2020年7月29日水曜日

テリー・マーシュ(Terry Marsh)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

IBF世界J・ウェルター級王者。世界王者のまま引退。デビッド・テイラー戦、ジョー・マンリー戦、亀田昭雄戦を紹介します。

テリー・マーシュ(Terry Marsh)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

テリー・マーシュ(イギリス)
身長178cm:オーソドックス(右構え)

テリー・マーシュ 2R TKO デビッド・テイラー
(J・ウェルター級戦、1987年)
マーシュ:左ジャブ、右ストレート、左フック
テイラー:右ジャブと左右フック
(感想:英国のマーシュ。イギリス海軍の出身で、その後は消防士に。チェスが得意という面もある頭脳派。アマチュアでタイトル獲得。プロボクサーとして英国、欧州のJ・ウェルター級タイトル獲得。これまで無敗。ジャブを使う正統派であるが、「パワー不足」という評価も。テイラーは勝ったり負けたりのアメリカ人(マーシュ戦後は、ホセ・ルイス・ラミレス、チャールズ・マレーらを相手に負けることがさらに多くなっていった)。野球のピッチングのような大きな振りの右フックが特徴的。そんな力強いテイラーをマーシュはどうさばくのか、と期待していたが、2Rにテイラーのキズでストップ。ダウンシーンは無し。消化不良な勝ち方だったマーシュ。次の試合は世界挑戦。)

テリー・マーシュ 9R TKO ジョー・マンリー
(IBF世界J・ウェルター級タイトル戦、1987年)
マーシュ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
マンリー:左ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
9R:連打でマンリーがダウン
(感想:マーシュがタイトル獲得。ゲーリー・ヒントンをKOで破って王座を獲得したアメリカのマンリー。これが初防衛戦。マーシュが速いジャブと左フックでアグレッシブに攻める。マンリーは振りの大きいフックを使う。そのためかスタミナ切れでクリンチを連発。マーシュが押し気味になり、9R、力強い連打でダウンを奪う。最後は連打でレフェリーストップ。マーシュはダウンを奪った連打と左ボディブローが印象的だった。)

テリー・マーシュ 7R TKO 亀田昭雄
(IBF世界J・ウェルター級タイトル戦、1987年)
マーシュ:左ジャブ、右ストレート、左フック
亀田:右ジャブと左フック
(ダウンシーン)
6R:右フックで亀田がダウン
(感想:マーシュがタイトル初防衛。挑戦者は明石家さんま似のサウスポー、亀田。アーロン・プライアーのWBA王座に挑戦したときはダウンを奪ったが、KO負けで王座獲得ならず。プライアーほどの圧力がないマーシュなら亀田にも勝つチャンスがあるのでは、といったところ。英国で行われた一戦。会場ではヘクター・カマチョが観戦。左フックとストレートで攻めるマーシュ。亀田は手がなかなか出ない。6R、右フックで亀田がダウン。6R終了で亀田が棄権。マーシュの斜め下からの左フックが個性的だった一戦。マーシュはこの試合で引退。「てんかんの発作」が原因。統一戦などの大きな試合には無関心だったというマーシュ。世界王者としては地味な存在であるが、無敗で引退したこと、日本の選手と戦ったことで印象に残る選手である。)

①「Super Lightweight
Terry Marsh vs. David Taylor」
②「IBF World Super Lightweight Title
Joe Manley vs. Terry Marsh」
③「IBF World Super Lightweight Title
Terry Marsh vs. Kameda Akio」

アーロン・プライアー(Aaron Pryor)のページ

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