2025年7月11日金曜日

ブロンコ・マッカート(Bronco McKart)&トーマス・テート(Thomas Tate)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ミドル級の実力者。「マッカート vs. アーロン・デイヴィス、ジェイソン・パピリオン」「テート vs. マリオ・アレオラ」を紹介します。


ブロンコ・マッカート(アメリカ)

身長183cm:サウスポー


ブロンコ・マッカート 12R 判定 アーロン・デイヴィス

(WBCインター・ジュニアミドル級タイトル戦、1995年)

ブロンコ・マッカート(Bronco McKart)&トーマス・テート(Thomas Tate)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

マッカート:右ジャブ、左ストレート、フック

デイヴィス:左ジャブ、右ストレート、フック

(感想:マッカートがタイトル防衛。ミシガン州モンロー出身のマッカート。デビュー以来、好調(24勝(17KO)1敗)。WBCインター王座を獲得し、防衛中。ニックネームは「スーパーマン」。マネージャーはあのジャッキー・カレン(女性。ジェームズ・トニーのマネージでも有名)。40勝(25KO)3敗のデイヴィスは元WBA世界ウェルター級王者。コチラもニックネームは「スーパーマン」。どちらが本物の「スーパーマン」なのか? コネチカット州マシャンタケットでの一戦。サウスポーのマッカートがジャブ連打。キラキラ光る赤いトランクスのデイヴィスはジャブを使いながら接近し、フックを叩き込む。ボクサータイプで勝負かと思われたマッカートが接近戦に応じる。力強い左右フック連打、右ボディ打ち。タフなデイヴィスはパワーはあるが、動きが固め。手数でマッカートが優勢か。8R、デイヴィスの強烈な左アッパー。最後まで接近戦が続いて12R終了。判定は2-1(ダウンシーンは無し)。コンビネーションで攻めたマッカートが手数で勝利。マッカートは接近戦にも自信があるようでよく打ち合ったが、距離を取った方がもっと良い勝ち方になったのではないかという気がする。デイヴィスは残念。一発一発にパワーを込めるため流れるような攻撃ができない。世界王座を失ったときもそうだった。)


ブロンコ・マッカート 12R 判定 ジェイソン・パピリオン

(北米J・ミドル級タイトル戦、2000年)

マッカート:右ジャブ、左ストレート、フック

パピリオン:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

1R:右フックでパピリオンがダウン

12R:右フックでパピリオンがダウン

(感想:マッカートがタイトル獲得。アーロン・デイヴィスに勝利後、決定戦に勝利してWBO世界J・ミドル級王者になったマッカート。しかし、初防衛戦でロナルド・ライトに判定負けして王座陥落。IBA王座(J・ミドル級)を獲得し、次は北米王座を狙う。王者パピリオン(アメリカ)はこれが初防衛戦。ノンタイトル戦でマッカートに負けた次の試合で北米王座を獲得。初防衛と雪辱を懸けてマッカートと再戦。デトロイトでの一戦(リングサイドでトーマス・ヒットマン・ハーンズが観戦)。互いにジャブ。1R、左を使いながら右を当てようとするパピリオンだが、攻めが単発。マッカートはディフェンスしながら流れるようなコンビネーション。右フックでパピリオンがダウン。その後、マッカートは接近して左右フック連打、ボディ打ち。距離を取りたいパピリオンはジャブを使いながら意表を突くようなタイミングで右ストレート。しかし、マッカートはブロック、コンビネーション、左カウンター。12R、右フックでパピリオンがダウン(レフェリーはよくパンチが見えなかったらしく「スリップ」扱い)。12R終了。判定は3-0。連打でマッカートが勝利。アーロン・デイヴィス戦と似たような内容だった。その後の二人。パピリオンは世界王座、全米王座に挑戦するチャンスを得たが、勝てず。その後も多くの試合に出場したが、勝ったり負けたりでキャリア終了。マッカートはまたしてもロナルド・ライトに敗北(パピリオンもライトにIBF王座戦で敗北)。結局、WBO王座陥落後はマイナー王座、地域王座を獲得するにとどまった。一発で倒すようなパワーに欠けていたのが原因と思われる。)


トーマス・テート(アメリカ)

身長178cm:オースドックス(右構え)

ブロンコ・マッカート(Bronco McKart)&トーマス・テート(Thomas Tate)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

トーマス・テート 2R KO マリオ・アレオラ

(ミドル級戦、1992年)

テート:左ジャブ、右ストレート、フック

アレオラ:左ジャブ、右ストレート、フック   

(ダウンシーン)

2R:ワンツーでアレオラがダウン

(感想:デトロイト出身のテート(兄貴はオリンピック金メダリストで、プロではIBF世界ミドル級王者になったフランク・テート)。プロデビュー以来、連戦連勝だったが、IBFのインター王座戦に敗北し、初黒星。WBC24位として再び上昇を狙う状況。アレオラは負けが多いメキシカン。メキシコシティでの一戦。ジャブを連打するテート。アレオラはワンツー。右のパンチは悪くはないが、左はあまり巧くない印象。2R、左右フック連打でラッシュするアレオラ。それをディフェンスしたテート。ワンツーでアレオラからダウンを奪う。アレオラは10カウント内に立てず、KO。テートがキレイなワンツーで勝利。左フックも打ち方が良かった(兄フランクと同様、正統派)。テートはこの次の試合でWBC世界ミドル級王者ジュリアン・ジャクソンに挑戦したが、判定負け。ロイ・ジョーンズ・ジュニア、スベン・オットケの世界王座にも挑戦したが、勝てず。マイナー団体の世界王座、地域王座の獲得にとどまった。)


①「WBC International Super Welterweight Title 

Bronco McKart vs. Aaron Davis」

②「NABF Super Welterweight Title 

Jason Papillion vs. Bronco McKart」

③「Middleweight

Thomas Tate vs. Mario Arreola」


ロナルド・ライト(Ronald "Winky" Wright)のページ

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アーロン・デイヴィス(Aaron "Superman" Davis)のページ

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ジュリアン・ジャクソン(Julian "The Hawk" Jackson)のページ

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ロイ・ジョーンズ・ジュニア(Roy Jones, Jr.)のページ

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フランク・テート(Frank Tate)のページ

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