2020年6月10日水曜日

ミルトン・マクローリー(Milton McCrory)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBC世界ウェルター級王者。デトロイトのマクローリー。ロジャー・スタフォード戦、コリン・ジョーンズ戦(再戦)、カルロス・トルヒーヨ戦を紹介します。

ミルトン・マクローリー(Milton McCrory)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ミルトン・マクローリー(アメリカ)
身長183cm:オーソドックス(右構え)

ミルトン・マクローリー 10R 判定 ロジャー・スタフォード
(ウェルター級戦、1982年)
マクローリー:左ジャブ、右ストレート、左フック
スタフォード:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:マクローリーが勝利。トーマス・ハーンズと同じ「クロンクジム」所属のマクローリー。スラリとした体型のアウトボクサータイプ(パワーが売り物のハーンズとは違うタイプ)。アマチュアで優秀な成績(日本で試合をしたことも)。これまで全勝でWBA2位、WBC3位。スタフォードはWBA1位、WBC2位。これまで王座を獲得したことはないが、ケビン・ハワード(レナードと戦った男)、ピピノ・クエバスに勝利している。勝った方が世界に挑戦、という試合。会場ではマクローリーの先輩ハーンズが観戦。長身ながら身軽なマクローリーはよく伸びるジャブ、ストレート。スタフォードはパワーを込めた右ストレートを当てようと狙う。マクローリーがジャブでポイントを取り、フットワークでかわす、という展開。終盤は足を使って逃げ切ろうとするマクローリー。判定は3-0。ダウンシーンは無し。スタフォードはパワーはあったが、攻めのパターンが単調だった印象。後、スタフォードはドナルド・カリーのWBA世界ウェルター級王座に挑戦して1RでKOされている。)

ミルトン・マクローリー 12R 判定 コリン・ジョーンズ
(WBC世界ウェルター級王座決定戦、1983年)
マクローリー:左ジャブ、右ストレート、左フック
ジョーンズ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
1R:右ストレートでジョーンズがダウン
(感想:マクローリーがタイトル獲得。ジョーンズは英国の白人。実力者カークランド・レインを破ったり、英国・英連邦・欧州王座(全てウェルター級)を獲得したりといった実績。後は世界王座を獲るのみ、という状況。マクローリーとジョーンズの王座決定戦は引き分けに終わり、改めて決定戦が行われることに。ラスベガスでの再戦。1R、速いジャブ、ストレートのマクローリー。左フックからの右ストレートでジョーンズがダウン。ジョーンズは手数が少なく、単発。7Rにはフック連打でマクローリーをグラつかせたが、全体的に試合はマクローリーのペース。2-1の判定でようやく新王者が決定。マクローリーはトーマス・ハーンズばりのパンチのキレとスピードがあり、12Rが長く感じないほどキレイなボクシングだった。後、ジョーンズはマクローリーのライバル王者であるドナルド・カリーの世界王座に挑戦したが、4RでTKO負け。それが最後の試合となった。)

ミルトン・マクローリー 3R KO カルロス・トルヒーヨ
(WBC世界ウェルター級タイトル戦、1985年)
マクローリー:左ジャブ、右ストレート、左フック
トルヒーヨ:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
1R:右ストレートでトルヒーヨがダウン
3R:右ストレート(?)でトルヒーヨがダウン
(感想:マクローリーがタイトル防衛。モナコで行われた四度目の防衛戦。挑戦者トルヒーヨはパナマの選手。WBCの地域王座を獲得したり、黄俊錫を破ったりといった実績(黄はドナルド・カリーとWBA世界ウェルター級王座決定戦を行い15R判定で敗れたが、ダウンを奪っている)。1R、右ストレートを狙うトルヒーヨだが、攻めをかわされて右ストレートでダウン。トルヒーヨはサウスポーにスイッチするが、マクローリーはキレのあるジャブ、ストレートを決める。最後は右ストレートでグラついたトルヒーヨにラッシュをかけ、右でKO。フィニッシュとなったパンチは上から打ち下ろすような感じのもので、実に個性的なパンチだった(猫パンチ?)。しかし、マクローリーの素晴らしい無敗時代はここまで。次の試合でWBA王者ドナルド・カリーと世界ウェルター級タイトル統一戦を行い、惨敗。それでも、その素質で勝ち続けたが、マイク・マッカラムのWBA世界J・ミドル級王座に挑戦した試合ではTKO負け。素質はあったが、パワー不足。ファイトに集中していない普段の姿勢が「パンチの軽さ」として表れていた。)

①「Welterweight
Milton McCrory vs. Roger Stafford」
②「WBC World Welterweight Title
Milton McCrory vs. Colin Jones」
③「WBC World Welterweight Title
Milton McCrory vs. Carlos Trujillo」

ドナルド・カリー(Donald Curry)のページ
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マイク・マッカラム(Mike McCallum)のページ

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