2020年6月5日金曜日

エウセビオ・ペドロサ(Eusebio Pedroza)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

世界フェザー級王座を19連続防衛したペドロサ。セシリオ・ラストラ戦、エクトール・カラスキリャ戦、パトリック・フォード戦を紹介します。

エウセビオ・ペドロサ(Eusebio Pedroza)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

エウセビオ・ペドロサ(パナマ)
身長177cm:オーソドックス(右構え)

エウセビオ・ペドロサ 13R TKO セシリオ・ラストラ
(WBA世界フェザー級タイトル戦、1978年)
ペドロサ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ラストラ:右ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
3R:左フックでラストラがダウン
13R:右フックで2度、ラストラがダウン
(感想:ペドロサがタイトル獲得。パナマシティ出身のペドロサ。いとこのラファエル・ペドロサも世界王者になった「ボクシング一族」。10歳でボクシングを始める。アマチュアで経験を積み、プロへ。長身にもかかわらず、デビュー時はフライ級。パナマを中心にリングに上がり、アルフォンソ・サモラ(70年代の「KOキング」)の持つWBA世界バンタム級タイトルに挑戦したが、あっけなく2RでKO負け。再起戦でKO負け。その後、三連勝して、この二度目の世界アタック。王者のラストラはスペインの選手。ラファエル・オルテガに2-1で判定勝ちしてWBA世界フェザー級王座を獲得。ただし、これまでの試合は全て地元スペインで行ってきた。パナマシティで行われた一戦。ペドロサが1Rからジャブで試合をコントロールし、長い右ストレートをヒットさせる。3R、左フックでラストラがダウン。サウスポーのチャンピオン、ラストラは手数が少なく、どっちが王者かわからないような試合展開。13R、左右フック連打からの右フックでラストラがダウン。さらにダウンを追加。立ったがレフェリーストップ。アルフォンソ・サモラには右フックで豪快に倒されてしまったペドロサ。階級を上げ、世界王者に。彼はフェザー級が丁度いいようだ。)

エウセビオ・ペドロサ 11R TKO エクトール・カラスキリャ
(WBA世界フェザー級タイトル戦、1979年)
ペドロサ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
カラスキリャ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:ペドロサがタイトル防衛。三度目の防衛戦でロイヤル小林を仕留めたペドロサ。四度目の相手カラスキリャは同じパナマ人。洪秀煥とのWBA世界J・フェザー級王座決定戦で逆転KO負けしたことで有名な選手。これが二度目の世界挑戦。パナマシティで行われた一戦。1Rからアグレッシブなカラスキリャ。ペドロサはジャブ。手数が共に多く、ハイペースな打ち合い。11R、左フックでグラついたカラスキリャ。ペドロサが連打を浴びせ、レフェリーストップ。ダウンシーンは無し。カラスキリャはよく攻めたが、ジャブを使わないためパンチの正確さに欠けていた。またしても世界挑戦に失敗したが、良い武器を持っていてもどこかに弱点があると世界は獲れない。)

エウセビオ・ペドロサ 13R KO パトリック・フォード
(WBA世界フェザー級タイトル戦、1981年)
ペドロサ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
フォード:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
13R:連打でフォードがダウン
(感想:ペドロサがタイトル防衛。11度目の防衛戦。挑戦者フォードはガイアナの選手。身長が178cmもあり、ペドロサに体格のアドバンテージが無い相手。WBCの地域王座、英連邦王座(いずれもフェザー級)を獲得している実力者であり、直前の試合ではサルバドル・サンチェスのWBC王座に挑んで2-0の判定負け。ペドロサへの挑戦が再起戦となる。共に長身で長いリーチでジャブを飛ばすタイプ。ジャブの打ち合い。しかし、パンチを当てる巧さではペドロサが上回る。終盤はさすがに疲れたか、フットワークとジャブで距離を取ろうとするフォード。ペドロサが圧力を強め、13R終了間際に連打でダウンを奪う。座り込んだフォードは立てなかった。サンチェスがKOできなかった選手を倒したペドロサ。サンチェスを意識しながら戦ったのかも。後、ペドロサは19連続防衛を達成。同じ階級で戦い続けたのは見事なもの。ただ、ペドロサはあまり人気がない(ような気がする)。アメリカやメキシコではなくパナマの選手であること、軽量級自体の人気があまりないことに加え、ペドロサは汚いテクニックを使うというのが理由。映像で見た限り、彼の試合ぶりにダーティーなものは感じなかった。ただ、リーチが長いため、ボディブローがローブローになることはよくあった。)

①「WBA World Featherweight Title
Cecilio Lastra vs. Eusebio Pedroza」
②「WBA World Featherweight Title
Eusebio Pedroza vs. Hector Carrasquilla」
③「WBA World Featherweight Title
Eusebio Pedroza vs. Patrick Ford」

バリー・マクギガン(Barry McGuigan)のページ
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サルバドル・サンチェス(Salvador Sánchez)のページ

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