WBA世界ジュニアライト級王者マルカノ。「マルカノ vs. 岩田健二」「イバラ vs. エレラ」カスティーリョ vs. メルセデス」を紹介します。
アルフレド・マルカノ(ベネズエラ)
身長165cm:オーソドックス(右構え)
①アルフレド・マルカノ 4R KO 岩田健二
(WBA世界ジュニアライト級タイトル戦、1971年11月)
マルカノ:左ジャブ、右ストレート、フック
岩田:左ジャブ、右ストレート、フック
(ダウンシーン)
3R:右フック、左フックで2度、岩田がダウン
4R:右フックで3度、岩田がダウン
(感想:マルカノがタイトル初防衛。王者マルカノはベネズエラ・クマナ出身。1966年、ベネズエラでデビュー(判定勝ち)。地元では概ね好調だったが、メキシコで苦戦。リカルド・アルレドンドと判定で一勝一敗。ラウル・クルスにKO負け。パナマとベネズエラでエルネスト・マルセルに二連敗。マルセルとの再戦に敗れた再起戦を日本で行い、小林弘からWBA世界ジュニアライト級王座奪取(10RでのTKO)。そして地元で初防衛戦。挑戦者の岩田は岡山出身。デビューから連勝後、KOで初黒星。その後もKO負け。フラッシュ・エロルデには判定負け。日本ジュニアライト級王座を獲得。防衛にも成功して、この世界初挑戦。ベネズエラ・カラカスでの一戦。共にリズミカルな動きで左ジャブ。しかしながら、当たるのはマルカノのジャブ。右ストレート、左ボディ打ちに良さがある岩田だが当たりが浅く、パンチをかわされるシーンが目立つ。マルカノはタイミングを捉える巧さ。3R、右フックで岩田がダウン。右ストレートで反撃する岩田だが、右フックからの左フックで再びダウン。4R、左フックからの右フックで岩田が二度ダウン。立った岩田がワンツー、マルカノは左ボディ打ち。右フックカウンターで岩田がダウンしてスリーノックダウン、試合終了。マルカノが隙を突くパンチで快勝。岩田はシャープなストレートを打っていたが、打たれ弱さがあったか。その後の二人。岩田は負けが込むように。韓国でKO負け、そして日本王座陥落。最後はガッツ石松、ベン・ビラフロアらに連続KO負けだった。マルカノも苦難。次の防衛戦でビラフロアに判定負け、王座陥落。ノンタイトル戦が続き、WBC世界フェザー級王座決定戦に出場のチャンス。ボビー・チャコンにTKO負け。再起したが、二連続KO負けで引退。やや小粒だったのが、安定しなかった原因か?)
②ファン・エレラ 11R KO ルイス・イバラ
(WBA世界フライ級タイトル戦、1981年9月)
イバラ:右ジャブ、左ストレート、フック
エレラ:左ジャブ、右ストレート、フック
(ダウンシーン)
11R:連打でイバラがダウン
(感想:エレラがタイトル獲得。王者イバラ(パナマ・コロン出身)は典型的なパナマのサウスポー(イラリオ・サパタのようなタイプ)。ベツリオ・ゴンサレスに判定勝ちしてWBA世界フライ級王座を獲得したが、初防衛戦で金泰式に2RでKO負け、王座陥落。サントス・ラシアルに判定勝ちして王座奪回。これが初防衛戦。挑戦者エレラはメキシコ・メリダ出身のファイター。ローカル王座(フライ級)獲得、アマド・ウルスア(後、WBC世界J・フライ級王座獲得)に勝利、といった実績。挑戦者の地元メキシコ・メリダでの一戦。互いに相手を警戒してガードを上げ、肩でリズムを取りながらジャブ、ストレート。共にパンチにキレがある。ジャブ、ワンツー、フック連打で攻めるエレラ。イバラはディフェンスしながらパワフルなフックで応戦。互いにボディ攻撃。一進一退の熱戦。11R、コーナー付近で連打を浴びたイバラがダウン。疲れ果てたように座り込んだまま10カウント。エレラが攻めの姿勢で押し切った。イバラもエレラの攻撃の隙を突く形で強いフックを当てていたが、エレラの勢いは落ちなかった。後、エレラはサントス・ラシアルにTKO負けして王座陥落。勝ったラシアルは日本で穂積秀一を2RでKOするなどフライ級のトップとして君臨。イバラは再起戦に判定勝ちして事実上のキャリア終了。1989年にカムバックしたが、一勝二敗で完全に引退。)
③エレオンシオ・メルセデス 15R 判定 フレディ・カスティーリョ
(WBC世界フライ級タイトル戦、1982年11月)
カスティーリョ:右ジャブ、左ストレート、左右フック
メルセデス:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:メルセデスがタイトル獲得。王座交代が続いてWBC世界フライ級王座が安定していなかった頃の試合。王者カスティーリョ(メキシコ・メリダ出身)はこれまで40勝(24KO)11敗4分。プルデンシオ・カルドナから王座を奪ってこれが初防衛戦。WBC1位の挑戦者メルセデスはドミニカのラ・ロマナ出身で、16勝(5KO)6敗4分。連敗を喫するなど戦績はよくないが、日本でもおなじみの元WBA世界J・フライ級王者ファン・グスマンに1RでKO勝ちするなどこのところ連勝中。ロサンゼルス「オリンピック・オーディトリアム」での一戦。サウスポーのカスティーリョがジャブ、左ストレートで攻める姿勢。スラリとしたメルセデスは距離を取ってシャープなジャブ、ワンツー、左フック。当てる器用さがあるメルセデス。攻めるカスティーリョをカウンターで迎え撃つ。カスティーリョのパンチがヒットするシーンもあるが、メルセデスがガードの隙を突く攻撃でポイント的に優勢。終盤はメルセデスもワンツー、ボディ打ちで前に出る。判定は2-1(ダウンシーンは無し)。映像ではパンチの正確さでメルセデスがリードしているように見えたが、カスティーリョの攻める姿勢を評価したジャッジも。全体的にはディフェンスの差でメルセデスが優れていたように見えた。しかし、新王者メルセデスも初防衛に失敗(新王者はチャーリー・マグリ)。王座陥落後はヘルマン・トーレス、ラウル・ペレス、アルバート・ダビラらに連敗でキャリア終了。カスティーリョはノンタイトル戦が続き、アントニオ・アベラルにTKO負け。その再起戦でWBC王者ソット・チタラダに挑戦したが、判定負けで王座を奪回できず。それが最後の試合となった。)
①「WBA World Junior Lightweight Title
Alfredo Marcano vs. Kenji Iwata」
②「WBA World Flyweight Title
Luis Ibarra vs. Juan Herrera」
③「WBC World Flyweight Title
Eleoncio Mercedes vs. Freddy Castillo」
サントス・ラシアル(Santos Laciar)のページ
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ソット・チタラダ(Sot Chitalada)のページ





















