2020年7月24日金曜日

スコッティ・オルソン(Scotty Olson)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

カナダ・フライ級の剛腕、オルソン。エリセオ・ゴメス戦、ペドロ・ホセ・フェリシアーノ戦、マイケル・カルバハル戦を紹介します。

スコッティ・オルソン(カナダ)
身長153cm:オーソドックス(右構え)

スコッティ・オルソン(Scotty Olson)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

スコッティ・オルソン 1R KO エリセオ・ゴメス
(フライ級戦、1991年)
オルソン:左ジャブと左右フック
ゴメス:左ジャブと右ストレート
(ダウンシーン)
1R:左フックでゴメスがダウン
(感想:カナダのオルソン。背は低いが、なかなかのパワーの持ち主。ニックネームは「ブルドッグ」。見た目とパワーを表現したものと思われる。アマチュアで活躍。しかし、ソウル五輪(1988年)ではプロでもライバル関係になるマイケル・カルバハルに敗北。プロ転向。パワーでKOの山を築く。このゴメス戦はそんな状況で行われた一戦。ゴメスは12勝(5KO)1敗のメキシカン。一発一発にパワーを込めるオルソン。ジャブで距離を取ろうとするゴメスに一撃。左フックでオルソンがワンパンチKO勝ち。身体全体のパワーに違いがあった。) 

スコッティ・オルソン 9R TKO ペドロ・ホセ・フェリシアーノ
(全米フライ級タイトル戦、1992年)
オルソン:左ジャブと左右フック
フェリシアーノ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
2R:右フックでフェリシアーノがダウン
5R:右フックでフェリシアーノがダウン
9R:右フックでフェリシアーノがダウン
(感想:オルソンがタイトル獲得。王者フェリシアーノはデーブ・マコーリーのIBF世界フライ級タイトルに挑戦したこともある選手だが、逃げまくって勝負にならなかった。オルソンの強打を警戒してフットワーク。中盤から少し手数を増やすフェリシアーノ(オルソンは序盤が強いから疲れるのを待って中盤から勝負しよう、という作戦だったらしい)。9Rにダウン。立ったがストップ。三度ダウンを奪ってオルソンが圧勝。この頃のオルソンは強かった。) 

マイケル・カルバハル 10R KO スコッティ・オルソン
(IBA J・フライ級王座決定戦、1997年)
オルソン:左ジャブと左右フック
カルバハル:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
10R:左ボディフックでオルソンがダウン
(感想:カルバハルがタイトル獲得。ホセ・ルイス・セペダ(ウンベルト・ゴンザレス、リカルド・ロペスらと戦い、世界挑戦したこともある強豪)に敗れて初黒星を喫するとともに全米フライ級王座を失ったオルソン。その後、IBOのフライ級王座を獲得、防衛。そして、ようやくオルソンが望んだカルバハル戦が実現。カルバハルは「小さな石のコブシ」と呼ばれる強打者で、ウンベルト・ゴンザレスとの三連戦が特に有名。ただ、直前の試合でマウリシオ・パストラナに敗れてIBF世界J・フライ級王座を失っており、これが再起戦となる。共に苦労を経験し、実現が少し遅かったような気もする一戦。懸けられる王座もマイナー団体IBAのタイトル(ボクシングの本場アメリカではタイトルよりも「誰と誰が戦うのか」の方が重要。それ以外の地域では未だにタイトルにこだわりがある。アメリカで試合がしたかったらベルトよりも「名のある相手と試合して、知名度を上げていくこと」が大事)。どんな試合になるか? 共にパワーを込めて一発一発強く打つタイプ。オルソンは接近してフック攻撃。カルバハルはジャブを使う。10R、左ボディフックがカウンターとなってオルソンがダウン。立てず、KO。一発一発強く打つため、打ち終わった後、攻撃がとぎれてしまうのが両者の欠点。もう少し流れるような攻撃ができればオルソンにも勝つチャンスがあったかも。その後も試合間隔が長くなりながらもIBO王座の防衛戦を行ったオルソン。引退後は心臓発作で危険な状態に陥ったが、回復したもよう。)

①「Flyweight
Scotty Olson vs. Eliseo Gomez」
②「USBA Flyweight Title
Pedro Jose Feliciano vs. Scotty Olson」
③「IBA Light Flyweight Title
Michael Carbajal vs. Scotty Olson」

マイケル・カルバハル(Michael Carbajal)のページ

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