マイケル・オラジデ(カナダ)
身長185cm:オーソドックス(右構え)
①マイケル・オラジデ 10R 判定 カーチス・パーカー
(ミドル級戦、1986年)
オラジデ:左ジャブ、右ストレート、左フック
パーカー:左ジャブと左右フック
(感想:イギリス生まれでカナダに住むオラジデ。見た目が個性的な選手で、顔や髪型から「リングのマイケル・ジャクソン」と呼ばれる。ナイジェリア人で元ボクサーの父からボクシングを習い、アマチュアからプロへ。地元カナダを中心にこれまでキレイに白星を並べ、全勝中。パーカーは「小型ジョー・フレージャー」といった感じのファイタータイプ(顔も似ている)で世界を狙う選手。フットワークとジャブのオラジデ。パーカーは大きなフックでひたすら前進。6Rには左フックを空振りして転倒してしまうパーカー。オラジデは左フックのボディ打ちが印象的。判定は2-1。ダウンシーンは無し。オラジデが相手の勢いに押されるシーンが多かったような感じもあったが、ジャッジはオラジデのジャブとボディ攻撃を評価したものと思われる。この勝利によりオラジデはWBCランキングに入ることになった。)
(ミドル級戦、1987年)
オラジデ:左ジャブ、右ストレート、左フック
リー:右ジャブ、左ストレート、左フック
(ダウンシーン)
5R:右ストレートでリーがダウン
9R:右ストレートでリーがダウン
(感想:全勝を続けるオラジデ。「デンジャラス」と呼ばれる男、リーと対戦。1Rから左フックでリーをグラつかせるオラジデ。リーがサウスポースタイルでジャブ、ストレート、オラジデはジャブ、左フックでスリリングな打ち合いに。5R、右ストレートでリーがダウン。9Rにもリーがダウンして終了。パワフルな右ストレート、左フックで積極的に攻めたオラジデ。気合いの入った試合ぶりで実力者を下した。)
(IBF世界ミドル級王座決定戦、1987年)
オラジデ:左ジャブ、右ストレート、左フック
テート:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
11R:右フックでオラジデがダウン
12R:右フックでオラジデがダウン
(感想:テートがタイトル獲得。注目の全勝同士の対決。テートは1984年ロサンゼルスオリンピック・ライトミドル級金メダリスト。人気階級であるミドル級で世界王者になるということは、「ボクシング界の中心選手」となる、ということで、スター選手を必要とするボクシング界にとっても重要な一戦。ジャブの打ち合い。オラジデがシャープなジャブと左フックのボディ打ち。テートは左右フックの連打が力強い印象。11Rのダウンは強烈なもので、オラジデは前のめりに倒れた。12Rにもダウンを追加。オラジデはかなり効いているようだったが、テートは下がりながらジャブ(なぜ攻めない?)。15R終了。判定は3-0でテート。完全に効いていた相手を倒しに行かなかったテート。リングサイドの客はどう思っただろう? ドナルド・カリーっぽいスピードでパワーもあったがオラジデは負けてしまった。重いクラスほどもっとパワーが必要、ということか。オラジデは後、トーマス・ハーンズの持つWBO世界S・ミドル級のタイトルにも挑戦して敗れた。個性的で実力もあった「スター候補」オラジデが世界王座を獲れなかったのは残念。)
Michael Olajide vs. Curtis Parker」
②「Middleweight
Michael Olajide vs. Don Lee」
③「IBF World Middleweight Title
Frank Tate vs. Michael Olajide」
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