フィリピン・フライ級。「ディアレ vs. ミランダ」「ブハウェ vs. ペネリオ、ディアレ」を紹介します。
アーデン・ディアレ(フィリピン)
身長160cm:オーソドックス(右構え)
ジェッカー・ブハウェ(フィリピン)
身長165cm:オーソドックス(右構え)
①フリオ・セサール・ミランダ 4R KO アーデン・ディアレ
(WBO世界フライ級タイトル戦、2011年2月)
ミランダ:左ジャブ、右ストレート、フック
ディアレ:左ジャブ、右ストレート、フック
(ダウンシーン)
1R:ワンツーでミランダがダウン
4R:右ストレート、右フックで2度、ディアレがダウン
(感想:ミランダがタイトル防衛。王者ミランダはメキシコ・ベラクルス出身。世界王者になる前、ポンサクレック・ウォンジョンカム、モルティ・ムザラネに判定負け。決定戦で王座を獲得し、これが三度目の防衛戦。挑戦者ディアレはフィリピン・マルンゴン出身。ニックネームは「The Jackal」。フィリピン王座戦(ライトフライ級)に敗れるなどもう一つだったが、WBOのオリエンタル王座(フライ級)を獲得。その次の試合がこの初の世界挑戦。メキシコ・ケレタロでの一戦。1R開始から両者パワーを込めてストレート、フック、ボディ打ち。サウスポーにスイッチするミランダだが、ワンツーでダウン。その後も強い右フック、当てる巧さを見せるディアレ。右アッパーも使う。ミランダはワンツーで攻めるが、ブロックされる。4R、右ストレートでディアレがダウン。ホールドでピンチを切り抜けようとするディアレだが、右フックで二度目のダウン。立てず、KO。ミランダが逆転KO勝ち。同じように打ち合ったが、ディアレが根負けした。その後のミランダ。次の防衛戦でブライアン・ビロリアに判定負け。その後はWBC米大陸王座戦(バンタム級)といった地域王座戦に敗れ、ビロリア戦が最後の世界戦となった。
②エデュアルド・ペネリオ 12R 判定 ジェッカー・ブハウェ
(WBOフライ級オリエンタル王座決定戦、2011年3月)
ペネリオ:左ジャブ、右ストレート、フック
ブハウェ:左ジャブ、右ストレート、フック
(ダウンシーン)
11R:右ボディでブハウェがダウン
(感想:ペネリオがタイトル獲得。ペネリオ(22歳)はフィリピン・コタバト出身。これまで12連勝(8KO)。これが初のタイトル戦。ブハウェ(20歳)はアフリカ人のような名前だが、フィリピン・ダバオ出身。ニックネームは「ハリケーン」で11勝(7KO)3敗2分。デビュー戦にKO負け。連勝後、WBOのユース王座戦でKO負けしている。フィリピン・アンヘレスでの一戦。個性的な構えのペネリオ。左手を前に出し、左ジャブ、右ストレート、ワンツー。ブハウェは動きとパンチに速さはないが、正確に当てていこうとするタイプ。ガードを上げて前進。右ストレートに威力。接近戦では互いに左右フック。互いにヒット。基本的に距離を取って戦いたいペネリオは連打してはクリンチ。そして、また距離を取る。互いにディフェンスするが、攻撃の勢いでペネリオ。11R、ペネリオがラッシュ。右ボディでブハウェがダウン。12Rは逆にブハウェがラッシュして相手をコーナーに追い込む。12R終了。判定は小差の3-0。攻撃力でペネリオが勝利。惜しかったブハウェ。最終ラウンドのようなラッシュを序盤からやっていれば勝っていたかも。スタミナを温存するのはいいが、それを使わずに負けてしまっては意味がない。その後のペネリオ。次の試合(ノンタイトル戦)でTKO負け、初黒星。再起戦でWBOユース王座(ライトフライ級)獲得。南アフリカでゾラニ・テテに1RでKO負け。世界戦を経験することなくキャリアを終えた。)
③アーデン・ディアレ 4R KO ジェッカー・ブハウェ
(フライ級戦、2011年6月)
ディアレ:左ジャブ、右ストレート、フック
ブハウェ:左ジャブ、右ストレート、フック
(ダウンシーン)
4R:連打、左フックで2度、ブハウェがダウン
(感想:これまで14勝(7KO)6敗3分のディアレ。ミランダに敗れた再起戦。ブハウェは12勝(7KO)5敗2分。ペネリオ戦後、WBCインター・シルバー王座(フライ級)に挑戦して判定負け。タイトルには縁がない状況。フィリピンのプエルト・プリンセサでの一戦。右ストレートの打ち方がいいブハウェ。ブロックしながらジャブ、左フック。ディアレはワンツー、フック連打からの左ボディ打ちといったコンビネーション。共に力強いが、手数はディアレの方が多め。3R、ディアレがローブロー。4Rにはヒジ打ち。右フックを食ってブハウェがピンチ。連打でダウン。立ったが、右ストレートからの左フックで痛烈なダウン、KO。ディアレが豪快な勝利。腕っぷしの強さにタイミングの良いコンビネーションが加わった良い勝ち方だった。ブハウェも悪くはなかったが、相手の勢いに押された。その後の二人。ブハウェはタイトル挑戦のチャンスを得たが、獲得ならず。不定期にリングに上がっているが、連敗中。ディアレはフィリピン王座(フライ級)を獲得、防衛。ファン・フランシスコ・エストラーダにKO負け。東洋太平洋王座、WBCインター王座(フライ級)獲得。日本で比嘉大吾にKO負け。タイトルを獲っては敗北する不安定さのため二度目の世界挑戦は無かった。)
①「WBO World Flyweight Title
Julio Cesar Miranda vs. Arden Diale」
②「vacant WBO Oriental Flyweight Title
Eduard Penerio vs. Jecker Buhawe」
③「Flyweight
Arden Diale vs. Jecker Buhawe」



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