2020年1月11日土曜日

マービン・ハグラー(Marvelous Marvin Hagler)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

驚異の世界ミドル級王者、「マーヴェラス」ハグラー。ロベルト・デュラン戦、トーマス・ハーンズ戦、ジョン・ムガビ戦を紹介します。

マービン・ハグラー(Marvelous Marvin Hagler)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

マービン・ハグラー(アメリカ)
身長177cm:スイッチヒッター(両構え)

マービン・ハグラー 15R 判定 ロベルト・デュラン
(世界ミドル級タイトル戦、1983年)
ハグラー:右ジャブと左右フック
デュラン:左ジャブと右ストレート
(感想:ハグラーがタイトル防衛。ニュージャージー州ニューアーク出身のハグラー。6人兄弟の長男。父親はどこかへ消えた。周辺の環境が悪かったため、ハグラーの母は子供たちを連れてマサチューセッツ州へ。そこでイタリア系のペトロネーリ兄弟と出会ったハグラー。兄弟の指導でボクシングを始め、アマチュアで活躍(タイトルも獲得)。プロ転向。強打で連戦連勝。しかし、相手の地元で戦って負けにされてしまったことも。さらに世界王者たちはハグラーの強さを知って挑戦を受けようとしない。そして、ようやく世界初挑戦。ビト・アンツォフェルモの世界ミドル級王座に挑戦して引き分け(メインイベントはシュガー・レイ・レナードがウィルフレド・ベニテスをTKOで下したWBC世界ウェルター級王座戦。勝てなかったハグラー。勝ってさらにスターになったレナード。ここから両者の因縁が始まった)。英国のアラン・ミンターがアンツォフェルモを破って新王者に。英国でミンターを破ってハグラーが54戦目で世界王座に。防衛を重ねるハグラーだが、相手が国際的なスターではなかったため、興行的に盛り上がらない(ハグラーの防衛戦はビッグネームでは無い相手が多い。トーマス・ハーンズ戦まであまり稼ぐことができなかったのではないか?)。そしてこのデュランとの防衛戦。ピークを過ぎてはいるが、WBA世界J・ミドル級王座を奪取し、三階級制覇したデュランには勢いがある。ハグラーの八度目の防衛戦。場所はラスベガス「シーザースパレス」。しかし、微妙な内容。ハグラーが圧倒するかと思われたが、デュランが粘る。ともに打たれ強く、ディフェンスができるため、大きなハプニングもなく15Rが消化された。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。「ハグラーがタフなデュランをぶっ倒す」のか「デュランが何かをやってくれるのか?」という試合だったが、少し残念な内容。最終ラウンド終了時のハグラーのゼスチャーは何なんだろう(「もうウンザリ」みたいな感じだった)。デュランがタフだったからなのか、ハグラーが不調だったからなのかはわからないが、とりあえずハグラーがタイトル防衛。ドナルド・カリーはウェルター、ウィルフレド・ゴメスはJ・フェザー、とボクサーにはそれぞれ「ベストな階級」がある。「石の拳」デュランはライト級では「石の拳」だったが、階級を上げてからはそれほどパワーを感じない選手になってしまったような気がする。)

マービン・ハグラー 3R TKO トーマス・ハーンズ
(世界ミドル級タイトル戦、1985年)
ハグラー:右ジャブと左右フック
ハーンズ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
3R:右ストレートでハーンズがダウン
(感想:ハグラーがタイトル防衛。この時代のボクシング界の頂点を決める大一番。ハーンズは「ヒットマン」と呼ばれるデトロイトのKOマシーン。WBC世界J・ミドル級王者でもあり、ハグラーを倒して三階級制覇を狙う。ラスベガス「シーザースパレス」で行われた一戦。1Rから両者激しく打ち合う。2Rからはハーンズはフットワークとジャブで距離を取ろうとする。3R、右フックが効いたハーンズ。ハグラーが殴り込むように右ストレートを強打。ダウンしたハーンズは立ったもののダメージ深く、レフェリーストップ。ハグラーも打たれたが、強烈に挽回。ハーンズは1Rに主力武器である右を骨折してしまったらしい(後のキャリアにも大きく影響。右拳が使えないため、格下に苦戦したり、敗北したりすることも)。ハーンズの猛打に耐えただけでなく、手を折ってしまったハグラー。その石頭に脱帽。)

マービン・ハグラー 11R KO ジョン・ムガビ
(世界ミドル級タイトル戦、1986年)
ハグラー:右ジャブと左右フック
ムガビ:左ジャブと左フック
(ダウンシーン)
11R:右ストレートでムガビがダウン
(感想:ハグラーがタイトル防衛。12度目の防衛戦。相手のムガビはウガンダのKOマシーン。これまで全勝で全てKO勝ち。ニックネームは「野獣」。この試合もラスベガス「シーザースパレス」。互いに強打を警戒し、ジャブの応酬。ハグラーはその気になれば1Rで相手をKOできるほどのパワーの持ち主であるが、かなり慎重なところもあり、1Rから丹念にジャブを使ってムガビを弱らせる。6Rに強烈な連打でムガビをグラつかせ、11Rに右ストレート連打で一気に仕留めた。ハグラーが「強さ」と「冷静な試合運び」を見せた一戦。初黒星で大きなダメージを負ったムガビ。10R終了後に一発を放ってハグラーを怒らせた。かつてムスタファ・ハムショがヘッドバットをハグラーに喰らわして激怒させ、思いっきりぶっ飛ばされてしまったが、ハグラーを怒らせたら命がいくつあっても足りない。会場で観戦していたシュガー・レイ・レナード。この激戦を目の前で観ていながらよくハグラーに挑戦する気になったものだ。この次の試合でレナードに2-1の判定で敗れてしまったハグラー。何度もカムバックの噂が流れたが、復帰することはなかった(「(ボクシングの世界は)一度辞めたら(戦える状態に)戻るのは大変」と語っていたそうだ)。引退後はイタリアに移住し、映画の世界へ。そして2021年3月13日、死去(66歳)。胸の苦しさを訴えた後、急死したという。原因は不明。)

①「World Middleweight Title
Marvin Hagler vs. Roberto Duran」
②「World Middleweight Title
Marvin Hagler vs. Thomas Hearns」
③「World Middleweight Title
Marvin Hagler vs. John Mugabi」

ロベルト・デュラン(Roberto Durán)のページ
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トーマス・ハーンズ(Thomas "The Hit Man" Hearns)のページ
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ジョン・ムガビ(John "The Beast" Mugabi)のページ

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