2020年4月23日木曜日

ブルース・カリー(Bruce Curry)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBC世界J・ウェルター級王者。赤井英和をKOした男。モンロー・ブルックス戦、レロイ・ヘイリー戦、赤井英和戦を紹介します。

ブルース・カリー(Bruce Curry)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ブルース・カリー(アメリカ)
身長176cm:オーソドックス(右構え)

ブルース・カリー 9R KO モンロー・ブルックス
(北米J・ウェルター級タイトル戦、1978年)
カリー:左ジャブ、右ストレート、左フック
ブルックス:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
2R:左フックでブルックスがダウン
9R:左フックでブルックスがダウン
(感想:カリーがタイトル獲得。ドナルド・カリーの兄ブルース。テキサス州出身。弟ドナルドと同様、アマチュアで優秀な成績(テキサス州の大会での優勝経験も)。プロ入り。「クォーリー・フジ」として日本のリングでも試合。ウィルフレド・ベニテスに善戦して名を上げ、そしてこの試合。王者ブルックスは実力者。センサク・ムアンスリンのWBC世界J・ウェルター級タイトルへの挑戦はTKO負けに終わったが、戦績は悪くない。ロサンゼルス「オリンピック・オーディトリアム」で行われた、カリーが世界王者になる前の試合。ジャブを得意とする両者。カリーはジャブ、ブルックスはパワフルな左フックを使う。2R、ブルックスの振りが大きくなったところに左フックがヒットしてダウン。4Rにはブルックスのパンチが当たる場面もあったが、カリーのディフェンスにブルックスは空転。9R、2Rと同じような左フックでブルックスがダウン、KO。カリーが痛烈なKO勝利。パンチを当てる巧さがあった。)

ブルース・カリー 12R 判定 レロイ・ヘイリー
(WBC世界J・ウェルター級タイトル戦、1983年)
カリー:左ジャブ、右ストレート、左フック
ヘイリー:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:カリーがタイトル獲得。ブルックス戦後、二連敗したカリー。新鋭トーマス・ハーンズには3RでKO負け。しかし、ロニー・シールズを破って全米J・ウェルター級王座獲得。チャンピオンのヘイリーは小型マイケル・ドークス(ヘビー級)といった感じの見た目と試合ぶりの選手。カリー戦はソウル・マンビーから奪った王座の三度目の防衛戦であるが、正直なところ、あまり人気のある王者ではない。ラスベガス屋外リングで行われた試合。テレビ解説はレイ・マンシーニとアーロン・プライアー。ジャブを得意とする両者。ジャブで攻めるカリー。ヘイリーは押され気味でクリンチが多い。ヘイリーは中盤以降はパワフルな右ストレート・連打で攻めるが、カリーはスピードとディフェンスでかわす。ジャブが評価されたか、判定は3-0でカリー。ダウンシーンは無し。もったいない負け方をしたヘイリー。もっと積極的に攻めれば勝てたのに、と思うぐらい右ストレートには迫力があった。)

ブルース・カリー 7R KO 赤井英和
(WBC世界J・ウェルター級タイトル戦、1983年)
カリー:左ジャブ、右ストレート、左フック
赤井:左ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
7R:左フックで2度、赤井がダウン
(感想:カリーがタイトル初防衛。大阪で行われた一戦。挑戦者の赤井は「浪速のロッキー」。頑丈なコブシでKO勝ちしてきた男。ただ、これまで王座を獲得したことがなく、対戦相手に国際的な選手はいない(若手時代の尾崎富士雄は別にして)。試合前、リングアナのコールに自信たっぷりな表情の赤井。セコンドにはジョー小泉。ケンカ風の打ち方でひたすら攻撃する赤井にカリーはジャブ・連打で応戦。赤井は1Rから出血し、カリーのカウンターを食う。6R、赤井の強打がヒット。しかし7R、二度のダウンでKO。特に二度目のダウンは痛烈なもので、「玉砕」という感じの倒され方。カリーもバランスが良くないシーンが多かったが、攻撃型の赤井は攻めてるときのディフェンスができていないように見えた。ボクシングとケンカは別物。ディフェンスの差があった。その後、カリーはビル・コステロにTKO負けして王座陥落。そのことで発砲事件を起こして逮捕。カムバック後、一戦して引退。弟ドナルドと同様、終盤は残念なキャリアになってしまったが、赤井と試合をしたことで彼は日本のファンに記憶され続けるだろう。)

①「Super Lightweight
Bruce Curry vs. Monroe Brooks」
②「WBC World Super Lightweight Title
Leroy Haley vs. Bruce Curry」
③「WBC World Super Lightweight Title
Bruce Curry vs. Akai Hidekazu」

レロイ・ヘーリー(Leroy Haley)のページ

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