WBC世界J・ウェルター級王者。伸びる右ストレートと正確な左フックで世界を獲得。ブルース・カリー戦、ロニー・シールズ戦、ソウル・マンビー戦を紹介します。
ビル・コステロ(アメリカ)
身長174cm:オーソドックス(右構え)
①ビル・コステロ 10R KO ブルース・カリー
(WBC世界J・ウェルター級タイトル戦、1984年)
コステロ:左ジャブ、右ストレート、左フック
カリー:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
10R:右フックでカリーがダウン
(感想:コステロがタイトル獲得。ニューヨーク出身のコステロ(何かギャングみたいな名前。失礼?)。元々は野球をやっていたが事件に巻き込まれる形となって野球を断念。アマチュアからプロへ。これまで全勝。待望の世界挑戦。王者カリーはあのドナルド・カリーの兄。初防衛戦では赤井英和をKOしている。打ち方は荒っぽいが、パンチ力では挑戦者を上回るカリー。コステロは丁寧にジャブを使い、左フックを当てるのが巧い。10R、右フックでカリーがダウン。立ったが、コーナーで連打され、レフェリーストップ。コステロが正確なパンチで快勝。カリーはジャブが良く、パワーもあったが、その振り回す打ち方は隙が大きかった。)
②ビル・コステロ 12R 判定 ロニー・シールズ
(WBC世界J・ウェルター級タイトル戦、1984年)
コステロ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
シールズ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
2R:左フックでシールズがダウン。左フックでコステロがダウン。
6R:右フック、右ストレートで2度、シールズがダウン
(感想:コステロがタイトル初防衛。挑戦者シールズは後に浜田剛史の時代にこのタイトルに挑戦する選手。これまで20勝(15KO)2敗でWBA・WBC共にランク1位。速いジャブと連打が武器。コステロは27戦全勝(17KO)。ジャブからの右ストレート、左フックのコンビネーションで攻めるコステロ。接近戦では互いに力強い打ち方。2R、右ストレートからの左フックでシールズがダウン。逆にカウンターの左フックでコステロがダウン。4R、右を打たれてグラつくコステロ。6R、右フックでシールズがダウン。さらにコステロの思い切った右ストレートでシールズが痛烈なダウン。その後はダメージがあるのかシールズは足を使って距離を取ろうとする。コステロがコンビネーションで優勢に。判定は文句なしの3-0。なかなかの好試合。シールズは強かったが、コステロが思い切った攻撃で勝利を確実にした。)
③ビル・コステロ 12R 判定 ソウル・マンビー
(WBC世界J・ウェルター級タイトル戦、1984年)
コステロ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
マンビー:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(感想:コステロがタイトル防衛。二度目の防衛戦。挑戦者マンビーはかつてこの王座を持っていた男。共に長いジャブ、ストレートを使い、左フックを得意とする似たタイプ同士の試合。互いにディフェンスができるため、あまりパンチがヒットしない。スタミナが続かないのか、マンビーはクリンチが多い。11R、マンビーの左フックがヒット。12R、コステロは足を使って逃げ切る。判定は3-0。コステロの攻める姿勢が評価されたか。ダウンシーンは無し。最後は王者らしくなかったコステロ。同じタイプの選手は苦手だったのかも。そんなコステロの次の防衛戦の相手はマンビーと同じくかつてこの王座を持っていたレロイ・ヘーリー。)
Bruce Curry vs. Billy Costello」
②「WBC World Super Lightweight Title
Billy Costello vs. Ronnie Shields」
③「WBC World Super Lightweight Title
Billy Costello vs. Saoul Mamby」
ビル・コステロ(Billy Costello)②のページ
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ソウル・マンビー(Saoul Mamby)のページ
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ブルース・カリー(Bruce Curry)のページ
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