2020年6月12日金曜日

アルフォンソ・サモラ(Alfonso Zamora)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

バンタム級のハードパンチャー、サモラ。内山真太郎戦、洪秀煥戦(初戦)、タノムジット・スコタイ戦を紹介します。

アルフォンソ・サモラ(Alfonso Zamora)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

アルフォンソ・サモラ(メキシコ)
身長162cm:オーソドックス(右構え)

アルフォンソ・サモラ 6R KO 内山真太郎
(バンタム級戦、1974年)
サモラ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
内山:右ジャブと左ストレート
(ダウンシーン)
4R:右フック、左フックで2度、内山がダウン
5R:左ボディフックで内山がダウン
6R:右フックで内山がダウン
(感想:メキシコシティ出身のサモラ。メキシコの名トレーナー、クーヨ・エルナンデスが育てた選手(ルーベン・オリバレスもエルナンデスの弟子)。「オリバレス2世」といった雰囲気のファイトスタイル。ミュンヘンオリンピックではバンタム級で銀メダル。プロ入り後は連続KO勝ちで、これまで全勝。内山はなかなか個性的な「もみあげ」の男(輪島功一っぽい感じ)。カリフォルニア「フォーラム」で行われた試合。左ストレートを狙うサウスポーの内山。サモラはジャブで相手を崩して、フックを強打。内山は攻めても当てさせてもらえず、何度もダウン。最後はかなり強烈なKO。サモラのパワーとディフェンスの巧さが印象的だった。)

アルフォンソ・サモラ 4R KO 洪秀煥
(WBA世界バンタム級タイトル戦、1975年)
サモラ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
洪:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
4R:左ボディフックで洪がダウン
(感想:サモラがタイトル獲得。全勝のまま、サモラが世界初挑戦。試合地はカリフォルニア「フォーラム」。洪は南アフリカでアーノルド・テーラーを下して王座を奪った男。これが二度目の防衛戦。左を器用かつパワフルに使うサモラ。洪は良い右ストレートを打つが、空転。4R、手数が少なく押され気味になった洪がダウンしてKO。タフそうな洪が自ら後退していた。それほどサモラのコブシが頑丈だったということか。再戦もサモラがKO勝ち、王座防衛。しかし、その後、洪はパナマでエクトール・カラスキリャを逆転KOで葬って二階級制覇。敵地に強い男だった。)

アルフォンソ・サモラ 4R KO タノムジット・スコタイ
(WBA世界バンタム級タイトル戦、1975年)
サモラ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
タノムジット:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
4R:左フックでタノムジットがダウン
(感想:サモラがタイトル初防衛。アメリカで行われた試合。タイの刺客タノムジット。東洋太平洋バンタム級王座を獲得し、戦績も良い。ただし、これまでの試合はほとんどが地元。動きが個性的なタノムジット。フットワークというより歩いて攻めて、大きな左フックと右ストレートを打つ攻撃型スタイル。しかしながら、攻めるときのバランスが良くない印象。そんなタノムジットにサモラの強打が爆発。4R、ダウンの後、連打でレフェリーストップ。サモラはその後、デビュー以来29連勝(全てKO勝利)を記録して、ライバルのカルロス・サラテと対戦。注目の「KOキング対決」だったが、隙のないサラテがKOで圧勝。その再起戦でサモラはホルヘ・ルハン(パナマ)にKO負け、王座陥落。その後は世界戦をすることもなく、26歳で引退。どうやらサモラはサラテに破壊されてしまったらしい。メキシコではサラテより好戦的なサモラの方が人気だったという。豪快な攻めは確かにエキサイティング。しかし、その分、サラテのようなピンポイント攻撃ができる選手にとっては隙のあるスタイルだった。)

①「Bantamweight
Alfonso Zamora vs. Uchiyama Shintaro」
②「WBA World Bantamweight Title
Soo-Hwan Hong vs. Alfonso Zamora」
③「WBA World Bantamweight Title
Alfonso Zamora vs. Thanomchit Sukhothai」

カルロス・サラテ(Carlos Zarate)のページ
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ホルヘ・ルハン(Jorge Luján)のページ

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