2020年1月23日木曜日

レイ・マンシーニ(Ray "Boom Boom" Mancini)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

親子で世界王者を目指したレイ・ブンブン・マンシーニ。アレクシス・アルゲリョ戦、アルツロ・フリアス戦、金得九戦を紹介します。

レイ・マンシーニ(Ray Mancini)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

レイ・マンシーニ(アメリカ)
身長164cm:オーソドックス(右構え)

アレクシス・アルゲリョ 14R KO レイ・マンシーニ
(WBC世界ライト級タイトル戦、1981年)
マンシーニ:左ジャブと左右フック
アルゲリョ:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
12R:右ストレートでマンシーニがダウン
14R:右ストレートでマンシーニがダウン
(感想:アルゲリョがタイトル防衛。オハイオ州ヤングスタウン出身のマンシーニ。彼の父レニーは元ボクサー。世界王座に挑戦できるレベルの選手であったが、第二次大戦のため、叶わず。息子のレイが「後を継ぐ」ような形でボクサーに。スタイルは「突貫ファイター」タイプ。打たれてもそれ以上打ち返すパターンでこれまで全勝。アルゲリョは説明不要の有名選手。三階級制覇王者でフェザー級王者時代に来日。ロイヤル小林を強打で粉砕している。アトランチックシティで行われた一戦。リングサイドでマンシーニの父レニーが観戦。ジャブの打ち合いからスタート。アルゲリョが左を器用に使う。マンシーニは接近戦を仕掛けようとするがディフェンスされてしまう。丁寧にジャブを使い、左フックのボディ打ちで相手のスタミナを奪うアルゲリョ。12R、絶妙な右ストレートでマンシーニがダウン。14R、連打を喰うマンシーニ。レフェリーは試合をストップしようとしたが、右ストレートが直撃してマンシーニがダウン。痛烈なKO。積極的に攻めたマンシーニ。連打で押すシーンもあったが、アルゲリョは固いディフェンス。アルゲリョの伸びる右ストレートにはかなりの破壊力があった。)

レイ・マンシーニ 1R TKO アルツロ・フリアス
(WBA世界ライト級タイトル戦、1982年)
マンシーニ:左ジャブと左右フック
フリアス:左ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
1R:左フックでフリアスがダウン
(感想:マンシーニがタイトル獲得。マンシーニが二度目の世界挑戦。チャンピオンのフリアスは俳優のダスティン・ホフマンに似た顔立ち。クロード・ノエル(後、来日し、浜田剛史にKOされた)から王座を奪い、これが二度目の防衛戦。ラスベガスで行われた一戦。最初にチャンスを掴んだのはフリアス。「ガツン」という感じの左フックを食って後退するマンシーニ。激しく打ち合う中、今度は逆に左フックでフリアスがダウン。マンシーニがケンカみたいな乱打、レフェリーストップ。短かったが、シーソーゲームだった試合(プロボクシングにはこういうシーンがよくある。相手をダウンさせたり、グラつかせたりしたとしても相手のパワーが残っているうちは攻めすぎないように用心しなければならない)。世界チャンピオンになれなかったマンシーニの父。親の夢を息子が叶えた。)

レイ・マンシーニ 14R KO 金得九
(WBA世界ライト級タイトル戦、1982年)
マンシーニ:左ジャブと左右フック
金:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
14R:右ストレートで金がダウン
(感想:マンシーニがタイトル防衛。マンシーニの二度目の防衛戦。相手はサウスポーの金。東洋太平洋ライト級タイトルを獲得、防衛してきた男。アジアのトップクラスがアメリカでどんな試合をするか? ラスベガスで行われた一戦。1Rから激しい打ち合い。金が左ストレートを狙う。マンシーニは左右フック、特に左ボディフックが印象的。どちらも器用なタイプではないためゴツゴツしたタフな打撃戦に。我慢比べのような試合になったが、14R、開始早々の右ストレートで金がダウン。立てず、KO。激しく打ち合ったが、試合自体はクリーンなもの。あまりにもタフだった金。それが逆に試合後の出来事につながったのは残念なことだった。この試合がきっかけでWBCは世界タイトル戦を12R制に変更。WBAやIBFは15R制を続けたが、ラウンド数が違うと統一戦や統一王者が防衛戦をしづらいことから現在ではメジャー4団体では世界戦は全て12Rで行われている。マンシーニは金戦後も防衛を続けたが、リビングストン・ブランブルの猛打に屈し、王座陥落。再戦でも敗北。その後も「人気者」としてカムバックし、ヘクター・カマチョ、グレグ・ホーゲンと対戦したが連敗。器用ではなかったが、タフネスと親子物語で記憶に残る選手である。)

①「WBC World Lightweight Title
Alexis Argüello vs. Ray Mancini」
②「WBA World Lightweight Title
Arturo Frias vs. Ray Mancini」
③「WBA World Lightweight Title
Ray Mancini vs. Kim Duk-koo」

アレクシス・アルゲリョ(Alexis Argüello)のページ
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アルツロ・フライアス(Arturo Frias)のページ
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リビングストン・ブランブル(Livingstone Bramble)のページ

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