2020年4月29日水曜日

ハリー・アローヨ(Harry Arroyo)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

全勝で世界を獲ったライト級の人気者、アローヨ。ジョー・マンリー戦、ロビン・ブレイク戦、テレンス・アリ戦を紹介します。

ハリー・アローヨ(Harry Arroyo)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ハリー・アローヨ(アメリカ)
身長178cm:オーソドックス(右構え)

ハリー・アローヨ 10R 判定 ジョー・マンリー
(J・ウェルター級戦、1982年)
アローヨ:左ジャブ、右ストレート、左フック
マンリー:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
10R:右フックでアローヨがダウン
(感想:オハイオ州ヤングスタウン出身のアローヨ。プエルトリコ系。16人兄弟で、一家の暮らしは苦しいものだったという(そりゃそうだ)。WBA世界ライト級王者になったレイ・マンシーニもヤングスタウン出身で、スパーリングしたこともあるとのこと。世界を目指すアローヨ。ややアップライトな姿勢から繰り出すシャープなジャブ、右ストレートが武器。相手は後にIBF世界J・ウェルター級王者になるマンリー。アトランチックシティで行われた全勝同士の対戦。スラリとした長身のアローヨがジャブ、右ストレートで前に出る。マンリーはジャブと左フックで迎え撃つ。どちらもディフェンスができるため、決定的なクリーンヒットは少なめ。アローヨが出血。9Rには左フックでマンリーをグラつかせたが、10Rに強烈なダウン。最終ラウンド終了時、マンリーは「自分が勝った」という表情。パワーではマンリーが勝っていたように見えたが、判定は2-1でアローヨ。攻める姿勢が評価されたのだと思われるが、辛勝だった。。がっかりした感じのマンリー。後に王者になったのも納得できるだけのパワーを感じたが、「自分から攻める姿勢」があればもっとよかった。)

ハリー・アローヨ 10R 判定 ロビン・ブレイク
(ライト級戦、1984年)
アローヨ:左ジャブ、右ストレート、左フック
ブレイク:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(感想:世界を狙う者同士のライバル対決。ブレイクは白人サウスポー。デビュー以来、連戦連勝でプリモ・ラモス、トニー・バルタザーといった強打者を下してきたが、直前の試合ではタイロン・クローリーに判定負け、初黒星を喫している(クローリーは後、リビングストン・ブランブルのWBA世界ライト級王座に挑戦、敗北)。アトランチックシティで行われた一戦。アローヨがジャブ、ストレート。ブレイクは連打で勝負。1Rから打ち合い、一進一退。アローヨの長いストレート、ブレイクの左ストレートがヒットする。最終ラウンド終了時には「自分が勝った」という表情を見せたブレイクだが、判定は3-0でアローヨ。ダウンシーンは無し。二人の実力差はそれほどないように感じた。長いパンチと器用さでアローヨが少し上だった(ような気がする)。そんなアローヨの次の試合はチャーリー・ブラウンの持つIBF世界ライト級タイトルへの挑戦。)

ハリー・アローヨ 11R TKO テレンス・アリ
(IBF世界ライト級タイトル戦、1985年)
アローヨ:左ジャブ、右ストレート、左フック
アリ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
2R:右ストレートでアローヨがダウン
11R:連打でアリがダウン
(感想:アローヨがタイトル防衛。チャーリー・ブラウン(スヌーピーの友達と同じ名前)に勝利してIBF世界ライト級タイトルを獲得したアローヨ。初防衛戦の相手もチャーリー・ブラウン(前王者とは別人)。アトランチックシティで行われたこのアリ戦は二度目の防衛戦。ガイアナ出身の黒人選手アリ(アクション俳優のウェズリー・スナイプスによく似ている)が左右フックで攻める。アローヨはアリに押され気味ながらもジャブ、左ボディフックで応戦。2R、アローヨがダウン。このままだと新王者誕生という展開が続いたが、11R、アローヨの右フックが効いてアリが連打でダウン。ラッシュをかけてアローヨが逆転KO勝ち。サルバドル・サンチェスに挑戦した時のアズマー・ネルソンばりに攻めたアリ。攻めてるときは力強かったが、ディフェンスが甘いような感じがした。シャープなパンチで辛うじて防衛できたアローヨだが、次の試合(防衛戦)で「クロンクジム」の強打者ジミー・ポールにダウンを奪われて判定負け、王座陥落。その後もリングに上がり続けたが、世界王座返り咲きならず。一発で倒すようなパンチャーではなかったが、ジャブにキレがあり、左ボディ打ちも上手い、当てる勘がある好選手であった。)
                                     
①「Lightweight
Harry Arroyo vs. Joe Manley」
②「Lightweight
Harry Arroyo vs. Robin Blake」
③「IBF World Lightweight Title
Harry Arroyo vs. Terrence Alli」

ジミー・ポール(Jimmy Paul)のページ
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テレンス・アリ(Terrence Alli)のページ

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