マーク・ジョンソン(アメリカ)
身長160cm:サウスポー
①マーク・ジョンソン 1R KO フランシスコ・テヘドール
(IBF世界フライ級王座決定戦、1996年)
ジョンソン:右ジャブ、左ストレート、左フック
テヘドール:左ジャブと右ストレート
(ダウンシーン)
1R:左フックでテヘドールがダウン
(感想:ジョンソンがタイトル獲得。ワシントンD.C.出身のジョンソン。ニックネームは「Too Sharp」(鋭いパンチと身のこなしを表現していると思われる)。アマチュアで活躍後、プロへ。デビュー二戦目で負けてしまったが、それ以降は全勝。「WBB」なる団体のフライ級王座を獲得、防衛。メジャー団体IBFの世界王座を狙う。相手はかつてこのベルトを持っていたコロンビアのテヘドール。ホセ・ルイス・セペダを決定戦で破って王座を獲得したが、初防衛戦で「ダイナマイト」ダニー・ロメロに敗北、王座陥落。王座奪回なるか、といったところ。互いに速いジャブの交換。タイミングの良い左フックでテヘドールがダウン。立とうとするがまた倒れる。強烈なワンパンチKO劇。ジョンソンがパワーで快勝。フライ級は身長が低い選手が多いが、その代わり腕っぷしが強かったりする。軽量級だからって軽く見てはいけない。)
(IBF世界フライ級タイトル戦、1998年)
マーク:右ジャブ、左ストレート、左右フック
アーサー:左ジャブ
(ダウンシーン)
1R:左右フック連打でアーサーがダウン
(感想:マークがタイトル防衛。相手はピチット・シスバンプラチャンが王者だった頃にこの王座(IBF世界フライ級タイトル)に挑戦したことがあるアーサー・ジョンソン。共にフライ級とは思えないほど鍛えられたカラダをしているが、アーサーは動きが少し固い印象。しなやかでスピードのあるマークがジャブ・ストレートを飛ばす。マークの右フックが効いたのをきっかけに一気にラッシュ。ダウンしたアーサーは立てなかった。マークが実にパワフルだった一戦。何もできなかったアーサー。全盛を過ぎていたのかも。)
(IBF世界J・バンタム級王座決定戦、1999年)
ジョンソン:右ジャブ、左ストレート、左右フック
ラタナチャイ:右ジャブ、左ストレート、左フック
(感想:ジョンソンが二階級制覇。IBF世界フライ級タイトルを防衛し続けるジョンソン。次のステージへ。ラタナチャイはあのラタナポン・ソーウォラポン(IBF世界ストロー級王座を長期防衛)の弟。しかし、やや不安定なキャリア。IBFのインター王座(フライ級、J・バンタム級)を獲得したが、敗北して王座を失っている。その後は連勝。その勢いで世界王座を獲得することができるかどうか。アメリカで行われたサウスポー同士の対戦。ジョンソンはいつものように伸びのあるジャブ・ストレート・連打で、手数も多い。ラタナチャイは一発一発のパンチに力を込めるタイ人独特の打ち方。しかし相手を見すぎて手数が少ない。左フックでグラつくラタナチャイ(4R)。後は同じような展開が続いて12R終了。ダウンシーンは無し。スピードと手数でジョンソンの勝利。パンチがあるのに手数が少なかったラタナチャイ。何がしたかったのだろう?(後、WBO世界バンタム級王座獲得)。その後、ジョンソンはラファエル・マルケスに敗北したり、フェルナンド・モンティエルに勝ってWBO世界スーパーフライ級王座を獲得したり。最後の試合はジョニー・ゴンザレスにKO負け。本来はフライ級のジョンソン。豪快な勝ちっぷりを見せたIBF世界フライ級王者時代が彼のベストだ。)
Mark Johnson vs Francisco Tejedor」
②「IBF World Flyweight Title
Mark Johnson vs Arthur Johnson」
③「IBF World Super Flyweight Title
Mark Johnson vs Ratanachai Sor Vorapin」
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