パーネル・ウィテカー(アメリカ)
身長168cm:サウスポー
①パーネル・ウィテカー 3R TKO ルイ・ロメリ
(IBF世界ライト級タイトル戦、1989年)
ウィテカー:右ジャブ、左ストレート、右フック
ロメリ:左ジャブと右フック
(ダウンシーン)
3R:左フックカウンターでロメリがダウン
(感想:ウィテカーが初防衛。バージニア州出身のウィテカー。ニックネームは「スウィートピー」(「ピー(豆)のように小粒だが、素晴らしい動きをする選手」の意)。幼い頃からボクシングを始め、ロス五輪(1984年)ではライト級金メダル。プロ入り後、左ストレート一撃で相手を倒すなど連戦連勝であったが、拳を痛めてしまい、ディフェンシブな試合をするようになっていく。ホセ・ルイス・ラミレスのWBC世界ライト級王座に挑戦したが、やや受け身の姿勢を見せてしまったため判定負け。 グレグ・ホーゲンからIBF王座奪取。ロメリ戦はその初防衛戦。ロメリはメキシカンでこれまで全勝。イリノイ州ライト級タイトルを獲得している。左ジャブと振りの大きい右フックを使うロメリ。ウィテカーはその右フックをかわし、正確にジャブを当て、得意の右フックをボディーに飛ばす。3R、ロメリが攻めてきたところにウィテカーの強烈な左フック。ダウンから立ち上がったロメリにラッシュをかけ、レフェリーストップ。ウィテカーには「判定で勝つ選手」のイメージがあるが、それはプロ入り後に拳を痛めたため。本来はパンチもあるタフな選手である。)
(WBA・WBC・IBF世界ライト級タイトル統一戦、1990年)
ウィテカー:右ジャブ、左ストレート、右フック
ナサリオ:左ストレートと左右フック
(ダウンシーン)
1R:左ストレート一撃でナサリオがダウン
(感想:ウィテカーが王座統一。ホセ・ルイス・ラミレスとの再戦でWBC世界ライト級王座を獲得したウィテカー。WBC・IBF王者としてWBA王者ナサリオと統一戦。ナサリオはプエルトリコの選手で、同じプエルトリコのエドウィン・ロサリオに番狂わせで勝利して、王座奪取。サウスポー同士の対戦。左ストレートと左右フックを使うナサリオ。ウィテカーが左ストレート。少し間を置いて前のめりに倒れたナサリオ。立てず、KO。ワンパンチKOでウィテカーが三団体の王座を統一。ウィテカーが破壊力があることをまたしても証明。しかし、その後の世界戦では判定勝負が多くなっていく。)
(WBA・WBC・IBF世界ライト級タイトル戦、1991年)
ウィテカー:右ジャブ、左ストレート
パエス:左右フック
(感想:ウィテカーがタイトル防衛。パエスは元IBF世界フェザー級王者。派手なパフォーマンスで人気の男であるが、ライト級で通用するのかどうか、といったところ。右ジャブを使い、右フックでボディーを叩くウィテカー。パエスは回転の速い連打で前に出るが、フェザー級上がりの軽いパンチは通用せず。判定は3-0。ダウンシーンは無し。ウィテカーが判定で勝つパターンの試合。最終ラウンドの激しい打ち合いとパエスの反則パンチが見所だった。その後のウィテカーの活躍ぶりはおなじみ。あのフリオ・セサール・チャベスと分のいい引き分けを演じたり、四階級制覇を達成したり。しかし、プライベートでは問題アリ。そして交通事故で死去(2019年)。55歳だった。)
Pernell Whitaker vs. Louie Lomeli」
②「WBA・WBC・IBF World Lightweight Title
Pernell Whitaker vs. Juan Nazario」
③「WBA・WBC・IBF World Lightweight Title
Pernell Whitaker vs. Jorge Páez」
ホルヘ・パエス(Jorge "El Maromero" Páez)のページ
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