ライト級戦。「アダムス vs. デービス、バルガス」「ラスカノ vs. アルバレス、ウィーラー」を紹介します。
ブライアン・アダムス(アメリカ)
身長 cm:オーソドックス(右構え)
ファン・ラスカノ(メキシコ)
身長175cm:オーソドックス(右構え)
①ブライアン・アダムス 10R 判定 カルバン・デービス
(ライト級戦、2001年4月)
アダムス:左ジャブ、右ストレート、フック
デービス:右ジャブ、左ストレート、フック
(感想:黒人選手同士の対戦。アダムスはニューヨーク・クイーンズ出身(あの個性派シャノン・ブリッグスの「いとこ」だそうだ)。これまで11勝(5KO)2敗1分。ニューヨーク州王座(ライト級)を獲得するなどこのところ連勝中。デービスはペンシルベニア州フィラデルフィア出身のサウスポーで、19連勝(8KO)。タイトル戦の経験はまだ無い。ニューヨーク「マジソン・スクエア・ガーデン」での一戦(アダムスのセコンドにマーク・ブリーランド)。長い髪を束ねているアダムス(ブリッグスと同様、髪型にこだわりがあるようだ)。攻めの姿勢で右ストレートを狙う。デービスは典型的なサウスポー。相手から距離を取って右ジャブ、左ストレートでカウンター狙い。3R、アダムスの右ストレートがヒット。その後もデービスはカウンターを取ろうとするが、受け身の試合ぶりに見える。アダムスは右ストレートを出すが、ディフェンスされるシーンが多い。10R終了。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。アダムスが攻勢点で勝利。単発で真っ直ぐなボクシングだったが、デービスが自分から攻めるタイプでなかったことに助けられた形。初黒星のデービス。上を目指すような激しい攻撃が少なかったのが残念。その後、デービスは三連勝で引退。王座戦をすることなくキャリアを終えた。)
②ブライアン・アダムス 7R 負傷判定 ヨニ・バルガス
(ライト級戦、2001年4月)
アダムス:左ジャブ、右ストレート、フック
バルガス:左ジャブ、右ストレート、フック
(感想:バルガスはメキシコ・メヒカリ出身。TKO負けが一つあるが、カリフォルニア州王座(ライト級)を連続防衛するなどこのところ連勝中。ウェストバージニア州チェスターでの一戦。右ストレートで攻めるバルガス。アダムスはワンツーでカウンターを狙い、振りが大きめのフック攻撃。2R、アダムスが激しい連打。粗いが、勢いがある。4R、バルガスがローブロー。アダムスもやり返す。しかし、減点されたのはバルガスのみ。その後、バルガスの右ストレート、ボディ打ちにアダムスがクリンチに逃げたり、アダムスが6Rに右アッパーでカウンターを取ったり。7R、フットワーク&ジャブのアダムス。バッティングでバルガスが出血。負傷判定でアダムス(ダウンシーンは無し)。アダムスが手数で勝利。勢いで押し切った。バルガスはメキシカンらしい左ボディ打ちなどがあったが、攻められて防戦一方になるシーンがあった。攻められながらも反撃できるような動きをしないとそのまま相手にポイントを持っていかれてしまう。その後の二人。バルガスはNABO王座(スーパーフェザー級)を獲得できたが、フィリップ・ヌドゥらに連敗したこともあって世界挑戦はならず。アダムスは北米王座(スーパーフェザー級)に挑戦したが、勝てず。ニューヨークの個性派にとどまった。)
③ファン・ラスカノ 10R 判定 ジュリアン・ウィーラー
(ライト級戦、2000年1月)
ラスカノ:左ジャブ、右ストレート、フック
ウィーラー:左ジャブ、右ストレート、フック
(感想:メキシコのシウダードファレス出身のラスカノはこれまで20勝(15KO)2敗1分。WBF王座(ライト級)を獲得したことがある。黒人のウィーラー(アメリカ)は19勝(8KO)4敗1分。アマチュアで実績があり、メダルは獲れなかったがバルセロナ・オリンピック(1992年)にフェザー級で出場したことがある。プロではWBC米大陸王座(スーパーフェザー級)を獲得している。カリフォルニア州サクラメントでの一戦。パワーを込めるラスカノ。ガードを上げて前進し、右ストレート、左ボディフックが特にパワフル。ウィーラーはテクニックを使うタイプ。ガードを下げた柔軟な姿勢からジャブ、長いストレート、フック。互いにディフェンスし、決定打を許さない展開。強いて言えば、ラスカノが(パワーを込めすぎて空振りしてバランスを崩すシーンもあるが)全体的にパワーで若干優勢。10R終了。判定は2-1。ラスカノの積極さ&パワーが評価されたか。ウィーラーは器用だったが、左のガードを下げたところに右を打たれるシーンがあった。その後、ウィーラーは全米王座(ライト級)を獲得したが、世界挑戦は一度もできなかった。)
④ファン・ラスカノ 4R KO フリオ・アルバレス
(IBA・北米ライト級タイトル戦、2001年9月)
ラスカノ:左ジャブ、右ストレート、フック
アルバレス:左ジャブ、右ストレート、フック
(ダウンシーン)
4R:右フックでアルバレスがダウン
(感想:ウィーラー戦後のラスカノ。あのウィルフレド・バスケスとの決定戦にTKO勝ちして北米ライト級王座獲得。元世界王者ジェシー・ジェームス・レイハに2-1で勝利。ジョンジョン・モリナを下してIBA王座も獲得。これまで27勝(20KO)2敗1分。「二冠王」として防衛戦。挑戦者アルバレスもメキシコ(ウイスキルカン・デ・デガジャド出身)で、24勝(18KO)7敗1分。メキシコ王座(スーパーフェザー級)を獲得したことがあるが、ヘスス・チャベスとの北米スーパーフェザー級王座戦、スティーブ・ジョンストンとのWBC世界ライト級王座戦に敗北。テキサス州エルパソでの一戦。動きが機敏なラスカノ。ダッキング、ブロックをしながら速いジャブ、パワフルな右ストレート、左フック。アルバレスはラスカノと比べると「普通の選手」といったイメージ。ジャブ、右ストレート、ショートフック。パンチが正確なラスカノ。アルバレスは1Rから追い込まれる。しかし、ラスカノには「悪い癖」が。前傾姿勢で突っ込んで相手に頭をぶつけ、3Rにはバッティングで減点。4R、連打するラスカノ。斜め下からの右フックでアルバレスがダウン。立てず、KO。欠点はあったが、ラスカノが力強い勝利。パワーやスピードなど、全体的に力量差があった。アルバレスはこれが最後の試合に。ラスカノは後、実力者スティーブ・ジョンストンとのWBC世界ライト級王座挑戦者決定戦にTKO勝ち。しかし、WBC世界ライト級王座決定戦に出場したが、ホセ・ルイス・カスティージョに3-0の判定負け。メジャー団体の世界王者にはなれなかった。)
①「Lightweight
Brian Adams vs. Calvin Davis」
②「Lightweight
Brian Adams vs. Yoni Vargas」
③「Lightweight
Juan Lazcano vs. Julian Wheeler」
④「IBA and NABF Lightweight Title
Juan Lazcano vs. Julio Alvarez」




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