2020年2月12日水曜日

ルイシト・エスピノサ(Luisito Espinosa)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

フィリピンの麒麟児、ルイシト・エスピノサ。カオコー・ギャラクシー戦、ハーリー・スニード戦、アレハンドロ・ゴンザレス戦(再戦)を紹介します。

ルイシト・エスピノサ(Luisito Espinosa)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

ルイシト・エスピノサ(フィリピン)
身長173cm:オーソドックス(右構え)

ルイシト・エスピノサ 1R KO カオコー・ギャラクシー
(WBA世界バンタム級タイトル戦、1989年)
エスピノサ:左ジャブと左フック
カオコー:左ストレートと左右フック
(ダウンシーン)
1R:カオコーがダウン
(感想:エスピノサがタイトル獲得。マニラ出身のエスピノサ。12人兄弟の貧しい家庭で育った。彼の伯父はフライ級の強豪だったレオ・エスピノサ。その縁もあったのか、プロ入り。後の世界王者ファン・ホセ・エストラーダ(六車卓也をKOしてWBA世界J・フェザー級王座を防衛したことも)に敗北するなど、取りこぼしも目立つ。しかしながら、試合を観戦した人の話によると、「不運な負け」が多かったという。ニックネームは「ゴールデン・ボーイ」。ツイてない負けはあったが、世界初挑戦。カオコーはあのカオサイ・ギャラクシーの双子の兄。文成吉に敗れてWBA世界バンタム級タイトルを失ったが奪回。これが初防衛戦となる。実力者同士の注目のカード。フットワークと速いジャブのエスピノサ。カオコーはジリジリと前に出る。両者が構えて向かい合っているタイミングで突然カオコーが後ろに倒れてロープにもたれる。「KO」で試合終了。実に不思議な勝ち方をしたエスピノサ。左フックを当てたシーンもあったが、それが決定打というわけではなさそう。突然気を失って倒れたカオコーは「てんかん」だったという。これがカオコーのラストファイトになった。)

ルイシト・エスピノサ 9R TKO ハーリー・スニード
(WBA世界バンタム級タイトル戦、1990年)
エスピノサ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
スニード:左ジャブと左右フック
(ダウンシーン)
1R:右ストレートでスニードがダウン
2R:左フックでスニードがダウン
7R:左ジャブでエスピノサがダウン(レフェリーはダウン扱いせず)
8R:右ストレートでスニードがダウン
(感想:エスピノサがタイトル初防衛。アメリカの黒人選手スニード。スピードで勝負する男。フィリピンのエスピノサとアメリカのスニードがバンコクで世界戦(オプションの関係?)。ジャブ、左右フックで前に出るスニード。エスピノサはフットワークを使って伸びるジャブ、ストレートを打ち、連打をまとめる。エスピノサのフットワークとディフェンスによりスニードのパンチはあまり当たらない。目が腫れていくスニード。8Rにダウンを食い、その時の右ストレートで目をさらに痛めて8R終了で棄権。エスピノサが快勝。7Rに微妙なシーンはあったが、初回からダウンを奪うなど、エスピノサの動きは軽く、パンチには伸びがあってパワフルだった一戦。スニードが平凡な選手に見えたほどであった。スニードは次の試合でウェルカム・ニシタのIBF世界J・フェザー級王座に挑戦して判定負け。それが最後の試合となった。)

ルイシト・エスピノサ 4R KO アレハンドロ・ゴンザレス
(WBC世界フェザー級タイトル戦、1996年)
エスピノサ:左ジャブ、右ストレート、左右フック
ゴンザレス:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
1R:左フックでゴンザレスがダウン(レフェリーはダウン扱いせず)
4R:右ストレートでゴンザレスがダウン
(感想:エスピノサがタイトル初防衛。三度目の防衛戦でイスラエル・コントレラスにKOされてWBA世界バンタム級タイトルを失ったエスピノサ。伸びとパワーのあるパンチを打つ男だが、強打者にありがちな「打たれ弱さ」も。その後、連勝を続けたがアレハンドロ・ゴンザレス(メキシコ)にKO負け。日本でマヌエル・メディナを判定で下してWBC世界フェザー級タイトル獲得、二階級制覇。その初防衛戦でゴンザレスと再戦。初戦はKO負けだったエスピノサ。今回は是非とも復讐したいところ。メキシコで行われた試合。1Rから打ち合い。いきなりゴンザレスがダウン(しかし、レフェリーはこれをダウン扱いせず。レフェリーの角度からはパンチがよく見えなかったようだ)。攻めるエスピノサだが、その後、あまり打たれ強くないためフットワークと速いジャブを使って距離を取る。ゴンザレスは左ボディフックが印象的。4R、右ストレートが効いたゴンザレス。さらに追い打ちの右ストレートでダウン。あまりにも痛烈なダウンで、そのまま試合終了となった。エスピノサが見事な勝ちっぷり(これが彼のベストファイトかも)。いかにも頑丈そうなゴンザレスを完全に破壊したパワーは実に凄まじかった。後、エスピノサは防衛を続け、王座陥落後もリングに上がり続けた。意外な打たれ弱さはあったが、驚異的なパンチ力で世界中で勝ちまくった逞しい選手だった。)

①「WBA World Bantamweight Title
Kaokor Galaxy vs. Luisito Espinosa」
②「WBA World Bantamweight Title
Luisito Espinosa vs. Hurley Snead」
③「WBC World Featherweight Title
Luisito Espinosa vs. Alejandro Gonzalez」

カオコー・ギャラクシー(Khaokor Galaxy)のページ
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イスラエル・コントレラス(Israel Contreras)のページ

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