カルロス・デ・レオン(プエルトリコ)
身長183cm:オーソドックス(右構え)
①S.T.ゴードン 2R TKO カルロス・デ・レオン
(WBC世界クルーザー級タイトル戦、1982年)
デ・レオン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ゴードン:左ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
2R:左フックでデ・レオンがダウン
(感想:ゴードンがタイトル獲得。プエルトリコ・サンフアン出身のデ・レオン。プロ入り後、好戦績。WBC世界クルーザー級王者マービン・カメルに挑戦。2-0の判定で王座獲得。カメルとの再戦に勝利し、この二度目の防衛戦。挑戦者ゴードンはデビュー当初は勝ったり負けたりだったが(ゲーリー・クーニーに反則負けしたことも)、調子を上げ、連勝。全米王座、北米王座(いずれもクルーザー級)を獲得。直前の試合ではL・ヘビー級の実力者ヤキ・ロペスにTKO勝ちしている。1Rから積極的に攻めるデ・レオンだが、2Rにダウン。ゴードンの猛攻でフラついてレフェリーストップ。デ・レオンが王座転落。ゴードンは器用なタイプではないが、腕力は凄いものがあった。重量級の怖さを感じた一戦。)
(クルーザー級戦、1983年)
デ・レオン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
スピンクス:左右フック
(感想:アトランチックシティで行われた一戦。王座奪回を目指すデ・レオンがレオンと対戦。レオン・スピンクスは「モハメド・アリに勝った男」。オリンピック金メダリストであり、プロでは世界ヘビー級王座を獲得。実績は素晴らしいが、アリとの再戦に負けてからはサッパリ。フットワークとジャブで距離を取ろうとするデ・レオン。左右フックで攻め込むスピンクス。1Rから打ち合いに。押し込むように攻撃してくるスピンクスにデ・レオンがロープを背負うシーンが多い。しかし6R終了で負傷によりスピンクスが棄権。ダウンシーンは無し。スピンクスはアリに勝った試合のことが忘れられないようだ。ハードパンチャーでもないのに接近戦を仕掛ける。スピンクスはアリに負けた後、無理に打ち合うパターンで負けることが多くなり、自分でもどうしたらいいかわからない、といった感じの戦いをする選手になってしまった。)
(WBC世界クルーザー級タイトル戦、1983年)
デ・レオン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ロペス:左ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
1R:左フックでロペスがダウン
(感想:デ・レオンがタイトル防衛。S.T.ゴードンに再戦で勝利して取り戻したタイトルの初防衛戦。挑戦者のロペスは左フックのボディ打ちが得意のメキシカンで、マシュー・サアド・ムハマドとの激戦でおなじみ。強い選手ではあるが、L・ヘビー級での世界挑戦は全て失敗に終わっている。屋外リングで行われた一戦(「西部劇の果たし合い」みたいな雰囲気)。1R開始早々の左フックでロペスがダウン。力強い攻めのデ・レオン。タフなロペスは体勢を立て直し、得意の左右フックでボディ攻撃。4R、デ・レオンの右強打がヒットして、レフェリーはロペスのキズをチェック。デ・レオンのTKO勝ちとなった。5回目の挑戦も実らなかったロペス。世界王者レベルの選手であったがタイトルは獲れなかった(「レベルが高かった時代」を象徴する選手の一人)。結局、計四度WBC世界クルーザー級王座を獲得したデ・レオン。「四度獲得する」ということはそれだけ「王座転落」を経験しているということ。強い選手だったが、安定的に防衛できなかったのが残念。引退後はトラブルを起こしたり、ボクサーになった息子の指導に精を出したり、だそうだ。)
(マービン・カメルからタイトル獲得。S.T.ゴードンに再戦で勝って二回目の王座。アルフォンソ・ラトリフに負けて失ったタイトルをバーナード・ベントンから奪回。ホリフィールドにTKOされて失ったタイトルをサミー・リーズンとの決定戦で勝って奪回。計4度WBC世界クルーザー級タイトルを獲得。最後のタイトル戦はイタリアでの反則負け(vs. マッシミリアノ・デュラン))
ヤキ・ロペス
(ジョン・コンテ(WBC)、ビクトル・ガリンデス(WBA)に2回、マシュー・サアド・ムハマド(WBC)のL・ヘビー級王座に挑戦。一度も世界王者にはなれなかったが、左右フックのボディ打ちが強烈だった。)
①「WBC World Cruiserweight Title
Carlos de León vs. S.T. Gordon」
②「Cruiserweight
Carlos de León vs. Leon Spinks」
③「WBC World Cruiserweight Title
Carlos de León vs. Yaqui Lopez」
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