エドウィン・ロサリオ(プエルトリコ)
身長168cm:オーソドックス(右構え)
①エドウィン・ロサリオ 12R 判定 ホセ・ルイス・ラミレス
(WBC世界ライト級王座決定戦、1983年)
ロサリオ:左ジャブ、右ストレート
ラミレス:右ジャブ、左右フック
(感想:ロサリオがタイトル獲得。これまで全勝のロサリオが待望の世界挑戦。ニックネームが「Chapo」のロサリオ。「玉突き屋」などと訳されるが、スペイン語を調べたところ「背が低い」とあった。ライト級としては小柄だが、パワーはかなりのもの。兄もプロの強豪選手だったということで、弟が強くなるのも当然か。ラミレスはメキシカン。あのアレクシス・アルゲリョにも倒されなかったほどのタフネスの持ち主で、異常にしぶといサウスポー。ロサリオは足を使いながら距離を取って左ジャブ、右ストレート。ラミレスは右ジャブ、左右フックで前に出る。両者とも打ち合いながらも相手を警戒。そして、12R終了。ダウンシーンは無し。テレビ映像ではラミレスが押し気味に見えたが、ジャッジはロサリオのパンチ力を評価したのか、3-0の判定。サウスポーでとにかくしぶといラミレスは強打者のロサリオでもイヤな選手であっただろう。)
(WBA世界ライト級タイトル戦、1986年)
ロサリオ:左ジャブ、左右フック
ブランブル:左ジャブ
(ダウンシーン)
2R:右フックでブランブルがダウン
(感想:ロサリオがタイトル獲得。ラミレスとの再戦で敗北したロサリオ。WBA王座を狙う。ブランブルは個性的な黒人選手で、セントクリストファー・ネイビスというカリブ海の国の出身。タフなレイ・マンシーニを打ちのめして王者になった。試合は意外な結末。1Rを観た感じでは2Rで終わるとは思わなかった。ブランブルが速い左ジャブ。ロサリオは足を使って左ジャブ、左右フック。ブランブルがロサリオの猛攻の前に防戦一方。2R、右フックでダウン。立つことができなかった。ロサリオの拳の強さはケタ外れ。プロボクサーの怖さを体現するパンチだった。)
(WBA世界J・ウェルター級タイトル戦、1991年)
ロサリオ:左ジャブ、右ストレート
ガルサ:左フリッカージャブ
(ダウンシーン)
1R:右ストレートで2度、ガルサがダウン
3R:右ストレート、左フックで2度、ガルサがダウン
(感想:ロサリオが二階級制覇。フリオ・セサール・チャベスに敗れてWBA世界ライト級王座を失ったロサリオ。王座決定戦でタイトルを奪回したが、格下と思われたファン・ナサリオに敗北。階級を上げて二階級制覇を狙う。ガルサは猫背のチャンピオンでフリッカージャブが武器。あのファン・マルチン・コッジ(日本でもおなじみ)を2-0の判定で下して王者に。これが二度目の防衛戦。腕っぷしに自信があるロサリオが先制攻撃。ガルサの低いガードを狙い打ち。フリッカージャブで応戦するガルサだが、パンチが効いてしまっているため「なすすべ無し」という感じに。3Rで終了。計四度ダウンを奪ってロサリオが新王者に。フリッカージャブを使う選手は普段からガードを下げているため、パンチが効いてしまうと余計ディフェンスができなくなってしまう危険がある。個性的な構えのガルサはロサリオにとっては格好の獲物だった。そんなロサリオも初防衛戦で平仲明信にまさかの1RでのTKO負け。その後もブランクを作りながらリングに上がったが、これがいけなかったようで、若くして急死。34歳だった。)
Edwin Rosario vs. Jose Luis Ramirez」
②「WBA World Lightweight Title
Livingstone Bramble vs. Edwin Rosario」
③「WBA World Super Lightweight Title
Loreto Garza vs. Edwin Rosario」
ホセ・ルイス・ラミレス(Jose Luis Ramirez)のページ
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リビングストン・ブランブル(Livingstone Bramble)のページ
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平仲明信(Hiranaka Akinobu)のページ
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