2025年7月6日日曜日

ジョー・リプシー(Joe Lipsey)&クリス・ピアット(Chris Pyatt)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ミドル級のホープ。「リプシー vs. マーク・ヤング、デリク・ジェームス」「クリス・ピアット  vs. タピーシャ」を紹介します。


ジョー・リプシー(アメリカ)

身長175cm:サウスポー

ジョー・リプシー(Joe Lipsey)&クリス・ピアット(Chris Pyatt)

ジョー・リプシー 1R KO マーク・ヤング

(ミドル級戦、1990年)

リプシー:右ジャブ、左ストレート、フック   

ヤング:左ジャブ、右ストレート、左フック

(ダウンシーン)

1R:左ストレート連打でヤングがダウン

(感想:ミドル級の黒人ホープ、リプシーは23歳。ミシシッピ州の選手で、ニックネームは「スレッジハンマー」。ヤングはよくわからない選手(ミシガン州の選手だが、勝ち星が無い)。ミシガン州ディアボーンでの一戦。サウスポースタイルからジャブ、伸びのある左ストレートのリプシー。ヤングはフットワーク&ワンツー。左フックからの右ストレートといったコンビネーションも出すが、ディフェンスができていない印象。そんなヤングにリプシーがロープ際で左ストレート連打。うつぶせに倒れたヤングは立てず、KO。リプシーが二線級の相手に楽勝。左ストレートに伸びとパワーがあった。ヤングはどうやら「かませ犬」(この表現は個人的に好きではないが)だったようだ。アメリカのミドル級はレベルが高いが、強い選手とそうでない選手の格差が大きい。)


ジョー・リプシー 9R TKO デリク・ジェームス

(ミドル級戦、1994年)

リプシー:右ジャブ、左ストレート、フック   

ジェームス:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

1R:右フックでリプシーがダウン

4R:左フックでリプシーがダウン

5R:左ストレートでジェームスがダウン

8R:左フックでジェームスがダウン

9R:右フックでジェームスがダウン

(感想:ミドル級のホープ対決。これまで23戦全勝(18KO)で世界ランカーのリプシー。ジェームスはテキサス州の黒人で、10戦全勝(5KO)。ただ、共に全勝だが、共にまだ王座戦を経験していない。ラスベガス「MGM Grand」での一戦。リプシーがジャブを連打して左ストレート。背が高くスリムなジェームスはガードを上げて足のスタンスを広く取る。長いリーチでジャブ、右ストレート、ロングフック。接近して連打するリプシーだが、右フックでダウン。その後もジェームスの長いパンチとディフェンスに攻めづらい様子のリプシー。4Rには左フックで不運なダウン(これは押されたようなものでダウンではなかった)。5R、左ストレートでジェームスがダウン。これで流れが変わり、リプシーが攻め、ジェームスが足で距離を取ろうとするパターンに。8R、ロープ際での左フックでジェームスがダウン。9R、右フックでジェームスがダウン。立ったが、連打されてのけぞったところでレフェリーストップ。最後はリプシーがショートパンチで勝利。長いパンチを使うジェームスにはディフェンスに隙があった。その後の二人。ジェームスは北米王座戦などに出場したが、勝てず。中堅どころに終わった。リプシーはバーナード・ホプキンスのIBF世界ミドル級王座に挑戦して惨敗。共に王座とは無縁のキャリアとなった。)


クリス・ピアット(イギリス)

身長174cm:オーソドックス(右構え)

ジョー・リプシー(Joe Lipsey)&クリス・ピアット(Chris Pyatt)

クリス・ピアット 1R KO ジェームス・タピーシャ

(英連邦J・ミドル級タイトル戦、1992年)

ピアット:右ジャブ、左ストレート、フック   

タピーシャ:左ジャブ、右ストレート

(ダウンシーン)

1R:右ストレート、右フック、右フックで三度、タピーシャがダウン

(感想:ピアットがタイトル防衛。ロンドン出身の黒人ピアット。後にWBO世界ミドル級王者になるが、タピーシャ戦は王者になる前の試合。欧州J・ミドル級王座を決定戦で獲得したピアットだが、ジャンフランコ・ロッシに王座を奪われた。初の世界挑戦も失敗(ジョン・デビッド・ジャクソンとのWBO世界J・ミドル級王座戦)。その再起戦で英連邦王座獲得。タピーシャ戦は二度目の防衛戦となる。タピーシャはよくわからない選手。ザンビア出身だが、「BOXREC」には三試合の記録しかない。英国ウォルヴァーハンプトンでの一戦。両手を忙しく動かしてジャブを打つタピーシャ。右ストレートには伸びとキレがある。ピアットは個性的な髪型(後ろを伸ばしてくくっている)。見た目のインパクトで勝負するタイプではなく、当てる巧さがあり、右カウンターをヒットさせ、左ボディ打ちも器用。右ストレートでタピーシャがダウン。さらに二度ダウンを追加してKO(スリーノックダウンルールらしい)。なかなかの強さを見せたピアット。パワーとパンチの正確さで圧勝。その後、スンブ・カランベイとの決定戦に勝利してWBO王座獲得(1993年)。)


①「Middleweight

Joe Lipsey vs. Mark Young」

②「Middleweight

Joe Lipsey vs. Derrick James」

③「Commonwealth Boxing Council Super Welterweight Title 

Chris Pyatt vs. James Tapisha」


スンブ・カランベイ(Sumbu Kalambay)

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バーナード・ホプキンス(Bernard "The Executioner" Hopkins)

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