サントス・ラシアル(アルゼンチン)
身長155cm:オーソドックス(右構え)
①サントス・ラシアル 7R TKO ピーター・マセブラ
(WBA世界フライ級タイトル戦、1981年)
ラシアル:左ジャブと左右フック
マセブラ:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
5R:左フックでマセブラがダウン
7R:連打でマセブラがダウン
(感想:ラシアルがタイトル獲得。南アフリカで行われた試合。ラシアルは小柄ながらガッチリした体型のファイター。17歳でプロデビュー。これが世界初挑戦。王者マセブラは南アフリカの選手。速いジャブと伸びのあるストレートを打ち、キレイなボクシングをする。ラシアルは「エネルギーの塊」みたいなパワフルな連打。ラシアルが乱打戦を仕掛け、チャンスには畳み掛けるようにラッシュ。7Rの連打でダウンしたマセブラは立ったもののギブアップのような形になり、試合終了。この試合は屋外リングで行われ、キャンバスに選手の影が映っており、まるで「西部劇の決闘」のような雰囲気があった。ロープ際で攻められたマセブラがリングの外に出てしまうハプニングも。)
(WBA世界フライ級タイトル戦、1983年)
ラシアル:左ジャブと左右フック
穂積:左ジャブと右ストレート
(ダウンシーン)
2R:連打、左フックで2度、穂積がダウン
(感想:ラシアルがタイトル防衛。南アフリカで獲得した王座を初防衛戦で失ったラシアル。ファン・エレラ(メキシコ)を下して王座奪回。来日し、穂積の挑戦を受ける。穂積はジャブ、ストレートを使うボクサータイプで、巧さはあるがパワーの方はもう一つという評判。ラシアルが左ジャブと左右フックで前進。穂積は左ジャブと右ストレートで応戦。ラシアルが左フックを決めたのをきっかけに一気にラッシュ。2Rに穂積が二度ダウンして終了。1Rを見た感じでは2Rで終わるとは思わなかったが、ラシアルの爆発力は凄まじかった。ただし、ダウンといってもロープに腕が引っかかったようなスタンディングダウンもあった。パンチが効いてしまっていたから仕方がない、といったところ。)
(WBA世界フライ級タイトル戦、1983年)
ラシアル:左ジャブと左右フック
申:右ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
1R:右フック、連打、右フックで3度、申がダウン
(感想:ラシアルがタイトル防衛。申は東洋太平洋フライ級王座を獲得したことがあるサウスポー。しかし、試合はラシアル。この時期が全盛期だったのではないか、と思うようなエネルギーにあふれた攻撃。左ジャブと左右フックで攻め、申は右ジャブと左右フックで応戦。ラシアルは右フックを「ガツン」と決めた後、一気に連打。三度ダウンでKO。申は何もできなかった。そんな申。後、IBF世界フライ級タイトルを獲得。ラシアルは階級を上げてヒルベルト・ローマンからWBC世界J・バンタム級王座を奪って二階級制覇。しかし、初防衛に失敗。J・バンタム級王者としては活躍できなかった。ラシアルはフライ級がベストだったようだ。)
Peter Mathebula vs. Santos Laciar」
②「WBA World Flyweight Title
Santos Laciar vs. Hozumi Shuichi」
③「WBA World Flyweight Title
Santos Laciar vs. Shin Hi-Sup」
ヒルベルト・ローマン(Gilberto Roman)のページ
0 件のコメント:
コメントを投稿