ウェルター級。「ケリー vs. モロ(再戦)」、「ケリー vs. カークランド・レイン」、「モロ vs. クリス・ユーバンク」を紹介します。
ロッキー・ケリー(イギリス)
身長170cm:オーソドックス(右構え)
フランキー・モロ(ガーナ)
身長184cm:オーソドックス(右構え)
①ロッキー・ケリー 8R 判定 フランキー・モロ
(ウェルター級8回戦、1987年)
ケリー:右ジャブ、左ストレート、左右フック
モロ:左ジャブ、右ストレート、左フック
(感想:ケリーは英国リバプール出身。本名は「ハミルトン・ケリー」。英国のローカル王座(ウェルター級)を獲得できたが、英国ウェルター級王座戦で敗北。モロはガーナ出身で、英国でプロデビュー。カークランド・レインらを相手に連敗したりするなど「トップ選手」ではない。ケリーとは再戦。初戦はケリーのTKO勝ち(内容は不明)。英国フラムでの一戦。階級が違うのでは? と思えるほど体格差を感じる二人(ケリーがウェルターなら、モロはS・ミドルぐらいか)。見た目が強そうなアフロヘアーのモロはフットワークとジャブ。ケリーはガードを固めて接近して左右フック攻撃。攻めるケリー、応戦するモロ。大きいモロの方が押され気味のまま8R終了。判定はPTS(レフェリーが一人で採点)。ダウンシーンは無し。モロがだらしなく見えた一戦。ボクシングとケンカは別物であるが、闘志がない選手は勝てない。小手先のテクニックだけで勝とうとする選手が勝てる試合を落としてしまうのはよくあること。)
②カークランド・レイン 5R TKO ロッキー・ケリー
(英国ウェルター級タイトル戦、1987年)
ケリー:左ジャブ、右ストレート、左右フック
レイン:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
2R:右フックでケリーがダウン
5R:ワンツーでケリーがダウン
(感想:レインがタイトル防衛。フラムでケリーが個性派選手レイン(英国の黒人)に挑戦。ブロックしながらジャブで前進するケリー。レインはフットワークで距離を取りながらジャブ、右ストレート。ジャブの打ち合い。右ストレートでカウンターを狙うレイン。2R、左フックで足に来たケリー。右フックで前のめりにダウン。レインが左右フックで仕留めようとする。 ケリーは左フック、右ストレートで反撃。5R、ワンツー(左ジャブからの右ストレート)でケリーがダウン。立ったが、左目の下のキズもあってレフェリーストップ。レインは妙な動きをする選手ではあるが意外に当てるのが巧く、ディフェンスもできる。ケリーはよく攻めたが、ちょっとボクシングが真っ直ぐすぎた。その後、ケリーはゲイリー・ジェイコブスにも敗北して、世界挑戦はできなかった。)
③クリス・ユーバンク 8R 判定 フランキー・モロ
(ミドル級8回戦、1989年)
モロ:左ジャブと右ストレート
ユーバンク:左ジャブ、右ストレート、左フック
(ダウンシーン)
6R:右ストレートでモロがダウン
(感想:ユーバンクは英国の黒人で、後に二階級制覇する男。ロンドンのベスナル・グリーンでの一戦。共にジャブ。足を使って距離を取るモロ。ユーバンクは攻める姿勢で右ストレート、左フック。たまに右ストレートを出すモロだが、接近戦ではクリンチ。6R、右ストレートでモロがダウン。その後も最後まで同じような展開が続き、8R終了。最終ラウンド終了と同時にレフェリーはユーバンクの手を上げた(PTSによる判定)。この試合でも攻めなかったモロ。どうもこの選手はそういう選手らしい。自分のスタイルで試合して最後まで倒されなかったら、それは彼にとって「勝利」なのだろう。そういう選手がいてもいい、かもしれない。)
①「Welterweight
Rocky Kelly vs. Franky Moro」
②「British Welterweight Title
Kirkland Laing vs. Rocky Kelly」
③「Middleweight
Chris Eubank vs. Franky Moro」
カークランド・レイン(Kirkland Laing)のページ
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クリス・ユーバンク(Chris Eubank)のページ
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