2020年1月4日土曜日

井岡弘樹(Ioka Hiroki)②「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

三階級制覇を狙う大阪のスター、井岡弘樹。デビッド・グリマン戦、セーン・ソー・プロエンチット戦、ホセ・ボニージャ戦を紹介します。

井岡弘樹(Ioka Hiroki)②ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

井岡弘樹(日本)
身長172cm:オーソドックス(右構え)

デビッド・グリマン 8R TKO 井岡弘樹
(WBA世界フライ級タイトル戦、1993年)
井岡:左ジャブ、右ストレート、左フック
グリマン:左ジャブと左右フック
(感想:グリマンがタイトル防衛。柳明佑との再戦に敗れてWBA世界J・フライ級タイトルを失った井岡。J・フライ級タイトルには興味が無い、とばかりにフライ級王座を目指す状況。王者グリマンはテクニシャンタイプ。カオサイ・ギャラクシーのWBA世界J・バンタム級タイトルに挑戦したときはパワー負けしたが、同国人のアキレス・グスマンに判定で勝利して、WBA世界フライ級タイトル獲得。これが初防衛戦となる。大阪で行われた一戦。共にパンチのある方ではないが、グリマンがファイタータイプのように左右フックで前に出る。井岡も序盤はラウンド終了時に手を上げて優勢をアピールしていたが、徐々に押されてしまう。グリマンには「端正なスタイルのアウトボクサー」のイメージがあるが、相手にパワーが無いと見たか、実に積極的に攻撃。最後はロープ際での連打でTKO。ダウンシーンは無し。「ディフェンス」と「当てるテクニック」の差でグリマン(試合中グリマンのトランクスの後ろに付けられた「TEIKEN」のゼッケンがペラペラはがれるシーンあり。ちょっと見苦しかった印象)。井岡はJ・フライ級時代のスピードとキレが無く、パワーも足りない中途半端なデキだった。)

セーン・ソー・プロエンチット 10R TKO 井岡弘樹
(WBA世界フライ級タイトル戦、1995年)
井岡:左ジャブと右ストレート
セーン:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
10R:左フックで井岡がダウン
(感想:セーンがタイトル防衛。やはりパワー不足だったグリマン。タイで王座陥落。新王者は「キングピッチ二世」と呼ばれるセーン。ジャブ、ワンツー、左フックをテンポ良く打ち込むボクサータイプ。三階級制覇を狙う井岡が大阪でセーンに挑戦。井岡はグリマン戦のときと比べると右ストレートのパワーが増した印象。セーンはスピードがあり、バランスも良く、ディフェンスも上手い。互いに打ち合う接近戦が多く、井岡が連打をまとめるシーンも。しかし10R、強烈な左フック。立ったがフラつく井岡を見てレフェリーが試合ストップ。「底力」と「パンチのキレ」に差があった。)

ホセ・ボニージャ 7R TKO 井岡弘樹
(WBA世界フライ級タイトル戦、1997年)
井岡:左ジャブと右ストレート
ボニージャ:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
2R:右ストレートで井岡がダウン
(感想:ボニージャがタイトル防衛。負けても負けてもチャンスをもらえる井岡。それがいいことなのかそうでないのかはわからないが、同王座への三度目の挑戦。ボニージャはベネズエラの選手。比較的ゆっくりした動きから繰り出すパンチには破壊力が。井岡戦はセーンから奪った王座の初防衛戦。試合地は大阪。パンチのキレが無い井岡。小柄なボニージャはゆっくりした動きから異常に強い右ストレート。まとめる連打はかなりの迫力。まるでレオ・ガメスのようなパワーのある右を武器に最後は井岡をロープ際で滅多打ち。ダウンを喫し、最後はグリマン戦と同じような負け方をした井岡は三度目のフライ級挑戦も実らなかった。その後の井岡はおなじみ。結局、三階級制覇ならず。引退後はジム経営。甥の井岡一翔は四階級制覇。井岡家はこれからもボクシング界に話題を提供していくだろう。)

①「WBA World Flyweight Title
David Griman vs. Ioka Hiroki」
②「WBA World Flyweight Title
Saen Sor Ploenchit vs. Ioka Hiroki」
③「WBA World Flyweight Title
Jose Bonilla vs. Ioka Hiroki」

井岡弘樹(Ioka Hiroki)①
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セーン・ソー・プルンチット(Saen Sor Ploenchit)のページ

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