サマン・ソーチャトロン(タイ)
身長158cm:オーソドックス(右構え)
①サマン・ソーチャトロン 7R TKO ウンベルト・ゴンザレス
(WBC・IBF世界J・フライ級タイトル戦、1995年)
サマン:左ジャブ、右ストレート、左フック
ゴンザレス:右ジャブ、左ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
2R:右ストレートでゴンザレスがダウン
5R:連打でサマンがダウン
6R:連打でサマンがダウン
7R:右ストレートでゴンザレスがダウン
(感想:サマンがタイトル獲得。農家の生まれのサマン。少年時代は両親と離れ、祖父と僧院で暮らす。仏教を学びにバンコクへ。(そこで何があったのかは知らないが)21歳でボクサーに。背は低いが、ガッチリした身体でデビュー以来、連勝。リカルド・ロペスのWBC世界ストロー級タイトルに挑戦したが、鋭い右ストレート、アッパーを食って完敗。その後、連勝し、この二度目の世界挑戦。ゴンザレスは「小さな巨人」と呼ばれるメキシカン。身体は小さいが、頑丈なコブシで張正九、マイケル・カルバハルといった強豪を破ってきた。イングルウッド「グレート・ウエスタン・フォーラム」で行われたハードパンチャー同士の対戦。ゴンザレスが回転よく連打を使う。サマンはジャブ・ストレートをパワーを込めて一発一発強く打つ。2R、頭がぶつかった後、右ストレートでゴンザレスがダウン。しかし、サマンの思い切った打ち方は迫力はあるが、疲れるのも早い。5R、6Rに連打でサマンがダウン。7R、ダウンのダメージと疲れが残るサマンを仕留めようとゴンザレスがラッシュ。逆に強烈な右ストレートでゴンザレスがダウン。立ったが連打を浴びてレフェリーストップ。世界J・フライ級タイトル戦史上に残る激戦。ゴンザレスは深そうなキズと出血。勝ったサマンも右目がふさがっていた。)
(WBC・IBF世界J・フライ級タイトル戦、1995年)
サマン:左ジャブ、右ストレート、左フック
細野:左ジャブと左フック
(ダウンシーン)
4R:左フックで細野がダウン
(感想:サマンがタイトル防衛。タイで行われたサマンの初防衛戦。挑戦者の細野は日本ストロー級王座、日本J・フライ級王座を獲得している選手。韓国で崔煕庸のWBA世界ストロー級王座、柳明佑のWBA世界J・フライ級王座に挑戦したが、いずれも敗北。これが三度目の世界挑戦となるが、「パワーはもう一つ」という評価も。ジャブの打ち合い。時折サマンの左フックが当たる。4R、サマンの左フックがヒット。細野がグローブで顔を覆いながらダウン。どうしようもないほどパワーの差があった。細野はこれで引退。)
(WBC世界J・フライ級タイトル戦、1996年)
サマン:左ジャブ、右ストレート、左フック
八尋:左ジャブと右ストレート
(感想:サマンがタイトル防衛。タイで行われた防衛戦。挑戦者の八尋は日本王座、東洋太平洋王座(いずれもJ・フライ級)を獲得している選手。しかし、レオ・ガメス(ベネズエラ)とのWBA世界J・フライ級王座決定戦では惨敗。懐の深いボクシングをするが、細野と同様、「パワーはもう一つ」という評価がある。ジャブとフットワークで打ち合いを避ける八尋。サマンは前進して強いパンチを当てようとする。7Rの打ち合いではサマンのパワーが目立つ。9R、八尋が左目の辺りをカットして試合終了。ダウンシーンは無し。二度目の世界挑戦の八尋だったが、パンチが軽すぎた。「タイでは日本人は勝てない」とよく言われるが、パンチのない選手が勝てないのは当たり前では? その後もサマンは王座防衛(10度)。引退後はレストランをオープン。その店は繁盛しているのだろうか?)
Humberto Gonzalez vs. Saman Sorjaturong」
②「WBC・IBF World Light Flyweight Title
Saman Sorjaturong vs. Hosono Yuichi」
③「WBC World Light Flyweight Title
Saman Sorjaturong vs. Yahiro Shiro」
リカルド・ロペス(Ricardo López)のページ
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ウンベルト・ゴンザレス(Humberto "Chiquita" Gonzalez)のページ
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細野雄一(Hosono Yuichi)のページ
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八尋史朗(Yahiro Shiro)のページ
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