フェリックス・トリニダード(プエルトリコ)
身長180cm:オーソドックス(右構え)
①フェリックス・トリニダード 2R KO モーリス・ブロッカー
(IBF世界ウェルター級タイトル戦、1993年)
トリニダード:左ジャブ、右ストレート、左フック
ブロッカー:左ジャブ
(ダウンシーン)
2R:右ストレートでブロッカーがダウン
(感想:トリニダードがタイトル獲得。「プエルトリコの天才」トリニダード。サンファン出身。しなやかな身体から繰り出す伸びるパンチ、一撃で倒すパワーの左フック。12歳でボクシングを始め、ナショナル王者になるなど敵無し。プロ入り後はこれまで全勝。まだ王座を獲ったことはないが、ジェイク・ロドリゲス、アルベルト・コルテスといった実力者に勝利。大学に通う努力家でもある。ブロッカーはベテラン。WBC王者だったこともあり、スラリとした体型で長いジャブ、シャープな左フックを使う。ただ、パンチ力はそれほどでもない。共にジャブ。トリニダードが右ストレート、左フックで攻める。2R、左フックの連打からの右ストレートでブロッカーがダウン、KO。あのブロッカーが失神KO負け。ブロッカーは「やりにくさとテクニック」で長らくウェルター級のトップクラスだった選手だが、トリニダードには何もできず、「新しい時代が来た」といった感じの結果になった。当てるのがうまいトリニダード。しなやかでパワフルな左フックをボディからアゴに連打するなどかなりのハイレベル。個人的にはトリニダードはこの試合が様々な視点から一番良い出来だったと思う。)
(IBF世界ウェルター級タイトル戦、1994年)
トリニダード:左ジャブ、右ストレート、左フック
カマチョ:右ジャブと左ストレート
(感想:トリニダードがタイトル防衛。三度目の防衛戦はプエルトリコ同士の新旧対決。サウスポーのカマチョは三階級王者。しかし、元々はJ・ライト級の選手で、それほどパンチのある方ではない。カマチョはいつものようにサウスポーのテクニックを使うが、鋭いジャブ、左フックを持つトリニダードが勢いで優勢。判定は3-0。勢い、パワーの差でトリニダードが勝ったが、カマチョもスピードのある動きで「存在感とスターらしさ」を見せた。ダウンシーンは無し。)
(IBF世界ウェルター級タイトル戦、1999年)
トリニダード:左ジャブ、右ストレート、左フック
ウィテカー:右ジャブと左ストレート
(ダウンシーン)
2R:右ストレートでウィテカーがダウン
(感想:トリニダードがタイトル防衛。IBF王座を防衛し続けるトリニダード。13度目の相手はサウスポーのテクニシャン、ウィテカー。WBC王者だったこともある四階級制覇王者。ウィテカーもカマチョと同じタイプ。パワーの差でトリニダード。判定は3-0。ウィテカーも右ジャブが正確だったが、トリニダードを倒すパワーは無かった(最終ラウンドにしゃがみ込むようにパンチをかわす見せ場は作ったが)。勝利したトリニダード。この頃になると身体がブロッカー戦のときと比べるとややガッチリした感じに(階級を上げることを意識していたと思われる)。後、オスカー・デラ・ホーヤ、ウィリアム・ジョッピー、バーナード・ホプキンス、ロイ・ジョーンズと対戦するが、スピードよりパワーを主体に戦うようになり、力任せでキレが落ちていった印象も。)
Maurice Blocker vs. Félix Trinidad」
②「IBF World Welterweight Title
Félix Trinidad vs. Hector Camacho」
③「IBF World Welterweight Title
Félix Trinidad vs. Pernell Whitaker」
モーリス・ブロッカー(Maurice Blocker)のページ
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ヘクター・カマチョ(Héctor "Macho" Camacho)のページ
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パーネル・ウィテカー(Pernell "Sweet Pea" Whitaker)のページ
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