように見える。9R終了後にハプニング。ゴング後に思わずパンチを出してしまったリグビーにエイヤースはキッチリ反撃。その後も譲らない打撃戦。12R、連打でエイヤースのマウスピースが落下。12R終了。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。より戦闘的だったエイヤースの勝利。スタミナに微妙に差があったが、リグビーも見せ場を作った。その後の二人。リグビーはWBF王座(スーパーライト級)を獲得。防衛にも成功。エイヤースは次の試合でIBOスーパーライト級王座に挑戦したが、判定負け。それが事実上のラストファイトとなった。)


①「Welterweight 

Geoff McCreesh vs. Vince Rose」

②「IBO Light Middleweight 

Adrian Stone vs. Geoff McCreesh」

③「IBO Lightweight Title

Michael Ayers vs. Wayne Rigby」


ジョバンニ・パリージ(Giovanni Parisi)のページ

2026年1月28日水曜日

マーティン・カスティーリョ(Martin Castillo)&ファン・フランシスコ・エストラーダ(Juan Francisco Estrada)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

メキシコ軽量級。「カスティーリョ vs. サラビア、ウォング」「エストラーダ vs. メラス」を紹介します。


マーティン・カスティーリョ(メキシコ)

身長168cm:オーソドックス(右構え)


ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)

身長163cm:オーソドックス(右構え)


マーティン・カスティーリョ 1R KO ホセ・サラビア

(スーパーフライ級戦、2000年6月)

マーティン・カスティーリョ(Martin Castillo)&ファン・フランシスコ・エストラーダ(Juan Francisco Estrada)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

カスティーリョ:左ジャブ、右ストレート、フック

サラビア:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

1R:左ボディでサラビアがダウン

(感想:メキシコシティ出身のカスティーリョ(23歳)。デビュー以来、13連勝(8KO)。サラビア(30歳)もメキシカンで、14勝(12KO)17敗2分。クルス・カルバハルにKO負け、WBC米大陸王座(バンタム級)、NABO王座(スーパーバンタム級)獲得の実績。このところ負けが込んでいるが、一発があるタイプらしい。カリフォルニア州インディオでの一戦。動きが機敏なカスティーリョ。ダッキングしながらジャブ、ワンツー、左フック、左ボディ打ち。斜めからのフックも効果的。サラビアはジリジリと距離を詰めて右ストレート、左フック。ボディが効いたサラビア。連打からの左ボディでうつぶせにダウン。悶絶したまま10カウント。カスティーリョがキレとパワーで快勝。コンビネーション、一つ一つのパンチに正確さがあった。サラビアは過去の実績が崩れ去ったかのような惨敗。勝つときと負けるときの差が大きいのだろう。その後も連敗が続いて引退。)


マーティン・カスティーリョ 9R TKO ケイリー・ウォング

(バンタム級戦、2002年11月)

マーティン・カスティーリョ(Martin Castillo)&ファン・フランシスコ・エストラーダ(Juan Francisco Estrada)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

カスティーリョ:左ジャブ、右ストレート、フック

ウォング:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

8R:連打でウォングがダウン

(感想:デビューから連戦連勝だったカスティーリョだが、フェリックス・マチャド(ベネズエラ)のIBF世界スーパーフライ級王座への挑戦が負傷判定負けに終わり、初黒星。ウォング戦はその再起戦。ウォングもメキシカン(マサトラン出身)。勝ったり負けたりの選手だが、何者なのだろう? 「ウォング」という名前からすると中国系の血も入っているのか? カリフォルニア州アナハイムで行われたメキシカン対決。共に動きがリズミカル。まるで「ビデオの早送り」であるかのような素早い動きで速いジャブ、ワンツー、フック。手数も多い。左を連打するカスティーリョ。当てるテクニック、ディフェンスでややカスティーリョが上か? 8R、右を連打されてウォングが後退。そして、連打でダウン。このラウンドは何とかしのいだウォングだが、右眉付近の負傷によりドクターストップ。カスティーリョが勝利。共にスピーディで良い選手。左のテクニックなど微妙な差で決着。ウォングはなかなか強かったが、意外なことにその後も勝ち星に恵まれず。メキシコのバンタム級は層が厚い。カスティーリョはその後、WBA世界スーパーフライ級王座獲得。石原英康、名城信男らと防衛戦を行った。)


ファン・フランシスコ・エストラーダ 9R TKO ヘルマン・メラス

(バンタム級戦、2012年8月)

マーティン・カスティーリョ(Martin Castillo)&ファン・フランシスコ・エストラーダ(Juan Francisco Estrada)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

エストラーダ:左ジャブ、右ストレート、フック   

メラス:左ジャブ、右ストレート、フック   

(ダウンシーン)

4R:右ボディでメラスがダウン

9R:左フックでメラスがダウン

(感想:メキシコ・ソノラ出身者同士の一戦。エストラーダはこれまで25勝(19KO)1敗。王座戦の経験はまだ無い。メラスは一ヶ月に二度リングに上がったりするアクティブな男で41勝(20KO)20敗2分。メキシコのローカル王座(フライ級)を獲ったことがあるが、北米王座(バンタム級、スーパーフライ級)といった大きめの王座は獲れず。メキシコのプエルト・ペニャスコでの一戦。互いにジャブ、ストレート。右ストレートが特に強いエストラーダ。メラスは振りが大きいフックを使うが、打ち方があまりよろしくない(オープンブロー気味に見える)。接近戦では互いにフック。エストラーダの左フックがヒット。メラスはサウスポーにスイッチして手打ち気味の右ジャブ連打。4R、右ボディでメラスがダウン。その後も勢いで押すエストラーダ。メラスはストレートはまずまずだが、フックにパワーが乗っていないため相手を止められない。9R、左フックでメラスがダウン。立ったが、レフェリーストップ。エストラーダがしっかりしたパンチで勝利。メラスはおそらく勝つ時は手数で勝ってきたのだろう。一発一発にそれほどパワーが感じられなかった。その後の二人。メラスは多くの試合。しかし、勝ったり負けたり連敗したり。通算戦績は65勝(41KO)70敗3分。KO負けは「8」で少な目だった。エストラーダは次の試合でローマン・ゴンザレスのWBA世界ライトフライ級王座に挑戦して判定負け。再起戦でブライアン・ビロリアからWBA・WBO 世界フライ級王座奪取。以降、WBA・WBC世界スーパーフライ級王座も獲得して二階級制覇を達成するなど軽量級のトップとして活躍。)


①「Super Flyweight 

Martin Castillo vs. Jose Sarabia」

②「Bantamweight 

Martin Castillo vs. Keyri Wong」

③「Bantamweight 

Juan Francisco Estrada vs. German Meraz」

 

2026年1月23日金曜日

ユサフ・マック(Yusaf Mack)&リブラド・アンドラーデ(Librado Andrade)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ライトヘビー級有望株。「マック vs. ドネル・ウィギンス、クリス・ヘンリー」「アンドラーデ vs. ミュラー」を紹介します。


ユサフ・マック(アメリカ)

身長185cm:オーソドックス(右構え)


リブラド・アンドラーデ(メキシコ)

身長188cm:オーソドックス(右構え)


ユサフ・マック 2R KO ドネル・ウィギンス

(ライトヘビー級戦、2004年7月)

ユサフ・マック(Yusaf Mack)&リブラド・アンドラーデ(Librado Andrade)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

マック:左ジャブ、右ストレート、フック   

ウィギンス:左ジャブ、右ストレート、フック   

(ダウンシーン)

2R:右ロングフックでウィギンスがダウン

(感想:24歳の黒人同士の対戦。マックはペンシルベニア州フィラデルフィア出身。これまで16勝(10KO)2分。ウィギンスはテネシー州の選手で、21勝(12KO)4敗2分。NABA王座(ライトヘビー級)挑戦は失敗に終わったが、WBC米大陸王座(ライトヘビー級)獲得。NABFの北米王座も獲得。しかし、王座戦で二連続KO負け。再起戦に勝利。勢いがあるとは言えない状況で無敗のマックと勝負。ジョージア州アトランタでの一戦。スキンヘッドのウィギンスは強そうな見た目。ゴング。互いにジャブ、左フック、ディフェンス、機敏な動き。右の打ち方が微妙なマック。速さはあるが、軽めのパンチ。ウィギンスは左フックにパワーがある。2R、打ち合い。右ロングフックでウィギンスがダウン。立てず、KO。マックが長いパンチで勝利。当たれば効果が大きい攻め方だった。ウィギンスは悪くはなかったが、全体的に勢いが無かったか。ただ、パンチの打ち方はマックよりも良かったように見えた。その後、ウィギンスはリングに上がり続けたが、ルシアン・ブーテとのNABA戦(スーパーミドル級)にKO負けするなど負け続けで引退。)


ユサフ・マック 12R 判定 クリス・ヘンリー

(北米ライトヘビー級王座統一戦、2009年2月)

ユサフ・マック(Yusaf Mack)&リブラド・アンドラーデ(Librado Andrade)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

マック:左ジャブ、右ストレート、フック

ヘンリー:左ジャブ、右ストレート、フック

(感想:マックがタイトル統一。ウィギンス戦後のマック。次の試合で全米スーパーミドル級王座獲得。防衛にも成功。しかし、リブラド・アンドラーデにTKOで初黒星。NABF北米ライトヘビー級王座を決定戦で獲得(3-0)。初防衛に成功し、これまで26勝(16KO)1敗2分。NABF王者ヘンリーはテキサス州オレンジ出身の黒人で、23勝(18KO)1敗。WBC世界ライトヘビー級暫定王座に挑戦して判定負けしたのが唯一の敗北。メリーランド州ソールズベリーで行われた黒人同士の一戦。互いに使う武器、戦力が似ている両者。しかし、戦い方に違いが。攻める姿勢のヘンリー。右ストレート、接近してフック。マックは相手に攻めさせて隙を突く作戦。互いに打たれても打ち返す展開の中、ヘンリーに疲れが見え始める。6R、マックが右フックの嵐。その後は一進一退。12R、マックの右フックがヒット。12R終了。判定は2-1(ダウンシーンは無し)。マックが右フックで勝利。ジャブも正確だった。しかしながら、ディフェンスしながら隙を突くパターンは個人的にはセコい勝ち方のように思えた。一生懸命攻めたヘンリーがバカを見た、といった感じの結果。その後の二人。ヘンリーは三連勝して引退。マックはIBF世界ライトヘビー級王座、IBF世界スーパーミドル級王座に挑戦したが敗北。共に世界王者にはなれなかった。)

            

リブラド・アンドラーデ 2R TKO テッド・ミュラー

(ライトヘビー級戦、2007年7月)

ユサフ・マック(Yusaf Mack)&リブラド・アンドラーデ(Librado Andrade)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

アンドラーデ:左ジャブ、右ストレート、フック

ミュラー:左ジャブ、右ストレート、フック

(感想:メキシコのヘスス・デル・モンテ出身のアンドラーデ。これまで24勝(18KO)1敗。NABA王座、NABO王座(いずれもスーパーミドル級)を獲得したが、WBA・WBC世界スーパーミドル級王座への挑戦は判定負け。残すターゲットは世界王座のみ、といった状況。ミュラーはイリノイ州モリーン出身。ローカル王座(ライトヘビー級)を獲得したことがあるが、このところ負けが込んでいる。ラスベガスでの一戦。共にジャブ、そして接近戦。当てる巧さを見せるアンドラーデ。相手のガードの隙を突く右ストレート、フック、右アッパー。ミュラーは打たれ、1Rからピンチ。2R、足を使うミュラーだが、捕まる。右を食って後退したところでレフェリーは試合を止めた(ダウンシーンは無し)。アンドラーデが楽勝。勝利後、トップロープに登って宙返りするパフォーマンスを見せた。ミュラーは試合終了後に笑み。相手の強さに思わず笑ってしまったようだ。その後の二人。ミュラーは敗北を重ねていった。アンドラーデは次の試合でユサフ・マックをTKOして全米スーパーミドル級王座獲得。しかし残念なことにルシアン・ブーテのIBF王座に二度挑戦したが勝てず。全米王座、WBC米大陸王座も獲得したが、世界には手が届かなかった。)


①「Light Heavyweight 

Yusaf Mack vs. Donnell Wiggins」

②「NABA and NABF Light Heavyweight Title 

Chris Henry vs. Yusaf Mack」

③「Light Heavyweight 

Librado Andrade vs. Ted Muller」


ルシアン・ブーテ(Lucian Bute)のページ 

2026年1月21日水曜日

エクトール・カラスキリャ(Hector Carrasquilla)&ギレルモ・ジョーンズ(Guillermo Jones)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

パナマ人ボクサー。「カラスキリャ vs. ダーデン」「ジョーンズ vs. アルバレス」「サマニエゴvs. クエバス」ほかを紹介します。


エクトール・カラスキリャ(パナマ)

身長 cm:オーソドックス(右構え)


ギレルモ・ジョーンズ(パナマ)

身長193cm:オーソドックス(右構え)


サンティアゴ・サマニエゴ(パナマ)

身長180cm:オーソドックス(右構え)

 

エクトール・カラスキリャ 4R TKO クロード・ダーデン

(フェザー級戦、1978年5月)

エクトール・カラスキリャ(Hector Carrasquilla)&ギレルモ・ジョーンズ(Guillermo Jones)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

カラスキリャ:左ジャブ、右ストレート、左右フック   

ダーデン:左ジャブと左右フック

(感想:パナマシティ出身の黒人カラスキリャは洪秀煥とのWBA世界J・フェザー級王座決定戦で歴史的な逆転KO負けをした男。ダーデンはロサンゼルスの選手だが、負けが多い。カリフォルニア「フォーラム」での一戦。リズミカルにジャブ、ストレートを飛ばし、左フックを振るうカラスキリャ。ダーデンは意外なパワー。接近してのボディ攻撃が力強い。接近戦。ディフェンスの差があり、カラスキリャのパンチがよく当たる。3R終了後、ダーデンが棄権。右マブタのキズによるTKO。どちらも思い切った打ち方で手数も多かったため、見応えがあった(ダウンシーンは無し)。ダーデンはこれがラストファイト。カラスキリャは後、エウセビオ・ペドロサのWBA世界フェザー級タイトルに挑戦してTKO負け。世界を獲る素質は確実にあったが、王者が強かったがためにトップの座には就けなかった。)

 

ギレルモ・ジョーンズ 1R KO マヌエル・アルバレス

(WBAフェデラテン・ウェルター級タイトル戦、1995年9月)

エクトール・カラスキリャ(Hector Carrasquilla)&ギレルモ・ジョーンズ(Guillermo Jones)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ジョーンズ:左ジャブ、右ストレート、フック   

アルバレス:右ジャブ、左ストレート、右フック

(ダウンシーン)

1R:左フックでアルバレスがダウン

(感想:ジョーンズがタイトル防衛。パナマ・コロン出身の黒人のジョーンズ。身長は何と193cm。デビューから連勝でWBCの地域王座、パナマ王座、WBAフェデラテン王座(全てウェルター級)獲得。アルバレス戦はフェデラテン王座の初防衛戦。8位の挑戦者アルバレスはコロンビア人(カルタヘナ出身)。こちらも背が高く、189cm。デビューから連勝だったが、ジョーンズに判定負け、初黒星。コロンビア王座(ウェルター級)獲得。WBAフェデラテン・ウェルター級王座には以前にも挑戦したことがあり、そのときはTKO負け。アルバレスとしてはジョーンズに雪辱してかつて獲りそこねた王座を奪取したいところ。ベネズエラ・マラカイでの一戦。オーソドックスのジョーンズ、サウスポーのアルバレス。構えの違いはあるが、似た戦い方。長いジャブ、ストレート。ジョーンズはワンツー、アルバレスは右フック。右ストレートが効いたアルバレス。連打からの左フックでダウン。10カウント内に立てず、KO。負けたアルバレスはかなり悔しそうな表情。重いクラスは一発で勝負が決まることが多いが、あっけない決着だった。その後、アルバレスは地域王座戦に出場したが勝てず、引退。)


ギレルモ・ジョーンズ 10R 判定 ティム・ウィリアムソン

(クルーザー級戦、2002年4月)

エクトール・カラスキリャ(Hector Carrasquilla)&ギレルモ・ジョーンズ(Guillermo Jones)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ジョーンズ:左ジャブ、右ストレート、フック   

ウィリアムソン:右ジャブ、左ストレート、フック

(感想:アルバレス戦後のジョーンズ。フェデラテンのJ・ミドル級王座も獲得してローラン・ブードゥアニのWBA世界J・ミドル級王座に二度挑戦したが、勝てず。それから階級を一気に上げて何とクルーザー級へ。ウィリアムソンはペンシルベニア州の選手でこれまで全勝の新鋭。ただ、王座戦の経験はまだ無い。ラスベガスでの一戦。個性的な髪型のジョーンズ(サイドを短くカットして後ろ髪が長い)。ジャブ、右ストレート。サウスポーのウィリアムソン(背中にカジノの宣伝ペイント。リング上はもちろん、トランクスにまでスポンサー名が入る昨今。まさかボクサーの背中にまで広告を入れるようになるとは。ハッキリ言ってみっともない。「真剣勝負」というより「ショー」に見えてくる)もジャブ、左ストレート。中間距離での闘いが続く。3R、ジョーンズの右がヒット。4R、ジョーンズがサウスポーにスイッチ。接近戦ではジョーンズが連打。ウィリアムソンは接近戦が得意ではないようで、クリンチしたりする。9R、ジョーンズが右フックを決めて優勢。10R終了。判定は2-1(ダウンシーンは無し)。共に一発があるタイプではないため微妙な判定になった。個人的には攻める姿勢と右パンチでジョーンズが勝ったように見えた。その後の両者。ウィリアムソンは勝ったり負けたりでキャリアを終えた。ジョーンズはWBO世界クルーザー級王者ジョニー・ネルソン(イングランド)と対戦したが、引き分けで王座獲得ならず。2008年9月、ドイツ・ハンブルクでWBA世界クルーザー級王者のフィラット・アルスラン(ドイツ)と対戦し、TKO勝ち、王座奪取。防衛にも成功。苦難の道を歩んできたが、報われた。)。


サンティアゴ・サマニエゴ 6R 判定 フレディ・クエバス

(J・ミドル級戦、2000年2月)

エクトール・カラスキリャ(Hector Carrasquilla)&ギレルモ・ジョーンズ(Guillermo Jones)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

サマニエゴ:左ジャブ、右ストレート、フック   

クエバス:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

3R:右フックでクエバスがダウン

5R:右ストレートでクエバスがダウン

(感想:パナマシティ出身のサマニエゴ。これまで28勝(24KO)5敗1分。NABO王座(ウェルター級)を獲得したが、WBO世界ウェルター級王座決定戦で判定負け。バーノン・フォレストとの北米ウェルター級王座戦はTKO負け。クエバスはイリノイ州シカゴの選手で17勝(13KO)2敗。デビュー当初は好調だったが、直前の試合では判定負けしている。イリノイ州エルジンでの一戦。共にジャブ、ワンツー、左フック。動きが機敏なクエバスは右を当てようとする。サマニエゴはパワー、特に左フックで勝負。2R、クエバスの右がヒットしてサマニエゴがピンチ。3R、左フックでクエバスがピンチ。そして、右フックでダウン。5Rには右ストレートでダウン。6R終了。判定は3-0。サマニエゴが当てるテクニックで勝利。動きはそれほど速くはなかったが、好戦的な姿勢でパンチにはキレがあった。クエバスは右目を腫らしながらもよく頑張ったが、3Rの左フックが効いてしまった。その後の二人。クエバスはIBFのインター王座(スーパーウェルター級)、WBC米大陸王座(ミドル級)に挑戦したが勝てず。サマニエゴはWBA世界スーパーウェルター級暫定王座決定戦をママドゥ・チャムと行い、TKO勝ちで王座獲得。レギュラー王者に認定されたが、TKO負けで初防衛に失敗、王座陥落。)


①「Featherweight 

Hector Carrasquilla vs. Claude Durden」

②「WBA Fedelatin Welterweight Title

Guillermo Jones vs. Manuel Alvarez」

③「Cruiserweight 

Guillermo Jones vs. Tim Williamson」

④「Junior Middleweight 

Santiago Samaniego vs. Alfredo Cuevas」


エウセビオ・ペドロサ(Eusebio Pedroza)のページ

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ローラン・ブードゥアニ(Laurent Boudouani)のページ 

2026年1月16日金曜日

ローマン・マルチネス(Roman Martinez)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

プエルトリカン・ボクサー。「マルチネス vs. カルデナス、エストラーダ」「アリセア vs. ゴメス」ほかを紹介します。


ローマン・マルチネス(プエルトリコ)

身長173cm:オーソドックス(右構え)


ローマン・マルチネス 10R TKO バウデル・カルデナス

(WBOスーパーフェザー級ラティノ王座決定戦、2006年11月)

ローマン・マルチネス(Roman Martinez)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

マルチネス:左ジャブ、右ストレート、フック   

カルデナス:左ジャブ、右ストレート、フック   

(ダウンシーン)

9R:連打でカルデナスがダウン

10R:左フックでカルデナスがダウン

(感想:マルチネスがタイトル獲得。マルチネス(23歳)はプエルトリカン(ベガ・バハ出身)。これまで13勝(8KO)1分。地元とアメリカで試合をしてきた。これが初のタイトル戦。カルデナス(25歳)はメキシコ・グアサベ出身で14勝(6KO)7敗1分。直前の試合はスティーブ・ルエバノとのNABO王座戦(フェザー級)で、判定負け。プエルトリコ・グアイナボでの一戦。互いにガードを固めてジャブ。マルチネスは距離を保ってワンツー。カルデナスは攻めの姿勢で右ストレート、接近して左右フック攻撃。共に手数が多く、2Rには激しい打ち合い。右ストレートが特に強いカルデナス、左を当てるテクニックがあるマルチネス。一進一退。9R、連打されてカルデナスが根負けしたかのようにダウン。10R、左フックでカルデナスがダウン。立ったが、ギブアップするかのような形で試合終了。マルチネスが手数で勝利。パンチを当てるテクニック、ディフェンスに少し差があったが、カルデナスもよく頑張った。その後のカルデナス。マイナー王座を獲得できたが、その後はどうしたことか負けてばかり。精一杯戦うタイプであるため疲れてしまったのだろう。)


ローマン・マルチネス 10R 判定 ウォルター・エストラーダ

(スーパーフェザー級戦、2008年12月)

ローマン・マルチネス(Roman Martinez)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

マルチネス:左ジャブ、右ストレート、フック

エストラーダ:右ジャブ、左ストレート、フック

(ダウンシーン)

9R:右ストレートでエストラーダがダウン

10R:右ストレートでエストラーダがダウン

(感想:20勝(12KO)1分になったマルチネス。カルデナス戦後、NABO王座(スーパーフェザー級)などを獲得。残すターゲットは世界王座のみ、といった状況。エストラーダ(コロンビア・カナルテ出身)は30勝(20KO)7敗。WBAの地域王座を獲得したことがあるが、WBO世界フェザー級王座に挑戦したときはTKO負け。プエルトリコ・サンファンでの一戦。サウスポーのエストラーダ。ジャブ、ストレート、そしてフック。パワーを込めた打ち方で、かつてのラフファイター、バズーカ・リモンのようなタイプ。マルチネスはワンツー、左フック。しゃくるようなアッパー気味の左フックも見せる。接近戦でパワフルな右フック、左ボディ打ちを見せるエストラーダだが、マルチネスが右ストレートを中心とする手数で優勢。6R、エストラーダが左右フック連打(迫力)。しかし、9R、エストラーダはローブローで減点されたうえに右ストレートでダウン。このダウンのダメージはそれほどではなかったが、10Rの右ストレートでのダウンはダメージ。10R終了。判定は3-0。マルチネスが右ストレートで勝利。エストラーダはもったいない負け方。6Rのようなパワフルな連打をもっとやってほしかったところだが、映像で見た感じではスタミナ不足だった印象。その後の二人。エストラーダは勝ったり負けたりで、キャリア終盤は連敗。マルチネスは次の試合でWBO世界スーパーフェザー級王者に。王座を失っても奪回するしぶとさを見せ、通算三度、同王座を獲得。「プエルトリコの輪島功一」といったところ。)


ダニエル・アリセア 2R TKO ファン・ゴメス

(ライト級戦、2005年12月)

ローマン・マルチネス(Roman Martinez)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

アリセア:左ジャブ、右ストレート、フック

ゴメス:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

2R:右ストレートでゴメスがダウン

(感想:プエルトリコで行われたプエルトリコ同士の対戦。これまで28勝(20KO)6敗のアリセア(サントゥルセ出身)はナジーム・ハメドのWBO世界フェザー級王座に挑戦したことがあるが、そのときはKO負けに終わっている。その後、NABO王座、WBC米大陸王座、北米王座(スーパーフェザー級)を獲得してきたが、ネイト・キャンベルにKO負けで王座陥落。23勝(16KO)4敗のゴメス(サンファン出身)はNABO王座、WBAの地域王座(ライト級)を獲得してきたが、このところ二連続KO負け。サンファンでの一戦。共にガードを上げ、相手を警戒しながらジャブ。左フックからの右ストレートが強いゴメス。アリセアは左フックでカウンター。共に左フックを得意とし、互いのパンチがヒット。2R、攻めるときに隙ができるゴメス。打ち合うが、打たれて足に来る。そして右ストレートでダウン。立ったがフラついており、レフェリーストップ負け。アリセアがディフェンス、攻撃の正確さで勝利。これが最後の試合になったゴメス。見事なコンビネーションを持っていたが、攻めるときに棒立ちになる悪い癖があった。その後、アリセアは北米ライト級王座に挑戦してTKO負け。それが最後の王座戦となった。)


ダニエル・ヒメネス 12R TKO マルコス・ヒメネス

(WBAフェデカリブ・スーパーフェザー級王座決定戦、2009年8月)

ローマン・マルチネス(Roman Martinez)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ダニエル:左ジャブ、右ストレート、フック

マルコス:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

12R:右ストレートでマルコスがダウン

(感想:ダニエルがタイトル獲得。「ヒメネス」対決。ダニエルはプエルトリコ・サンファン出身(WBOのJ・フェザー級王座、バンタム級王座を獲ったダニエル・ヒメネスとは別人)。これまで18勝(10KO)3敗1分。NABO王座(スーパーフェザー級)を獲得したが、ローマン・マルチネス、ヘスス・チャベスに二連敗している。マルコスはドミニカ・イグエイ出身で、16勝(10KO)1敗。プエルトリコ・サンファンでの一戦。なかなか素晴らしい両者。速いジャブ、パワーのある右ストレート、フック。まとめて連打するダニエル。左フックが巧い。マルコスは動きは速くないが、ワンツーを正確に当てようとし、アッパーを入れる器用さもある(見た目も戦い方もフェリックス・トリニダードに似ている)。接近戦では互いにボディ打ち。観客はもちろん、両者も互いを讃える好試合。左目が腫れていくマルコス。8R、両者ともローブローでレフェリーから警告。12R、絶妙なタイミングの右ストレートでマルコスがダウン。立ったがフラついて、レフェリーストップされた。ダニエルが最終回に劇的なKO勝利。一進一退で、世界戦並の良い試合。手数が多いダニエルが体力で押し切った。その後の二人。ダニエルはこの後、ブランク。復帰してかつて獲得したNABO王座に挑戦したが、KO負け。マルコスはWBAの地域王座(スーパーフェザー級)を決定戦で獲得したが、そこまで。共に世界戦を経験することはなかった。)


①「vacant WBO Latino Super Featherweight Title

Roman Martinez vs. Baudel Cardenas」

②「Super Featherweight 

Roman Martinez vs. Walter Estrada」

③「Lightweight 

Daniel Alicea vs. Juan Gomez」

④「vacant WBA Fedecaribe Super Featherweight Title

Daniel Jimenez vs. Marcos Jimenez」


2026年1月10日土曜日

トリニダード・メンドサ(Trinidad Mendoza)&レオ・サンタ・クルス(Leo Santa Cruz)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

メキシコ・バンタム級。「メンドサ vs. エスピノサ、サラビア」「クルス vs. ブリセノ」ほかを紹介します。


トリニダード・メンドサ(メキシコ)

身長168cm:オーソドックス(右構え)


レオ・サンタ・クルス(メキシコ)

身長170cm:オーソドックス(右構え)


トリニダード・メンドサ 1R TKO フェルナンド・エスピノサ

(バンタム級戦、1997年12月)

トリニダード・メンドサ(Trinidad Mendoza)&レオ・サンタ・クルス(Leo Santa Cruz)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

メンドサ:左ジャブ、右ストレート、左フック   

エスピノサ:左ジャブ、右ストレート、フック   

(ダウンシーン)

1R:左フックでエスピノサがダウン

(感想:メキシカン対決。共にデビューして間もない。メンドサはソノラ出身で、これまで5連勝。エスピノサはまだ勝ったことがない。メキシコ・ティファナでの一戦。ガードを高く上げてフットワークを使うメンドサ。シャープな右ストレート、左フック、左ボディ打ち。エスピノサはガチャガチャ打ち返し、バランスがよろしくない。左フックでエスピノサがダウン。立ったが、連打でレフェリーストップ。メンドサが素早い動きで隙の大きいエスピノサを軽く始末した。その後のエスピノサ。この後も負け続け、ブランク後にWBCのユース王座(スーパーライト級)に挑戦したが、KO負け。)


トリニダード・メンドサ 10R 判定 マヌエル・サラビア

(バンタム級戦、2001年6月)

トリニダード・メンドサ(Trinidad Mendoza)&レオ・サンタ・クルス(Leo Santa Cruz)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

メンドサ:左ジャブ、右ストレート、フック   

サラビア:左ジャブ、右ストレート、フック   

(感想:メキシカン対決。18勝(15KO)3敗2分になったメンドサ。デビューから連勝のまま北米王座(スーパーフライ級)獲得、防衛。オスカー・アンドレーデにKO負けで初黒星。再起二戦目でサラビアと引き分け。このダイレクト・リマッチ。サラビアは22勝(11KO)6敗1分。デビュー当初はまずまずだったが、連敗したり。NABA王座(スーパーフライ級)への挑戦は判定負けに終わっている。メキシコ・エルモシージョでの一戦。共に速いパンチで機敏な動き。足で距離を取りながら踏み込んでワンツー、フックなどを打ってはまた距離を取るメンドサ。サラビアは前進し、長いストレート、フック。左ボディ打ちに強さがある。接近戦ではメンドサが回転の速い連打、サラビアは左フック。次第に差が。前に出るサラビアだが、カウンターを打たれ、7Rにはローブローで減点される。その後も打っては離れる作戦でパンチを当てるメンドサ。10R終了。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。メンドサがいわゆる「ヒット・アンド・アウェイ」で勝利。エキサイティングな勝ち方ではなかったが、動きが滑らかでテンポの良いボクシングだった。サラビアはよく攻め、良いパンチを持っていたが、細かいパンチを食って負けた(悔しい負け方)。その後の二人。サラビアは意外なことに活躍できず。WBAの地域王座戦(バンタム級)でKO負けするなど敗北を重ねていった。メンドサはトマス・ロハス、ダニエル・ポンセ・デ・レオン、ダニー・ロメロといった実力者に敗北。サラビアと同様、負けが多くなっていった。)


レオ・サンタ・クルス 11R TKO エバース・ブリセノ

(バンタム級12回戦、2011年7月)

トリニダード・メンドサ(Trinidad Mendoza)&レオ・サンタ・クルス(Leo Santa Cruz)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

クルス:左ジャブ、右ストレート、フック   

ブリセノ:左ジャブ、右ストレート、フック   

(ダウンシーン)

11R:連打でブリセノがダウン

(感想:カリフォルニア州ロサンゼルス出身のクルス。後に世界四階級制覇を達成するが、この試合の時点では無敗の有望株。まだ、王座戦の経験は無い。ブリセノはニカラグア・チナンデガ出身。デビューから連勝でWBAの地域王座(フライ級)獲得。TKOで初黒星後にWBCの地域王座(フライ級)を獲得したが、初防衛に失敗。フェルナンド・モンティエルのWBO世界スーパーフライ級王座に挑戦したが、判定負け。オマール・ナルバエスと空位のWBO世界スーパーフライ級王座を争ったが、またしても判定負け。一年ぶりの再起戦に判定勝ちして、このクルス戦。メキシコ・マサトランでの一戦。共にしっかりした強いパンチを打つタイプ。実に精力的なクルス。ジャブで先手を取り、ワンツーからの左フックなど手数が多い。ブリセノも負けじと応戦するが、打たれて距離を取るシーンも。やや押し気味でクルス優勢の中、11Rに左ボディからの連打でブリセノがダウン。立ったが、連打を浴びる。ブリセノのセコンドがタオルを提示して棄権を申し入れるが、レフェリーはそれに気付かず。ブリセノがさらに打たれたところでレフェリーがタオルに気付き、試合終了。なかなかハードだった一戦。ノンタイトル戦だったが、世界戦レベル。どちらにも強さ。クルスが手数で勝利。右フックが効果的だった印象。その後の二人。ブリセノはリングに上がり続けたが、IBFインターコンティネンタル王座戦(スーパーフライ級)に敗れるなど連敗でキャリアを終えた。クルスはIBF世界バンタム級王座を決定戦で獲得。そして、世界四階級制覇。)


トマス・ロハス 2R TKO ダリオ・アズアガ

(スーパーバンタム級戦、2011年11月)

トリニダード・メンドサ(Trinidad Mendoza)&レオ・サンタ・クルス(Leo Santa Cruz)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ロハス:右ジャブ、左ストレート、フック   

アズアガ:左ジャブ、右ストレート、フック   

(ダウンシーン)

2R:ボディ連打でアズアガがダウン

(感想:これまで36勝(24KO)13敗のロハスはメキシカン(ベラクルス出身)。WBC世界スーパーフライ級王座から陥落した復帰戦。アズアガはパラグアイ・コンセプシオン出身。1993年デビュー。試合数が多く、82勝(24KO)21敗2分。パラグアイ王座、南米王座、WBOの地域王座(バンタム級)を獲得。しかし、階級を上げて苦戦。WBO欧州王座戦(フェザー級)でKO負けしている。メキシコ・ティフアナでの一戦。小柄なアズアガ。ストレート、フックで攻めようとするが上手くいかず、打たれて受け身に。スリムなロハスは軽めだが伸びのある右ジャブ、左ストレート。斜め下からのフックにも良さ。1Rから優勢。2R、攻めるロハス。ボディ連打でアズアガがダウン。立ったが、レフェリーストップ。ロハスが楽勝。身長差があったうえに連打の回転力があった。アズアガはピークを過ぎていたのだろう。それほど強く攻められたわけでもないシーンで後退していた。その後の二人。アズアガはIBFのアフリカ王座(フェザー級)に挑戦してKO負け。地元で連勝してキャリアを終えた。ロハスは山中慎介のWBC世界バンタム級王座に挑戦してKO負け。WBCの地域王座(フェザー級、スーパーフェザー級)を獲得したが、世界王座返り咲きはならなかった。)


①「Bantamweight 

Trinidad Mendoza vs. Fernando Espinosa」

②「Bantamweight 

Trinidad Mendoza vs Manuel Sarabia」

③「Bantamweight 

Leo Santa Cruz vs. Everth Briceno」

④「Super Bantamweight 

Tomas Rojas vs. Dario Azuaga」