2020年6月10日水曜日

バリー・マクギガン(Barry McGuigan)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

アイリッシュの誇り、マクギガン。エウセビオ・ペドロサ戦、バーナード・テーラー戦、ダニロ・カブレラ戦を紹介します。

バリー・マクギガン(Barry McGuigan)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

バリー・マクギガン(イギリス)
身長168cm:オーソドックス(右構え)

バリー・マクギガン 15R 判定 エウセビオ・ペドロサ
(WBA世界フェザー級タイトル戦、1985年)
マクギガン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ペドロサ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
7R:左フックでペドロサがダウン
(感想:マクギガンがタイトル獲得。アイリッシュのマクギガン。アマチュアで優秀な戦績。プロ入り。デビュー当初に敗北を喫したが、その相手には後に雪辱。英国フェザー級王座、欧州フェザー級王座を獲得。地元で念願の世界初挑戦。王者はこれが20度目の防衛戦になるペドロサ。パナマの選手で、フェザー級にしては規格外の長身と長いリーチを誇る。英国で行われた試合。会場ではヘビー級のフランク・ブルーノ(イギリス)が観戦。フットワークとジャブを使うペドロサ。ジャブで追うマクギガン。7R、右ストレートからの左フックでペドロサがダウン。9R、13Rには左右フックを食ってペドロサがグラつく。判定は3-0。15Rに渡って攻め続けたマクギガン。一発で倒すようなパワーファイターではないが、スタミナがあり、左フックがパワフルだった。ペドロサの動きは悪くはなかったが、打たれたときの耐久力に欠けていたように見えた。) 

バリー・マクギガン 9R TKO バーナード・テーラー
(WBA世界フェザー級タイトル戦、1985年)
マクギガン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
テーラー:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:マクギガンがタイトル初防衛。テーラーはアマチュアで豊富なキャリア。これまで無敗の実力者。エウセビオ・ペドロサが王者だったときにWBA世界フェザー級タイトルに挑戦したが引き分け。これが二度目の同王座へのチャレンジ。「スピードはあるが、パワーはどうか?」という評価もある男。ベルファストで行われた試合。マクギガンがいつものように左を使って前進。テーラーはフットワークとジャブ、ワンツー。ただ、テーラーは足を使いすぎな感じで、パンチにパワーが乗っていないように見える。マクギガンの攻勢に参ったのか、8R終了でテーラーは棄権。ダウンシーンは無し。王者になった勢いでマクギガンが勝利。マクギガンからすればテーラーはペドロサと似たタイプだったのでそれほど脅威ではなかったのでは? テーラーは「優秀な選手」という評判だったが、プロボクシングとアマチュアは違う。腰の入った強いパンチを打てないと世界王者にはなれないし、なれたとしても人気は出ない。)


バリー・マクギガン 14R TKO ダニロ・カブレラ
(WBA世界フェザー級タイトル戦、1986年)
マクギガン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
カブレラ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
14R:左フックでカブレラがダウン
(感想:マクギガンがタイトル防衛。挑戦者カブレラはドミニカの黒人選手。ドミニカ・フェザー級タイトルを獲得している。アイルランドのダブリンで行われた試合。力強い右ストレートを打つカブレラ。一進一退の攻防。マクギガンの左ボディフックが効いてきたのか、カブレラは次第に劣勢に。8R、右ストレートでグラつくカブレラ。14R、左フックでダウン。カブレラは立ったが、その後、落としたマウスピースを自分で拾おうとしたところ、レフェリーが試合ストップ。完全に足に来ていたため勝負は既についていたかもしれないが、マウスピースを拾うのはレフェリーの役目。それをせずにストップというのはどうか? 試合自体はマクギガンのパンチの正確さ、バランスの良さが目立っていた。二度目の防衛に成功したマクギガンだが、次の防衛戦をラスベガス「シーザース・パレス」で行い、伏兵スチーブ・クルスにダウンを喫した末、判定負け、王座陥落。父親を亡くしたこともあって引退。カムバックし、世界ランカーらを破ったがジム・マクドネルに敗れ、今度は完全に引退した。) 

①「WBA World Featherweight Title
Eusebio Pedroza vs. Barry McGuigan」
②「WBA World Featherweight Title
Barry McGuigan vs. Bernard Taylor」
③「WBA World Featherweight Title
Barry McGuigan vs. Danilo Cabrera」

エウセビオ・ペドロサ(Eusebio Pedroza)のページ
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バーナード・テーラー("The B.T. Express" Bernard Taylor)のページ

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