2022年2月4日金曜日

ビル・コステロ(Billy Costello)②「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBC世界J・ウェルター級王者。右ストレートと左フックが武器。世界戦、大物との勝負。レロイ・ヘーリー戦、ロニー・スミス戦、アレクシス・アルゲリョ戦を紹介します。

ビル・コステロ(Billy Costello)②ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ビル・コステロ(アメリカ)

身長174cm:オーソドックス(右構え)

ビル・コステロ 12R 判定 レロイ・ヘーリー

(WBC世界J・ウェルター級タイトル戦、1985年)

コステロ:左ジャブ、右ストレート、左フック

ヘーリー:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

2R:右フック(?)でコステロがダウン

(感想:コステロがタイトル防衛。これまで29戦全勝(17KO)の王者コステロ。三度目の防衛戦。WBC1位の挑戦者ヘーリーはかつてこの王座を持っていた男で49勝(15KO)4敗2分。35歳とは思えないほどパワフルで積極的なヘーリー。思い切った攻めを見せ、2Rにはダウンを奪う(動きが非常に速かったため何が当たったのか映像ではよく見えなかった。バッティングで倒したようにも見えたが、タイミングのいい右フックだったらしい(「ボクシングマガジン」より)。その後も右をヒットさせるヘーリーだが、中盤以降はコステロ。ディフェンスしながらコンビネーション、特に左フックが効果的。判定は3-0。ヘーリーはパンチのキレも勢いもあったが、ボディ攻撃されて失速。ブルース・カリーやソウル・マンビーらと何度もこのタイトルを懸けて戦ってきたが、これが最後の世界戦となった。)


ロニー・スミス 8R KO ビル・コステロ

(WBC世界J・ウェルター級タイトル戦、1985年)

コステロ:左ジャブ、右ストレート、左フック

スミス:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

1R:右ストレートでスミスがダウン

2R:左フック、左フックで2度、コステロがダウン

5R:左フックでコステロがダウン

8R:右アッパー、左フックで2度、コステロがダウン

(感想:スミスがタイトル獲得。ニューヨーク「マジソン・スクエア・ガーデン」でのコステロの四度目の防衛戦。スミスは「Lightning(稲光)」と呼ばれる黒人選手。このところ連勝中ではあるが、王座を獲ったことはまだない。フットワークで距離を取りながら速いジャブ、ストレートを打つスミスだが1Rにダウン。2R、逆にスミスの右ストレートがヒット。振りの大きい左フックで二度コステロをダウンさせる。ジャブで体勢を立て直そうとするコステロだが、スミスの意表を突く左フックで5Rにもダウン。攻めるコステロにスミスは右でカウンター。8R、モハメド・アリばりのフットワーク&ジャブを見せるスミス。カウンターの右アッパーでダウンを奪い、最後は左フックでコステロが前のめりにダウンしてKO。打ち合いを避けながら思い切ったパンチで一発を狙い、当たったら一気に攻めるスミスの作戦が成功。コステロは堅実にジャブを当てていく正統派だが、スミスがパンチのキレと攻める勢いで上回った。パワフルに世界を獲ったスミス。しかし、初防衛戦で浜田剛史との試合でおなじみのレネ・アルレドンドにKO負けしてしまった。)


アレクシス・アルゲリョ 4R TKO ビル・コステロ

(J・ウェルター級戦、1986年)

コステロ:左ジャブ、右ストレート、左フック

アルゲリョ:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

4R:右ストレートでコステロがダウン

(感想:これまで79勝(64KO)6敗のアルゲリョが四階級制覇を狙ってカムバック。コステロにとってこの試合はスミスにKOされた再起二戦目。共に左ジャブを基本とし、ストレートと左フックのコンビネーションで勝負する似たタイプ。しかし、コステロはスミス戦での初黒星の影響があるのか消極的。下がりながら反撃する、リズムがとぎれがちな戦い方。4R、アルゲリョの絶妙な右ストレートでコステロがダウン。立ったが、ロープ際での連打でレフェリーストップ。アルゲリョが流れるようなコンビネーションで勝利。スミス戦まで全勝だったコステロ。スミスにKOされたショックを引きずっていたのかも。見事なパンチで復帰戦を飾ったアルゲリョだが体の不調により引退(その後カムバックしたが結局、四階級制覇ならず)。コステロはこれで引退。ところが数年後カムバック。1992年から1999年までブランクを作りながら試合に出場し、その間は全勝だったが、王座戦をすることはなかった。)


参考:WBC世界J・ウェルター級タイトル

「タイの怪物」センサク・ムアンスリンがデビュー三戦目で王座奪取。金相賢、ソウル・マンビー、レロイ・ヘイリー、ブルース・カリー、ビル・コステロ、ロニー・スミス、レネ・アルレドンド、浜田剛史、レネ・アルレドンド、ロジャー・メイウェザー、そしてフリオ・セサール・チャベスに王座が渡る。王座交代が多かったタイトルであるが、チャベスが長期に渡り防衛。フランキー・ランドールが番狂わせでチャベスから判定で王座奪取。チャベスはランドールからタイトルを取り戻したが、王座はオスカー・デ・ラ・ホーヤへ。

①「WBC World Super Lightweight Title 

Billy Costello vs. Leroy Haley」

②「WBC World Super Lightweight Title 

Billy Costello vs. Lonnie Smith」

③「Super Lightweight 

Billy Costello vs. Alexis Arguello」

ビル・コステロ(Billy Costello)①のページ

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レロイ・ヘーリー(Leroy Haley)のページ

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アレクシス・アルゲリョ(Alexis Argüello)のページ

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