2020年2月5日水曜日

ピチット・シスバンプラチャン(Pichit Sitbangprachan)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

タイ国フライ級の強豪、ピチット・シスバンプラチャン。ロドルフォ・ブランコ戦、李敬淵戦、アーサー・ジョンソン戦を紹介します。

ピチット・シスバンプラチャン(Pichit Sitbangprachan)

ピチット・シスバンプラチャン(タイ)
身長cm:オーソドックス(右構え)

ピチット・シスバンプラチャン 3R KO ロドルフォ・ブランコ
(IBF世界フライ級タイトル戦、1992年)
ピチット:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ブランコ:左ジャブと左フック
(ダウンシーン)
3R:右ストレートでブランコがダウン
(感想:ピチットがタイトル獲得。小柄なパワーファイター、ピチット。これまで全勝。王者ブランコは柳明佑のWBA世界J・フライ級王座に挑戦したこともある選手だが(8RでTKO負け)、なかなか世界王者になれず、デーブ・マコーリーを再戦で下してようやく王者に。これが初防衛戦となる。タイで行われた試合(ピチットの試合は全てタイ)。ピチットはパワーがあるが、パンチにはキレもある。ブランコはジャブで距離を取ろうとするが、ピチットが攻めていく。ジャブ、ストレートだけでなく、左フックのボディ打ちも迫力のピチット。3R、ロープ際にブランコを追い込んで右ストレートでKO。ブランコもパンチがある選手だが、押され気味だった試合。ジャブでピチットを止めることはできなかった。)

ピチット・シスバンプラチャン 1R KO 李敬淵
(IBF世界フライ級タイトル戦、1993年)
ピチット:左ジャブ、右ストレート、左右フック
李:左右フック
(ダウンシーン)
1R:左フック、右ストレートで2度、李がダウン
(感想:ピチットがタイトル防衛。二度目の防衛戦。相手の李は初代IBF世界ストロー級王者で、井岡弘樹、リカルド・ロペスとWBC世界ストロー級タイトル戦をやったこともある選手。階級を上げて挑戦。しかし、ほぼ何もできず。ピチットが強打で二度ダウンを奪って圧勝。これで李は引退。ミスマッチだったが、引退を決断できるような試合も選手には必要である。)

ピチット・シスバンプラチャン 12R 判定 アーサー・ジョンソン
(IBF世界フライ級タイトル戦、1994年)
ピチット:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ジョンソン:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:ピチットがタイトル防衛。四度目の防衛戦。背が高いジョンソン(170cm)。これまで全勝だが、試合数は少ない。身長差がある試合。小さいピチットが前進し、ジョンソンはフットワークを使ってジャブで応戦する。打ち合いを避けようとするジョンソン。ジャブをかわして攻撃するピチット。最終ラウンド終了時、ジョンソンは両手を上げて、コーナーに登り「自分が勝った」とアピール。中盤以降はジョンソンのジャブ、ストレートがよく当たっていたようにも見えたが、判定は3-0でピチット。ダウンシーンは無し。ボクサータイプのジョンソンとファイタータイプのピチットということでかみ合わない部分も多かったが、ロープ際での打ち合いは迫力があった。その後、ピチットはホセ・ルイス・セペダ(世界王者にはなれなかったがウンベルト・ゴンザレス、リカルド・ロペスといった強豪と戦ったメキシカン)を相手に五度目の防衛に成功。しかし脳にダメージを負い、休養。ブランクを作りながらリングに上がったが世界王座に返り咲くことなく、全勝のままリングを去った。)

①「IBF World Flyweight Title
Rodolfo Blanco vs. Pichit Sitbangprachan」
②「IBF World Flyweight Title
Pichit Sitbangprachan vs. Kyung-Yung Lee」
③「IBF World Flyweight Title
Pichit Sitbangprachan vs. Arthur Johnson」

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