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2026年6月24日水曜日

1970年代の試合:タイロン・エベレット(Tyrone Everett)ほか「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

「エベレットvs.コルネリオ・ベガ」「デビッド・ラブvs.ウィリー・モンロー」「ピート・ランザニーvs.アベル・コルドバ」「エルネスト・エスパニャvs.ビエンベニド・キント」を紹介します。


タイロン・エベレット 8R TKO コルネリオ・ベガ

(J・ライト級戦、1976年2月)

エベレット:右ジャブ、左ストレート、右フック   

ベガ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

1970年代の試合:タイロン・エベレット(Tyrone Everett)ほか「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

(感想:エベレットはペンシルベニア州フィラデルフィア出身。これまで34勝(20KO)1敗のサウスポー。アルフレド・エスカレラのWBC世界J・ライト級タイトルに挑戦して2-1で負けたことがある。これはその再起戦。ベガはメキシカンで37勝(33KO)10敗2分。KO率は凄いが、クレメンテ・サンチェスにKOされたことがある。フィラデルフィアでの一戦(TVテロップには「北米J・ライト級タイトル戦 12R」とあったが、記録からするとタイトル戦ではなかったもよう)。共にサウスポー。エベレットは足で距離を取りながらジャブ、そして左ストレート、右フック。ベガも左ストレート、右フックを出すが、手数が少ない。パンチ、動きのスピードでエベレット。7R終わりでベガが棄権(ダウンシーンは無し)。エベレットはあまり攻めないボクサータイプ。パンチは速いが、エキサイティングな試合をする選手ではない。ベガはエベレットの動きに付いていけないまま終わってしまった。エベレットはこの後、もう一試合やった後、恋人に射殺された。エスカレラとの再戦が予定されていた矢先の出来事だった。) 


デビッド・ラブ 4R TKO ウィリー・モンロー

(ミドル級戦、1976年8月)

ラブ:左ジャブ、右ストレート、フック   

モンロー:左ジャブ、右ストレート、フック   

(ダウンシーン)

4R:ワンツーでモンローがスタンディングダウン

1970年代の試合:タイロン・エベレット(Tyrone Everett)ほか「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

(感想:ラブはカリフォルニア州サンディエゴ出身の黒人。デビューから連敗。中堅相手に連勝。そして三連敗。カリフォルニア州王座戦(ミドル級)にTKO負けするなど不安定なキャリア。直前の試合は南アフリカ・ヨハネスブルグで判定勝ち。モンローはアラバマ州出身の黒人。デビューから連勝だったが、二連続判定負けで急ブレーキ。そこから連勝。ユージン・ハート、スタンリー・ヘイワードらに勝利。ボビー・ワッツに判定負けしたが、マービン・ハグラーを3-0で下すなど連勝中。ペンシルベニア州フィラデルフィアでの一戦。似た体格の二人。モンローが左のガードを下げた構えからジャブで前進。ラブは慎重なタイプで、受け身の姿勢。ガードを固めてジャブ。力強い攻めを見せるモンロー(左フックからの右ストレート、ボディ連打)。ところが2Rにワンツーを食って足に来るピンチ。ジャブで体勢を立て直すが、3Rにもワンツーを打たれる(その後、ラビットパンチも食らったが、レフェリーはラブから反則を取らず)。4R、ワンツーでモンローがついにスタンディングダウン。再開に応じたが、足がフラつく。ロープ際で連打されて試合終了。ラブがワンツーで勝利(勝った瞬間、大喜び)。試合運びに難があったが、パンチ自体は良かった。モンローは調子が良さそうだったが、2Rにワンツーを頭の固いところに食ったのが効いた。その後の二人。ラブはボビー・ワッツにTKO勝ち、連敗、ベニー・ブリスコに判定勝利、アユブ・カルレ、カーチス・パーカー(全米ミドル級王座決定戦)らに連敗。引退後はジムを経営し、トレーナーになった。モンローはハグラーとの再戦、三戦目にTKO負け。若手のカーチス・パーカー、ドワイト・デイビソンにも敗れ、「新旧交代」といった形でキャリア終了。甥もボクサーになり、地域王座を獲得する活躍を見せた。)


ピート・ランザニー 7R KO アベル・コルドバ

(ウェルター級戦、1977年1月)

ランザニー:左ジャブ、右ストレート、フック   

コルドバ:左ジャブ、右ストレート、フック   

(ダウンシーン)

7R:右フックでコルドバがダウン

1970年代の試合:タイロン・エベレット(Tyrone Everett)ほか「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

(感想:ランザニーはカリフォルニア州サクラメント出身の白人。身長179cm。口ヒゲがトレードマーク。1973年、デビュー。判定負けが一つあるが、それ以外は好調。決定戦で北米ウェルター級王座を獲得している。コルドバはメキシカンで、ニックネームは「虎」。アルマンド・ムニスに判定負けするなど勝ったり負けたり。ロサンゼルス「オリンピック・オーディトリアム」での一戦。身長差がある二人。共に軽快なフットワークから左ジャブ、ワンツー、ディフェンス。正統派のランザニーはワンツーからの左フック、左ボディ打ち。コルドバは隙を突くボクシングで、特に左フックを当てる巧さ。接近戦。フックでの打ち合い。攻めるコルドバ、応戦するランザニー。7R、それまでと同じような展開の中、ランザニーが攻勢。ワンツー、左フック、ボディへの右ストレート。左ボディが効いたコルドバが右フックでダウン。立ったが間に合わず、カウントアウト。ランザニーが丁寧な戦い方で勝利。ただ、クリーンな試合ぶりだったが、打たれる欠点。正統派すぎるのだろう。コルドバは悪くなかったが、ボディが効いた。その後の二人。コルドバはランザニーとの再戦に判定負け。中堅相手にリング。フリー・オベルにKOされたが、決定戦でメキシコ王座(ミドル級)を獲得できた。ランザニーはブルース・フィンチ、ランディ・シールズに勝利できたが、ピピノ・クエバス、シュガー・レイ・レナードにKO負け、ウィルフレド・ベニテス、ミルトン・マクローリーに判定負け。ラストファイトの相手はニノ・ラロッカで、判定負け。トップにはなれなかったが、名のある選手と対戦。サクラメントのボクシング殿堂入り。)


エルネスト・エスパニャ 1R TKO ビエンベニド・キント

(ライト級戦、1978年9月)

エスパニャ:左ジャブ、右ストレート、フック   

キント:左ジャブ、右ストレート、左フック   

(ダウンシーン)

1R:右ストレートでキントがダウン

1970年代の試合:タイロン・エベレット(Tyrone Everett)ほか「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

(感想:ベネズエラのラ・フロール出身のエスパニャ。ライト級で身長が180cmもある。デビュー四戦目で判定負けしたが、それ以外は好調。このところプエルトリコで試合。キントは何者なのだろう? ニカラグアの選手のようだが、記録に乏しい(敗北の記録が一つあるのみ)。プエルトリコ・サンフアンでの一戦。ガードを固めてジャブを出すエスパニャ。一気に攻めの姿勢になり、右ストレートから独特の左フック。キントはストレート、フックで反撃するが、ディフェンスされてしまう。右ストレートでキントがダウン。立ったが、コーナーに追い込まれて連打を浴びて試合終了。エスパニャが快勝。「いかにもフック」といった感じの手首を活かした左フックに良さがあった。キントは相手の懐の深さに完敗。その後のエスパニャ。連勝を続け、ロベルト・デュランが返上したWBA世界ライト級王座をクロード・ノエルと争ってKOで獲得。初防衛に成功したが、クロンクジムのヒルマー・ケンティに敗北、王座陥落。ケンティとの再戦にも敗北。地元で中堅相手に連勝後、アルツロ・フライアス、レイ・マンシーニのWBA王座に挑戦したが、王座奪回ならず。個性的な左フックに良さがあったが、意外なほど活躍できなかった。弟クリサントも兄に似たところがあり、メルドリック・テーラーからWBA世界ウェルター級王座を獲得。しかし、アイク・クォーティの強打に沈んで王座陥落。)


①「Junior Lightweight 

Tyrone Everett vs. Cornelio Vega」

②「Middleweight 

David Love vs. Willie Monroe」

③「Weltreweight 

Pete Ranzany vs. Abel Cordoba」

④「Lightweight 

Ernesto Espana vs. Bienvenido Quinto」

 

アルフレド・エスカレラ(Alfredo Escalera)のページ

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アルツロ・フライアス(Arturo Frias)のページ

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レイ・マンシーニ(Ray "Boom Boom" Mancini)のページ


2026年6月12日金曜日

1950年代の試合:ホーガン・バッセイ(Hogan Kid Bassey)ほか「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

「モーゼス・ワード vs. ヨランデ・ポンペイ」「エデュアルド・ローゼ vs. ジョニー・サリバン」「ホーガン・バッセイ vs. リカルド・モレノ」「カール・ハバード vs. エディ・パーキンス」を紹介します。


モーゼス・ワード 10R 判定 ヨランデ・ポンペイ

(ライトヘビー級戦、1954年7月)

ワード:左ジャブ、右ストレート、左フック   

ポンペイ:左ジャブ、右ストレート、左フック   

1950年代の試合:ホーガン・バッセイ(Hogan Kid Bassey)ほか「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

(感想:ワードはデトロイトの黒人。1950年、デビュー。中堅相手に勝利。ジョージ・ベントンにTKO負け。連勝後、三連敗。再起戦に勝利してポンペイ戦。ポンペイはトリニダード・トバゴのプリンシズ・タウン出身の黒人。1949年のデビューから連勝でトリニダード・トバゴ王座(ライトヘビー級)を獲得。主戦場を英国に移して連戦連勝。判定で初黒星。アメリカ遠征でワードと対戦。シカゴでの一戦。互いに警戒してジャブ。動きの速さは同じぐらい(それほど速くない)。パンチの打ち方が良いワード。伸びのある右ストレート、パワフルな左フック。ポンペイはショートパンチ(ワンツー、フック)を使うが、真っ直ぐ攻めるクセ。共にディフェンスができるため、どちらかが大きくピンチになるシーンがないまま10R終了。判定は2-0(ダウンシーンは無し)。ワードのパワーが評価されたか。ポンペイはライトヘビー級にしては細かい打ち方だった。その後の二人。ワードは連勝したが、ポンペイとの再戦でTKO負けするなど連敗続きで引退。ラストファイトの相手はジーン・フルマーで、3RでのKO負けだった。ポンペイはイボン・デュレルらを相手に連勝後、アーチー・ムーアの世界ライトヘビー級王座に挑戦したが、TKO負け。その後はディック・タイガーに判定負けするなど勝ったり負けたりになった。)


エデュアルド・ローゼ 5R TKO ジョニー・サリバン

(ミドル級戦、1955年12月)

ローゼ:左ジャブ、右ストレート、左フック

サリバン:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

4R:左フックでサリバンがダウン

5R:左フックでサリバンがダウン

1950年代の試合:ホーガン・バッセイ(Hogan Kid Bassey)ほか「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

(感想:ローゼはアルゼンチンのハードパンチャー。元世界ウェルター級王者キッド・ギャビラン、後に世界ミドル級王者になるジーン・フルマーに勝っている。サリバンは英国の選手で英連邦・英国ミドル級王座を獲得したこともあるファイター。オハイオ州クリーブランドでの一戦。似たタイプ同士の一戦。共に実に力強いパンチ。ジャブ、右ストレート、左フック。ローゼは左でボディ攻撃。4R、左フックを食ってグラついたサリバン。ラウンド終了間際、左フックでダウン。5R、連打からの左フックでサリバンがダウン。立ったが、連打でレフェリーストップ。迫力のある打撃戦だった試合。どちらも強かったが4Rの左フックで勝敗が分かれた。パワフルだったローゼ。その後、敗北もあり、世界王座への挑戦はならず。2003年にはリング誌からその強打を評価され、「100 greatest punchers of all time」の一人に選ばれている。) 


ホーガン・バッセイ 3R KO リカルド・モレノ

(世界フェザー級タイトル戦、1958年4月)

バッセイ:左ジャブ、右ストレート、左右フック   

モレノ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

3R:右ストレートでモレノがダウン

1950年代の試合:ホーガン・バッセイ(Hogan Kid Bassey)ほか「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

(感想:バッセイがタイトル防衛。王者バッセイはサンディ・サドラーの引退で空位となった王座を決定戦で獲得し、ナイジェリア初の世界王者となった選手。これが初防衛戦。挑戦者モレノはメキシカン。カリフォルニア州ロサンゼルスでの一戦。共にジャブ。接近戦では思い切りのいい打ち方。モレノはワンツー、左フック、バッセイは左右フック。3R、右ストレートでモレノがダウン、KO。共に全力で攻撃し合ったパワフルな試合。どちらも強かったが、バッセイがジャブを使って試合を有利に進めた。後、バッセイはデビー・ムーアに王座を奪われ、再戦でも敗れ、引退。モレノはムーアに1RでKOされている。)


カール・ハバード 10R 判定 エディ・パーキンス

(ウェルター級戦、1959年9月)

ハバード:左ジャブ、右ストレート、左フック

パーキンス:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

10R:右ストレートでパーキンスがダウン

1950年代の試合:ホーガン・バッセイ(Hogan Kid Bassey)ほか「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

(感想:短いハイライト映像で観戦。後に世界J・ウェルター級王者になるパーキンス。これは世界王者になる前の試合。ペンシルベニア州フィラデルフィアでの一戦。共にパワフルなジャブ、ストレート、左フック。左フックが特に強いハバード。10R、左フックからの右ストレートでパーキンスをダウンさせる。判定は3-0。なかなか強かったハバード。後のWBC世界L・ヘビー級王者マシュー・サアド・ムハマドみたいな抉るような左フックが豪快だった。しかし、その後は敗北が続き、王座を獲得できず。世界王者になってもおかしくないパワーとパンチのキレがあったが。)


①「Light Heavyweight 

Moses Ward vs. Yolande Pompey」

②「Middleweight 

Eduardo Lausse vs. Johnny Sullivan」

③「World Featherweight Title

Hogan Kid Bassey vs. Ricardo Moreno」

④「Welterweight 

Eddie Perkins vs. Carl Hubbard」

 

2026年6月3日水曜日

アイク・ウィリアムス(Ike Williams)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

世界ライト級王者。伝説の強打者。エンリケ・ボラニョス戦(再戦)、ボー・ジャック戦(初戦)を紹介します。


アイク・ウィリアムス(アメリカ)

身長175cm:オースドックス(右構え)

アイク・ウィリアムス(Ike Williams)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

アイク・ウィリアムス 15R 判定 エンリケ・ボラニョス

(世界ライト級タイトル戦、1948年)

ウィリアムス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ボラニョス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:ウィリアムスがタイトル防衛。ジョージア州ブランズウィック出身の黒人強打者ウィリアムス。パワーに加え、左のテクニック。NBAライト級王座獲得後、ニューヨーク州公認世界ライト級王座も獲得して王座統一。マネージャーとモメたこともあったが、新たなマネージャーの下で活動。その強さを讃えられ、後にボクシング殿堂入りしている。ボラニョスとは結局、王座を懸けて三度対戦が行われ、これが二度目の対戦。初戦はウィリアムスのNBA王座が懸けられ、TKOでウィリアムスが防衛。その後、NBA王者ウィリアムスがニューヨーク州公認王者ボブ・モンゴメリーを破って世界ライト級王座を統一。統一王座を懸けてボラニョスと再戦。挑戦者ボラニョスはメキシコ・ドゥランゴ出身。1941年デビュー(判定勝ち)。カリフォルニアを主戦場に移し、人気選手に(カリフォルニアはメキシカンが多い)。1944年、マヌエル・オルチスにTKO負け。その後も敗北はあったが、その相手に雪辱するなど好調。ウィリアムスに挑戦してTKO負け。そこからはカリフォルニア州ライト級王座を獲得、防衛するなど負け無し。勢いでウィリアムスに二度目のチャレンジ。ロサンゼルスでの一戦。ジャブを連打して相手との距離を詰めるウィリアムス。ボラニョスは足で距離を取りながらジャブ、左フック、ボディ打ち。共に左のパンチをよく出す。接近戦では両者とも力強いが、ウィリアムスが攻める姿勢で優勢か。10R、パワフルな右ストレート、左フックをヒットさせるウィリアムス。15R終了。判定は2-1(ダウンシーンは無し)。ウィリアムスの攻める姿勢が評価されたか。ボラニョスは正確な左ジャブを打っていたが、受け身の姿勢。ウィリアムスはどのパンチも強く、ジャブが多かった。三戦目もウィリアムスが勝利、タイトル防衛。その後もボラニョスは多くの試合をしたが、勝ったり負けたりになった。) 


アイク・ウィリアムス 6R TKO ボー・ジャック

(世界ライト級タイトル戦、1948年)

ウィリアムス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ジャック:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:ウィリアムスがタイトル防衛。伝説の試合。挑戦者ジャックはジョージア州オーガスタ出身の黒人。ファイタータイプで、これまでニューヨーク州公認世界ライト級王座を二度獲得。ボブ・モンゴメリーとのライバル戦が有名。ジャックとしては統一王者ウィリアムスに勝利するとともにかつて自分が持っていた王座を取り戻したいところ。ペンシルベニア州フィラデルフィアでの一戦。力強い攻めを見せるジャック。ジャブを連打して、思い切りのいい打ち方でフック、かち上げるような右アッパー。ウィリアムスはジャブ、ストレート、左右フックで迎え撃つ。ジャックの振りの大きいパンチは迫力はあるが、隙が大きく、疲れる戦い方。6R、左フック連打をキッカケにウィリアムスがラッシュ。コーナー付近で滅多打ちされるジャックをレフェリーが救った。ウィリアムスがパワフルに勝利。時にはクリンチしながらジャブを打ち、相手が疲れたところで一気に仕留めるクレバーさを見せた。ただ、ウィリアムスがラッシュしているときに打つのを止めてレフェリーに「試合を止めろ」とアピールをしていたのが気になった。相手のダメージが大きく、自分が優勢だったとしても相手から目を逸らすのは非常に危険。両者は後に三度対戦。結局、ウィリアムスが3勝1分だったが、互いにラストファイトの相手になった。)  


①「World Lightweight Title

Ike Williams vs. Enrique Bolanos」

②「World Lightweight Title

Ike Williams vs. Beau Jack」

 

2026年5月8日金曜日

ベニー・レナード(Benny Leonard)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

世界ライト級王者。「ゲットーの魔術師」。ルー・テンドラー戦(初戦)、ジミー・マクラーニン戦を紹介します。


ベニー・レナード(アメリカ)

身長165cm:オーソドックス(右構え)

ベニー・レナード(Benny Leonard)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ベニー・レナード 12R 判定 ルー・テンドラー

(世界ライト級タイトル戦、1922年7月)

レナード:左ジャブ、右ストレート、フック   

テンドラー:右ジャブ、左ストレート、フック   

(感想:レナードがタイトル防衛。ニューヨーク州ニューヨーク市イーストサイド出身のレナード。ユダヤ人ということで少年の頃はケンカを仕掛けられることが多かったという。身を守るために始めたボクシングで結果的に成功。「ライト級史上最強」「魔術師」と呼ばれるようになった。デビュー当初はKO負けしたが、次第に戦い慣れてきた。数年に渡って連勝、多くの試合。1917年5月28日、世界ライト級王者フレディ・ウォルシュとのノンタイトル戦でKO勝利。面白いことに「ノンタイトル戦でも両者の体重がリミット内で、かつKO勝ちすればタイトルが移動する」という変則ルールがあり、レナードが新王者に。昔はのんびりした時代で世界王座の防衛戦は年に一度ぐらいのペース。その分、ノンタイトル戦を精力的に行い、月に三度試合したことも(二階級制覇を目指した世界ウェルター級王者ジャック・ブリットンへの挑戦は敗北)。テンドラー戦はキャリア後半の防衛戦。挑戦者テンドラーはペンシルベニア州フィラデルフィア出身の白人サウスポー。身長は168cmでレナードとそれほど変わらないが、リーチは178cmある。1913年デビュー。以来、新聞判定による負けはあったが、好調(「新聞判定」とはKOで決着がつかなかった場合、報道関係者が「どちらが優勢であったか」を決めるもの。公式記録は「ドロー」になるが、新聞判定により両者の実力差をある程度うかがい知ることができる)。後の世界バンタム級王者ピート・ハーマンとも対戦。1919年10月21日、反則で初黒星。更に連勝後、1921年10月21日にPTSによる判定で敗北。1922年4月10日には二度目の反則負け。そして、このレナードへの挑戦。ようやく訪れたチャンス。ニュージャージー州ジャージー・シティでの一戦。共にスリムな身体。左右の構えは違うが、似たような戦い方。シャープなジャブ、ストレート、フック連打。レナードは古い時代の選手らしい、やや後ろにのけぞった姿勢、左手を前に出す構え。アマチュアボクサーのように足でリズムを取って突き刺すような左ジャブ、右ストレート。テンドラーも負けじと右ジャブ、左ストレート。ディフェンスは共にバックステップ、クリンチなど。接近戦ではフックの打ち合い。互いに譲らず。しかし、やはりレナード。ジャブ、右カウンターを当てる巧さがあり、斜め下からのフックには威力。12R終了。KO決着でなかったため、ドロー。レナードが新聞判定で勝利(ダウンシーンは無し)。共に良さがあったが、当てる巧さなど微妙なところでレナードが上だった。テンドラーはもう少しパワーがあればといったところ。その後、両者は再び世界王座を懸けて戦い、3-0でレナード勝利。テンドラーはその後も多くの試合。ミッキー・ウォーカーのNBA世界ウェルター級王座に挑戦したが、3-0の敗北に終わった。)


その後のレナード

テンドラーとの再戦に勝利して王座を防衛したレナードだが、1925 年 1 月 15 日、引退を発表、世界ライト級タイトル返上。母が病気になった、というのも引退を決めた理由の一つ。結果的にテンドラーとの再戦が最後の世界戦に。資産があり、悠々自適。ところが1929年の大恐慌。資産を失い、引退から約7年後に35歳でカムバック。連戦連勝。ただ、冴えない試合、不透明な結末になった試合もあり、観客のブーイングを浴びることも。


ジミー・マクラーニン 6R TKO ベニー・レナード

(ウェルター級戦、1932年10月)

レナード:左ジャブ、右ストレート、フック   

マクラーニン:左ジャブ、右ストレート、フック   

(ダウンシーン)

3R:左フックでレナードがダウン

(感想:復帰ロードのレナードが有望株と勝負。マクラーニンは英国ヒルズバラ出身の白人。1923年、カナダでデビュー。主戦場をアメリカに。連勝だったが、判定で敗れることも。1928年5月21日、サミー・マンデルの世界ライト級王座に挑戦して判定負け。その後も勝利しては判定負け。直前の試合は2-1の敗北。ニューヨーク「マジソン・スクエア・ガーデン」での一戦(観衆19,000人。ハイライト映像で観戦)。髪が薄くなり、丸っこい身体になったレナード。左手を前に出す構えは昔と変わらないが、動きやパンチのキレが無い。マクラーニンは荒々しい男。前進し、大振りの左右フック(強いが、隙がある。それが判定負けしてきた理由か?)。1Rから左フックを食ってピンチのレナード。3Rに右ストレートからの左フックでダウン。その後も勢いでマクラーニン。6R、右フックを食って動きが止まったレナード。左フックを連打されてレフェリーストップ。マクラーニンがパワーで勝利。レナードはテクニックでカバーしようとしたが、相手の勢いを止めるだけのパワー、スピードは無かった。その後の二人。マクラーニンはヤング・コーベット3世をKOして世界ウェルター級王者に。バーニー・ロスとの王座をめぐる抗争。トニー・カンゾネリとの二連戦。世界ライト級王者ルー・アンバースに勝利して引退。世界王座は一度も防衛できなかったが、中身の濃いキャリアとなった。レナードはこれで引退。マクラーニン戦で得たカネで少し経済的に楽になり、結婚もできた。ボクシング・インストラクターの仕事に就き、第二次世界大戦中は米国海兵隊の中尉として勤務。その後はニューヨーク州のレフェリーに。「名レフェリー」との評判を得たが、ニューヨークでのレフェリング中に心臓発作。そのまま死去(51歳没)。通算戦績180勝(69KO)21敗6分6無判定(推定)。1955年、『リング』誌の殿堂入り。1980 年、世界ボクシング殿堂入り。1990 年には国際ボクシング殿堂入り。)


①「World Lightweight Title

Benny Leonard vs. Lew Tendler」

②「Welterweight 

Benny Leonard vs. Jimmy McLarnin」

 

2026年4月10日金曜日

ジミー・カーター(Jimmy Carter)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

世界ライト級王座を三度獲得。世界戦のアート・アラゴン戦(再戦)、ジョージ・アラウジョ戦、ウォレス・スミス戦(三戦目)ほかを紹介します。


ジミー・カーター(アメリカ)

身長168cm:オーソドックス(右構え)

ジミー・カーター(Jimmy Carter)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ジミー・カーター 10R 判定 パーシー・バセット

(ライト級戦、1951年)

カーター:左ジャブ、右ストレート、フック   

バセット:左ジャブ、右ストレート、フック

(感想:カーターはサウスカロライナ州エイキン出身の黒人。9歳の時、ニューヨークに移住。そこは荒っぽい所だったため、自衛としてボクシングを習うことに。アマチュアを経験。陸軍に入隊し、戦後の1946年にプロデビュー。ハイペースで試合をこなして連勝だったが、判定で初黒星。1947年、ジョー・ブラウン(後、世界ライト級王座獲得)に判定負け、サンディ・サドラー(後、世界フェザー級王座獲得)とドロー。1950年、ウォレス・スミスに3-0の勝利。直前の試合は2-1の敗北。バセットはバージニア州ダンビル出身の黒人。1947年デビュー。連勝後、判定で初黒星。さらに一つ判定負けしたが、その後は連勝でカーター戦。ニューヨークでの一戦。開始から左フックで仕掛けるカーター。相手の勢いをくじくのが狙いなのか、その後も右ストレートからの左フック、左右フックボディ打ち、右アッパーなどでひたすら攻撃。バセットも見事なもの。攻められながらもシャープなジャブ、ストレート、フックで応戦。右ストレートを打たれても反撃する気の強さ。10R、フックを連続ヒットさせるなど最後まで攻めるカーター。バセットも最後まで対抗。10R終了。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。世界戦レベルだった好試合。カーターが攻勢点で勝利。パンチの打ち方が良く、豊富なスタミナ。バセットもタフで、よく手数を出した。その後のバセット。クリーンな選手だったらしく、ギャングとの関わりは無し。そのため、良いチャンスを得られず。1953年、世界フェザー級暫定王座をTKOで獲得(1953年。この暫定王座は王者サンディ・サドラーが軍に入隊したために設定された)。しかし、勝ったり負けたりになり、網膜剥離で引退。)


ジミー・カーター 15R 判定 アート・アラゴン

(世界ライト級タイトル戦、1951年)

カーター:左ジャブ、右ストレート、フック   

アラゴン:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

6R:左フックでアラゴンがダウン

(感想:カーターがタイトル初防衛。バセットに勝ったカーターだが、ダイレクト・リマッチは3-0でバセット勝利。ところがその次の試合は大きなチャンス。アイク・ウィリアムスを番狂わせで破って世界ライト級王者に。ノンタイトル戦を複数。連勝だったが、アラゴンに2-1の敗北。初防衛戦をアラゴンと行うことに。挑戦者アラゴンはニューメキシコ州ベレン出身の白人。ニックネームは「ゴールデン・ボーイ」(派手好きな男らしく、映画に出演し、マリリン・モンローらハリウッドの人間とも交流)。1944年にプロデビュー。敗北しながらも多くの勝利。カリフォルニア州王座(ライト級)を決定戦で獲得。連勝の勢いでカーターにノンタイトル戦で勝利。その次の試合は世界王座を懸けたダイレクト・リマッチ。ロサンゼルス「オリンピック・オーディトリアム」での一戦(ラウンドカットされた映像で観戦)。似た体格。互いに力強くジャブ、ストレート、フック。アラゴンは左フックからの右ストレートが武器。カーターは隙を突くパンチ、速射砲のような連打、コンビネーション(「左フック、右ストレート、左フック」、左フックをボディからアゴへ連打、ほか)。 6R、右フックからの左フックでアラゴンがダウン。その後、カーターはクリンチを使いながら時折強烈な連打をまとめ、攻めながらもディフェンスはしっかり。アラゴンはパワーを入れて反撃するが、単発に終わる。15R終了。判定は3-0。パワー&スタミナでカーター勝利。クリンチを使うなどやや地味な試合運びなところもあったが(「地味カーター」?)、強打をまとめる様は後のアズマー・ネルソンのような雰囲気も。アラゴンは力を込めて打っていたが、スタミナでカーターに及ばず。その後のアラゴン。多くの試合。ラウロ・サラス、ドン・ジョーダン、カーター(三戦目)に勝利。しかし、世界戦はカーターとのこの再戦のみ。1960年に引退した後、保釈保証人になったそうだ。)


ジミー・カーター 13R TKO ジョージ・アラウジョ

(世界ライト級タイトル戦、1953年)

カーター:左ジャブ、右ストレート、フック   

アラウジョ:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

9R:右ボディ連打でアラウジョがダウン

13R:右フックでアラウジョがダウン

(感想:カーターがタイトル防衛。アラゴン戦後、ラウロ・サラス相手に防衛したカーター。再びサラスと防衛戦を行って王座を奪われたが、奪回。ノンタイトル戦に敗れる不覚はあったが、王座を防衛中。アラウジョと防衛戦。挑戦者アラウジョはロード・アイランド州フォックス・ポイント出身の黒人。身長は166cmで、カーターとあまり変わらない。アマチュアで経験。1948年のデビューから連勝。判定で初黒星を喫したが、その相手にはTKOで雪辱。ローカル王座(フェザー級、ライト級)獲得、防衛。世界フェザー級王者サンディ・サドラーに3-0の勝利。後の世界ライト級王者ジョー・ブラウンにKO勝ち。このところ連勝中で、勢いがある。ニューヨーク「マジソン・スクエア・ガーデン」での一戦(ラウンドカットされた映像で観戦)。実にパワフルなカーター。ジャブで相手に圧力を掛けてフックを豪快に振るう様はソニー・リストンのよう。アラウジョはパワーに押されてフットワーク&ジャブのアウトボクシング。腰が引けたパンチを打つが、右カウンターを当てるシーンも。左フックからの右フックなどでカーター優勢。9R、ワンツー、右フックを食ってピンチのアラウジョが右ボディ連打でダウン。立ったが、右フックを食ってKO負け寸前。粘るアラウジョ。13Rにフック連打からの右フックでダウン。レフェリーはそれと同時に試合を止めた。カーターが凄まじいパワーで快勝。アラゴン戦の時よりも強かった。アラウジョは気の毒。「リングに上がって初めてわかる相手の強さ」に押されぱなしだった。その後、アラウジョはトニー・デマルコにTKO負けするなど不調。世界挑戦はカーター戦のみに終わった。)


ウォレス・バッド・スミス 15R 判定 ジミー・カーター

(世界ライト級タイトル戦、1955年)

カーター:左ジャブ、右ストレート、フック   

スミス:左ジャブ、右ストレート、フック

(感想:アラウジョ戦の次の試合(ノンタイトル戦)に2-1で敗れたカーター(昔は怪しげなことが多かったボクシング界。ギャングから「負けないと殺す」などと脅されたり、「再戦を保証するから今回は負けろ」などと条件を提示されたり。「敗北」を額面通りに受け止めるわけにはいかない時代があった)。王座を防衛したが、パディ・デマルコに敗北、王座陥落。デマルコから王座を奪回。かつて下したウォラス・スミスとの再戦に2-1で敗れ、王座陥落。王座奪回を狙ってスミスと三度目の対戦。王者スミスはオハイオ州シンシナティ出身の黒人。1948年のロンドン・オリンピックにライト級で出場(惜しくもメダル獲得ならず)。プロデビューから連勝でオハイオ州王者(ライト級)になったが、次第に勝ったり負けたりに。カーターを番狂わせで破って世界王者に。カーターとダイレクト・リマッチ。シンシナティでの一戦。パワーで前進するカーター。しかしながら、勢いに欠け、加速できない。スミスは左のテクニック(ジャブ、斜め下からのフック)、右カウンターを使い、カーターの攻めをクリンチで阻止。6Rからフットワーク&ジャブのカーター。時折パワフルなフック連打を見せるが、攻撃が続かず。しかも、左パンチを食って右目の腫れ。13Rに強打を振るったが、その後はまた細かいパンチを食う。15R終了。判定は3-0。スミスが器用さで勝利。残念だったカーター。ボディ連打に強さがあったが、パワフルな攻撃が持続せず。アラウジョ戦ではソニー・リストンのような攻めを見せたが、今回はガス欠な試合ぶり。当時は世界王者が防衛戦の間に多くのノンタイトル戦。ハードスケジュールで急速にパワーが落ちていったのかもしれない。その後の二人。初防衛に成功してカーターと決着をつけたスミス。ところがどうしたことか、ノンタイトル戦でトニー・デマルコ、ジョー・ブラウンらに三連敗。ブラウンと世界王座を懸けて防衛戦を行ったが、敗北。王座を懸けたブラウンとの三度目の対戦も敗北。その後も連敗で、カーターとの三戦目以後は全敗でキャリア終了。カーターもスミスとの三度目後は勝ったり負けたりで世界戦はなし。1960年までリングに上がった。)


①「Lightweight 

Jimmy Carter vs. Percy Bassett」

②「World Lightweight Title

Jimmy Carter vs. Art Aragon」

③「World Lightweight Title

Jimmy Carter vs. George Araujo」

④「World Lightweight Title

Jimmy Carter vs. Wallace Bud Smith」

 

2026年2月20日金曜日

ジェイソン・パガラ(Jason Pagara)&アルバート・パガラ(Albert Pagara)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

フィリピンの「ボクシング兄弟」。「ジェイソン vs. コンデット、モントヤ(再戦)、エレラ」「アルバート vs. プーファ」戦を紹介します。


ジェイソン・パガラ(フィリピン)

身長173cm:オーソドックス(右構え)

ジェイソン・パガラ(Jason Pagara)&アルバート・パガラ(Albert Pagara)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

アルバート・パガラ(フィリピン)

身長168cm:オーソドックス(右構え)


ジェイソン・パガラ 4R TKO コンデット・シットラトラガーン

(ライト級戦、2008年8月)

パガラ:左ジャブ、右ストレート、左フック

コンデット:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

1R:左ボディでコンデットがダウン

(感想:新鋭パガラ。フィリピンは小さい階級の選手が多いが、パガラは重い階級。ミンダナオ島のカガヤン・デ・オロ出身。8歳でボクシングを始め、18歳でプロ入り。これまで14勝(8KO)1敗。フィリピン王座、WBOアジア・ユース王座(いずれもライト級)を獲得している。コンデットはタイ・バンコク出身。デビューから連敗(日本でも敗北)。二線級の選手(TVテロップには「17勝(6KO)15敗」とあるが、不正確なもののような気がする)。フィリピン・セブでの一戦。1R、共にガードを上げてジャブ、ストレート、フック。パガラはやや前傾姿勢で、ワンツーを主体とするボクサータイプ。コンデットはややアップライトで右ストレート、左フック。左ボディでコンデットがあっけなくダウン。2R、ワンツーでコンデットがダウン寸前。その後も慎重に攻めるパガラ。コンデットは反撃するが、打ち終わった後にバランスを崩すなどガードに隙がある。4R、コンデットが左ボディを打たれたところでレフェリーストップ。パガラが正統派スタイルで勝利。パワーはまずまずだが、ワンツー、左フックに良さがあった。その後のコンデット。次の試合でチャッチャイ・サーサクン(ユーリ・アルバチャコフとの試合で有名)にKO負け。「かませ犬」なキャリアだった。)


ジェイソン・パガラ 6R TKO ロスベル・モントヤ

(WBOスーパーライト級インター王座決定戦、2012年8月)

パガラ:左ジャブ、右ストレート、フック

モントヤ:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

1R:連打でモントヤがダウン

3R:左ボディ、連打で2度、モントヤがダウン

6R:右ストレートでモントヤがダウン

(感想:パガラがタイトル獲得。コンデット戦後も地元での地域王座戦などで勝ち続けたパガラ。WBOアジア・ユース王座戦(スーパーライト級)でモントヤに敗北。空位のインター王座を懸けてモントヤと再戦。モントヤはメキシカン。デビューから連勝だったが、WBC米大陸王座戦(ライト級)でTKO負け。パガラに勝利してユース王座獲得。しかし、直前の試合はKO負け。コンディションはどうか? セブでの一戦。1R、ジャブ、ストレート、左ボディ打ちにパワーがあるパガラ。モントヤはブロックしながらワンツー、左フック。連打でモントヤが早くもダウン。その後もモントヤはワンツー、パガラはボディ連打。3R、モントヤが二度ダウン。6R、右ストレートを腕に打たれたモントヤ。さらに腕に打たれてダウン。レフェリーはその姿を見て試合を止めた。パガラがパワーで快勝。ボディ攻撃が効果的だった。モントヤはパンチの振りが大きく、ブロックされた。その後のモントヤ。ブランク。カムバック後は負けてばかりで、タイトル戦は無し。)


③ジェイソン・パガラ 12R 判定 アーロン・エレラ

(WBOスーパーライト級インタータイトル戦、2013年5月)

パガラ:左ジャブ、右ストレート、フック

エレラ:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

2R:エレラがスタンディングダウン

(感想:パガラがタイトル防衛。二度目の防衛戦。挑戦者エレラはメキシカン(ユカタン出身)。デビューから連勝。判定で初黒星。再起戦にKO勝ちして、この挑戦。セブでの一戦。力強さ、安定感が増したパガラ。右ストレート、左ボディ打ちに迫力。ブロックもしっかり。エレラも良い選手。ワンツー、左ボディ打ちにパワー&キレ。2Rにハプニング。パガラの右アッパー。意表を突かれてバランスを崩したエレラがスタンディングカウントを取られる。その後は一進一退。互いにディフェンスしながら強いパンチの応酬。互角の内容のまま12R終了。パガラは両手を上げて自身の勝利を強く確信している様子。判定は3-0。最後まで勢いのあるパンチを互いに打ち続けた好試合。どうやらパガラの方がブロックしながら有効打を多く決めていたらしい。戦力的には大きな差は感じられなかったが、ディフェンスでちょっとずつ差が付いた。その後の二人。エレラは連勝したり連敗したり。WBCインター王座(ウェルター級)への挑戦は判定負け。王座には縁がなかった。パガラはインター王座を連続防衛。しかし、世界戦のチャンスはなぜか無かった。)


アルバート・パガラ 2R KO プーファ・ポーノブノム

(バンタム級戦、2012年2月)

ジェイソン・パガラ(Jason Pagara)&アルバート・パガラ(Albert Pagara)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

パガラ:左ジャブ、右ストレート、フック   

プーファ:左ジャブ、右フック   

(ダウンシーン)

2R:右ストレートで2度、プーファがダウン

(感想:パガラはフィリピン・レイテ島のマアシン出身。兄ジェイソンとは出生地と階級が違う。2011年1月にデビューし、これまで全勝。プーファはタイ・ペッチャブーン出身。PABA王座(バンタム級)に挑戦してTKO負けするなど勝ったり負けたり。フィリピン・セブでの一戦。攻めるパガラ。右ストレートにパワー。プーファは押され気味。ブロックしながら大きな右フックで打ち返すが、ディフェンスされる。2R、連打からの右ストレートでプーファがダウン。立ったが、右ストレートで二度目。ダウンと同時に試合ストップ。パガラが快勝。相手は二線級だったが、右パンチに強さがあった。プーファは「負け役」な気持ちでリングに上がったのだろう。勝てるような動きではなかった。その後の二人。プーファはマイケル・ダスマリナスらを相手に負けてばかり。ところが連勝。決定戦でタイ王座(バンタム級)獲得。その後は日本でKO負けするなど勝ったり負けたりだった(才能はあるが、頑張りが長続きしないタイプ?)。パガラは連勝。IBFインターコンティネンタル王座(スーパーバンタム級)獲得、連続防衛。WBOのインターコンティネンタル王座(スーパーバンタム級)も獲得したが、防衛戦でKO負け(初黒星であり、唯一の敗北)。WBOインターコンティネンタル王座奪回。しかし兄同様、好戦績にもかかわらず、一度も世界戦のチャンスは無かった。)


①「Lightweight 

Jason Pagara vs. Kondej Sithtrajtrakan」

②「vacant WBO International Super Lightweight Title

Jason Pagara vs. Rosbel Montoya」

③「WBO International Super Lightweight Title

Jason Pagara vs. Aaron Herrera」

④「Bantamweight 

Albert Pagara vs. Phupha Por Nobnom」

 

2026年2月18日水曜日

アルフレド・マルカノ(Alfredo Marcano)&世界フライ級王座戦「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBA世界ジュニアライト級王者マルカノ。「マルカノ vs. 岩田健二」「イバラ vs. エレラ」カスティーリョ vs. メルセデス」を紹介します。


アルフレド・マルカノ(ベネズエラ)

身長165cm:オーソドックス(右構え)


アルフレド・マルカノ 4R KO 岩田健二

(WBA世界ジュニアライト級タイトル戦、1971年11月)

アルフレド・マルカノ(Alfredo Marcano)&世界フライ級王座戦「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

マルカノ:左ジャブ、右ストレート、フック

岩田:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

3R:右フック、左フックで2度、岩田がダウン

4R:右フックで3度、岩田がダウン

(感想:マルカノがタイトル初防衛。王者マルカノはベネズエラ・クマナ出身。1966年、ベネズエラでデビュー(判定勝ち)。地元では概ね好調だったが、メキシコで苦戦。リカルド・アルレドンドと判定で一勝一敗。ラウル・クルスにKO負け。パナマとベネズエラでエルネスト・マルセルに二連敗。マルセルとの再戦に敗れた再起戦を日本で行い、小林弘からWBA世界ジュニアライト級王座奪取(10RでのTKO)。そして地元で初防衛戦。挑戦者の岩田は岡山出身。デビューから連勝後、KOで初黒星。その後もKO負け。フラッシュ・エロルデには判定負け。日本ジュニアライト級王座を獲得。防衛にも成功して、この世界初挑戦。ベネズエラ・カラカスでの一戦。共にリズミカルな動きで左ジャブ。しかしながら、当たるのはマルカノのジャブ。右ストレート、左ボディ打ちに良さがある岩田だが当たりが浅く、パンチをかわされるシーンが目立つ。マルカノはタイミングを捉える巧さ。3R、右フックで岩田がダウン。右ストレートで反撃する岩田だが、右フックからの左フックで再びダウン。4R、左フックからの右フックで岩田が二度ダウン。立った岩田がワンツー、マルカノは左ボディ打ち。右フックカウンターで岩田がダウンしてスリーノックダウン、試合終了。マルカノが隙を突くパンチで快勝。岩田はシャープなストレートを打っていたが、打たれ弱さがあったか。その後の二人。岩田は負けが込むように。韓国でKO負け、そして日本王座陥落。最後はガッツ石松、ベン・ビラフロアらに連続KO負けだった。マルカノも苦難。次の防衛戦でビラフロアに判定負け、王座陥落。ノンタイトル戦が続き、WBC世界フェザー級王座決定戦に出場のチャンス。ボビー・チャコンにTKO負け。再起したが、二連続KO負けで引退。やや小粒だったのが、安定しなかった原因か?)


ファン・エレラ 11R KO ルイス・イバラ

(WBA世界フライ級タイトル戦、1981年9月)

アルフレド・マルカノ(Alfredo Marcano)&世界フライ級王座戦「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

イバラ:右ジャブ、左ストレート、フック   

エレラ:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

11R:連打でイバラがダウン

(感想:エレラがタイトル獲得。王者イバラ(パナマ・コロン出身)は典型的なパナマのサウスポー(イラリオ・サパタのようなタイプ)。ベツリオ・ゴンサレスに判定勝ちしてWBA世界フライ級王座を獲得したが、初防衛戦で金泰式に2RでKO負け、王座陥落。サントス・ラシアルに判定勝ちして王座奪回。これが初防衛戦。挑戦者エレラはメキシコ・メリダ出身のファイター。ローカル王座(フライ級)獲得、アマド・ウルスア(後、WBC世界J・フライ級王座獲得)に勝利、といった実績。挑戦者の地元メキシコ・メリダでの一戦。互いに相手を警戒してガードを上げ、肩でリズムを取りながらジャブ、ストレート。共にパンチにキレがある。ジャブ、ワンツー、フック連打で攻めるエレラ。イバラはディフェンスしながらパワフルなフックで応戦。互いにボディ攻撃。一進一退の熱戦。11R、コーナー付近で連打を浴びたイバラがダウン。疲れ果てたように座り込んだまま10カウント。エレラが攻めの姿勢で押し切った。イバラもエレラの攻撃の隙を突く形で強いフックを当てていたが、エレラの勢いは落ちなかった。後、エレラはサントス・ラシアルにTKO負けして王座陥落。勝ったラシアルは日本で穂積秀一を2RでKOするなどフライ級のトップとして君臨。イバラは再起戦に判定勝ちして事実上のキャリア終了。1989年にカムバックしたが、一勝二敗で完全に引退。)


エレオンシオ・メルセデス 15R 判定 フレディ・カスティーリョ

(WBC世界フライ級タイトル戦、1982年11月)

アルフレド・マルカノ(Alfredo Marcano)&世界フライ級王座戦「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

カスティーリョ:右ジャブ、左ストレート、左右フック   

メルセデス:左ジャブ、右ストレート、左フック

(感想:メルセデスがタイトル獲得。王座交代が続いてWBC世界フライ級王座が安定していなかった頃の試合。王者カスティーリョ(メキシコ・メリダ出身)はこれまで40勝(24KO)11敗4分。プルデンシオ・カルドナから王座を奪ってこれが初防衛戦。WBC1位の挑戦者メルセデスはドミニカのラ・ロマナ出身で、16勝(5KO)6敗4分。連敗を喫するなど戦績はよくないが、日本でもおなじみの元WBA世界J・フライ級王者ファン・グスマンに1RでKO勝ちするなどこのところ連勝中。ロサンゼルス「オリンピック・オーディトリアム」での一戦。サウスポーのカスティーリョがジャブ、左ストレートで攻める姿勢。スラリとしたメルセデスは距離を取ってシャープなジャブ、ワンツー、左フック。当てる器用さがあるメルセデス。攻めるカスティーリョをカウンターで迎え撃つ。カスティーリョのパンチがヒットするシーンもあるが、メルセデスがガードの隙を突く攻撃でポイント的に優勢。終盤はメルセデスもワンツー、ボディ打ちで前に出る。判定は2-1(ダウンシーンは無し)。映像ではパンチの正確さでメルセデスがリードしているように見えたが、カスティーリョの攻める姿勢を評価したジャッジも。全体的にはディフェンスの差でメルセデスが優れていたように見えた。しかし、新王者メルセデスも初防衛に失敗(新王者はチャーリー・マグリ)。王座陥落後はヘルマン・トーレス、ラウル・ペレス、アルバート・ダビラらに連敗でキャリア終了。カスティーリョはノンタイトル戦が続き、アントニオ・アベラルにTKO負け。その再起戦でWBC王者ソット・チタラダに挑戦したが、判定負けで王座を奪回できず。それが最後の試合となった。)


①「WBA World Junior Lightweight Title  

Alfredo Marcano vs. Kenji Iwata」

②「WBA World Flyweight Title  

Luis Ibarra vs. Juan Herrera」

③「WBC World Flyweight Title 

Eleoncio Mercedes vs. Freddy Castillo」


サントス・ラシアル(Santos Laciar)のページ 

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ソット・チタラダ(Sot Chitalada)のページ

2026年1月21日水曜日

エクトール・カラスキリャ(Hector Carrasquilla)&ギレルモ・ジョーンズ(Guillermo Jones)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

パナマ人ボクサー。「カラスキリャ vs. ダーデン」「ジョーンズ vs. アルバレス」「サマニエゴvs. クエバス」ほかを紹介します。


エクトール・カラスキリャ(パナマ)

身長 cm:オーソドックス(右構え)


ギレルモ・ジョーンズ(パナマ)

身長193cm:オーソドックス(右構え)


サンティアゴ・サマニエゴ(パナマ)

身長180cm:オーソドックス(右構え)

 

エクトール・カラスキリャ 4R TKO クロード・ダーデン

(フェザー級戦、1978年5月)

エクトール・カラスキリャ(Hector Carrasquilla)&ギレルモ・ジョーンズ(Guillermo Jones)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

カラスキリャ:左ジャブ、右ストレート、左右フック   

ダーデン:左ジャブと左右フック

(感想:パナマシティ出身の黒人カラスキリャは洪秀煥とのWBA世界J・フェザー級王座決定戦で歴史的な逆転KO負けをした男。ダーデンはロサンゼルスの選手だが、負けが多い。カリフォルニア「フォーラム」での一戦。リズミカルにジャブ、ストレートを飛ばし、左フックを振るうカラスキリャ。ダーデンは意外なパワー。接近してのボディ攻撃が力強い。接近戦。ディフェンスの差があり、カラスキリャのパンチがよく当たる。3R終了後、ダーデンが棄権。右マブタのキズによるTKO。どちらも思い切った打ち方で手数も多かったため、見応えがあった(ダウンシーンは無し)。ダーデンはこれがラストファイト。カラスキリャは後、エウセビオ・ペドロサのWBA世界フェザー級タイトルに挑戦してTKO負け。世界を獲る素質は確実にあったが、王者が強かったがためにトップの座には就けなかった。)

 

ギレルモ・ジョーンズ 1R KO マヌエル・アルバレス

(WBAフェデラテン・ウェルター級タイトル戦、1995年9月)

エクトール・カラスキリャ(Hector Carrasquilla)&ギレルモ・ジョーンズ(Guillermo Jones)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ジョーンズ:左ジャブ、右ストレート、フック   

アルバレス:右ジャブ、左ストレート、右フック

(ダウンシーン)

1R:左フックでアルバレスがダウン

(感想:ジョーンズがタイトル防衛。パナマ・コロン出身の黒人のジョーンズ。身長は何と193cm。デビューから連勝でWBCの地域王座、パナマ王座、WBAフェデラテン王座(全てウェルター級)獲得。アルバレス戦はフェデラテン王座の初防衛戦。8位の挑戦者アルバレスはコロンビア人(カルタヘナ出身)。こちらも背が高く、189cm。デビューから連勝だったが、ジョーンズに判定負け、初黒星。コロンビア王座(ウェルター級)獲得。WBAフェデラテン・ウェルター級王座には以前にも挑戦したことがあり、そのときはTKO負け。アルバレスとしてはジョーンズに雪辱してかつて獲りそこねた王座を奪取したいところ。ベネズエラ・マラカイでの一戦。オーソドックスのジョーンズ、サウスポーのアルバレス。構えの違いはあるが、似た戦い方。長いジャブ、ストレート。ジョーンズはワンツー、アルバレスは右フック。右ストレートが効いたアルバレス。連打からの左フックでダウン。10カウント内に立てず、KO。負けたアルバレスはかなり悔しそうな表情。重いクラスは一発で勝負が決まることが多いが、あっけない決着だった。その後、アルバレスは地域王座戦に出場したが勝てず、引退。)


ギレルモ・ジョーンズ 10R 判定 ティム・ウィリアムソン

(クルーザー級戦、2002年4月)

エクトール・カラスキリャ(Hector Carrasquilla)&ギレルモ・ジョーンズ(Guillermo Jones)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ジョーンズ:左ジャブ、右ストレート、フック   

ウィリアムソン:右ジャブ、左ストレート、フック

(感想:アルバレス戦後のジョーンズ。フェデラテンのJ・ミドル級王座も獲得してローラン・ブードゥアニのWBA世界J・ミドル級王座に二度挑戦したが、勝てず。それから階級を一気に上げて何とクルーザー級へ。ウィリアムソンはペンシルベニア州の選手でこれまで全勝の新鋭。ただ、王座戦の経験はまだ無い。ラスベガスでの一戦。個性的な髪型のジョーンズ(サイドを短くカットして後ろ髪が長い)。ジャブ、右ストレート。サウスポーのウィリアムソン(背中にカジノの宣伝ペイント。リング上はもちろん、トランクスにまでスポンサー名が入る昨今。まさかボクサーの背中にまで広告を入れるようになるとは。ハッキリ言ってみっともない。「真剣勝負」というより「ショー」に見えてくる)もジャブ、左ストレート。中間距離での闘いが続く。3R、ジョーンズの右がヒット。4R、ジョーンズがサウスポーにスイッチ。接近戦ではジョーンズが連打。ウィリアムソンは接近戦が得意ではないようで、クリンチしたりする。9R、ジョーンズが右フックを決めて優勢。10R終了。判定は2-1(ダウンシーンは無し)。共に一発があるタイプではないため微妙な判定になった。個人的には攻める姿勢と右パンチでジョーンズが勝ったように見えた。その後の両者。ウィリアムソンは勝ったり負けたりでキャリアを終えた。ジョーンズはWBO世界クルーザー級王者ジョニー・ネルソン(イングランド)と対戦したが、引き分けで王座獲得ならず。2008年9月、ドイツ・ハンブルクでWBA世界クルーザー級王者のフィラット・アルスラン(ドイツ)と対戦し、TKO勝ち、王座奪取。防衛にも成功。苦難の道を歩んできたが、報われた。)。


サンティアゴ・サマニエゴ 6R 判定 フレディ・クエバス

(J・ミドル級戦、2000年2月)

エクトール・カラスキリャ(Hector Carrasquilla)&ギレルモ・ジョーンズ(Guillermo Jones)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

サマニエゴ:左ジャブ、右ストレート、フック   

クエバス:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

3R:右フックでクエバスがダウン

5R:右ストレートでクエバスがダウン

(感想:パナマシティ出身のサマニエゴ。これまで28勝(24KO)5敗1分。NABO王座(ウェルター級)を獲得したが、WBO世界ウェルター級王座決定戦で判定負け。バーノン・フォレストとの北米ウェルター級王座戦はTKO負け。クエバスはイリノイ州シカゴの選手で17勝(13KO)2敗。デビュー当初は好調だったが、直前の試合では判定負けしている。イリノイ州エルジンでの一戦。共にジャブ、ワンツー、左フック。動きが機敏なクエバスは右を当てようとする。サマニエゴはパワー、特に左フックで勝負。2R、クエバスの右がヒットしてサマニエゴがピンチ。3R、左フックでクエバスがピンチ。そして、右フックでダウン。5Rには右ストレートでダウン。6R終了。判定は3-0。サマニエゴが当てるテクニックで勝利。動きはそれほど速くはなかったが、好戦的な姿勢でパンチにはキレがあった。クエバスは右目を腫らしながらもよく頑張ったが、3Rの左フックが効いてしまった。その後の二人。クエバスはIBFのインター王座(スーパーウェルター級)、WBC米大陸王座(ミドル級)に挑戦したが勝てず。サマニエゴはWBA世界スーパーウェルター級暫定王座決定戦をママドゥ・チャムと行い、TKO勝ちで王座獲得。レギュラー王者に認定されたが、TKO負けで初防衛に失敗、王座陥落。)


①「Featherweight 

Hector Carrasquilla vs. Claude Durden」

②「WBA Fedelatin Welterweight Title

Guillermo Jones vs. Manuel Alvarez」

③「Cruiserweight 

Guillermo Jones vs. Tim Williamson」

④「Junior Middleweight 

Santiago Samaniego vs. Alfredo Cuevas」


エウセビオ・ペドロサ(Eusebio Pedroza)のページ

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ローラン・ブードゥアニ(Laurent Boudouani)のページ 

2026年1月16日金曜日

ローマン・マルチネス(Roman Martinez)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

プエルトリカン・ボクサー。「マルチネス vs. カルデナス、エストラーダ」「アリセア vs. ゴメス」ほかを紹介します。


ローマン・マルチネス(プエルトリコ)

身長173cm:オーソドックス(右構え)


ローマン・マルチネス 10R TKO バウデル・カルデナス

(WBOスーパーフェザー級ラティノ王座決定戦、2006年11月)

ローマン・マルチネス(Roman Martinez)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

マルチネス:左ジャブ、右ストレート、フック   

カルデナス:左ジャブ、右ストレート、フック   

(ダウンシーン)

9R:連打でカルデナスがダウン

10R:左フックでカルデナスがダウン

(感想:マルチネスがタイトル獲得。マルチネス(23歳)はプエルトリカン(ベガ・バハ出身)。これまで13勝(8KO)1分。地元とアメリカで試合をしてきた。これが初のタイトル戦。カルデナス(25歳)はメキシコ・グアサベ出身で14勝(6KO)7敗1分。直前の試合はスティーブ・ルエバノとのNABO王座戦(フェザー級)で、判定負け。プエルトリコ・グアイナボでの一戦。互いにガードを固めてジャブ。マルチネスは距離を保ってワンツー。カルデナスは攻めの姿勢で右ストレート、接近して左右フック攻撃。共に手数が多く、2Rには激しい打ち合い。右ストレートが特に強いカルデナス、左を当てるテクニックがあるマルチネス。一進一退。9R、連打されてカルデナスが根負けしたかのようにダウン。10R、左フックでカルデナスがダウン。立ったが、ギブアップするかのような形で試合終了。マルチネスが手数で勝利。パンチを当てるテクニック、ディフェンスに少し差があったが、カルデナスもよく頑張った。その後のカルデナス。マイナー王座を獲得できたが、その後はどうしたことか負けてばかり。精一杯戦うタイプであるため疲れてしまったのだろう。)


ローマン・マルチネス 10R 判定 ウォルター・エストラーダ

(スーパーフェザー級戦、2008年12月)

ローマン・マルチネス(Roman Martinez)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

マルチネス:左ジャブ、右ストレート、フック

エストラーダ:右ジャブ、左ストレート、フック

(ダウンシーン)

9R:右ストレートでエストラーダがダウン

10R:右ストレートでエストラーダがダウン

(感想:20勝(12KO)1分になったマルチネス。カルデナス戦後、NABO王座(スーパーフェザー級)などを獲得。残すターゲットは世界王座のみ、といった状況。エストラーダ(コロンビア・カナルテ出身)は30勝(20KO)7敗。WBAの地域王座を獲得したことがあるが、WBO世界フェザー級王座に挑戦したときはTKO負け。プエルトリコ・サンファンでの一戦。サウスポーのエストラーダ。ジャブ、ストレート、そしてフック。パワーを込めた打ち方で、かつてのラフファイター、バズーカ・リモンのようなタイプ。マルチネスはワンツー、左フック。しゃくるようなアッパー気味の左フックも見せる。接近戦でパワフルな右フック、左ボディ打ちを見せるエストラーダだが、マルチネスが右ストレートを中心とする手数で優勢。6R、エストラーダが左右フック連打(迫力)。しかし、9R、エストラーダはローブローで減点されたうえに右ストレートでダウン。このダウンのダメージはそれほどではなかったが、10Rの右ストレートでのダウンはダメージ。10R終了。判定は3-0。マルチネスが右ストレートで勝利。エストラーダはもったいない負け方。6Rのようなパワフルな連打をもっとやってほしかったところだが、映像で見た感じではスタミナ不足だった印象。その後の二人。エストラーダは勝ったり負けたりで、キャリア終盤は連敗。マルチネスは次の試合でWBO世界スーパーフェザー級王者に。王座を失っても奪回するしぶとさを見せ、通算三度、同王座を獲得。「プエルトリコの輪島功一」といったところ。)


ダニエル・アリセア 2R TKO ファン・ゴメス

(ライト級戦、2005年12月)

ローマン・マルチネス(Roman Martinez)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

アリセア:左ジャブ、右ストレート、フック

ゴメス:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

2R:右ストレートでゴメスがダウン

(感想:プエルトリコで行われたプエルトリコ同士の対戦。これまで28勝(20KO)6敗のアリセア(サントゥルセ出身)はナジーム・ハメドのWBO世界フェザー級王座に挑戦したことがあるが、そのときはKO負けに終わっている。その後、NABO王座、WBC米大陸王座、北米王座(スーパーフェザー級)を獲得してきたが、ネイト・キャンベルにKO負けで王座陥落。23勝(16KO)4敗のゴメス(サンファン出身)はNABO王座、WBAの地域王座(ライト級)を獲得してきたが、このところ二連続KO負け。サンファンでの一戦。共にガードを上げ、相手を警戒しながらジャブ。左フックからの右ストレートが強いゴメス。アリセアは左フックでカウンター。共に左フックを得意とし、互いのパンチがヒット。2R、攻めるときに隙ができるゴメス。打ち合うが、打たれて足に来る。そして右ストレートでダウン。立ったがフラついており、レフェリーストップ負け。アリセアがディフェンス、攻撃の正確さで勝利。これが最後の試合になったゴメス。見事なコンビネーションを持っていたが、攻めるときに棒立ちになる悪い癖があった。その後、アリセアは北米ライト級王座に挑戦してTKO負け。それが最後の王座戦となった。)


ダニエル・ヒメネス 12R TKO マルコス・ヒメネス

(WBAフェデカリブ・スーパーフェザー級王座決定戦、2009年8月)

ローマン・マルチネス(Roman Martinez)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ダニエル:左ジャブ、右ストレート、フック

マルコス:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

12R:右ストレートでマルコスがダウン

(感想:ダニエルがタイトル獲得。「ヒメネス」対決。ダニエルはプエルトリコ・サンファン出身(WBOのJ・フェザー級王座、バンタム級王座を獲ったダニエル・ヒメネスとは別人)。これまで18勝(10KO)3敗1分。NABO王座(スーパーフェザー級)を獲得したが、ローマン・マルチネス、ヘスス・チャベスに二連敗している。マルコスはドミニカ・イグエイ出身で、16勝(10KO)1敗。プエルトリコ・サンファンでの一戦。なかなか素晴らしい両者。速いジャブ、パワーのある右ストレート、フック。まとめて連打するダニエル。左フックが巧い。マルコスは動きは速くないが、ワンツーを正確に当てようとし、アッパーを入れる器用さもある(見た目も戦い方もフェリックス・トリニダードに似ている)。接近戦では互いにボディ打ち。観客はもちろん、両者も互いを讃える好試合。左目が腫れていくマルコス。8R、両者ともローブローでレフェリーから警告。12R、絶妙なタイミングの右ストレートでマルコスがダウン。立ったがフラついて、レフェリーストップされた。ダニエルが最終回に劇的なKO勝利。一進一退で、世界戦並の良い試合。手数が多いダニエルが体力で押し切った。その後の二人。ダニエルはこの後、ブランク。復帰してかつて獲得したNABO王座に挑戦したが、KO負け。マルコスはWBAの地域王座(スーパーフェザー級)を決定戦で獲得したが、そこまで。共に世界戦を経験することはなかった。)


①「vacant WBO Latino Super Featherweight Title

Roman Martinez vs. Baudel Cardenas」

②「Super Featherweight 

Roman Martinez vs. Walter Estrada」

③「Lightweight 

Daniel Alicea vs. Juan Gomez」

④「vacant WBA Fedecaribe Super Featherweight Title

Daniel Jimenez vs. Marcos Jimenez」


2026年1月1日木曜日

ピエール・ロルシー(Pierre Lorcy)&ロイ・リッチー(Roy Ritchie)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

フランス&アメリカのホープ。「ピエール・ロルシーvs. バイダル・テレス」「ロイ・リッチーvs. ドニー・ペネルトン」を紹介します。

ピエール・ロルシー(フランス)
身長177cm:オーソドックス(右構え)

ロイ・リッチー(アメリカ)
身長 cm:オーソドックス(右構え)

ピエール・ロルシー 3R TKO バイダル・テレス

(ライト級戦、1991年10月)

ピエール・ロルシー(Pierre Lorcy)&ロイ・リッチー(Roy Ritchie)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ロルシー:左ジャブ、右ストレート、フック   

テレス:右ストレート、フック

(ダウンシーン)

2R:連打でテレスがスタンディングダウン

(感想:フランス期待のロルシー(ジュリアン・ロルシー(畑山隆則を破ってWBA世界ライト級王者に)の兄)。これまで敗北は一つだけ。テレスは謎のメキシカン。「BOXREC」の記録によると勝ち星が一つもない男。ただ、ウェルカム・ニシタ、コリン・マクミラン、トレーシー・ハリス・パターソンといった名のある選手と戦ってきた。パリでの一戦。一発ずつパンチを強く打とうとするロルシー。しっかりとしたジャブを連打してワンツー、左フック。テレスは接近して右ストレート、フック。2R、攻めるロルシー。左ボディが効いてテレスがスタンディングカウントを聞く。レフェリーに背を向けてカウントアウトされた。ロルシーが格下に圧勝。確実にパンチを当てていくスタイル。左フックにパワーを感じた。テレスはパンチ自体は力強かったが、攻めるリズムなどに残念なところがあった。その後、ロルシーはジンミ・ブレダルと欧州J・ライト級王座を争ってTKO負け。フランス・ライト級王座を獲得できたが、世界戦を経験することはなかった。)


ロイ・リッチー 2R KO ドニー・ペネルトン

(スーパーミドル級戦、1991年11月)

ピエール・ロルシー(Pierre Lorcy)&ロイ・リッチー(Roy Ritchie)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

リッチー:左ジャブ、右ストレート、フック

ペネルトン:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

2R:右アッパーでペネルトンがダウン

(感想:アメリカの若手同士の対戦。リッチーはこれまで無敗。主戦場をフランスに移して連勝中。ペネルトンはミシシッピ州ウェッブ出身で、あのジェラルド・マクラレンのいとこ。ニックネームは「The Spoiler」または「Black Battle Cat」。デビューから三連勝だったが、このところ連敗中。フランスのイッシー・レ・ムリノーでの一戦。ジャブ、ワンツー、左フックで攻めるリッチー。ペネルトンはジャブで応戦。器用さもあるリッチー。右アッパー、左ボディ打ち。2R、右アッパーでペネルトンがダウン。ヒザを着いたままカウントアウトされた。なかなかの強さだったリッチー。将来有望、といった感じの勝ち方、試合ぶり。しかし、「上には上がある」のが勝負の世界。その後、バーナード・ホプキンスの全米ミドル級王座に挑戦してTKO負け、初黒星。それが最後の試合となった。ペネルトンは恐ろしい男。その後は負けに負けて、通算戦績13勝(5KO)167敗6分。ヘビー級でシャノン・ブリッグスと対戦したり(KO負け)、WBFのスーパーミドル級王座に挑戦したり(判定負け)。結構頑張る選手。判定まで行った試合も多い。しかし、そんなに負けて大丈夫? マクラレンは不自由な身体になってしまったが。)


①「Lightweight 

Pierre Lorcy vs. Vidal Tellez」

②「Super Middleweight 

Roy Ritchie vs. Donnie Penelton」


ジェラルド・マクラレン(Gerald McClellan)のページ

2025年12月24日水曜日

ブライアン・アダムス(Brian Adams)&ファン・ラスカノ(Juan Lazcano)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ライト級戦。「アダムス vs. デービス、バルガス」「ラスカノ vs. アルバレス、ウィーラー」を紹介します。


ブライアン・アダムス(アメリカ)

身長 cm:オーソドックス(右構え)


ファン・ラスカノ(メキシコ)

身長175cm:オーソドックス(右構え)


ブライアン・アダムス 10R 判定 カルバン・デービス

(ライト級戦、2001年4月)

ブライアン・アダムス(Brian Adams)&ファン・ラスカノ(Juan Lazcano)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

アダムス:左ジャブ、右ストレート、フック   

デービス:右ジャブ、左ストレート、フック

(感想:黒人選手同士の対戦。アダムスはニューヨーク・クイーンズ出身(あの個性派シャノン・ブリッグスの「いとこ」だそうだ)。これまで11勝(5KO)2敗1分。ニューヨーク州王座(ライト級)を獲得するなどこのところ連勝中。デービスはペンシルベニア州フィラデルフィア出身のサウスポーで、19連勝(8KO)。タイトル戦の経験はまだ無い。ニューヨーク「マジソン・スクエア・ガーデン」での一戦(アダムスのセコンドにマーク・ブリーランド)。長い髪を束ねているアダムス(ブリッグスと同様、髪型にこだわりがあるようだ)。攻めの姿勢で右ストレートを狙う。デービスは典型的なサウスポー。相手から距離を取って右ジャブ、左ストレートでカウンター狙い。3R、アダムスの右ストレートがヒット。その後もデービスはカウンターを取ろうとするが、受け身の試合ぶりに見える。アダムスは右ストレートを出すが、ディフェンスされるシーンが多い。10R終了。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。アダムスが攻勢点で勝利。単発で真っ直ぐなボクシングだったが、デービスが自分から攻めるタイプでなかったことに助けられた形。初黒星のデービス。上を目指すような激しい攻撃が少なかったのが残念。その後、デービスは三連勝で引退。王座戦をすることなくキャリアを終えた。)


ブライアン・アダムス 7R 負傷判定 ヨニ・バルガス

(ライト級戦、2001年4月)

ブライアン・アダムス(Brian Adams)&ファン・ラスカノ(Juan Lazcano)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

アダムス:左ジャブ、右ストレート、フック   

バルガス:左ジャブ、右ストレート、フック   

(感想:バルガスはメキシコ・メヒカリ出身。TKO負けが一つあるが、カリフォルニア州王座(ライト級)を連続防衛するなどこのところ連勝中。ウェストバージニア州チェスターでの一戦。右ストレートで攻めるバルガス。アダムスはワンツーでカウンターを狙い、振りが大きめのフック攻撃。2R、アダムスが激しい連打。粗いが、勢いがある。4R、バルガスがローブロー。アダムスもやり返す。しかし、減点されたのはバルガスのみ。その後、バルガスの右ストレート、ボディ打ちにアダムスがクリンチに逃げたり、アダムスが6Rに右アッパーでカウンターを取ったり。7R、フットワーク&ジャブのアダムス。バッティングでバルガスが出血。負傷判定でアダムス(ダウンシーンは無し)。アダムスが手数で勝利。勢いで押し切った。バルガスはメキシカンらしい左ボディ打ちなどがあったが、攻められて防戦一方になるシーンがあった。攻められながらも反撃できるような動きをしないとそのまま相手にポイントを持っていかれてしまう。その後の二人。バルガスはNABO王座(スーパーフェザー級)を獲得できたが、フィリップ・ヌドゥらに連敗したこともあって世界挑戦はならず。アダムスは北米王座(スーパーフェザー級)に挑戦したが、勝てず。ニューヨークの個性派にとどまった。)


ファン・ラスカノ 10R 判定 ジュリアン・ウィーラー

(ライト級戦、2000年1月)

ブライアン・アダムス(Brian Adams)&ファン・ラスカノ(Juan Lazcano)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ラスカノ:左ジャブ、右ストレート、フック   

ウィーラー:左ジャブ、右ストレート、フック

(感想:メキシコのシウダードファレス出身のラスカノはこれまで20勝(15KO)2敗1分。WBF王座(ライト級)を獲得したことがある。黒人のウィーラー(アメリカ)は19勝(8KO)4敗1分。アマチュアで実績があり、メダルは獲れなかったがバルセロナ・オリンピック(1992年)にフェザー級で出場したことがある。プロではWBC米大陸王座(スーパーフェザー級)を獲得している。カリフォルニア州サクラメントでの一戦。パワーを込めるラスカノ。ガードを上げて前進し、右ストレート、左ボディフックが特にパワフル。ウィーラーはテクニックを使うタイプ。ガードを下げた柔軟な姿勢からジャブ、長いストレート、フック。互いにディフェンスし、決定打を許さない展開。強いて言えば、ラスカノが(パワーを込めすぎて空振りしてバランスを崩すシーンもあるが)全体的にパワーで若干優勢。10R終了。判定は2-1。ラスカノの積極さ&パワーが評価されたか。ウィーラーは器用だったが、左のガードを下げたところに右を打たれるシーンがあった。その後、ウィーラーは全米王座(ライト級)を獲得したが、世界挑戦は一度もできなかった。)


ファン・ラスカノ 4R KO フリオ・アルバレス

(IBA・北米ライト級タイトル戦、2001年9月)

ブライアン・アダムス(Brian Adams)&ファン・ラスカノ(Juan Lazcano)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ラスカノ:左ジャブ、右ストレート、フック

アルバレス:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

4R:右フックでアルバレスがダウン

(感想:ウィーラー戦後のラスカノ。あのウィルフレド・バスケスとの決定戦にTKO勝ちして北米ライト級王座獲得。元世界王者ジェシー・ジェームス・レイハに2-1で勝利。ジョンジョン・モリナを下してIBA王座も獲得。これまで27勝(20KO)2敗1分。「二冠王」として防衛戦。挑戦者アルバレスもメキシコ(ウイスキルカン・デ・デガジャド出身)で、24勝(18KO)7敗1分。メキシコ王座(スーパーフェザー級)を獲得したことがあるが、ヘスス・チャベスとの北米スーパーフェザー級王座戦、スティーブ・ジョンストンとのWBC世界ライト級王座戦に敗北。テキサス州エルパソでの一戦。動きが機敏なラスカノ。ダッキング、ブロックをしながら速いジャブ、パワフルな右ストレート、左フック。アルバレスはラスカノと比べると「普通の選手」といったイメージ。ジャブ、右ストレート、ショートフック。パンチが正確なラスカノ。アルバレスは1Rから追い込まれる。しかし、ラスカノには「悪い癖」が。前傾姿勢で突っ込んで相手に頭をぶつけ、3Rにはバッティングで減点。4R、連打するラスカノ。斜め下からの右フックでアルバレスがダウン。立てず、KO。欠点はあったが、ラスカノが力強い勝利。パワーやスピードなど、全体的に力量差があった。アルバレスはこれが最後の試合に。ラスカノは後、実力者スティーブ・ジョンストンとのWBC世界ライト級王座挑戦者決定戦にTKO勝ち。しかし、WBC世界ライト級王座決定戦に出場したが、ホセ・ルイス・カスティージョに3-0の判定負け。メジャー団体の世界王者にはなれなかった。)


①「Lightweight 

Brian Adams vs. Calvin Davis」

②「Lightweight 

Brian Adams vs. Yoni Vargas」

③「Lightweight 

Juan Lazcano vs. Julian Wheeler」

④「IBA and NABF Lightweight Title

Juan Lazcano vs. Julio Alvarez」

 

2025年12月12日金曜日

オルランド・ソト(Orlando Soto)&アセリノ・フレイタス(Acelino Freitas)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

中南米の実力者。「ソト vs. ヘレナ、バルセナス」「フレイタス vs. フェルナンド・サウセド」を紹介します。


オルランド・ソト(パナマ)

身長170cm:オーソドックス(右構え)


アセリノ・フレイタス(ブラジル)

身長168cm:オーソドックス(右構え)


オルランド・ソト 3R TKO カルロス・ヘレナ

(WBAフェデラテン・ジュニアライト級王座決定戦、1995年9月)

オルランド・ソト(Orlando Soto)&アセリノ・フレイタス(Acelino Freitas)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ソト:左ジャブ、右ストレート、フック

ヘレナ:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

3R:右ストレートでヘレナがダウン

(感想:ソトがタイトル獲得。パナマ・トクメン出身の黒人ソト。身長170cmで、リーチは180cmある。デビューから連戦連勝。全勝のままトム・ジョンソンのIBF世界フェザー級王座に挑戦したが、判定負けで初黒星。再起戦でWBAフェデラテン・フェザー級王座を獲得したが、初防衛に失敗。その再起戦でジュニアライト級王座を狙う。ヘレナはプエルトリカン(バヤモン出身)。身長175cmで、リーチは178cm。アマチュアで実績。1992年バルセロナ・オリンピックにフェザー級で出場(メダルは獲得ならず)。プロではこれまで全勝。これが初のタイトル戦となる。ベネズエラ・マラカイでの一戦。共にガードを上げてジャブ、ワンツー。ソトはファイタータイプ。接近して左右フック、ボディ打ち。ヘレナは良いワンツー。3R、右ストレートでヘレナがダウン。再開して激しい打ち合い。攻めるソト、応戦するヘレナ。レフェリーストップ。ソトが連打をまとめて勝利。ヘレナは残念。ちょっとストップが早かったような気がする(南米ではストップが早いのが常識? まだ、戦えそうな雰囲気だったが)。その後のヘレナ。KOでこの王座を獲得、連続防衛。しかし、ヘナロ・エルナンデスのWBC世界J・ライト級王座への挑戦は判定負け。WBC米大陸王座(J・ライト級)獲得、連続防衛。フロイド・メイウェザー・ジュニアのWBC世界J・ライト級王座に挑戦してTKO負け。その後もリングに上がり続けたが、世界戦はメイウェザー戦が最後となった。)


オルランド・ソト 12R 判定 エドガル・バルセナス

(WBC米大陸フェザー級タイトル戦、2001年9月)

オルランド・ソト(Orlando Soto)&アセリノ・フレイタス(Acelino Freitas)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ソト:左ジャブ、右ストレート、フック

バルセナス:左ジャブ、右ストレート、フック

(感想:ソトがタイトル獲得。ヘレナ戦後、崔龍洙のWBA世界J・ライト級王座に挑戦してKO負けしたソト。ヒルベルト・セラノ、デリク・ゲイナー、アントニオ・ディアスにも敗北。アセリノ・フレイタスのWBO世界J・ライト級王座に挑戦したが、KO負け。その再起戦で米大陸王座に挑戦。王者バルセナスはメキシカンで、これまで19勝(13KO)6敗4分。三連敗を喫したこともあったが、開眼。米大陸王座を獲得、連続防衛。ただ、フィリップ・ヌドゥ(WBAフェザー級インターコンティネンタル王座戦)、ロビー・ピーデン(北米フェザー級王座戦)に敗北している。フロリダ州タンパでの一戦。互いに器用さで勝負。ディフェンスしながらジャブ、ワンツー、右ストレートからの左フック、ボディ打ち。相手の隙を突くコンビネーションで一進一退。両者譲らず、互いのパンチがヒット。次第に両者に疲れが見え始め、動きのキレが落ちてくる。終盤はディフェンス&パンチの正確さでソトがやや優勢。12R終了。判定は2-0(ダウンシーンは無し)。良いパンチで打ち合った好試合。当てる巧さで微妙にソトが勝利。ただ、手数は多かったが、共に「一発のパワー」に欠けた。その後の二人。バルセナスは再起戦にKO勝ち。しかし、再起二戦目はTKO負けで事実上のラストファイトに。ソトは米大陸王座の初防衛に成功したが、その後は四連続KO負けでキャリア終了。共に良いところがある強い選手だったが、世界王座は獲れなかった。)


アセリノ・フレイタス 10R 判定 フェルナンド・サウセド

(スーパーライト級戦、2004年12月)

オルランド・ソト(Orlando Soto)&アセリノ・フレイタス(Acelino Freitas)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

フレイタス:左ジャブ、右ストレート、フック   

サウセド:左ジャブ、右ストレート、フック   

(ダウンシーン)

9R:左フックでサウセドがダウン

(感想:ブラジル・サルヴァドール出身のフレイタス(ニックネームは「ブラジリアン・ボンバー」)は世界スーパーフェザー級、ライト級の二冠王。デビューから29連続KOを記録し、これまで35勝(31KO)1敗。WBO世界ライト級王座戦でディエゴ・コラレスにTKO負け。これが再起戦となる。サウセドはアルゼンチンの選手(フロレンシオ・バレラ出身)。16勝3敗2分であるが、KO勝ちは一つもない。IBFのユース王座、WBOのアジア王座(いずれもスーパーフェザー級)に挑戦しているが、獲得できず。ブラジル・サンパウロでの一戦(リングアナはジミー・レノン・ジュニア)。攻めの姿勢のフレイタス。ジャブ連打で接近してフック攻撃(後ろ姿、動きがフリオ・セサール・チャベスに似ている)。サウセドはディフェンシブ。フットワーク&ブロック。意表を突くタイミングでストレート、フック。パンチ自体は悪くないが、攻撃のリズムがよくない(なぜこれまでKO勝ちが無かったかを物語る試合ぶり)。左ボディ打ちに迫力があるフレイタスだが、サウセドはブロックしてしぶとく反撃。9R、右アッパーからの左フックでサウセドがダウン。さらに左マブタのキズのチェック。その後もフレイタスが相手にプレッシャーを掛け、10R終了。判定は3-0(フルマーク)。フレイタスが攻勢点で勝利。KO率が高いパンチャーでもディフェンシブな相手を崩すのは難しいようだ。サウセドは粘ったが、そこまで。その後の二人。サウセドは多くの試合。アルゼンチン王座(ライト級)、南米王座(フェザー級)を獲得するなど地元で連勝。インドネシア・ジャカルタでクリス・ジョンのWBA世界フェザー級王座に挑戦して判定負け。アメリカでランセス・バルテレミーのIBF世界スーパーフェザー級王座に挑戦してこれも判定負け。地元での地域王座戦では好調だったが、世界王座は獲得ならず。フレイタスは決定戦でWBO世界ライト級王座を奪回。しかし、WBA王者ファン・ディアスとの統一戦&初防衛戦でTKO負けし、それが事実上のラストファイトに。)


①「vacant WBA Fedelatin Junior Lightweight Title

Orlando Soto vs. Carlos Gerena」 

②「WBC Continental Americas Featherweight Title

Edgar Barcenas vs. Orlando Soto」 

③「Super Lightweight 

Acelino Freitas vs. Fernando David Saucedo」


ファン・ディアス(Juan "Baby Bull" Díaz)のページ 

2025年11月28日金曜日

ギャビン・リーズ(Gavin Rees)&ブラッドリー・プライス(Bradley Pryce)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ウェールズのライト級。「リーズ vs. ボロフ、アモアコ」「プライス vs. ホール、シンクレア」を紹介します。


ギャビン・リーズ(ウェールズ)

身長163cm:オーソドックス(右構え)


ブラッドリー・プライス(ウェールズ)

身長180cm:オーソドックス(右構え)


ギャビン・リーズ 4R TKO ウラジミール・ボロフ

(WBOフェザー級インターコンティネンタル王座決定戦、2001年4月)

ギャビン・リーズ(Gavin Rees)&ブラッドリー・プライス(Bradley Pryce)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

リーズ:左ジャブ、右ストレート、フック

ボロフ:左ジャブ、右ストレート、フック

(感想:リーズがタイトル獲得。ウェールズのニューポート出身の白人リーズ。デビューから10連勝(6KO)。これが初のタイトル戦。ボロフはモルドバ出身で、13勝(5KO)9敗1分。デビューから連勝だったが、勝ったり負けたりに。IBOインターコンティネンタル王座(スーパーバンタム級)に挑戦してTKO負けしている。ウェールズの首都カーディフでの一戦。共に速いジャブ、ワンツー、左フック。左ボディからの左フックなど連打の回転が速いリーズ。連打されてボロフは1Rからダウン寸前のピンチ。その後もリーズが厳しいボディ攻め。4R、クリンチが増えていくボロフ。連打されたところでレフェリーストップ(ダウンシーンは無し)。リーズが速い連打で勝利。ボロフはまだ続行できそうな状態だったが、相手の勢いに押されてストップされてしまった。その後のボロフ。再起戦でブルガリア王座(フェザー級)を獲得したが、以降は負けてばかり。通算戦績18勝(8KO)65敗1分。)


ギャビン・リーズ 3R TKO サミュエル・アモアコ

(ライト級6回戦、2010年6月)

ギャビン・リーズ(Gavin Rees)&ブラッドリー・プライス(Bradley Pryce)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

リーズ:左ジャブ、右ストレート、フック

アモアコ:左ジャブ、右ストレート、フック

(感想:ボロフ戦後も連勝を続けたリーズ。WBA世界スーパーライト級王者に。しかし、初防衛に失敗。その後、また連勝中。アモアコはガーナ・アクラ出身の黒人。ガーナ王座(ライト級)を獲得したことがあるが英連邦王座戦(ライト級)で敗北し、初黒星。リース戦はその再起戦となる。北アイルランド・ベルファストでの一戦。同じような体格とリーチ。ジャブ、ストレート、ショートパンチ。左ボディ打ちが巧いリーズ。接近してボディ連打。アモアコは受け身。左のガードを下げた構えからジャブで応戦。3R、ロープ際で連打されるアモアコ。レフェリーストップ。リーズが攻めの姿勢で押し切った。アモアコは残念。アフリカのボクサーはクリーンな試合をするタイプが多いが、もっと積極的に手数を出して欲しかったところ。その後の二人。アモアコはWBOのアフリカ王座(ライト級)を獲得したが次第に負けが込んでいき、世界戦を経験することはなかった。リーズは次の試合で英国ライト級王座獲得。その次の試合で欧州ライト級王座獲得。しかし、WBC世界ライト級王座に挑戦してTKO負け。世界王座に返り咲くことはなかった。)


ブラッドリー・プライス 12R 判定 ジェイソン・ホール

(WBOライト級インターコンティネンタル王座決定戦、2001年4月)

ギャビン・リーズ(Gavin Rees)&ブラッドリー・プライス(Bradley Pryce)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

プライス:左ジャブ、右ストレート、フック   

ホール:左ジャブ、右ストレート、フック   

(感想:プライスがタイトル獲得。プライスはウェールズのニューポート出身で、これまで10連勝(6KO)。ホールは英国ペリベール出身の白人で、9勝(2KO)2敗。アメリカでデビューし、このところ英国が主戦場。共にこれが初のタイトル戦。ウェールズ・カーディフでの一戦。似たタイプの二人。長いジャブ、右ストレート、振りが大きめのフックで開始から接近戦。左のガードを下げた構えのプライス。時折サウスポーにスイッチ(どうやらナジーム・ハメドを意識しているようだ)。ホールはブロックしながら攻撃。一進一退で12R終了。判定は僅差の3-0(ダウンシーンは無し)。大きな力量差は感じられなかったが、当てる巧さでプライスが競り勝った。その後、ホールは一勝二敗。タイトルには縁が無かった。)


ブラッドリー・プライス 3R 判定 ニール・シンクレア

(Prizefighter Tournamentライトミドル級戦、2010年2月)

ギャビン・リーズ(Gavin Rees)&ブラッドリー・プライス(Bradley Pryce)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

プライス:左ジャブ、右ストレート、左右フック   

シンクレア:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:「Prizefighter Tournament」なる大会で行われた英国同士の試合(ラウンド数が「3」のスペシャルな企画)。プライスはこれまで28勝(17KO)7敗。ホール戦後、勝ったり負けたりの状態に。英連邦スーパーウェルター級王座を獲得し、連続防衛。TKOで王座陥落、これが再起二戦目にあたる。シンクレアはベルファスト出身。33勝(25KO)7敗で、英国ウェルター級王座を獲得したことがある。ロンドンのベスナル・グリーンでの一戦。共に速いジャブ。シンクレアはワンツーなどを使って丁寧にパンチを当てていこうとする。プライスは斜め上からの右フックなど、パワフルにフックを振るう。一進一退。3R終了。判定は2-1(ダウンシーンは無し)。プライスのパワーが評価されたか。シンクレアはこれがラストファイト。プライスは後、勝ったり負けたり。)


①「vacant WBO Inter-Continental Featherweight Title

Gavin Rees vs. Wladimir Borov」

②「Lightweight 

Gavin Rees vs. Samuel Amoako」

③「vacant WBO Inter-Continental Lightweight Title

Bradley Pryce vs. Jason Hall」

④「Light middleweight 

Bradley Pryce vs. Neil Sinclair」

 

2025年11月12日水曜日

メルシート・ゲスタ(Mercito Gesta)&シーザー・アモンソット(Czar Amonsot)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

フィリピン・ライト級。「ゲスタ vs. ピカーダル、ニバル」「アモンソット vs. サガド、ファベラ」を紹介します。


メルシート・ゲスタ(フィリピン)

身長170cm:サウスポー


シーザー・アモンソット(フィリピン)

身長171cm:サウスポー


メルシート・ゲスタ 4R 判定 アーウィン・ピカーダル

(ライトフライ級戦、2003年10月)

メルシート・ゲスタ(Mercito Gesta)&シーザー・アモンソット(Czar Amonsot)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ゲスタ:右ジャブ、左ストレート、フック

ピカーダル:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

1R:右フックでピカーダルがダウン

(感想:フィリピン人同士の対戦で、共にデビュー戦。ゲスタ(16歳)はフィリピン・セブ出身。ピカーダル(21歳)はよくわからないが、ニックネームが「ロイ・ジョーンズ・ジュニア」。ジョーンズに憧れているのだろう。フィリピン・タギッグでの一戦。1R、サウスポーのゲスタ。ディフェンスしながら右ジャブ、ストレート、フックで正確な攻撃。ピカーダルはストレート、フック連打を使うが、攻めるときのガードに甘さ。右フックでピカーダルがダウン。その後もディフェンス、正確さでゲスタ優勢。ピカーダルは思い切った右パンチで反撃するが、空転。4R終了。判定は3-0。ディフェンスで差が付いた。その後のピカーダル。多くの試合。しかし、マービン・ソンソナに敗れるなど多くの敗北。王座戦を経験することは無かった。)


メルシート・ゲスタ 4R 判定 レナト・ニバル

(ライトフライ級戦、2003年10月)

メルシート・ゲスタ(Mercito Gesta)&シーザー・アモンソット(Czar Amonsot)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ゲスタ:右ジャブ、左ストレート、フック

ニバル:左ジャブ、右ストレート、フック

(感想:ゲスタのプロ三戦目。ニバル(19歳)もフィリピン。これまで2勝3敗。タギッグでの一戦。共に足でリズムを取る。踏み込んで右ストレートを打ち込むニバル。共にフィリピン人らしい力強い打ち方。この試合でもゲスタがディフェンス、正確さ。ニバルは勢いに押される形で何度もスリップダウン。4R終了。判定は2-0(ダウンシーンは無し)。ニバルの攻めも評価されたようだ。その後の二人。ニバルは多くの試合。しかし、負けの方が多く、王座戦を経験することなくキャリア終了。ゲスタは連戦連勝。それと共に階級アップ。ライトフライだった男が、何とライト級に。ミゲル・バスケスのIBF世界ライト級王座に挑戦したが、判定負け(2012年)。ホルヘ・リナレスのWBA世界ライト級王座への挑戦も判定負け(2018年)。決定戦でNABOライト級王座を獲得できたが、三度目の世界挑戦は無かった。)


シーザー・アモンソット 3R TKO フェルディナンド・サガド

(スーパーフェザー級戦、2004年3月)

メルシート・ゲスタ(Mercito Gesta)&シーザー・アモンソット(Czar Amonsot)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

アモンソット:右ジャブ、左ストレート、フック   

サガド:右ジャブ、左ストレート、フック   

(感想:アモンソット(18歳)はフィリピン・タグビララン出身。本名は「Augusto Caesar Amonsot」ということで「Czar」の綴りで「シーザー」。デビューから二連勝(2KO)。サガド(34歳)もフィリピン人で、18勝(4KO)12敗。1990年にローカル王座(バンタム級)を獲得したことがある。タギッグでの一戦。共にサウスポー。ジャブ、ストレート、フック。攻めるアモンソット、大きな振りのフックで時折反撃するサガド。勢いでアモンソット優勢。3R、ロープ際でサガドが連打されたところでレフェリーストップ。ほぼ一方的だった試合。アモンソットが攻めの姿勢&ディフェンスで楽勝。サガドは攻撃の正確さに欠けた。その後、サガドは全敗でキャリアを終えた。)


シーザー・アモンソット 8R 判定 クリスチャン・ファベラ

(ライト級戦、2006年2月)

メルシート・ゲスタ(Mercito Gesta)&シーザー・アモンソット(Czar Amonsot)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

アモンソット:右ジャブ、左ストレート、フック   

ファベラ:左ジャブ、右ストレート、フック   

(感想:アモンソットはこれまで13勝(10KO)1敗1分。サガド戦後、フィリピン王座(フェザー級)、WBOの地域王座(スーパーフェザー級)を獲得。これが初めてのアメリカでの試合。ファベラ(26歳)はメキシコのロス・モチス出身で11勝(8KO)9敗4分。デビューから連勝だったが、判定で初黒星。WBC米大陸王座戦(フェザー級)に勝利、WBOインターコンティネンタル王座決定戦(フェザー級)に敗北、ウィリー・ホーリンに勝利、スティーブン・ルエバノに敗北。このところ敗北と引き分けが続いて調子がよろしくない状況。ラスベガスでの一戦(レフェリーはジェイ・ネイディ)。アモンソットがサウスポースタイルから左ストレート、右フックで攻めの姿勢。ファベラは慎重にガードするタイプで、ジャブ、ストレート、フックで相手のガードの隙を突こうとする。また、左フックからの右ストレートに巧さ。2R、アモンソットがローブローで減点。3Rにもローブローで警告。4R、バッティングでファベラが負傷、ドクターチェック。接近戦。互いにディフェンスしながらフック。映像ではパワーは同じぐらいに見える。共に手数は出しているが、KOを狙うような激しい攻めが無い。8R終了。共に両手を上げて自身の勝利をアピール。判定は3-0。ファベラが当てる巧さで勝ったように見えたが、判定はアモンソット。たぶん、パンチ力、攻めの姿勢でジャッジには優勢に見えたのだろう。正直なところファベラは地味。負け続けて自信を失っていたのかもしれないが、確かな実力があった。もう少し積極さがあれば、といったところ。その後の二人。ファベラは再起戦でIBAライト級王座に挑戦して敗北するなど勝ったり負けたり連敗したり。安定しなかったのはおそらく「決定力不足」が原因だろう。アモンソットは1RでのKO負けでWBOの地域王座から陥落。その再起戦でWBOの地域王座(ライト級)獲得。その次の試合でWBO世界ライト級暫定王座に挑戦したが、判定負け。その後、オーストラリアに主戦場を移してPABA王座(スーパーライト級)などを獲得、防衛して勝ち続けたが、二度目の世界戦は無かった。)


①「Light Flyweight 

Mercito Gesta vs. Erwin Picardal」

②「Light Flyweight 

Mercito Gesta vs. Renato Nival」

③「Super Featherweight 

Czar Amonsot vs. Ferdinand Sagado」

④「Lightweight 

Czar Amonsot vs. Cristian Favela」

 

2025年10月8日水曜日

リカルド・ドミンゲス(Ricardo Dominguez)&アーロン・エレラ(Aaron Herrera)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

メキシコ・ライト級。「ドミンゲス vs. ミゲル・バスケス、ヒルベルト・ゴンザレス」「エレラvs. ガルシア」を紹介します。


リカルド・ドミンゲス(メキシコ)

身長175cm:オーソドックス(右構え)


アーロン・エレラ(メキシコ)

身長178cm:オーソドックス(右構え)


ミゲル・バスケス 12R 判定 リカルド・ドミンゲス

(IBF世界ライト級タイトル戦、2010年)

リカルド・ドミンゲス(Ricardo Dominguez)&アーロン・エレラ(Aaron Herrera)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

バスケス:左ジャブ、右ストレート、フック   

ドミンゲス:左ジャブ、右ストレート、フック   

(感想:バスケスがタイトル初防衛。王者バスケス(23歳)はメキシコ・グアダラハラ出身。これまで26勝(12KO)3敗。デビュー戦の相手は何とあのサウル・アルバレスで、バスケスが2-1で敗北。ティモシー・ブラッドリー戦、アルバレスとの再戦に敗れたが、それ以外は好調。金智勲との決定戦でIBF王座獲得。これが初防衛戦。挑戦者ドミンゲス(26歳)はメキシコ・クリアカン出身で32勝(20KO)6敗2分。ローカル王座を獲った後、ウンベルト・ソトのWBC世界ライト級王座に挑戦したが、判定負け。これが二度目の世界挑戦となる。メキシコ・ティフアナでのメキシカン対決。似たタイプの二人。中間距離でジャブ、ストレート、フック、ボディ打ち。バスケスは両手をやや前に出す構えで、右ストレートを当てる巧さ、ディフェンスのテクニックを見せる。ドミンゲスも負けじと手数。5R、バスケスの右ストレートがヒット。その後も微妙にバスケスがジャブ、ストレートを当ててポイント。ドミンゲスは両目の腫れ。12R終了。判定は大差の3-0(ダウンシーンは無し)。共に「倒し屋」ではない。テクニックで決着。ドミンゲスはオスカー・デラ・ホーヤのような打ち方だったが、デラ・ホーヤほどの連打の回転力は無かった。その後のバスケス。IBF王座を守り続けたが、判定で王座陥落。以後はIBO王座戦(ウェルター級)に敗れるなど勝ったり負けたりだった。)


リカルド・ドミンゲス 8R 判定 ヒルベルト・ゴンザレス

(スーパーライト級戦、2012年)

リカルド・ドミンゲス(Ricardo Dominguez)&アーロン・エレラ(Aaron Herrera)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ドミンゲス:左ジャブ、右ストレート、フック   

ゴンザレス:右ジャブ、左ストレート、フック   

(感想:バスケス戦後、判定負けを一つ喫したドミンゲス。これまで35勝(22KO)8敗。ゴンザレスもメキシカン(メキシコシティ出身)で18勝(14KO)2敗。タイトル戦の経験はまだ無い。クリアカンでの一戦。互いに長いジャブ、ストレート。ゴンザレスは1Rにサウスポーにスイッチ(以後もサウスポースタイルで勝負)。2Rから攻めるドミンゲス。ストレート、左フックにパワーと正確さ。しかし、ゴンザレスの右フックがヒットしてドミンゲスがピンチ。3R、振りの大きいフックで猛然と攻めるゴンザレス。しかし、ドミンゲスは慌てず、力強い反撃。その後も打ち合い。ディフェンスと正確さでドミンゲスがポイント。8R終了。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。ドミンゲスがパンチの正確さで勝利。危ないシーンもあったが、タフネス&経験で乗り切った。ゴンザレスはパンチが大きい。当たれば凄いが、そういう攻撃はブロックされやすい。その後の二人。ゴンザレスは連勝で好調だったが、二連敗。結局、一度も王座戦をすることなくキャリア終了。ドミンゲスは勝ったり負けたりでタイトル戦は無く、最後は二連敗でキャリア終了(2014年)。残念なことに2017年2月21日、結腸がんで死去(31)。)


アーロン・エレラ 6R 判定 マヌエル・ガルシア

(ライト級戦、2010年2月)

リカルド・ドミンゲス(Ricardo Dominguez)&アーロン・エレラ(Aaron Herrera)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

エレラ:左ジャブ、右ストレート、フック   

ガルシア:左ジャブ、右ストレート、フック   

(感想:エレラはメキシコ・バジャドリド出身。デビュー以来14連勝中。ガルシアはメキシコ・ベラクルス出身の中堅どころで、7勝(3KO)10敗。直前の試合はメキシコ王座(ウェルター級)挑戦で、判定負け。メキシコ・メリダでの一戦。ガードをやけに高く上げているエレラ。距離を取ってジャブ、ワンツーでカウンター。ガルシアは攻めの姿勢でジャブ、右ストレート、フック。共に動きのスピード、パンチのキレはそこそこ。エレラがディフェンス&カウンター。5R、ガルシアはサウスポーにスイッチするが、あまり意味無し。6R終了。判定は2-1(ダウンシーンは無し)。エレラがカウンターで勝利。一生懸命攻めたガルシアは空転。精力的に攻めている方が負ける、というガルシアにとって気の毒な結果。その後の二人。ガルシアは連敗後、勝ったり負けたり。メキシコ王座(スーパーウェルター級)挑戦で、判定負け。カナダに主戦場を移したが、敗北を重ねていった。エレラは連勝後、判定で初黒星。WBOインター王座(スーパーライト級)、WBC王座(ウェルター級)に挑戦して判定負け。タイトルとは無縁だった。)


①「IBF World Lightweight Title 

Miguel Vazquez vs. Ricardo Dominguez」

②「Super Lightweight 

Ricardo Dominguez vs. Gilberto Gonzalez」

③「Lightweight 

Aaron Herrera vs. Manuel Garcia」


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