2020年7月24日金曜日

アルツロ・フライアス(Arturo Frias)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

アル・パチーノ似の世界ライト級王者、フライアス。クロード・ノエル戦、エルネスト・エスパーニャ戦(再戦)、ルーベン・ムニョスJr戦を紹介します。

アルツロ・フライアス(アメリカ)
身長170cm:オーソドックス(右構え)

アルツロ・フライアス(Arturo Frias)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

アルツロ・フライアス 8R KO クロード・ノエル
(WBA世界ライト級タイトル戦、1981年)
フライアス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ノエル:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
8R:右ストレートでノエルがダウン
(感想:フライアスがタイトル獲得。カリフォルニア出身のフライアス(日本では「フリアス」とも呼ばれるが「フライアス」と読むのが正しいらしい)。18歳でプロデビュー。デビュー以来、全勝だったがベネズエラのカラカスでエルネスト・エスパニャ(元WBA世界ライト級王者。弟クリサントは後、WBA世界ウェルター級王者に)に2-0で敗れ、初黒星。その後、二連勝してこの王座戦のチャンスを得た。王者ノエルはトリニダード・トバゴの黒人選手。エスパニャと空位のWBA世界ライト級王座を争ってKO負けしたが、その後、再び同王座の決定戦に出場し、王座獲得。これが初防衛戦となる。ラスベガスで行われた一戦。リングサイドでWBC王者アルゲリョが観戦。速いジャブとパワフルなフックのノエル。フライアスは被弾しながらも前進。8R、右ストレートでノエルがダウン。立てず、KO。フライアスがワンパンチKO勝ち。やや真っ直ぐな攻め方が気になったが、実力者から勢いで王座奪取。ノエルは良い選手だが、ピークを過ぎていたか。後にアルゲリョ、日本で浜田剛史にKOされている。)

アルツロ・フライアス 9R 負傷判定 エルネスト・エスパーニャ
(WBA世界ライト級タイトル戦、1982年)
フライアス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
エスパーニャ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:フライアスがタイトル初防衛。ロサンゼルス「オリンピック・オーディトリアム」で行われた因縁の再戦。王座奪回を目指す長身のエスパーニャが長いジャブ・ストレートを使う。フライアスが前進し、エスパーニャはジャブ・フックで応戦。1Rから打ち合いに。9R、フライアスのキズ・出血がバッティングによるものと判断され、負傷判定(エスパーニャの言い分によるとこのキズはパンチによるものらしい)。王者防衛。エスパーニャは良いストレートを打っていたが、フライアスの勢いの方がポイント上、優勢に見えた。ダウンシーンは無し。)

ルーベン・ムニョスJr 5R TKO アルツロ・フライアス
(全米ライト級王座決定戦、1982年)
フライアス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ムニョス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
4R:左フックでフライアスがダウン
5R:右フックでフライアスがダウン
(感想:レイ・マンシーニに1RでKOされて世界タイトルを失ったフライアス。その再起戦をアトランチックシティで行う。ムニョスはアメリカの選手で、パンチのある新鋭。フライアスがいつものように前進してフック攻撃。ムニョスはなかなかバランスが良い。ストレート・フックを器用に使い、左右にスイッチ。4R、左フックでフライアスがダウン。5Rのダウンはタイミングのいい右フックによるもの。打たれるフライアスをレフェリーが救った。フライアスが負けた、というより、ムニョスが良い選手だった、というのが正確なところ。そのムニョスも次戦でロジャー・メイウェザーに負けて全米タイトルを奪われてしまう。フライアスとムニョスは共に、その後、大きな活躍をすることはなく、フライアスのラストファイトはボビー・チャコン(元世界王者)にTKO負け。デビュー以来、良い戦績だったがマンシーニにKOされて、大きくキャリアが変わってしまった。)

①「WBA World Lightweight Title
Claude Noel vs. Arturo Frias」
②「WBA World Lightweight Title
Arturo Frias vs. Ernesto España」
③「USBA Lightweight Title
Arturo Frias vs. Ruben Munoz Jr」

レイ・マンシーニ(Ray "Boom Boom" Mancini)のページ

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