2025年10月22日水曜日

イバン・モラレス(Ivan Morales)&ダビド・カルモナ(David Carmona)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

メキシコ・スーパーフライ級。「モラレス vs. ガンダラ」「ジュニア・グラナドス vs. モラレス」「カルモナ vs. トスタド」ほかを紹介します。


イバン・モラレス(メキシコ)

身長170cm:サウスポー


ダビド・カルモナ(メキシコ)

身長163cm:オーソドックス(右構え)


イバン・モラレス 10R 判定 アレハンドロ・モラレス

(WBCスーパーフライ級インターナショナル・シルバータイトル戦、2013年)

イバン・モラレス(Ivan Morales)&ダビド・カルモナ(David Carmona)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

イバン:右ジャブ、左ストレート、フック

アレハンドロ:左ジャブ、右ストレート、フック

(感想:イバンがタイトル防衛。メキシコの若手モラレス対決。王者イバン(ティフアナ出身。21歳)は「ボクシング兄弟」でディエゴ・モラレス、エリック・モラレスの弟。これまで21連勝(13KO)。決定戦で王座を獲得。これが二度目の防衛戦。アレハンドロ(ロスモチス出身。24歳)は「Terrible」と呼ばれ、13勝(7KO)3敗。デビューから連勝だったが、WBC、WBOの地域王座戦(スーパーフライ級、フライ級)、WBCインターナショナル・シルバー王座戦(ライトフライ級)に敗北。シルバー王座戦でKO負けした再起戦でイバンに挑戦。メキシコのプラヤ・デル・カルメンでの一戦。攻めるタイプのサウスポー、イバン。右ジャブ、そして左ストレート、左右フック連打。しかし、パワーはそれほどでもない。アレハンドロは受け身の姿勢。右ストレート、右フックにパワーを感じるが、試合の主導権を取るような動きではない。互いにディフェンス。大きなヤマ場がなく、イバンが攻勢点。10R終了。判定は3-0(ダウンシーンは無し)。イバンが攻めの姿勢でそのまま勝利。アレハンドロはパワーでは上だった。なぜ攻めなかったのか? その後アレハンドロ。WBCラティノ王座戦(スーパーフライ級)に敗れるなど連敗でキャリア終了。王座には縁がなかった。)


イバン・モラレス 10R 判定 セサール・ガンダラ

(WBCスーパーフライ級インターナショナル・シルバータイトル戦、2013年)

イバン・モラレス(Ivan Morales)&ダビド・カルモナ(David Carmona)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

モラレス:右ジャブ、左ストレート、フック

ガンダラ:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

4R:ワンツーでガンダラがダウン

(感想:モラレスがタイトル防衛。三度目の防衛戦。挑戦者ガンダラ(25歳)もメキシカン(ドゥランゴ出身)。WBCの地域王座戦(スーパーフライ級)でKO負け。階級を下げ、WBCの地域王座(フライ級)獲得、防衛。かつて獲り損ねたWBC地域王座(スーパーフライ級)も獲得。勢いに乗って、この挑戦。メキシコのクアヒマルパ・デ・モレロスでの一戦。互いにガードを上げてジャブ。相手との距離を保ちながらモラレスがワンツー、右フックからの左ストレート、左カウンター。ガンダラは右パンチにパワーを込めて前進。4R、ワンツーでガンダラがダウン。その後も攻めるガンダラ、応戦するモラレス。パワーはガンダラの方がありそうだが、ディフェンスされる。10R終了。判定は3-0。モラレスがテクニックで勝利。ただ、受け身。メキシコのファンはこの試合運び、勝ち方を見てどう思っただろう? エキサイティングな試合ではなかった。ガンダラはよく攻めたが、及ばず。ボディ狙いなどがもっとあればよかったかも。その後の二人。ガンダラは勝ったり負けたり。モラレス戦が最後のタイトル戦となった。モラレスはその後も連勝。しかし、2-0の判定で初黒星。リー・ハスキンスのIBF世界バンタム級王座に挑戦して3-0の敗北。日本で亀田和毅に判定負けしたこともあり、二度目の世界挑戦はなかった。)


ジュニア・グラナドス 8R 判定 ウンベルト・モラレス

(スーパーフライ級戦、2013年9月)

イバン・モラレス(Ivan Morales)&ダビド・カルモナ(David Carmona)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

グラナドス:左ジャブ、右ストレート、フック

モラレス:左ジャブ、右ストレート、フック

(感想:メキシカン対決。グラナドスはユカタン出身で、これまで11連勝(8KO)。モラレスはベラクルス出身で、7勝(6KO)10敗1分。WBCユース王座(スーパーフライ級)を獲得、防衛したことがあるが、このところ三連敗。直前の試合は北米スーパーフライ級王座挑戦で判定負け。メキシコ・カンクンでの一戦。ジャブが正確なグラナドス。ディフェンスしながら連打。1Rから右パンチを当てる。モラレスはパンチの振りが大きく、バランスを崩したりする。ただ、左フックからの右ストレート、右フックに良いものがある。器用さでグラナドスが優勢。アッパー気味のフック、モハメド・アリ的な「フットワーク&ジャブ」。モラレスは攻めるが、ディフェンスされてしまう。8R終了。判定は2-0(ダウンシーンは無し)。グラナドスの正確さ、モラレスの攻めの姿勢が共に評価されたようだ。個人的にはディフェンス(ヘッドスリップが印象的だった)&ジャブでグラナドスが文句無しに勝ったと考える。その後の二人。モラレスは連敗、連勝後、メキシコ王座戦(スーパーバンタム級)でTKO負けするなど勝ったり負けたりに。グラナドスは次の試合でTKO負け、初黒星。さらに連敗。WBOインターコンティネンタル王座、WBOインター王座(いずれもスーパーフライ級)に挑戦したが、判定負け。よくまとまった選手だが、決定力に欠けていたようだ。) 


ダビド・カルモナ 10R 判定 アントニオ・トスタド

(WBOスーパーフライ級ユースタイトル戦、2013年9月)

イバン・モラレス(Ivan Morales)&ダビド・カルモナ(David Carmona)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

カルモナ:左ジャブ、右ストレート、フック   

トスタド:左ジャブ、右ストレート、フック

(ダウンシーン)

2R:左フックでトスタドがダウン

(感想:カルモナがタイトル防衛。メキシカン対決。王者カルモナはメキシコシティ出身。これまで17勝(11KO)1敗4分。デビュー戦に敗北後、快調。決定戦でユース王者に。これが二度目の防衛戦。挑戦者トスタドは11連勝(5KO)。メキシコ・ポランコでの一戦。似たタイプ。ガードを上げて慎重な二人。ジャブ、意表を突くタイミングで左フック。2Rにその左フックでトスタドがダウン。その後、両者の違いが出てくる。カルモナがワンツーからの左フック、右アッパーからの左フック、右フックからの左ボディ打ちといったコンビネーション。トスタドは攻撃が単発で雑。ただ、パワーなどはそれほど大きな差はなく、最後まで競り合って10R終了。判定は3-0。カルモナがコンビネーションで勝利。トスタドは単調で、工夫が足りなかった。その後の二人。トスタドはWBOラティノ王座(バンタム級)を獲得し、オマール・ナルバエスのWBO世界スーパーフライ級王座に挑戦したが、KO負け。来日し、赤穂亮にKO負け。その後も地域王座戦といった重要な試合に敗れ、二度目の世界戦は無し。カルモナは次の試合でナルバエスのWBO世界スーパーフライ級王座に挑戦したが、TKO負け。WBO世界スーパーフライ級暫定王座への挑戦は引き分け。井上尚弥のWBO世界スーパーフライ級王座への挑戦は判定負け。カリッド・ヤファイのWBA世界スーパーフライ級への挑戦はTKO負け。地域王座戦での活躍はあったが、世界王座にはついに手が届かなかった。)


①「WBC International Silver Super Flyweight Title

Ivan Morales vs. Alejandro Morales」

②「WBC International Silver Super Flyweight Title

Ivan Morales vs. Cesar Javier Gandara」

③「Super Flyweight 

Junior Granados vs. Humberto Morales」

④「WBO Youth Super Flyweight Title

David Carmona vs. Antonio Tostado」

 

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