2020年1月21日火曜日

リカルド・ロペス(Ricardo López)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

最軽量の精密機械、リカルド・ロペス。ホルヘ・リベラ戦、大橋秀行戦、サマン・ソーチャトロン戦を紹介します。

リカルド・ロペス(Ricardo López)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

リカルド・ロペス(メキシコ)
身長165cm:オーソドックス(右構え)

リカルド・ロペス 8R TKO ホルヘ・リベラ
(WBC米大陸ストロー級タイトル戦、1990年)
ロペス:左ジャブ、右ストレート、左フック
リベラ:左ジャブと左フック
(ダウンシーン)
5R:右ストレートでリベラがダウン
(感想:メキシコ・クエルナバカ出身のロペス。クーヨ・エルナデスからボクシングを習う(カルロス・サラテと同じ。スタイルもソックリ)。アマチュアでは無敗。18歳でプロデビュー以来、WBC米大陸ストロー級タイトルを獲得するなど、これまで全勝。非常に練習熱心で、コンディション作りは入念に行う。リベラ戦は世界王者になる前の試合。リベラは中堅どころで経験豊富。負けてはいるが、ハビエル・バルゲス(後にロペスと対戦)、(ロペスのライバルでもある)ウンベルト・ゴンザレスと対戦している。ロペスが小刻みに上半身を動かしてディフェンスし、伸びるジャブ・ストレート、踏み込みの速さを見せる(既に世界王者レベル)。5Rにダウンを喫し、まぶたを切ったリベラが8RでTKO負けになった。ロペスがテクニックで勝利。なお、この試合はディナーショー形式で行われたらしく、正装した男女がテーブルを囲んで観戦(食べながら観戦、というワケではない。試合が終わった後、食事しながらボクシングについて語り合うのであろう)。)

リカルド・ロペス 5R TKO 大橋秀行
(WBC世界ストロー級タイトル戦、1990年)
ロペス:左ジャブ、右ストレート、左フック
大橋:左ジャブ、右ストレート
(ダウンシーン)
4R:ワンツー(左ジャブからの右ストレート)で大橋がダウン
5R:ワンツー、左フックで2度、大橋がダウン
(感想:ロペスがタイトル獲得。ロペスが全勝のまま、初の世界挑戦。大橋は日本期待の世界王者。世界戦で負け続きだった日本ボクシング界にようやく誕生した王者で、初防衛戦ではナパ・キャットワンチャイに判定勝ちしている。東京で行われた一戦。体がよくしぼられているロペス。まるでヘビが獲物に食らい付くかのようなジャブ、ストレートで大橋を襲う。大橋は前に出るが手がほとんど出ない。4R、5Rにダウンを食うなど、大橋はサンドバッグ状態になり、最後はレフェリーストップ。ロペスはワンツーが異常に速かった。この後もロペスは勝ち続けるが、この試合でのロペスが一番強かったと個人的には考える。)

リカルド・ロペス 2R TKO サマン・ソーチャトロン
(WBC世界ストロー級タイトル戦、1993年)
ロペス:左ジャブ、右ストレート、左フック
サマン:左右フック
(ダウンシーン)
1R:右ストレートでサマンがダウン
2R:左アッパーで2度、サマンがダウン
(感想:ロペスがタイトル防衛。タイトルを防衛し続けるロペス。タイのサマンと七度目の防衛戦。後にウンベルト・ゴンザレスをKOしてWBC・IBF統一世界J・フライ級王者になるサマンとの試合。どんな内容になるか? 背は低いが、ガッチリした体型のサマン。左右フックで前に出る。しかし、パンチが大振りで、ロペスが正確な強打でその隙を突く。1R、2Rにサマンをキレイにダウンさせ、圧勝。ダウンシーンのパンチはどれも素晴らしかったが、1Rにダウンを奪った右ストレートは特に芸術的ですらあった。ロペスはその後も勝ち続け、二階級制覇。一つの引き分けを除いて、ほぼパーフェクトなレコードで引退。しかし、ロペスはストロー級では圧倒的であったが、軽量級には優秀な選手がダントツに勝ってしまう層の薄さがある。そういう点で、ライバルのウンベルト・ゴンザレスやマイケル・カルバハルとの対戦が実現しなかったのが非常に残念である。)

①「WBC Continental Americas Minimum Title
Ricardo Lopez vs. Jorge Rivera」
②「WBC World Minimumweight Title
Hideyuki Ohashi vs. Ricardo Lopez」
③「WBC World Minimumweight Title
Ricardo Lopez vs. Saman Sorjaturong」

大橋秀行(Ohashi Hideyuki)のページ
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サマン・ソーチャトロン(Saman Sorjaturong)のページ

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