リビングストン・ブランブル(セントクリストファー・ネイビス連邦)
身長173cm:オーソドックス(右構え)
①リビングストン・ブランブル 14R TKO レイ・マンシーニ
(WBA世界ライト級タイトル戦、1984年)
ブランブル:左ジャブ、右ストレート、左右フック
マンシーニ:左ジャブと左右フック
(感想:ブランブルがタイトル獲得。カリブ海出身のブランブル。スラリとしたボクサータイプ。アマチュアからプロへ。負けと引き分けが一つずつ。それ以外はキレイに白星を並べてきた。マンシーニは「親子ボクサー」。父親が獲れなかった世界王座を息子が獲得した、というサイドストーリーで人気がある白人ファイター。マンシーニはいつものようにジャブとフックで前進。ブランブルはマンシーニのガードの隙を突く回転の速いフック、アッパー。サウスポーにスイッチしたり、腕をぐるぐる回してマンシーニを挑発したりのブランブル。次第に後退するシーンも見られるようになっていくマンシーニ。14Rの乱打でレフェリーストップ(ダウンシーンは無し)。ブランブルの快勝。相手をよく研究してリングに上がったのだと思われる。マンシーニの休むことなく前進してフックを叩きつける戦い方はとても疲れるやり方(勢いで押し切る戦法)。12R制だったら微妙な判定になっていたかもしれないが、この当時の世界戦は15ラウンド。14Rに捕まってしまった。)
(WBA世界ライト級タイトル戦、1985年)
ブランブル:左ジャブ、右ストレート、左右フック
マンシーニ:左ジャブと左右フック
(感想:ブランブルがタイトル初防衛。立場を入れ替えて再戦。リングサイドでアレクシス・アルゲリョ(かつてマンシーニをKO)が観戦。今回のマンシーニはジャブを多めに使ってフックで攻撃。ブランブルはよく伸びるジャブ。どちらかが圧倒する、一方的になる、という試合ではなかったが、ブランブルのジャブが評価されたようで、判定は3-0。ダウンシーンは無し。マンシーニの連打も良かったが、王者をハッキリと上回ったとは言い難い攻めだった。)
(WBA世界ライト級タイトル戦、1986年)
ブランブル:左ジャブ、右ストレート、左右フック
クローリー:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
2R:右ストレートでクローリーがダウン
13R:連打で2度、クローリーがダウン
(感想:ブランブルがタイトル防衛。二度目の防衛戦。挑戦者は新鋭のクローリー。後にWBA世界J・ウェルター級王者になるジーン・ハッチャー、白人ホープのロビン・ブレイクに判定勝ち、北米ライト級王座獲得といった実績。ガードを高く上げてシャープなパンチを打つクローリー。ブランブルはジャブとボディ攻撃。2Rにダウンを奪ったブランブル。クローリーはジャブは良いが、右の打ち方が甘い感じ。13R、右が効いたクローリーにブランブルがラッシュをかけて、二度のダウンを奪ってKO。クローリーはデビー・ムーア(J・ミドル級)のようなスピードがあって勢いを感じる選手ではあったが、決め手となるパンチが軽かった。安定したボクシングで快勝したブランブル。しかし次の防衛戦の相手は強かった。プエルトリコのハードパンチャー、エドウィン・ロサリオ。何と2RでブランブルはKOされ、王座陥落。その後、ブランブルは北米J・ウェルター級王座を獲得するなどの活躍もあったが、敗北も多く、王座陥落後は一度も世界挑戦無し。しかしながら、フレディ・ペンドルトン、ハロルド・ブレージャー、チャールズ・マレー、ロジャー・メイウェザーら、多くの名のある相手と戦い、ラストファイトは2003年。息の長いリング生活だった。)
Ray Mancini vs. Livingstone Bramble」
②「WBA World Lightweight Title
Livingstone Bramble vs. Ray Mancini」
③「WBA World Lightweight Title
Livingstone Bramble vs. Tyrone Crawley」
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