北米バンタム級王者。連打が武器。世界挑戦の経験も。ヘスス・サルード戦、アルバート・ダビラ戦(再戦)、ダニエル・サラゴサ戦を紹介します。
フランキー・デュアルテ(アメリカ)
身長 cm:オースドックス(右構え)
①フランキー・デュアルテ 10R TKO ヘスス・サルード
(北米バンタム級王座決定戦、1986年)
デュアルテ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
サルード:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:デュアルテがタイトル獲得。デュアルテは1973年にプロデビューしたベテラン。その間、長いブランクを作ったこともあったが世界を目指す状況。サルードは後にWBA世界J・フェザー級王者になる選手。「ハワイアンパンチ」と呼ばれるハードパンチャー。ダイジェストで観た試合。場所はカリフォルニア「フォーラム」。デュアルテがジャブ、右ストレートを基本とし、接近戦ではコンビネーションを使う。サルードはパワーはあるが、手数が少ない。結果はTKO。サルードが棄権したらしい。ダウンシーンがあったかどうかは不明。パワーがある相手にも積極的に攻めていくデュアルテはなかなか勇敢な男。その後、ベルナルド・ピニャンゴのWBA世界バンタム級タイトルに挑戦。左フックでピニャンゴからダウンを奪ったが15R 判定負け。)
②フランキー・デュアルテ 10R TKO アルバート・ダビラ
(北米バンタム級タイトル戦、1987年)
デュアルテ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ダビラ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
4R:左フックでデュアルテがダウン
(感想:デュアルテがタイトル防衛。ピニャンゴに負けたデュアルテの再起戦はダビラ(元WBC世界バンタム級王者)との再戦。前回はダビラがTKO勝ちしている(内容は不明)。「フォーラム」での一戦。ワンツー、左フックで攻めるデュアルテ。左の使い方が巧いダビラはリズミカルにジャブ、左フック。共に手数が多い接近戦。ディフェンスとパンチを当てる巧さはダビラが上か。4R、タイミングのいい左フックでデュアルテがダウン。しかし7R、バッティングでダビラが左目を負傷。10R、ダビラのキズが悪化してTKO。実力で上のダビラが不運な敗北。バッティングが原因なのだから負傷判定で決着をつけるべき。そうでないと「バッティングでケガさせてそこを集中攻撃すればよい」ということになってしまう。しかしながら、昔のルールには「負傷した方が弱い」という認識が根底にあった。)
③ダニエル・サラゴサ 10R TKO フランキー・デュアルテ
(WBC世界J・フェザー級タイトル戦、1989年)
デュアルテ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
サラゴサ:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(感想:サラゴサがタイトル防衛。これまで38勝(21KO)4敗1分の王者サラゴサ(メキシコ)はサウスポー。二階級制覇王者で、後に日本でも老獪さを見せる選手。デュアルテは45勝(33KO)7敗1分。これが二度目の世界挑戦。場所はカリフォルニア「グレート・ウェスタン・フォーラム」。左右の違いはあるが、共にジャブを使い、ストレートを狙う。いつものように前に出るデュアルテだが、サウスポーだと勝手が違うのか、上手く攻められない。攻撃はディフェンスされ、左ストレートでカウンターされる。10R、ついにレフェリーが試合を止めた。ダウンシーンは無し。サラゴサは後に日本で畑中、辰吉を手玉に取ったようにファイターをさばくのが巧い。デュアルテはこれで引退。結局、世界王者にはなれなかったが、前進し続ける度胸とタフさは見事なものだった。)
①「vacant NABF Bantamweight Title
Frankie Duarte vs. Jesus Salud」
②「NABF Bantamweight Title
Frankie Duarte vs. Alberto Davila」
③「WBC World Super Bantamweight Title
Daniel Zaragoza vs. Frankie Duarte」
ベルナルド・ピニャンゴ(Bernardo Pinango)のページ
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ダニエル・サラゴサ(Daniel Zaragoza)のページ
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