2020年5月27日水曜日

ハイメ・ガルサ(Jaime Garza)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

J・フェザー級の強打者、ガルサ。ボビー・ベルナ戦、フェリッペ・オロスコ戦、ファン・メサ戦を紹介します。

ハイメ・ガルサ(Jaime Garza)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ハイメ・ガルサ(アメリカ)
身長175cm:オーソドックス(右構え)

ハイメ・ガルサ 2R KO ボビー・ベルナ
(WBC世界J・フェザー級王座決定戦、1983年)
ガルサ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ベルナ:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
1R:右フックでガルサがダウン
2R:左フック、右ストレート、連打で3度、ベルナがダウン
(感想:ガルサがタイトル獲得。強打者ガルサ。ニックネームは「El Rayo(稲妻)」。早い回でのKO勝ちが多いことからそう呼ばれるようになった。カリフォルニア出身。子供の頃から兄弟でボクシングを始め、兄はプロで数戦やったが挫折したとか。ハイメはプロ入り後、KOの山を築いてこれまで全勝。ベルナはフィリピンのサウスポーで強打者。フィリピン・バンタム級王座を獲得している。ロサンゼルス「オリンピック・オーディトリアム」で行われた試合。1Rから打ち合い。終了間際にガルサがダウン。2R、倒し返すガルサ。最後はベルナをロープ外に叩き出して終了。ガルサが逆転KOで新王者に。ハイペースで実にエキサイティングな試合だった。ベルナはガルサにKOされた再起戦で空位のIBF世界J・フェザー級王座を獲得。しかし、初防衛戦でKO負け。パンチはあるが、打たれ弱い選手だった。)

ハイメ・ガルサ 3R KO フェリッペ・オロスコ
(WBC世界J・フェザー級タイトル戦、1984年)
ガルサ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
オロスコ:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
3R:右フックでオロスコがダウン
(感想:ガルサがタイトル初防衛。サウスポーのオロスコはコロンビアの選手で、これまで17戦全勝(9 KO)。まだタイトルを獲ったことがなく、ほとんどが地元での試合。ガルサは39戦全勝(37 KO)。マイアミで行われた一戦。ガルサが前に出て、オロスコがジャブ、ストレートで応戦。3R、ロープ際での右フックでオロスコがダウン。あっけないKO劇だったが、オロスコのカウンターを食うなど、ガルサはディフェンスに不安を見せた。オロスコは後、WBAの地域王座を獲得したり、敗れたがバリー・マクギガン、ロッキー・ロックリッジ、ブライアン・ミッチェル、ディンガン・トベラといった実力者と対戦した。)

ファン・メサ 1R KO ハイメ・ガルサ
(WBC世界J・フェザー級タイトル戦、1984年)
ガルサ:左ジャブと左右フック
メサ:左ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
1R:左フックでメサがダウン。左フックでガルサがダウン。
(感想:メサがタイトル獲得。ガルサの二度目の防衛戦。挑戦者メサはメキシカン。ウィルフレド・ゴメスが王者だった頃にこの王座に挑戦してTKO負けしており、これが同王座への二度目のチャンレンジ。共に攻撃重視のスタイルで似たような戦い方。メサがダウン。最後は逆にガルサがダウンして立てなかった。ガルサが衝撃的なKO負けで王座転落。ハードパンチャーは力んでガチャガチャ打っていくことがよくあるが、そこへ相手の全力で振ったパンチがヒットしたらひとたまりもない。まるで四回戦の試合を観ているような感じがした。勝つのも負けるのも速いガルサ。ファンは熱くなって観戦できただろうが、ガルサ本人は長く防衛できなかったことをどう思っているだろう? この試合の後、マルコス・ビジャサナにKOされたりし、世界戦に出場することはなかった。)

①「WBC World Super Bantamweight Title
Jaime Garza vs. Bobby Berna」
②「WBC World Super Bantamweight Title
Jaime Garza vs. Felipe Orozco」
③「WBC World Super Bantamweight Title
Jaime Garza vs. Juan Meza」

ボビー・ベルナ(Bobby Berna)のページ
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マルコス・ビジャサナ(Marcos Villasana)①のページ

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