2020年2月5日水曜日

クリス・ユーバンク(Chris Eubank)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

英国の個性派。WBOで二階級制覇。ナイジェル・ベン戦、ダン・シェリー戦、サム・ストーリー戦を紹介します。

クリス・ユーバンク(Chris Eubank)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

クリス・ユーバンク(イギリス)
身長178cm:オーソドックス(右構え)

クリス・ユーバンク 9R TKO ナイジェル・ベン
(WBO世界ミドル級タイトル戦、1990年)
ユーバンク:左ジャブ、右ストレート、左フック
ベン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
8R:右ストレートでユーバンクがダウン
(感想:ユーバンクがタイトル獲得。ロンドン出身のユーバンク。本名は「Christopher Livingstone Eubank」(長い)。16歳の時、ニューヨーク・サウスブロンクスに移住し、ボクシングを習う。英国に戻ってアマチュアのリングへ(タイトルも獲得)。プロ入り後はWBCのインター王座(ミドル級)を獲得するなど、これまで全勝。王者ベンは「ダーク・デストロイヤー」と呼ばれるハードパンチャー。強打をひたすら振るって相手を倒すのがいつものパターン。英国のライバル同士の注目の一戦。いきなり仕掛けるベンにユーバンクが応戦。ベンがパワーを込めて強打。ユーバンクはフットワークと回転の速い連打。速いパンチの応酬。8R、ユーバンクがスリップ気味のダウン(カウントを取られて不満そうな表情)。9R、左フックでグラついたベン。ユーバンクがラッシュして一気にレフェリーストップ。互いの良さが見られたエキサイティングな試合ではあったが、ベンはディフェンスと打たれ弱さが残念だった。)

クリス・ユーバンク 10R 負傷判定 ダン・シェリー
(WBO世界ミドル級タイトル戦、1991年)
ユーバンク:左ジャブ、右ストレート、左フック
シェリー:左ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
1R:左ジャブでシェリーがダウン
(感想:ユーバンクがタイトル初防衛。シェリーはカナダの選手。まるでモデルのような顔立ち。これまで全勝。カナダ王座(ミドル級)を獲得している。ユーバンクは王者になった自信からか、妙なパフォーマンスがエスカレート。試合中、「ピタッ」と静止して相手をニラみ、独特の構えでジャブを飛ばす。1R、左ジャブをカウンターしてシェリーを倒す。前に出るユーバンクだが、足がもつれて一人で転倒。その後、シェリーはフットワークと連打。ユーバンクは静止してまた連打、のパターン。ラウンド終了ごとにユーバンクを挑発するシェリー。ユーバンクも挑発して、「もっと打ってこい」というゼスチャー(8R)。10R、ユーバンクの後ろに回って離れようとしないシェリーにユーバンクが後頭部で「コツン」とヘッドバット。倒れて、「戦闘不能」をアピールするシェリー(そんなに強く当たったかな?)。負傷判定でユーバンクが妙な形で初防衛に成功。その後、シェリーは担架で運び出されていった(その「死んだフリ作戦」には意味があったのか?)。)

クリス・ユーバンク 7R TKO サム・ストーリー
(WBO世界S・ミドル級タイトル戦、1994年)
ユーバンク:左ジャブ、右ストレート、左フック
ストーリー:右ジャブと左ストレート
(ダウンシーン)
6R:右ストレートでストーリーがダウン
7R:左ジャブ、連打で2度、ストーリーがダウン
(感想:ユーバンクがタイトル防衛。あれから色々あったユーバンク。英国のもう一人のライバルであるマイケル・ワトソンと二度対決。初戦は何とかユーバンクが競り勝ってWBO世界ミドル級タイトル防衛。再戦はWBO世界S・ミドル級王座決定戦として行われ、ユーバンクが勝利、二階級制覇。ベンとの再戦には引き分けたが、未だ無敗。ストーリーは英国の選手。アイルランド王座(ミドル級)、英国王座(S・ミドル級)をこれまで獲得しているサウスポー。ただ、スティーブ・コリンズ(後、ユーバンクとも対戦)には判定負けしている。相変わらず妙なユーバンク。おかしなフットワークを使いながらジャブを飛ばす。サウスポーのストーリーは無器用なタイプ。攻めてもパンチが当たらない。ラウンド終了時にはゆっくりとコーナーに戻るユーバンク(かなり余裕があるようだ)。6R、7Rのダウン。最後、ストーリーは立ったがストップされた。その後も王座を防衛し続けたユーバンクだが、スティーブ・コリンズに敗れ、王座陥落、初黒星。再戦でも敗北。ラストファイトはカール・トンプソンとのWBO世界クルーザー級タイトルを懸けた再戦。さすがにクルーザー級では勝てなかったが、初戦ではトンプソンからダウンを奪った。試合中に突然ピタッと静止したり、リング中央で仁王立ちしたり、打ってこいとアピールしたりするなど、「妙な感じ」が試合ごとにレベルアップしていったユーバンク。こんな選手は見たことがない。妙な個性が目立つ「おかしな奴」だったが、実力は本物。強ければとりあえず良い、といったところか。しかし、引退後はトラブル(逮捕されたり、破産したり)。息子のジュニアはWBA世界ミドル級暫定王座を獲得した。)

①「WBO World Middleweight Title
Nigel Benn vs. Chris Eubank」
②「WBO World Middleweight Title
Chris Eubank vs. Dan Sherry」
③「WBO World Super Middleweight Title
Chris Eubank vs. Sam Storey」

ナイジェル・ベン("The Dark Destroyer" Nigel Benn)のページ

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