2020年5月29日金曜日

ホルヘ・ルハン(Jorge Luján)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

バンタム級の技巧派、ルハン。アルフォンソ・サモラ戦、アルバート・ダビラ戦、磯上秀一戦を紹介します。

ホルヘ・ルハン(Jorge Luján)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ホルヘ・ルハン(パナマ)
身長165cm:オーソドックス(右構え)

ホルヘ・ルハン 10R KO アルフォンソ・サモラ
(WBA世界バンタム級タイトル戦、1977年)
ルハン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
サモラ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
10R:右ストレートでサモラがダウン
(感想:ルハンがタイトル獲得。パナマのルハン。デビュー以来、連勝だったが、判定で初黒星。この試合の直前の試合でも判定負け。微妙なチャレンジャー。王者サモラはメキシコのKOキング。しかしながら、ライバルのカルロス・サラテとの「KOキング対決」に惨敗。これはその再起戦。ロサンゼルスで行われた一戦。ガードを高めに上げて、フックで攻撃するサモラ。ルハンは押され気味だが打ち返す。8R、自分から攻めていくルハン。10R、右ストレートでサモラがダウン。コーナーに座り込んだまま立てず、KO。ルハンは攻められてもディフェンスができ、打たれても倒れないタフさを持ち、力強いストレートを打つ実力者であることを証明。サモラはやはりサラテにKOされたダメージがあったのか、連続KO負け。その後もリングに上がり続けたが、王座戦をすることもなく引退。)

ホルヘ・ルハン 15R 判定 アルバート・ダビラ
(WBA世界バンタム級タイトル戦、1978年)
ルハン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ダビラ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:ルハンがタイトル防衛。二度目の防衛戦。試合地はニューオリンズ「スーパードーム」。挑戦者ダビラは後にWBCタイトルを獲る実力者。粘り強く、ショートパンチを当てるのが巧い選手。共にリズムを刻んで、丁寧にジャブ・フックを打つ。ダビラが前に出て、ルハンが応戦。4Rに左フックでダビラがダウン寸前に。それ以外はテクニック合戦。判定は3-0でルハン。ダウンシーンは無し。ほとんど力の差は無いように感じた。打ち合いのときにちょこっとパンチを当てる巧さを見せたルハンがジャッジにポイントを付けてもらった、といった感じの結果。)

ホルヘ・ルハン 9R TKO 磯上秀一
(WBA世界バンタム級タイトル戦、1980年)
ルハン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
磯上:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:ルハンがタイトル防衛。日本で行った五度目の防衛戦。磯上はまだ王座を獲ったことはないが、ハリケーン テルを下すなど、実力はある(後、日本バンタム級王座獲得)。ジャブ・フックで攻める磯上。ルハンは磯上のディフェンスの隙を突く作戦。攻めても当たらない磯上。逆にルハンの細かいパンチがヒット。負傷した磯上に連打してレフェリーストップ。ダウンシーンは無し。攻めさせて、逆に打つことができるのは相手の動きを見切っているということ。ルハンの懐の深さが目立った。「テクニックの重要さ」を語っていたルハンだが、次の試合でフリアン・ソリスに敗れ、王座陥落。ソリスを破って新王者になったジェフ・チャンドラーに挑戦したが、敗北。その後も世界挑戦のチャンスを得たが、王座返り咲きならず。受け身な姿勢でテクニックで勝つタイプだったルハン。その戦いぶりは決してエキサイティングなものとは言えず、また彼以上にテクニックがある選手には通じないものだった。)

①「WBA World Bantamweight Title
Alfonso Zamora vs. Jorge Luján」
②「WBA World Bantamweight Title
Jorge Luján vs. Alberto Davila」
③「WBA World Bantamweight Title
Jorge Luján vs. Isogami Shuichi」

アルフォンソ・サモラ(Alfonso Zamora)のページ
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アルバート・ダビラ(Alberto Dávila)のページ

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