2020年6月12日金曜日

ルーベン・オリバレス(Rubén Olivares)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

バンタム級の「怪物」オリバレス。ライオネル・ローズ戦、金沢和良戦(再戦)、歌川善介戦を紹介します。

ルーベン・オリバレス(Rubén Olivares)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ルーベン・オリバレス(メキシコ)
身長166cm:オーソドックス(右構え)

ルーベン・オリバレス 5R KO ライオネル・ローズ
(世界バンタム級タイトル戦、1969年)
オリバレス:左ジャブと左右フック
ローズ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
2R:右フックでローズがダウン
5R:左フック、右フックで2度、ローズがダウン
(感想:オリバレスがタイトル獲得。メキシコシティ出身のオリバレス。ニックネームは「Mr. Knockout」。17歳でデビュー以来、その名の通りKOの山を築いてきた。金沢和良、桜井孝雄(1964年東京オリンピック・バンタム級金メダリスト)をKOし、54戦目でこの世界初挑戦。王者ローズはオーストラリアのアボリジニー(元々オーストラリアに住んでいた民族)で、ファイティング原田からベルトを奪った男。カリフォルニアで行われた一戦。ジャブの打ち合いから接近戦に。2Rのダウン。オリバレスの強烈なボディ攻撃で劣勢になるローズ。5R、二度のダウンでKO。オリバレスはハードパンチャーだが頭から突っ込むタイプではなく、ジャブで試合を組み立ててチャンスに一気に連打して倒す選手。ローズはオリバレスの強打を恐れずよく打ち合った。小手先のテクニックで勝てる相手ではない、と思ったのかもしれない。)

ルーベン・オリバレス 14R KO 金沢和良
(世界バンタム級タイトル戦、1971年)
オリバレス:左ジャブと左右フック
金沢:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
14R:左フック、左フック、右フックで3度、金沢がダウン
(感想:オリバレスがタイトル防衛。無敗で世界を獲ったオリバレスだが、チューチョ・カスティーリョに敗北、王座陥落。この金沢との再戦は奪回した王座の初防衛戦となる。金沢はオリバレスとの初戦では2Rで敗れているが、その後、東洋バンタム級王座を獲得。日本で行われた一戦(名王者が日本に来てくれるのはうれしい)。ジャブ、左フックで先手を取りながら慎重に攻めるオリバレス。それに金沢が応戦する展開。オリバレスが圧力を強めて接近戦。13Rには強烈な連打を見せた金沢だが、14Rに三度のダウンで終了。金沢は強い選手。しかし自分から仕掛けていくシーンが少なかったように見えた。初戦でKOされているため、警戒が強かったのだと思われる。)

ルーベン・オリバレス 7R KO 歌川善介
(WBA世界フェザー級王座決定戦、1974年)
オリバレス:左ジャブと左右フック
歌川:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
7R:左フック、右アッパー、右フックで3度、歌川がダウン
(感想:オリバレスが二階級制覇。同国人のラファエル・エレラにKOされてバンタム級王座を失ったオリバレス。階級を上げて二冠を狙う。歌川は東洋フェザー級王者。カリフォルニア「フォーラム」で世界奪取なるか、といったところ。パンチにそれほどキレが感じられないオリバレス。振りが大きなフック、そしてジャブとフットワークを使って歌川の攻撃を封じる慎重な戦いぶり。歌川は強そうな右ストレートを打つが、空転。7Rに三度のダウンで終了。オリバレスの打たせない試合運びとパワーが印象に残った。二冠王になったオリバレスの初防衛戦の相手はニカラグアのアレクシス・アルゲリョ。痛烈なKOでアルゲリョが新王者に。その後、オリバレスはボビー・チャコンを破ってWBC世界フェザー級王座獲得。しかし、またしても初防衛に失敗。強い選手ではあったが、王座に就いても長続きしなかったのが残念。)

①「World Bantamweight Title
Lionel Rose vs. Rubén Olivares」
②「World Bantamweight Title
Rubén Olivares vs. Kanazawa Kazuyoshi」
③「WBA World Featherweight Title
Rubén Olivares vs. Utagawa Zensuke」

アレクシス・アルゲリョ(Alexis Argüello)のページ

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