ベルナルド・ピニャンゴ(ベネズエラ)
身長169cm:オーソドックス(右構え)
①ベルナルド・ピニャンゴ 15R 判定 ガビー・カニザレス
(WBA世界バンタム級タイトル戦、1986年)
ピニャンゴ:左ジャブ、右ストレート、左フック
カニザレス:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:ピニャンゴがタイトル獲得。皆さんご存じ、二階級制覇のピニャンゴ。ベネズエラ・カラカス出身。アマチュアで好戦績。1980年のモスクワオリンピックではバンタム級で出場し、銀メダル。プロ入り。カラカスやパナマを中心に戦い、この試合までの戦績は17勝(12 KO)2敗2分、とそれほどインパクトが無い。カニザレスは強打者。リチャード・サンドバルを病院送りにして奪ったタイトルの初防衛戦。フットワークとジャブで先手を取るピニャンゴ。パワーでは上にもかかわらず、何故か受け身な姿勢のカニザレス。ピニャンゴは打ち下ろすような右はまずまずの威力があるが、上半身の力でパンチを打つタイプで、あまり腰の入った打ち方ではない。最終ラウンド終了時、「自分が勝った」といった様子のピニャンゴ。判定は3-0。ダウンシーンは無し。あまり攻めなかったカニザレス。なぜなのだろう?)
(WBA世界バンタム級タイトル戦、1986年)
ピニャンゴ:左ジャブ、右ストレート、左フック
スコサナ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
7R:連打でピニャンゴがダウン。左フックでスコサナがダウン。
15R:左フックでスコサナがダウン
(感想:ピニャンゴがタイトル防衛。二度目の防衛戦。スコサナはパワーがある南アフリカの黒人選手で、思い切って振る左フックが力強い。ピニャンゴは「倒す」というより「当てる」という感じの打ち方。フットワークとジャブ・連打でポイントを取るピニャンゴ。スコサナは狙い過ぎてあまり当たらない。7Rのダウン応酬。15R、左フックでスコサナがグラついて、ドクターチェックが入る。そこで終了かと思ったら試合再開。左フックでスコサナがダウンしてKO。ピニャンゴの軽いパンチも15ラウンド当たり続けば大きなダメージになる、という結果。スコサナはパワーがあって良い選手だが、力みすぎた。15Rのレフェリーの処置には疑問がある。スコサナがグラついた時点でTKOにすべきだったのでは?)
(WBA世界バンタム級タイトル戦、1987年)
ピニャンゴ:左ジャブ、右ストレート、左フック
デュアルテ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
12R:左フックでピニャンゴがダウン
(感想:ピニャンゴがタイトル防衛。三度目の防衛戦。リングサイドではシルベスター・スタローンが観戦。挑戦者デュアルテはベテラン。北米バンタム級タイトルを獲得するなど、このところ連勝中。いつものフットワークとジャブ・連打のピニャンゴ。デュアルテは攻めるがあまり当たらない。しかし、ピニャンゴは10Rに右ストレートでグラつき、12Rにダウン。後半に攻められ、減点を取られたラウンドがあったにもかかわらず、判定は3-0。テクニック的にはピニャンゴが上だった。何となく一昔前の日本人の世界戦のような感じの試合。攻めて行ってもディフェンスができる外国人チャンピオンにかわされてしまう、というパターンの。この試合の勝者に六車卓也が挑戦する予定だったそうだが、もしそうだったら六車はデュアルテと同じような感じになっていたのではないか? ピニャンゴはタイトルを返上して、後に二階級制覇。ヘルバシオに勝って二階級制覇した試合は観たことがないが、その初防衛戦であるエストラーダ戦では体が重そうな動きだった。ピニャンゴはバンタムがベストウェイトだろう。)
Gaby Canizales vs. Bernardo Piñango」
②「WBA World Bantamweight Title
Bernardo Piñango vs. Simon Skosana」
③「WBA World Bantamweight Title
Bernardo Pinango vs. Frankie Duarte」
ガビー・カニザレス(Gaby Canizales)のページ
0 件のコメント:
コメントを投稿