2021年12月31日金曜日

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1988年1月号~6月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

貴重な写真が満載の雑誌。「マイク・タイソン vs. ラリー・ホームズ」など「雑誌の内容についての個人的な解説」「雑誌で紹介された選手のその後」。

ボクシングマガジン1988年1月号

(コメント)

カラーポスターはトーマス・ハーンズ。チャベス、ジュリアン・ジャクソン、メイウェザーがパワフルに王座奪取(カラー写真もカッコいい)。ラロンデがKOで世界獲得(試合の写真がないのが残念)。「17才の超新星」(辰吉丈一郎。ソウル五輪出場が当時の目標)。「新<世界>の顔」は「バージル・ヒル」(WBA世界L・ヘビー級王者。ロス五輪銀メダリスト。「銀メダル」ということで金メダリストより「格下」扱いされてきた男。少年時代、アマ時代、プロでのキャリア、について)。「ボクシングアラカルト」(ジョー小泉のレポート。WBC、英国での「ハニガン vs. バカ」の世界戦観戦、について)。「海外の話題」(「かませ犬」について。アメリカでは素人ボクサーが複数のリングネームを使って試合。「かませ犬」として期待の新人に白星をプレゼントしている、とのこと。一応、彼らもプロのライセンスは所持しているが)。「WHO's WHO」は「チャールズ・ウィリアムス」「トニー・ペップ」。ウィリアムスはIBF世界L・ヘビー級王者。パワーに欠ける、とのこと(KOでタイトルを防衛し続けた)。ペップはフェザー級。長身のアウトボクサー(「アズマー・ネルソンへの世界挑戦が決まっている」とのことだが戦績には記録無し。その試合は流れた模様。トニー・ロペスに敗北。WBF、IBOのマイナーベルトを獲得。それなりに長く活躍した)。梶間正夫の「世界リング万華鏡81」(「コミッション・ドクターのバーンハート・シュワルツ」「試合で物議を醸すことが多かったジャック・シャーキー」「ファイトマネーを金貨で受け取ったジョン・エル・サリバン」のエピソード)。充実したカラー写真、辰吉、「ボクシングアラカルト」、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1988年1月号~6月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1988年2月号

(コメント)

カラーポスターはジュリアン・ジャクソン。「ボブ・アラムにインタビュー」(大物プロモーターのアラム。司法省の役人だった過去。ケネディ大統領との思い出、アリ戦の興行、ボクシングの将来、について語る)。ホリフィールドが防衛(「15R制」で行われたためWBAタイトルは懸けられなかった)。朴鐘八がWBA王者に(IBF王者でもある朴。IBFの方は返上する、とのこと)。「新<世界>の顔」は「マシュー・ヒルトン」(IBF世界J・ミドル級王者。親兄弟もボクサー。アマ、プロで全勝。ミドル級制覇が目標)。「ボクシングアラカルト」(東洋ボクサーのレベルの低さについて)。「WHO's WHO」は「ヘクター・ロペス」「フランチェスコ・ダミアニ」。ロペスはフェザー級。ロス五輪バンタム級銀メダリスト。スピードを生かしたファイトをする(ミゲル・アンヘル・ゴンザレスのWBC世界ライト級タイトル、サミー・フエンテス、ランドール・ベイリーのWBO世界J・ウェルター級タイトルに挑戦して敗北。世界は獲れなかった)。ダミアニはスーパーヘビー級銀メダリスト。タイソンに挑戦することが期待されているイタリア人(後、WBO王座を獲得)。梶間正夫の「世界リング万華鏡82」(「ヴィンス・マクマフォン・ジュニアとボクシング興行」「シュガーレイ・レナードの財団法人」「マウスピースがルール違反だった時代」「緊張しすぎたボクサー」「トレーナーのアンジェロ・ダンディ」のエピソード)。カラー写真、ホリフィールド、「ボクシングアラカルト」、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。

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ボクシングマガジン1988年3月号

(コメント)

カラーポスターはマシュー・ヒルトン。今月号は何と言っても「タイソン vs. ホームズ」。凄いKOだった(貴重なカラー写真)。国内ニュースも多い。井岡が防衛。神代、六車、尾崎は残念な結果。ガメスが怪しい判定で新王者に(後の名王者が韓国で苦戦)。カオサイはダウンを奪われる苦しい防衛。デ・レオンは凡戦(ホリフィールド以外はパッとしないクルーザー級)。「新<世界>の顔」は「ジュリアン・ジャクソン」(WBA世界J・ミドル級王者。カリブのハードパンチャー。自国政府とのトラブル、挫折と成功、について)。「WHO's WHO」は「ドノバン・ラドック」「デーブ・マコーリー」。ラドックはカナダのヘビー級。元王者マイク・ウィーバーに勝利。ニックネームは「レーザー(カミソリ)」(後、タイソンと激しい試合。しかし世界は獲れなかった)。マコーリーはイギリスのフライ級。好戦的な男(後、IBF王座を獲得)。梶間正夫の「世界リング万華鏡82」(「小説『In The Ring』」「世界王者になる前のジミー・ブラドック」「シュガー・レイ・レナードの新会社」について)。タイソンのカラー写真、尾崎富士雄の世界ウェルター級挑戦、ジュリアン・ジャクソン、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1988年1月号~6月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1988年4月号

(コメント)

カラーポスターは井岡弘樹。「タイソン来日」(タッブス戦にやってきた。記者会見、練習の模様がカラーで。予想記事も)。「パジェンサ vs. ホーゲン(再戦)」のIBF戦がカラー。全勝のマッカラムが意外な敗北。「サラゴサ vs. サラテ」の王座決定戦(なつかしの選手サラテ。悲しい負け方)。「エディ・タウンゼント」(津田会長、赤井、井岡がエディを語る)。「WHO's WHO」は「朴鐘八」「ケルビン・シーブルックス」。朴鐘八はWBA世界S・ミドル級王者。柳済斗に憧れてボクサーに。東洋無敵のハードパンチャー(後、フリー・オベルに王座を奪われた。ライバル白仁鉄にKOされて引退)。シーブルックスはIBF世界バンタム級王者。負けが多いが、それは階級が上の選手との試合が多かったため、らしい(後、オルランド・カニザレスに王座を奪われ、負けが多くなり引退)。梶間正夫の「世界リング万華鏡83」(「礼儀正しいマイク・タイソン」「不意打ちを喰ったスタンリー・ケッチェル」「選手を鼓舞したエディー・タウンゼントとアンジェロ・ダンディー」のエピソード)。カラー写真、エディ・タウンゼント、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。

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ボクシングマガジン1988年5月号

(コメント)

カラーポスターはアズマー・ネルソン。「タイソン vs. タッブス」のカラー写真がド迫力(永久保存版)。「ラミレス vs. ウィテカー(初戦)」は微妙な判定。フェネックが三階級制覇。ハニガンがタイトル奪回。ビジャサナ、バークレーはエキサイティングな勝利。「サムット vs. ルーカス」はタイで初めて行われたIBF戦、とのこと(サムットは「タイの井岡弘樹」といったところ)。「モハメド・アリ、シュガー・レイ・レナードにインタビュー」(アリ「(もし全盛期にタイソンと戦っていたら?)動いてジャブを使う」。レナード「(試合から遠ざかっているが?)トレーニングは毎日やっています」)。「WHO's WHO」は「ローランド・ボホール」「ジョー・ラシシ」。ボホールはIBF世界フライ級王者。精神力はあるがパワー不足、とのこと(世界王者としては長く活躍できなかったが、ユーリ・アルバチャコフ、ミゲル・ロラ、ジュニア・ジョーンズ、オルランド・カニザレス、ジョニー・タピアら名のある相手と戦った)。ラシシはナイジェリア出身のL・ヘビー級。これまで全勝のパワーファイター(バージル・ヒルのWBA王座に挑戦して敗北。世界は獲れなかった)。梶間正夫の「世界リング万華鏡84」(「妻が二人いたボボ・オルソン」「銀行を破産させたジャック・デンプシー」「フロイド・パターソンの名前が付けられた学校」「プロモーターの思惑と世界ランキング」について)。「タイソン vs. タッブス」のカラー写真、インタビュー、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1988年1月号~6月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1988年6月号

(コメント)

カラーポスターはイベンダー・ホリフィールド。チャベス、ホリフィールドがパワフルな勝利(三つのベルトを巻いたホリフィールドの写真にも注目)。横沢は残念な結果(後に四階級制覇するガメス。この頃はそんなに強い選手だとは思われていなかった)。「WHO's WHO」は「デューク・マッケンジー」「タノムサク・シスボーベー」。マッケンジーは欧州フライ級王者。兄もボクサー。これまで全勝。170センチのスリムな体型(後に世界三階級制覇)。タノムサクはJ・バンタム級。鋭いパンチを打つが決め手に欠ける、とのこと(日本とは相性が悪く、松村、鬼塚に敗北。世界は獲れなかった)。梶間正夫の「世界リング万華鏡85」(「地元から支援されたカシアス・クレイ」「四階級制覇を狙うロベルト・デュラン」「レナードに負けたマービン・ハグラーの荒れっぷり」について)。世界戦のカラー写真、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。 

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1988年7月号~12月号

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1987年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

貴重な写真が満載の雑誌。「マイク・タイソン vs. トニー・タッカー」など「雑誌の内容についての個人的な解説」「雑誌で紹介された選手のその後」。

ボクシングマガジン1987年7月号

(コメント)

カラーポスターはマイク・マッカラム。タイソン、タッカー、ホリフィールド、フェネックのカラー写真が迫力。六車は残念な結果に(バッティングが敗因?)。サントス・ラシアルが二階級制覇(日本でもおなじみの二人。ローマンはハードパンチャーではないのでラシアルには勝つチャンスがあった)。「落札」(浜田剛史のV2戦がオークションにかけられ日本側が落札。ガッツ石松がエステバン・デ・ヘススと戦ったときのオークションと不公平な扱いをされたエピソードにも注目)。「ボクシングアラカルト」(ジョー小泉のレポートによると、OPBF戦を興行するのにかかった金額は約600万円、とのこと)。「新<世界>の顔」は「ジェフ・フェネック」(オーストラリア出身の二冠王。典型的なブルファイター。子供の頃からケンカ三昧、アマでの活躍、7戦目で新垣を破ってIBF王者に)。「WHO's WHO」は「李相鎬」「メルドリック・テーラー」「ジョン・デュプリーシス」。李相鎬は東洋太平洋J・ウェルター級王者。技巧派(ファン・マルチン・コッジに惨敗して世界獲得ならず)。テーラーはJ・ウェルター級。ロス五輪フェザー級金メダリスト(後の活躍は有名。チャベスとの試合は歴史に残る名勝負)。デュプリーシスはライト級。これまで全勝。大学にも通うマジメな人(彼もまたチャベスに敗れた選手の一人になってしまった)。梶間正夫の「世界リング万華鏡75」(「最も偉大なボクサーは?」「非合法だったボクシングの合法化の流れ」「無礼なドン・キング」「ジョイス・キャロル・オーツ」について)。カラー写真、フェネック、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1987年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1987年8月号

(コメント)

カラーポスターはアントニオ・エスパラゴサ。注目の「スピンクス vs. クーニー」(カラー写真は迫力だが興行的には失敗。タイソンから逃げたスピンクス。ブランクがちなクーニー。盛り上がらなかったのは当然か)。亀田昭雄は一方的な負け。「新<世界>の顔」は「トニー・タッカー」(IBF世界ヘビー級王者。タイソンとの統一戦を控える身。オヤジさんもボクサーだったこと、アマでの活躍、ケガ、世界を獲るまで、について)。「ウィルフレド・ベニテスの近況」(天才ベニテス。アルゼンチンで試合をしたが敗北。おまけにファイトマネーが支払われず、現地で足止め。L・ヘビー級またはクルーザー級に転向すればもっと活躍できる、と自信ありげに語る)。「WHO's WHO」は「孫五空」「ファン・ロルダン」「ダーリン・バン・ホーン」。孫はフライ級。「孫五空」はリングネームで本名ではない。タフネスとパワーの選手。一度負けている柳明佑に借りを返したい、とのこと(しばらくして引退。世界挑戦ならず)。ロルダンはミドル級のタフ男(ハグラー、ハーンズ、マイケル・ナンに敗れて世界獲得ならず)。バン・ホーンはJ・ミドル級。ハンサムな白人(IBFのJ・ミドル級、S・ミドル級王座を獲得。しかし、アイラン・バークレーにヒドい目に遭わされた)。梶間正夫の「世界リング万華鏡76」(「試合後の白井義男」「ボクシング以外のことはさっぱりうまくいかないムハマド・アリ」「白人ボクサーの値打ち」「人種差別に苦しめられたシュガー・レイ・レナード」のエピソード)。「スピンクス vs. クーニー」のカラー写真、トニー・タッカー、ベニテス、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。

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ボクシングマガジン1987年9月号

(コメント)

カラーポスターはジェフ・フェネック。注目はマイク・タイソンとドナルド・カリー(タイソンがタッカーを下して王座統一。写真は迫力だが、試合の方はタッカーがクリンチ連発。カリーはショッキングな惨敗。長々と伸びてしまった)。浜田は残念な結果に。フェネック、エスパラゴサ、エスピノサ、ラミレス、ロラ、ミッチェルらの実力派が防衛に成功。「新<世界>の顔」は「ビニー・パジェンサ」(IBF世界ライト級王者。ニックネームは「パズマニアン・デビル」。「ロッキー」に憧れてボクサーに。アマ時代、プロでの活躍ぶり、について)。「WHO's WHO」は「ハロルド・ナイト」「ロレンソ・ガルシア」「カオコー・ギャラクシー」。ナイトはJ・ライト級。これまで全勝。攻撃も防御もできる、とのこと(ロッキー・ロックリッジのIBF王座に挑戦して敗北、引退)。ガルシアはウェルター級。ジョニー・バンファスと空位のWBA世界J・ウェルター級王座を争って判定負けしたことがある。ズングリした体型でパンチも華もない選手、というのが本誌の評価(その後もリングに上がり続けたが負けと引き分けが多く、二度目の世界挑戦は叶わなかった)。カオコーはバンタム級。カオサイの双子の兄(WBA王座を二度獲得したが、長く活躍できなかった)。梶間正夫の「世界リング万華鏡77」(「靴磨きから世界王者になったボウ・ジャック」「ロッキー・マルシアノのマネージャー、アル・ワイル」のエピソード)。カラー写真、実力派王者の防衛戦、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1987年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1987年10月号

(コメント)

カラーポスターはホセ・ルイス・ラミレス。タイソンとレナードの素顔(プライベートを取材。写真、インタビューが掲載されている。タイソン「(今まで)タフな敵は一人もいなかった」、レナード「(ハグラーに勝てると確信したのは?)6ラウンド。(視力は?)2.0」)。ロサリオとブリーランドが防衛。強打者対決「ネルソン vs. ビジャサナ(再戦)」(決着がついた一戦。倒れなかったビジャサナのタフさ)。ハニガンは40秒でKO防衛。プライヤーは無惨なKO負け(復帰すべきではなかった)。日本で行われたヘビー級の興行(出場したのは二線級の選手だが、重いパンチで会場が沸いたらしい)。試合後のバリー・マイケルの写真(呆然とした表情に注目)。「新<世界>の顔」は「フィデル・バッサ」(WBA世界フライ級王者。サパタを番狂わせで破って王者に。ボクサーになる前のエピソード、プロでの活躍ぶり、について)。「ボクシングアラカルト」(ジョー小泉のレポート。「マイク・タイソン vs. トニー・タッカー」でのタッカーのファイトマネーは190万ドル。しかし、マネージャーらが大半を取り、タッカーの取り分は9万ドル、だとか)。「WHO's WHO」は「オルランド・カニザレス」「ジェシー・ベナビデス」「鄭炳寛」。カニザレスはフライ級の新鋭。元バンタム級王者ガビーの弟でハードパンチャー(後、IBF世界バンタム級王者に。長期に渡って防衛)。ベナビデスはサウスポーのJ・フェザー級。アマで実績を上げ、プロでは全勝(後、WBO王座を獲得)。鄭炳寛は東洋太平洋J・バンタム級王者。積極的に攻めるタイプ(カオサイ・ギャラクシーにTKO負けで世界獲得ならず)。梶間正夫の「世界リング万華鏡78」(「ジャック・ジョンソンのハバナでの試合」「名ボクサーの勇ましい母親」のエピソード)。カラー写真、「ボクシングアラカルト」、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。

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ボクシングマガジン1987年11月号

(コメント)

カラーポスターはマーロン・スターリング。今月号は国内マッチのカラーが多い(高橋直人、大和田正春など)。ソットがKO防衛。バージル・ヒルが王者に(長期に渡ってL・ヘビー級の主役であり続けた)。柳明佑、ウィルフレド・バスケスが力強い勝利。「ジョージ・フォアマンにインタビュー」(カムバックした目的、今のコンディション、アリ戦、について。「日本でタイソンと戦いたい」とのこと)。「ジャック・フィスクにインタビュー」(ボクシングライターのフィスク。彼にとって「良い試合」とは「力が接近した者同士の勝負」だとか)。「ヘンリー・アームストロングにインタビュー」(幼い頃のヒーローはキッド・チョコレート、バーニー・ロス戦が一番心に残っている、など)。「マヌエル・アルメンテロスにインタビュー」(キューバ人。「無冠の帝王」と呼ばれたバンタム級世界ランカー。日本での思い出、強すぎて世界挑戦させてもらえなかったこと、について語る)。「新<世界>の顔」は「ファン・マルチン・コッジ」(WBA世界J・ウェルター級王者。イタリア移民の息子。プロ入り前のエピソード、プロでの強打者ぶり、について)。「UBA」(世界王者を認定する団体。「マイケル・スピンクス vs. ジェリー・クーニー」戦でかけられていた王座。次々に王者を認定。その後どうなった?)。「ダイジェスト」に「ルイシト・エスピノサ」(「有望な若手」として注目されている。後にバンタムとフェザーで世界を獲得)。「WHO's WHO」は「鄭栄吉」「バージル・ヒル」「ウンベルト・ゴンザレス」。鄭栄吉は東洋太平洋ウェルター級王者。世界ランク1位。国内タイトルを獲って以来、好調。左フックが強い(後、ロイド・ハニガン、マーロン・スターリングに敗れ、世界獲得ならず。その後も東洋王者として存在感を示した)。ヒルはWBA世界L・ヘビー級王者。オリンピック銀メダリスト(後、ハーンズらと対戦。判定勝ちが多かったためか、やや地味な存在だった)。ゴンザレスはJ・フライ級。ボディ打ちが強い(説明不要。後、マイケル・カルバハルと「100万ドルマッチ」を行った)。梶間正夫の「世界リング万華鏡79」(「ムハマド・アリの引退後の生活」「どっちのシュガー・レイが強い?」について)。カラー写真、インタビュー記事、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1987年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1987年12月号

(コメント)

カラーポスターはイベンダー・ホリフィールド。ハーンズが四階級制覇(写真がちょっと微妙。もっとカッコいい写真はなかったのかな?)。タイソン、カオサイ、ウィリアムス、ヒルトンのカラー写真が迫力。井岡がマイ・トンブリファームを下す(謎の男「マイ・トンブリファーム」。その後どうなった?)。ハニガンがバカに判定負け。ロッシが王座獲得(WBC王座は長く守ることはできなかったがIBF王座を長期に渡り防衛)。カランベイがバークレーを破る(後、バークレーは四階級制覇のハーンズと対戦)。あのカルロス・サラテがかつて獲れなかったWBC世界J・フェザー級タイトルに挑戦(いいところなく敗れた)。人気者オラジデが敗北(後、ハーンズにも負けて世界獲得ならず)。「新<世界>の顔」は「マーロン・スターリング」(「スーパースター候補生」マーク・ブリーランドをKOしたWBA世界ウェルター級王者。実力がありながら長年トップに立てなかった男。プロでの活躍ぶりと敗北についての記事)。「WHO's WHO」は「ポール・ゴンザレス」「ラムジ・ハッサン」「レイモンド・メデル」。ゴンザレスはJ・フライ級。ロス五輪ライトフライ級金メダリスト。あのオルランド・カニザレスに判定勝ち。身長はなんと175センチ。目標は四階級制覇、とのこと(後、IBF世界バンタム級タイトルを懸けてカニザレスと再戦、敗北。結局、一度も世界王者になれなかった)。ハッサンはヨルダン出身のL・ヘビー級。パワーはあるがパンチにキレがないためKO数は少ない(後、バージル・ヒル、マイケル・モーラーに敗れ、世界獲得ならず)。メデルはフライ級。粘り強いボクシングをする(後、ポール・ゴンザレスを下してUSBAフライ級王座防衛。フィデル・バッサのWBA王座に挑んだが敗北。彼も世界は獲れなかった)。梶間正夫の「世界リング万華鏡80」(「KO負け寸前になったジョー・ダンディ」「ジャック・デンプシーとジーン・タニーの二連戦」のエピソード)。充実したカラー写真、マーロン・スターリング、(大成した人がいないため、ちょっと悲しい)「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。 

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1988年1月号~6月号

2021年12月29日水曜日

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1987年1月号~6月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

貴重な写真が満載の雑誌。「トレバー・バービック vs. マイク・タイソン」など「雑誌の内容についての個人的な解説」「雑誌で紹介された選手のその後」。

ボクシングマガジン1987年1月号

(コメント)

カラーポスターはヒルベルト・ローマン。浜田が強豪シールズに勝利(シールズは判定に納得していない様子)。タイソンが世界王者に(迫力のカラー写真。タイソンのベルト姿、特集記事にも注目)。「カオサイ・ギャラクシーにインタビュー」(トレーニング風景が見られるカラー記事。コントラレス戦の前に行われたインタビュー。国際式の試合に代理で出場したのがキッカケでボクシングに専念することに。「兄カオコーはプレイボーイ」だとか)。実力派王者ロラ、ピニャンゴ、柳が防衛に成功。「新<世界>の顔」は「ブライアン・ミッチェル」(南アフリカ出身のWBA世界J・ライト級王者。WBAが南アフリカでの世界戦を禁じたことにより地元での防衛戦が不可能に。父もボクサーだったこと、プロでの試合ぶりと評判について)。「WHO's WHO」は「ベネディクト・ムリーリョ」「アイラン・バークレー」「ドン・ラロンデ」。ムリーリョはJ・フライ級。イラリオ・サパタに似たタイプ(後、柳明佑に敗北。世界は獲れなかった)。バークレーはミドル級。無法地帯ブロンクス出身(後に三階級制覇。トーマス・ハーンズを大いに苦しめた)。ラロンデはL・ヘビー級。元々はアイスホッケーの選手だったが左肩を負傷。右のパンチが強い(後にWBC世界L・ヘビー級タイトルを獲得。レナード戦が有名)。梶間正夫の「世界リング万華鏡69」(「大プロモーターのテクス・リカードとマイク・ジェイカブス」「カムバックしようとして周囲に反対されたカルロス・オルチス」のエピソード)。タイソンのカラー写真、カオサイ、ミッチェル、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1987年1月号~6月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1987年2月号

(コメント)

カラーポスターはマイケル・スピンクス。大橋秀行は張に惨敗(ジョー小泉による特別リポートにも注目)。ムガビが妙な負け方。スミスが豪快なKO(後にタイソンと統一戦)。ローマンがサーマートの兄コントラニーを下す。「新<世界>の顔」は「デュアン・トーマス」(WBC世界J・ミドル級王者。ケンカばかりの少年時代、アマ時代、プロでの戦績、について)。「ボクシングアラカルト」は「カス・ダマト」(タイソンを育てた男。「自制心を養う方法」など)。ジミー・ポールがまさかの王座転落(新王者ホーゲンは「タフガイ・コンテスト(ケンカ試合)」のスター。その後もタフさを生かしたファイトを展開)。「ダイジェストは「海外ファンの声」(「カマチョは12回戦制のおかげで勝利できた」「英国ファンはマナーが悪い(当時。今はどうですか?)」「太り過ぎのヘビー級選手は日本へ行って相撲取りになればいい」など)。「WHO's WHO」は「ヘンリー・ティルマン」「タイレル・ビッグス」「朴讃栄」。ティルマンはクルーザー級。アマ時代にタイソンに勝った(プロでは惨敗。世界を獲れなかった)。ビッグスはヘビー級。ロス五輪のスーパーヘビー級金メダリスト(ティルマンはヘビー級金メダリスト)。フットワークとスピードが武器。ただしパワー不足(ティルマン同様、タイソンに惨敗。世界獲得ならず)。朴はバンタム級。あのカオサイ相手に優位に試合を進めたこともある実力者(日本で世界獲得。初防衛戦でウィルフレド・バスケスに敗北)。梶間正夫の「世界リング万華鏡70」(「ジョー・ルイスとトレーナーのジャック・ブラックバーンの出会い」「レフェリーを務めたヘンリー・アームストロング」「伝説のノンパレル・ジャック・デンプシー」のエピソード)。世界戦のカラー写真、カス・ダマト、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。

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ボクシングマガジン1987年3月号

(コメント)

カラーポスターはデュアン・トーマス。19歳の高橋直人が日本王者に(J・フェザー級ではマーク堀越が王座獲得)。実力者エスピノサが新王者に(好戦的なファイター。後の激しい試合ぶりは有名)。「レイ・アーセルにインタビュー」(マネージャーのアーセル。バーニー・ロス、エザート・チャールズ、ロベルト・デュランらとの思い出、「強力なパンチは神が授けてくれたもの」、など)。「新<世界>の顔」は「ジェームス・スミス」(WBA世界ヘビー級王者。WBC王者タイソンとの統一戦に自信タップリ。アマ時代、プロでの栄光と挫折、について)。レオン・スピンクスがホセ・リバルタに1RでKO負け(「アリに勝った男」レオン。試合前にモメたうえにアッサリKO。試合をするコンディションではなかった様子)。ピピノ・クエバスもKO負け。ジョージ・フォアマンが10年ぶりにカムバックするという。「WHO's WHO」は「ハロルド・ブレーザー」「ジェームス・ダグラス」「ホセ・バレラ」。ブレーザーは北米J・ウェルター級王者。精力的に試合をこなし、慈善活動にも参加(後にロジャー・メイウェザー、ファン・マルチン・コッジの世界タイトルに挑戦。世界王者にはなれなかったが100戦以上のキャリアを誇る)。ダグラスはヘビー級。オヤジさんはミドル級の世界ランカーだった。シェイプアップして以来、好調(トニー・タッカーには敗れたがマイク・タイソンをKOして世界王者に)。バレラは欧州ウェルター級王者。スペイン出身で国籍は西独。サウスポーの強打者(次の試合で王座を失った。地域王者にとどまった)。梶間正夫の「世界リング万華鏡71」(「引退後のトニー・ゼール」「レフェリーのアーサー・マーカンテ」「プロモーターのテクス・リカードが作った金持ちクラブ」のエピソード)。カラー写真、ヘビー級関係の記事、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1987年1月号~6月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1987年4月号

(コメント)

カラーポスターはベルナルド・ピニャンゴ(渋い。WBAベルトにも注目)。タイソンがヘビー級を統一(スミス「タイソンは速すぎた」)「ハグラー vs. レナード」情報(両者のトレーニング風景がカラーページで掲載。「12R制」で行われることになったためハグラーはWBA王座を剥奪された)。ピニャンゴの世界戦(比較的地味なピニャンゴの試合がカラー報道。六車が挑戦する予定だったため?)。畑中清詞、レパード玉熊が日本王者に。カリーが反則勝ち(次の試合も反則勝ち)。「カオサイ vs. ピカル」(ジャカルタで行われた一戦。カラー報道なのがうれしい)。ブリーランドが世界王座に。ホリフィールドが金メダリストのティルマンを下す。元王者ジョニー・バンフスがアッサリ敗北。ドディ・ボーイ・ペニャロサが二階級制覇。「新<世界>の顔」は「マーク・ブリーランド」(タイソンと同じブルックリン育ち。「フレージャー vs. アリ(初戦)」を生観戦してボクサーに憧れた、とのこと。アマ、プロでの活躍ぶりについて)。「WHO's WHO」は「リッキー・パーキー」「マイク・ウィリアムス」「安来基」。パーキーはIBF世界クルーザー級王者。パワーが武器(後に統一戦でホリフィールドに敗れた)。ウィリアムスはヘビー級。アマチュアでも活躍。シャープなジャブを持つ男(後にティム・ウィザスプーン、ジェームス・ダグラス、アレックス・ガルシアらに敗北。ジャブは悪くはなかったが、やや線が細い選手だった)。安来基はWBC世界フライ級1位。左フックが自慢(後、ソット・チタラダに惨敗)。梶間正夫の「世界リング万華鏡72」(「フリジー・ジビックとヘンリー・アームストロングの試合」「イメージアップを狙うソニー・リストン」「カス・ダマトとフロイド・パターソン」のエピソード)。充実したカラー写真、カオサイ、ブリーランド、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。

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ボクシングマガジン1987年5月号

(コメント)

カラーポスターはエドウィン・ロサリオ。「ハグラー vs. レナード」の大一番(意外な結果。ハグラーはヤル気を無くして引退)。ハーンズが三階級制覇(L・ヘビーでも通用するハーンズのパワー、体格)。六車が王者に(ベルナルド・ピニャンゴへの挑戦ではなく、モランとの決定戦)。「エディ・ファッチにインタビュー」(トレーナーのファッチ。ジョー・フレージャー、マイケル・スピンクスら大勢を指導。「トレーナーとしての心得」「思い出」を語る)。強打者エスパラゴサが新王者に(後に日本でも防衛戦)。ジョージ・フォアマンがカムバック(その後の活躍ぶりは説明不要)。「新<世界>の顔」は「マービン・ジョンソン」(WBA世界L・ヘビー級王者。古豪。三度目の王座獲得。「挫折とカムバック」についての記事)。「ダイジェスト」は「WBCジュニア選手権」(WBCが「ジュニア王座」なるものを創設。安いコストでタイトル戦を開催でき、王者は世界王者に挑戦できるというもの。有望選手を囲い込み、団体の収入を確保するのが狙い。ボクシング界にはベルトが多いが、おおむね同じようなコンセプトで創設されている(ような気がする))。「WHO's WHO」は「フランキー・ウォーレン」「テリー・マーシュ」「白仁鉄」。ウォーレンはJ・ウェルター級。タンクみたいな体型でパワフルな攻撃(後、バディ・マクガートと空位のIBF世界J・ウェルター級王座を争って敗北)。マーシュはIBF世界J・ウェルター級王者。ハニガンまたはカマチョとの対戦を希望(後、亀田昭雄と防衛戦をして勝利。王者のまま引退)。白仁鉄は東洋太平洋J・ミドル級王者。東洋敵無しのハードパンチャー(後、WBA世界S・ミドル級王座獲得。朴鍾八とのライバル決戦が有名)。梶間正夫の「世界リング万華鏡73」(「49ラウンドで決着がついた試合」「世界王者になる前のジョー・ルイスが強さを証明した試合」「人気者マックス・ベアの熱戦」のエピソード)。ハグラー、レナード、ハーンズのカラー写真、エディ・ファッチ、マービン・ジョンソン、「WBCジュニア選手権」、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1987年1月号~6月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1987年6月号

(コメント)

カラーポスターはシュガー・レイ・レナード。マッカラムが防衛(対戦相手はいつ見ても「困り顔」のマクローリー。結局あまり活躍できなかった印象)。カリーは二連続反則勝ちにイラッとした表情(マクローリーもカリーもウェルター級統一戦後は寂しい感じの存在に)。カマチョがオリンピック金メダリストのデービスに勝利(WBC王座を放棄したカマチョ。三階級制覇を狙う)。「新<世界>の顔」は「ドン・キング」(プロモーターになる前の出来事、アリの興行で成功したこと、ヘビー級を支配していること、について)。「WHO's WHO」は「アントニオ・リベラ」「ルペ・アキノ」「ウィリー・サラサール」。リベラはIBF世界フェザー級王者。挫折を乗り越えてパワーアップ(カルビン・グローブに敗れて初防衛に失敗。世界王座に返り咲くことはできなかった)。アキノはJ・ミドル級。ガッチリした体格で重そうなパンチを打つ(後にWBC王座を獲得)。サラサールはJ・フライ級。手数が多い、しつこいタイプ(柳明佑、ジョニー・タピアに敗れて世界獲得ならず)。梶間正夫の「世界リング万華鏡74」(「マービン・ハグラーとシュガー・レイ・レナードの試合の興奮と熱狂」「ジェイク・ラモッタの波瀾に満ちた人生」について)。マッカラムのカラー写真、ドン・キング、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1987年7月号~12月号

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1986年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

貴重な写真が満載の雑誌。「ヘクター・カマチョ vs. エドウィン・ロサリオ」など「雑誌の内容についての個人的な解説」「雑誌で紹介された選手のその後」。

ボクシングマガジン1986年7月号

(コメント)

カラーポスターはアズマー・ネルソン(渋い)。シュガー・レイ・レナードがカムバック(ハグラーを狙う計画)。タイソンがジェームス・ティリス戦に続いて判定勝ち(グリーンとは後にストリートでも対決)。「新<世界>の顔」がカラーページ(浜田の挑戦を受けることになったレネ・アルレドンド。兄リカルドも世界王者だったボクシング兄弟。プロでの試合ぶり、についての記事)。ウィルフレド・ゴメスが痛烈なKO負け。チャベスが無名相手に50連勝。強打者カニザレスがアッサリ王座転落。「情報BOX」に死亡事故の記事(フライ級4回戦でデビューした選手が試合のダメージで死去。ボクシングはやはり「危険すぎるスポーツ」)。梶間正夫の「世界リング万華鏡63」(「マービン・ハグラーの素顔と本音」「反則を使うボクサー」について)。「WHO's WHO」は「コントラニー・パヤクアルン」「ドワイト・プラチェット」「マイケル・ナン」。コントラニーはサーマート・パヤクアルンの兄でJ・バンタム級。オーソドックスのハードパンチャー(後にヒルベルト・ローマン、カオサイ・ギャラクシーの世界タイトルに挑んでいずれも判定負け)。プラチェットは北米J・ライト級王者。チャベスの世界タイトルに挑んで判定負けしたが倒されなかったタフ男(後、マリオ・ミランダに北米王座を奪われ、ハイメ・ガルサに判定負けして引退)。ナンはミドル級の世界ランカー。テクニックは一級品だがスタミナと打たれ強さに不安がある選手、とのこと(後にIBF王座獲得。「不安」も的中)。「ダイジェスト」は「スピンクス、タイソン」(マイケル・スピンクスの「パワー不足」、ジェームス・ティリスをKOできなかったタイソンの「経験不足」を指摘する記事の二本立て)。カラー写真、タイソン、「万華鏡」、「WHO's WHO」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1986年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1986年8月号

(コメント)

カラーポスターはマイク・タイソン。喜友名は残念な結果。カマチョがロサリオに微妙な判定勝ち。タイソンは豪快なKO勝ち(カラー写真がエラい迫力)。ハーンズが防衛。マクギガンが意外な王座転落(カラー報道になったとたん敗北)。「レネ・アルレドンドにインタビュー」(浜田剛史の挑戦を受けるレネ。兄リカルド、プロでの思い出について。「(浜田戦は)ベストを尽くす」とのこと)。「新<世界>の顔」は「アズマー・ネルソン」(プロ入り後の快進撃、サルバドル・サンチェス戦、ウィルフレド・ゴメス戦、など)。「ジェリー・クーニー特集」(タイソンの登場で活気づくヘビー級。「ホワイトホープ」クーニーが参戦。ブランクを克服できるか?)。梶間正夫の「世界リング万華鏡61」(「カシアス・クレイとヘンリー・クーパーの試合」「威勢がよかったジョーイ・ジアルデロ」のエピソード)。「WHO's WHO」は「スティーブ・クルス」「ジョニー・デラ・ローサ」「ブライアン・ブルーネット」。クルスは新WBA世界フェザー級王者。親、兄弟もボクサー。やや迫力不足、とのこと(初防衛戦でアントニオ・エスパラゴサにKO負け。日本でも試合をしたことがある)。デラ・ローサはJ・ライト級。積極性に欠けるテクニシャン(後、ロッキー・ロックリッジのIBFタイトルに挑戦してTKO負け。世界は獲れなかった)。ブルーネットはJ・ウェルター級。世界ランクにも入っていないのにWBA王者オリバから挑戦者として指名されている。ただし、対戦相手は無名が多いが、これまで無敗(オリバに3Rで惨敗。次の試合に勝利して引退)。「ジョー小泉の海外ビデオ」は「判定について」(試合をテレビで観たときの印象とリングサイドから見たときの印象が異なることについて。微妙な判定だった「カマチョ vs. ロサリオ」戦を例に解説している記事)。充実したカラー写真、「万華鏡」、「WHO's WHO」、「判定について」に特に注目の一冊です。

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ボクシングマガジン1986年9月号

(コメント)

カラーポスターはスティーブ・クルス。浜田が豪快なKO勝ち(アルレドンドが死んだんじゃないか、と思うようなパンチだった)。フランク・ブルーノが豪快にKO負け(筋肉はスゴイが打たれ弱かった)。ローマンが地味に防衛(でもカラーで目立ってる)。ホリフィールドが初めて世界王座を獲得(カラー写真で見たかった)。「チャベス vs. ロックリッジ」のJ・ライト級ナンバーワンを決める試合は2-0でチャベス。タイソンがフレージャーを粉砕。「新<世界>の顔」は「イベンダー・ホリフィールド」(オリンピックでの反則負け、プロ入り前の出来事、プロでの活躍、など。ヘビー級でマイケル・スピンクスと戦いたい、とのこと)。「南洋諸国のボクシング事情」(ニュージーランドのボクシングについて。選手はいるがあまり盛んではないとのこと)。「WHO's WHO」は「マシュー・ヒルトン」「トロイ・ダーレル」「パーネル・ウィテカー」。ヒルトンはJ・ミドル級の人気者。親兄弟もボクサー。重いパンチが武器(後にIBF王者に)。ダーレルもJ・ミドル級。22戦全勝(19KO)のハードパンチャー(マイケル・オラジデ、フランク・テートに連敗。世界には届かなかった)。ウィテカーはライト級。オリンピック金メダリスト。拳を痛めてブランクを作っている(後の活躍は有名)。梶間正夫の「世界リング万華鏡65」(「試合を延期したかったロッキー・グラジアノ」「最後まで諦めなかったボクサー」「ヘンリー・アームストロングが口の中を大怪我した試合」のエピソード)。充実したカラー写真、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1986年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1986年10月号

(コメント)

カラーポスターはトーマス・ハーンズ。タイソンのカラー写真が迫力。「ローマン vs. ラシアル」はドロー(結局、計三度戦った)。ジュリアン・ジャクソンが惨敗(マッカラムの想像を超えた強さ)。「ハグラー vs. レナード」がついに決定(「ハグラーの衰え」を指摘するアンジェロ・ダンディ。結果は?)。「新<世界>の顔」は「カルロス・デ・レオン」(WBC世界クルーザー級王者。このタイトルを奪われては取り返す。WBA王者ホリフィールドとの対戦が予定されている)。「ウィーバー vs. ラドック」戦(記事には「ウィーバー、無名に敗る」とある。後にタイソンと激しい試合をしたラドック。この頃は駆け出しだった)。「WHO's WHO」は「マーロン・スターリング」「テレンス・アリ」「フランク・テート」。スターリングはウェルター級。ライバルのドナルド・カリーに阻まれて世界王座を獲れない運が悪い男。技巧派でディフェンシブ(後に世界王者に。ディフェンシブなため人気の方は今ひとつだった)。アリはライト級。長いリーチ。IBFタイトル挑戦は失敗(息の長い選手だったが世界は獲れず)。テートはミドル級。オリンピック金メダリスト。パワーはないがスピードがある、とのこと(後にIBF王者に)。「ダイジェスト」は「海外ファンの声」(ファンの辛辣な意見を紹介する記事。「カマチョはチャンピオンの名に値しない」「マクギガンが負けた言い訳をするのにはウンザリ」「世界ランクに入っていないレナードがハグラーに挑戦できるのはなぜ?」)。梶間正夫の「世界リング万華鏡66」(「リングに物を投げる客」「大雨の中で行われた世界ミドル級タイトルマッチ」「カシアス・クレイと人気プロレスラー」のエピソード)。タイソンのカラー写真、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。

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ボクシングマガジン1986年11月号

(コメント)

カラーポスターはトレバー・バービック(USBAベルトにも注目)。今月号はなかなか興味深い試合が多い。ドナルド・カリーの大番狂わせ(敗北)、ハードパンチのロサリオ、人気キャラのカマチョ(派手なトランクス)、スピンクスの防衛戦、タイソンの世界前哨戦、など。スピンクスに挑戦したタングスタッドは欧州王者(正直なところ、微妙なチャレンジャーだった)。ブライアン・ミッチェルが世界獲得(後にこのクラス最強を証明)。「新<世界>の顔」は「ミゲル・ロラ」(WBC世界バンタム級王者。「コロンビアのアルゲリョ」。ダニエル・サラゴサを破って王座獲得。ウィルフレド・バスケス相手に初防衛に成功。アマ時代、プロでの活躍ぶり、について)。トニー・タッカーがブロードを下す(この試合はIBFタイトルへの挑戦者決定戦として行われた。後にIBF王者スピンクスはクーニー戦をやるために王座返上。タイソンだけではなく、タッカーからも「逃げた」形に)。「WHO's WHO」は「ボビー・チェズ」「ジョン・ミーキンス」「ラントン・ティナゴ」。チェズは新IBF世界L・ヘビー級王者。不幸・不運を乗り越え王座奪取。「白人」ということで白人ファンにとっては貴重な存在(チャールズ・ウィリアムスに敗れて王座転落。その後、WBA世界クルーザー級王座を獲得して二階級制覇)。ミーキンスはJ・ウェルター級。「ドン・カリー2世」とある(後、メルドリックテーラーのIBF王座に挑んだが敗北。北米王座を手に入れたが、世界には手が届かなかった)。ティナゴはライト級。ジンバブエの古豪。100戦以上のキャリアで右パンチが強いらしい(しばらくして引退。ラストファイトはジンバブエのライト級タイトル戦での勝利)。梶間正夫の「世界リング万華鏡67」(「名レフェリー、アーサー・ドノヴァン」「カネ儲けが上手だったジャック・オブライエン」「世界タイトルの保持最短記録」のエピソード)。注目カードのカラー写真、ミゲル・ロラ、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1986年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1986年12月号

(コメント)

カラーポスターはエドウィン・ロサリオ。ハーンズはしぶといデウィットをKOできず(試合は微妙だったがカラー写真はかなりの迫力)。「林一道インタビュー」(チト・レクトーレ、ラファエル・メンドサ、カール・キングにインタビュー。レクトーレはアルゼンチンのプロモーターで大勢の世界王者を育てた男。世界チャンピオンが多すぎる、という理由でボクシング界の将来に悲観的。メンドサはボクシングライターでマネージもやるメキシコ人。最高のボクサーはアレクシス・アルゲリョ、とのこと。キングはドン・キングの息子。マイケル・ドークスらをマネージ。ボクシングの悪いイメージを払拭することが夢)。「新<世界>の顔」は「ロイド・ハニガン」(カリーを番狂わせで破った世界ウェルター級王者。試合前から自信があったようで、「自分の勝ち」に5000ドルを賭けた、とか)。カオサイは敵地でKO防衛。「WHO's WHO」は「フランキー・ランドール」「プラユンサク・ムアンスリン」「グレグ・ホーゲン」。ランドールはライト級。華麗なアウトボクシングをする男で、ニックネームは「外科医」(後にビッグアップセットを起こして世界のボクシングファンを驚かせた)。プラユンサクは東洋太平洋J・フェザー級王者。KO負けでスランプだった時期も(後に李承勲と空位のIBF世界J・フェザー級王座を争ってTKO負け)。ホーゲンは白人のライト級で無敗(強打者ジミー・ポールに勝ってIBF世界ライト級王座獲得。ビニー・パジェンザとのライバル対決、パーネル・ウィテカー、ヘクター・カマチョ、フリオ・セサール・チャベス戦などが有名)。梶間正夫の「世界リング万華鏡68」(暴れん坊ロッキー・グラジアノが世界王者になるまでのエピソード)。カラー写真、ハニガン、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。 

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1987年1月号~6月号

2021年12月24日金曜日

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1986年1月号~6月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

貴重な写真が満載の雑誌。「ドナルド・カリー vs. ミルトン・マクローリー」など「雑誌の内容についての個人的な解説」「雑誌で紹介された選手のその後」。

ボクシングマガジン1986年1月号

(コメント)

カラーポスターはトニー・タッブス(後に来日してタイソンと世界戦)。世界ウェルター級統一戦「カリー vs. マクローリー」は意外なワンサイド(カラー4ページ。貴重な写真)。「チャンピオンの夕べ」は元王者を称えるパーティ(ヘンリー・アームストロング、キッド・ギャビラン、ルーベン・オリバレス、フロイド・パターソン、アーチー・ムーアらが出席)。カジェハスが世界王座防衛に成功(地味な存在ではあったが、かなりの実力者だった)。「新<世界>の顔」は「マイク・マッカラム」(シュガー・レイ・ロビンソンに憧れてボクサーに。アマチュア時代、クロンクジム入り、年齢疑惑、など。「トラブルメーカー」との評判も)。「CT衝撃」(CTスキャンにより日本ボクシングコミッションが数名のボクサーに引退勧告。ヨネクラ・イコニもその一人)。「ポール vs. ペンドルトン」戦(IBF世界ライト級王者ポールのノンタイトル戦。記事には「ポール、格下に苦戦」とある。後にこのタイトルを獲得したペンドルトン。実力では「格下」ではなかった)。梶間正夫の「世界リング万華鏡58」(「二回連続で反則負けにされてしまったボクサー」「ジョー・フレージャーとバスター・マチスの因縁」「伝説の強豪サム・ラングフォード」について)。「WHO's WHO」は「ハーリー・スニード」「マリオ・デマルコ」「カルビン・グローブ」。スニードは全米バンタム級王者。クロンクジム所属。アグレッシブなファイターだが小柄でパワーに欠ける(後にルイシト・エスピノサのWBAタイトル、ウェルカム・ニシタのIBF世界J・フェザー級タイトルに挑戦したが敗北)。デマルコはJ・フライ級。積極的な選手(柳明佑のWBA世界J・フライ級タイトルに二度挑戦していずれも敗北)。グローブはスピードのあるフェザー級。個性的な動きと髪型で人気(後にIBF王座を獲得。ホルヘ・パエス、ジェフ・フェネックら名のある選手と対戦した)。「カリー vs. マクローリー」、往年の名王者、「万華鏡」、「WHO's WHO」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1986年1月号~6月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1986年2月号

(コメント)

カラーポスターは浜田剛史。カリーの最終目標はマービン・ハグラー(ミルトン・マクローリーを豪快にKOした頃の記事。アマチュア時代、プロでのライバル、不幸な出来事、について)。カオサイのカラー写真が迫力。柳明佑がタイトル獲得(長い時代の始まり)。カマチョとチャベスがノンタイトル戦、を計画(その後、全盛を過ぎて対決が実現)。タイソンはデビュー13連続KO。梶間正夫の「世界リング万華鏡59」(「長年に渡って戦い続けたアーチー・ムーア」「バトリング・レビンスキーが1日3試合をやることになってしまった話」「勝つのも負けるのも速かったボクサー」について)。「WHO's WHO」は「J・B・ウィリアムソン」「柳明佑」「ダーネル・ノックス」。アマ時代に優秀だったウィリアムソン。得意なパンチは左フックだがキレがもう一つ、とのこと(初防衛戦でデニス・アンドリュースに敗北)。柳明佑は技巧派だが、倒すコツをつかみ始めている、という評価(日本で井岡に敗れるまで防衛し続けた)。ノックスはJ・ミドル級の世界ランカー。スピードがある選手らしい。ディフェンスと打たれ強さに問題があるかも、とのこと(後にマイケル・ナンと空位の北米ミドル級王座を争って敗北。それがラストファイトとなった)。「テオフィーロ・ステベンソンにインタビュー」(アマチュア最強の男。キューバの軍人。身長195センチ。ソ連選手の強さ、プロへの勧誘、について)。カオサイ、柳明佑、「万華鏡」、「WHO's WHO」、ステベンソンに特に注目の一冊です。

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ボクシングマガジン1986年3月号

(コメント)

カラーポスターはヘクター・カマチョ。ウィザスプーンがWBCに次いでWBAタイトルも獲得。ピントールはウェートオーバーでタイトルを剥奪されたうえにKO負け。サーマートはカラーで見ると実にカッコいい。今里が日本バンタム級タイトルを防衛(スゴイ顔してパンチを打つ今里の写真に注目)。直前に迫った「ハグラー vs. ムガビ」の予想記事(「(ムガビは)パンチは凄いがテクニックが無い」と語るカーチス・パーカー。パーカーはムガビに1RでKOされている)。「新<世界>の顔」は「ティム・ウィザスプーン」(フットボーラー時代、アマチュア時代、トップ選手とのスパーリング、ホームズ戦などの大試合、について)。「海外ニュース」にマイク・タイソンとジェームス・ダグラス。タイソンは三試合行っていずれもKO勝ち。ダグラスがペイジに番狂わせの判定勝ち(タイソン、ダグラス、ペイジは後に東京で話題に)。梶間正夫の「世界リング万華鏡60」(人気者だったマックス・ベアのエピソード。デンプシーとの会話、リングキャリアについて)。「WHO's WHO」は「マイク・タイソン」「バリー・マイケル」「ジョン・ムンダガ」。タイソンはヘビー級のスター候補。身長180センチでちょっと小柄(説明不要。後の統一世界ヘビー級王者)。マイケルはIBF世界J・ライト級王者。特に武器はなく、タフさが自慢(後にロッキー・ロックリッジにベルトを奪われた)。ムンダガはウガンダのウェルター級。同じウガンダのジョン・ムガビとは親友。スピードとテクニックの選手(マーク・ブリーランドに初黒星。その後、ダーリン・バン・ホーンにも敗れた)。サーマート、ウィザスプーン、タイソン、「万華鏡」、「WHO's WHO」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1986年1月号~6月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1986年4月号

(コメント)

カラーポスターはティム・ウィザスプーン。アルゲリョがカムバック(しかし持病により世界挑戦ならず)。ブランブル、ネルソンが防衛。「古豪」マービン・ジョンソンが世界L・ヘビー級王座奪回。マクギガンの世界戦はいつもモノクロ写真。「ロラ vs. バスケス」は今から見ればかなりの好カード。「日本ミニ・フライ級」の創設(初代王者は小野健治)。「ヘビー級世界統一の青写真」(群雄割拠のヘビー級タイトルを統一する企画が進行中。WBC王者ピンクロン・トーマス、IBF王者マイケル・スピンクス、WBA王者ティム・ウィザスプーン。「統一王者」になるのは?)。「新<世界>の顔」は「エドウィン・ロサリオ」(ヘクター・カマチョのせいで地味な存在になってしまった感があるロサリオ。アマ時代、プロでの快進撃と挫折、について)。タイソンが18連続KO。梶間正夫の「世界リング万華鏡60」(「ジョー・ルイスの人気ぶり」「バッティングで目を痛めてしまったシュガー・レイ・レナード」「ラリー・ホームズの少年時代と成功したビジネス」について)。「WHO's WHO」は「アルフレド・ライネ」「サミー・フェンテス」「ビニー・パジェンサ」。後に全員世界王者になった。ライネはWBA世界J・ライト級1位でウィルフレド・ゴメスへの挑戦を控えている。右のカウンターが強い、とのこと(後にゴメスをKO)。フェンテスはライト級。ハリー・アローヨをKOして名を上げた(フリオ・セサール・チャベスのWBC世界J・ウェルター級王座に挑戦して失敗するなど苦しい状態が続いたが、WBOの世界J・ウェルター級王座を獲得)。パジェンサもライト級。映画『ロッキー』に憧れてボクサーに(後に世界王者に。グレグ・ホーゲンとのライバル対決、ロジャー・メイウェザー、ロベルト・デュランなど名のある選手との試合で有名に)。「ダイジェスト」はムエタイの記事(ムエタイのトップ選手は一試合で300万円もらう。ムエタイに敵がいなくなると国際式(プロボクシング)に転向し、選手たちは高額のファイトマネーを求めてできるだけ早く世界王者になろうとする、など)。カラー写真、「万華鏡」、「WHO's WHO」、ムエタイに特に注目の一冊です。

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ボクシングマガジン1986年5月号

(コメント)

カラーポスターはバリー・マクギガン。カラーページは何と言っても「ハグラー vs. ムガビ」戦がド迫力(ただし、黒の背景に赤い文字で記事が読みにくい)。ハーンズ、カニザレス、カリーもカッコいい。ピンクロン・トーマスが意外な王座転落。サーマート・パヤクアルンの記事もカラー(ムエタイで強すぎて相手がいなくなり国際式(プロボクシング)に転向。試合ぶりとその評価、素顔、について)。レオン・スピンクスが敗北(元世界ヘビー級王者が一階級下のクルーザー級で惨敗。弟マイケルはL・ヘビー級でありながらヘビー級のラリー・ホームズを下したが)。大橋秀行が金奉準に判定負け(後の世界王者同士の一戦。金「(大橋は)まだまだアマチュアだね」)。「新<世界>の顔」は「ジミー・ポール」(ハードパンチャーのIBF世界ライト級王者。慎重な戦いぶりのためやや地味な存在。マクローリー兄弟、デュアン・トーマスとの出会い、アマチュア時代、プロでの活躍、素顔、について)。「海外ニュース」の「メイウェザー vs. ペンドルトン」はなかなかの好カード。タイソンは19連続KO勝ち。トニー・タッカーは30連勝。タイレル・ビッグス、ヘンリー・ティルマンも順調に勝利。梶間正夫の「世界リング万華鏡61」(「ムハマド・アリとレオン・スピンクスの二連戦」「ジョー・ルイスに逆転負けしたビリー・コン」について)。「WHO's WHO」は「ロビー・シムス」「マイケル・オラジデ」「ポンチョ・カーター」。シムスはミドル級の世界ランカー。あのマービン・ハグラーの弟。親が離婚したため兄弟で名前が違う、とのこと(当時のホープたちとの対戦で実力アップ。しかし、世界タイトルには手が届かなかった)。オラジデもミドル級。マイケル・ジャクソンっぽい雰囲気の人(人気はあったが世界タイトル獲得ならず。アイラン・バークレーとのタフファイト、トーマス・ハーンズとのWBOタイトル戦が有名)。カーターはL・ヘビー級。体格的にはS・ミドル級だというハードパンチャー(後、ヘビー級に転向。トニー・タッブス、ジェームス・スミス、オリバー・マッコール、ピンクロン・トーマスらと対戦。トーマスに勝ってWBFのヘビー級王座を獲得)。「ダイジェスト」は「海外ファンの声」(ヘクター・カマチョは過大評価されている、バリー・マクギガンがラフファイターのアズマー・ネルソンを恐れるわけがない、など)。カラー写真、ジミー・ポール、「万華鏡」、「WHO's WHO」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1986年1月号~6月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1986年6月号

(コメント)

カラーポスターはドナルド・カリー。ホームズがまたしても敗北(スピンクスが巻いている旧型IBFベルトにも注目)。引退が濃厚、ということでホームズの過去を振り返るカラーページ(引退どころかカムバックして再び世界戦をやった。ヘビー級の選手は息が長い)。ムガビを倒したハグラーが引退を示唆。ハグラーを狙うドナルド・カリーは「マイク・マッカラム戦は通過点。狙いはハグラーだ」と言っているが・・・。アルレドンドがワンパンチKOで王座へ(後、日本で浜田と二度対戦)。デニス・アンドリュースが地味に世界王座獲得(後、トーマス・ハーンズ、ジェフ・ハーディングらと対戦)。モノクログラビアで「マイク・タイソン特集」(試合ぶり、家族、カス・ダマトとの出会い、についての記事)。「新<世界>の顔」は「トレバー・バービック」(WBC世界ヘビー級王者。番狂わせで王座獲得。少年時代、アマ時代、モハメド・アリやラリー・ホームズといった名のある選手との試合、について)。「海外ニュース」に「ジェフ・フェネック vs. ダニエル・サラゴサ」のノンタイトル戦(後に日本でも戦ったサラゴサ。当時はスランプ気味。フェネックと対戦していた。今からするとかなり興味深いカード)。「タイソン、20連勝ならず」(ジェームス・ティリスに判定勝ちしたタイソン。「KOできなかった」ということなのだろうけど負けたかのような記事タイトルになっている。当時の読者はちょっと焦ったかも)。梶間正夫の「世界リング万華鏡62」(「ボクシングのルールが今とは全然違うものだった時代」「映画『レイジング・ブル』について語るジェイク・ラモッタ」のエピソード)。「WHO's WHO」は「イベンダー・ホリフィールド」「バディ・マクガート」「ルイ・エスピノサ」。ホリフィールドはJ・ヘビー級。基本に忠実なボクサーファイター(後の活躍ぶりは説明不要)。マクガートはJ・ウェルター級。パンチはあるが無名の選手との試合が多く、実力は未知数、とある(後に世界王者に。サイモン・ブラウンを下して二階級制覇)。エスピノサは好戦的でパワフルなJ・フェザー級(後、WBA世界J・フェザー級、WBO世界フェザー級タイトル獲得)。カラー写真、タイソン、「万華鏡」、「WHO's WHO」に特に注目の一冊です。 

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1986年7月号~12月号

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1985年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

貴重な写真が満載の雑誌。「ラリー・ホームズ vs. マイケル・スピンクス(初戦)」など「雑誌の内容についての個人的な解説」「雑誌で紹介された選手のその後」。

ボクシングマガジン1985年7月号

(コメント)

カラーポスターはマービン・ハグラー。ホームズが48連勝(前の試合で引退するはずだったのに)。ゴメスが地元で三階級制覇(ヘタに勝たない方がよかったかも)。アリを称えるパーティには多くのスターが(ハグラー、ハーンズ、レナード、シュガー・レイ・ロビンソンら)。サラゴサが世界王者に(後に大ベテランとして日本でも試合)。「新<世界>の顔」は「サントス・ラシアル」(敵地で戦うチャンピオン。アマチュア時代、プロ入り後の活躍&トラブル、について)。梶間正夫の「世界リング万華鏡53」(「ムハマド・アリが兵役を拒否してカムバックするまで」「三階級を狙うヘンリー・アームストロング」のエピソード)。「WHO's WHO」は「レスター・エリス」「バスター・ドレイトン」「モーリス・ブロッカー」。エリスはIBF世界J・ライト級王者。オーストラリアの選手(世界王者としては短命だったが、王座転落後も長く活躍)。ドレイトンはJ・ミドル級の世界ランカー。ハグラーのスパーリングパートナーを長く務め、実力アップ。左右フックを振り回すタイプ(後にIBFタイトルを獲得)。ブロッカーは長身のウェルター級。目標はアルゲリョのような選手になること(後にWBC、IBFタイトルを獲得)。「ダイジェスト」に「明日のスーパーファイト」(ドナルド・カリーがミルトン・マクローリー、アーロン・プライアー、マービン・ハグラーらと戦ったら、を予想。カリーへの期待が感じられる記事)。カラー写真、「万華鏡」、「WHO's WHO」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1985年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1985年8月号

(コメント)

カラーポスターはダニエル・サラゴサ(表情とベルトに注目)。マイケル・スピンクスがマクドに快勝して王座防衛。デ・レオンが地味に王座転落。ピンクロン・トーマスが古豪に引導を渡す(ウィーバーはその後もリングに上がり続けた)。ソットの防衛は地元判定(らしい)。エウセビオ・ペドロサがついに落城(カラーページじゃないのが残念)。「新<世界>の顔」は「バリー・マクギガン」(ペドロサを破ったことによりアイルランドでパニックが発生。国民的ヒーローに。アマチュア時代、対戦相手が死亡した事故、人気ぶりについての記事)。「シャムのリング」(タイのボクシング事情について。ソット、カオサイ、若いホープたちで活気づくタイ。ムエタイ選手で国際式に転向するのは「強すぎて相手がいない選手」「弱すぎて使い物にならない選手」のどちらか。「期待のホープ」としてサーマートらの名を上げている)。梶間正夫の「世界リング万華鏡54」(「45ラウンド制で行われたジョー・ガンスとバトリング・ネルソンの世界ライト級タイトルマッチ」「汚い手を使う名人フリッツィー・ジビック」のエピソード)。「WHO's WHO」は「アルフォンソ・ラトリフ」「デュアン・トーマス」「スロボダン・カチャル」。ラトリフはWBC世界クルーザー級王者。身長195センチ。「2敗」はティム・ウィザスプーン、ピンクロン・トーマスに喫したもの(後、初防衛に失敗。ヘビー級戦ではマイク・タイソンに惨敗)。トーマスはJ・ミドル級の世界ランカー。元ストリートファイター(後にWBC王座を獲得)。カチャルはユーゴスラビアのL・ヘビー級。モスクワ五輪のL・ヘビー級金メダリスト。テクニシャンタイプ(後、エディ・ムスタファ・ムハマドと空位のIBF世界L・ヘビー級王座を争って獲得。しかし初防衛戦でボビー・チェズに敗北)。カラー写真、マクギガン、「シャムのリング」、「万華鏡」、「WHO's WHO」に特に注目の一冊です。

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ボクシングマガジン1985年9月号

(コメント)

カラーポスターはマイク・マッカラム。注目は「チャベス vs. メイウェザー(初戦)」。カラー3ページ(後に再戦)。カオサイは元WBC王者オロノをKO(左フックを打つカオサイの写真が迫力)。カウィが二階級制覇(後、イベンダー・ホリフィールドと熾烈な試合を展開した)。ロドルフォ・サバティニにインタビュー(イタリアのプロモーター。ニノ・ベンベヌチの試合をプロモート。好きな選手はカルロス・モンソン。近年のボクシングを語る)。「新<世界>の顔」は「フリオ・セサール・チャベス」(オリバレスに憧れたサッカー少年。ドン・キングと契約し、無名のまま世界王者に。当面の目標はカマチョ戦、とのこと)。「テレタイプ」にメルドリック・テーラーのエピソード(試合後、対戦相手が脱獄囚だったことが判明。その男は「ロベルト・メディナ」という偽名で試合をしたが、張り込んでいた警察に逮捕された)。梶間正夫の「世界リング万華鏡55」(「ボクサーがグループを作って興行した話」「スタンリー・ケッチェルの気の強さと弱さ」について)。「WHO's WHO」は「ウバルド・サッコ」「リー・ロイ・マーフィー」「ジェローム・コフィ」。WBA世界J・ウェルター級王者のサッコ。父親もボクサーだった(次の試合でパトリツィオ・オリバに王座を奪われて引退)。マーフィーはIBF世界クルーザー級王者。ズバ抜けたパンチ力(チサンダ・ムッティ戦でのダブルノックダウンが有名)。コフィはバンタム級の世界ランカー。アマチュア時代は優秀な成績。慎重なファイトをする選手、とのこと(後にジェフ・フェネックのIBFタイトルに挑戦して敗北。その後も日本で葛西裕一と対戦するなど長くリングに上がり続けたが世界王者にはなれなかった。)。チャベス、カオサイのカラー写真、「万華鏡」、「WHO's WHO」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1985年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1985年10月号

(コメント)

カラーポスターはミルトン・マクローリー。カマチョとピントールが二階級制覇(カラー写真が貴重)。「サラゴサ vs. ロラ」は渋い名勝負。「新<世界>の顔」は「ピンクロン・トーマス」(プライベートでのトラブルを乗り越えWBC世界ヘビー級タイトルを獲得。少年時代の話、プロ入り後のケガ、について)。梶間正夫の「世界リング万華鏡56」(「ジョー・ルイスのトレーナー、ジャック・ブラックバーン」「ジャック・デンプシーとジャック・カーンズの出会い」「チャンスを奪われたマックス・シュメリング」「マイク・ジェイカブと契約したジョー・ルイス」のエピソード)。「WHO's WHO」は「ロニー・スミス」「レネ・アルレドンド」「カール・ウィリアムス」。スミスはWBC世界J・ウェルター級王者。ニックネームは「稲妻」(初防衛戦でレネ・アルレドンドにKO負け)。アルレドンドは兄弟もボクサー。ワンツーが武器(浜田との試合でおなじみ)。ウィリアムスはラリー・ホームズに善戦したヘビー級(後にマイク・タイソンに挑戦してワンパンチKO負け。打たれ弱さがあった)。カマチョとピントールのカラー写真、「万華鏡」、「WHO's WHO」に特に注目の一冊です。

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ボクシングマガジン1985年11月号

(コメント)

カラーポスターはフリオ・セサール・チャベス。ラリー・ホームズがまさかの敗北。ホセ・スライマンのインタビュー記事(日本人ボクサーは「野性味」に欠けるところがある、IBFは全く信用できない、など)。マクギガンが初防衛に成功(タイトルを獲った試合もモノクロでの報道だった)。「L・ヘビー級の歴史」(スピンクスがホームズに勝ったことをうけて、ヘビー級に挑んだL・ヘビー級を紹介する記事。ビリー・コン、ボブ・フォスター、など)。「オーストラリアのボクシング事情」(IBF王者ジェフ・フェネック、バリー・マイケルらが活躍。2つの団体が独自に王座を設け、対立関係にある。ジャック・ジョンソンの試合が行われるなど、長い歴史を持つ地域でもある)。「新<世界>の顔」は「ジョン・ムガビ」(ハグラーに挑むミドル級。モスクワ五輪で銀メダル。少年時代、プロ入り後の快進撃、について)。「ダイジェスト」は「海外ファンの声」(ロベルト・デュランのカムバックには反対、ラリー・ホームズはサミングの名人、トーマス・ハーンズはジェームス・シュラーにKOされるだろう、との声が)。「WHO's WHO」は「トレバー・バービック」「ジェフ・フェネック」「デービー・ヒルトン」。バービックは「大物食い」のヘビー級。左右フックに威力あり(後にWBC王座を獲得し、マイク・タイソンの挑戦を受ける)。フェネックはIBF世界バンタム級王者。ニックネームは「人間ダイナマイト」(後に三階級制覇)。ヒルトンはウェルター級。ボクシング兄弟の長男。ガッチリしたパワーファイターであるが動きは速い、とのこと(後にWBC世界S・ミドル級王座を獲得。弟マシューはIBF世界J・ミドル級王者に)。ホームズ、カラー写真、ムガビ、「WHO's WHO」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1985年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1985年12月号

(コメント)

カラーポスターはカオサイ・ギャラクシー(WBAベルトにも注目)。カラーページは浜田、カーロス・エリオット、六車の試合。クーヨ・エルナンデス、ルペ・サンチェスのインタビュー、いつもは普通のページの「新<世界>の顔(今回はマイケル・スピンクス)」がカラー。クーヨ「日本のボクサーはテクニックが足りない」、サンチェス「メキシコではボクサーの数が多いため競争が厳しい」、という趣旨の発言。スピンクスはカラー4ページ(内縁の妻を事故で亡くしたスピンクス。L・ヘビーを統一し、ラリー・ホームズを破って世界ヘビー級王者に。黒人ゲットーで過ごした少年時代、アマチュア時代、兄レオン、プロ入り後の快進撃についての記事)。サパタが二階級制覇。ネルソンが圧勝。「マーフィー vs. ムッティ」はダブルノックダウンで有名な試合。梶間正夫の「世界リング万華鏡57」(「さまざまなトレーニング方法」「ジャック・デンプシーが世界王者になった試合の舞台裏」について)。「WHO's WHO」は「バーナード・ベントン」「アレクス・ブランチャード」「グレグ・リチャードソン」。ベントンはWBC世界クルーザー級王者。海兵隊出身。ジョー・フレージャーのような試合ぶりではあるがパンチはない、とのこと(初防衛戦で元王者カルロス・デ・レオンに敗北)。ブランチャードはL・ヘビー級の世界ランカー。モハメド・アリっぽい動きをするが打たれ強くない、らしい(後に世界王者になるデニス・アンドリュースと引き分け、ラルフ・ロッシジャーニに判定勝ち。ただし、世界挑戦は一度もしていない)。リチャードソンはバンタム級。北米王座、全米王座を持つ。ニックネームは虫の「のみ」。フットワークは速いがパンチはない(後にWBC王者として来日。辰吉との試合で有名)。カラー写真、「万華鏡」、「WHO's WHO」に特に注目の一冊です。 

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1986年1月号~6月号

2021年12月22日水曜日

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1985年1月号~6月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

貴重な写真が満載の雑誌。「ハグラー vs. ハーンズ」など「雑誌の内容についての個人的な解説」「雑誌で紹介された選手のその後」。

ボクシングマガジン1985年1月号

(コメント)

カラーポスターはピンクロン・トーマス。ラリー・ホームズは46連勝。カオサイがタイトル獲得(長い時代の始まり。カラーページなのがうれしいところ)。ペイジがWBA世界ヘビー級王者に(モノクロページ。ホームズのIBF戦はカラーなのに)。ロス五輪のスター(後にボクシング界の中心になった人たちを紹介する記事)。「新<世界>の顔」は「リビングストン・ブランブル」(憧れの選手はホセ・ナポレス、プロ入り後の快進撃と幸運、目標は四階級制覇、とある)。梶間正夫の「世界リング万華鏡47」(プロモーターのマイク・ジェイカブスのエピソード)。「世界のトップボクサー紹介」は「ファン・メサ」「フリオ・セサール・チャベス」。メサはWBC世界J・フェザー級王者。番狂わせでハイメ・ガルサから王座奪取。筆者のジョー小泉によると、強くて下手、とのこと。チャベスはWBC世界J・ライト級王者。全勝のパーフェクトレコード。技巧派で長く活躍するかも、とある(後のスーパースター。ボクシング界の中心になった)。「ダイジェスト」は「ファンの意見」(ミスマッチ、地元判定、統一戦を認めないWBA&WBC、などへの批判。ロス五輪のホリフィールドに期待する、といった意見が紹介されている記事)。カラー写真、「ロス五輪」、「万華鏡」、チャベス、「ファンの意見」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1985年1月号~6月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1985年2月号

(コメント)

カラーポスターはサントス・ラシアル。倉持は残念な結果(消極的だった、とか)。アズマー・ネルソンがウィルフレド・ゴメスをKO(貴重なカラー写真。迫力)。「85年のボクシング界」(ロス五輪のメダリストが新しいスターになりそうだ、とする記事。マーク・ブリーランド、イベンダー・ホリフィールド、メルドリック・テーラーらが落ち込んできたボクシングの人気を再び盛り上げることができるかどうか?)。「新<世界>の顔」は「グレグ・ペイジ」(WBA世界ヘビー級王者。モハメド・アリと故郷と戦い方が同じ。天才ボクサーだが集中力に問題があるらしい。ようやく獲った世界王座。防衛を続けることができるかどうか?)。梶間正夫の「世界リング万華鏡47」は「独特のパンチを打つ選手だったボブ・フィッシモンズとキッド・ギャビラン」「大勢が注目したジョー・ルイスとビリー・コンの試合」のエピソード。「世界のトップボクサー紹介」は「世界を狙うホープたち」(かつて期待されていた選手たち。「その後」をジョー小泉が解説。デビー・ムーアにKO負けしたチャーリー・ウェアを「豆腐のアゴ」呼ばわり、ほか)。「ゴメス vs. ネルソン」のカラー写真、グレグ・ペイジ、「万華鏡」、に特に注目の一冊です。

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ボクシングマガジン1985年3月号

(コメント)

カラーポスターはソット・チタラダ(ベルト姿がカッコいい)。カリー、ロックリッジの防衛戦は貴重なカラー写真。伝説の「赤井 vs. 大和田」(世界戦も予定もあった赤井。残念)。ペドロサが19連続防衛。フラッシュ・エロルデ死去(名シーンをモノクロ写真で振り返る記事。特集記事も)。「ハグラー vs. ハーンズ」の予想(どちらが勝つか? 専門家の意見も割れている。距離を取ればハーンズ、という人も)。「新<世界>の顔」は「ジェリー・クーニー」(ヘビー級で期待されていたクーニー。ホームズ戦、アマチュア時代、ベテランを粉砕した試合、について。今となってはむなしい気もする記事)。「海外ニュース」に「新鋭タッブス、21連勝」(ヘビー級のタッブス。後にWBA王者になり、日本でタイソンと戦う)。梶間正夫の「世界リング万華鏡49」は(「噂の強豪ボボ・オルスン」「世界ミドル級王者フレッディ・スティール」のエピソード)。「世界のトップボクサー紹介」は「ジュリアン・ジャクソン」「トミー・エアーズ」「カンディド・テジェス」。ジャクソンはハードパンチャー。実力的に微妙な相手をKOしまくっている(後の活躍はおなじみ)。エアーズはWBC世界ウェルター級3位。マーロン・スターリングに惜しくも判定負け。強い選手であるため世界に挑戦できない状態(その後、北米タイトルを獲得。しかし世界挑戦はできなかった)。テジェスはWBC世界フライ級3位。北米タイトルを獲得したメキシコのハードパンチャー。パワーはあるがスタミナ不足、とのこと(世界挑戦はできなかった)。「ジョー小泉のビデオ観戦記」(パーネル・ウィテカーのデビュー戦が素晴らしいものであった、とする記事。ただし、マーク・ブリーランドは将来に不安が持たれるほどボクシングが甘く、タイレル・ビッグスは退屈、だそうだ)。ソットのポスター、カラー写真、ジェリー・クーニー、「万華鏡」、に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1985年1月号~6月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1985年4月号

(コメント)

カラーポスターはジェリー・クーニー。マンシーニは残念な結果(カラー写真は迫力)。スピンクスが防衛(WBA・WBC・IBFの三つのベルトにも注目)。前号に続いて「ハグラー vs. ハーンズ」の予想(本誌は「ハーンズの判定勝ち」、ラリー・ホームズは「ハーンズのKO勝ち」、ドナルド・カリー、ミドル級世界ランカーのジェームス・シュラーは「ハグラー勝利」を予想)。「新<世界>の顔」は「ロッキー・ロックリッジ」(WBA世界J・ライト級王者。ミュージシャンだった過去、アマチュア時代、ペドロサ戦、ラポルテ戦での敗戦、について)。梶間正夫の「世界リング万華鏡50」(ジャック・デンプシーとジョルジュ・カルパンチェの試合の裏話)。「世界のトップボクサー紹介」は「ピエット・クロース」「ヘロール・グラハム」「トニー・タッカー」。南アフリカのクロースはWBA世界J・ヘビー級王者。無敗(後、ドワイト・ムハマド・カウィにKO負け)。グラハムはミドル級世界ランカー。スピードがあるサウスポー(後に世界挑戦。しかし王者にはなれず)。タッカーはヘビー級。パンチを正確に当てるのが巧い、とのこと(後にバスター・ダグラスを破ってIBF王者に。タイソンとも戦った)。「ダイジェスト」に「バート・シュガーが選んだ名ボクサー100人」(「リング誌」の編集長だったシュガーによる選出。1位はシュガー・レイ・ロビンソン、2位はヘンリー・アームストロング。古い時代の選手が上位に。ボクシングがタフで荒っぽかった時代の選手の方が高く評価されるのは個人的にはよくわかるような気がする)。世界戦のカラー写真、「ハグラー vs. ハーンズ」の予想、「万華鏡」、「名ボクサー100人」に特に注目の一冊です。

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ボクシングマガジン1985年5月号

(コメント)

カラーポスターはファン・キッド・メサ。浜田が15連続KO(世界を狙う浜田。ターゲットはホセ・ルイス・ラミレス)。ホームズが防衛に成功(全勝のまま引退する、とか)。カオサイの防衛戦(貴重なカラー写真)。後の世界王者、平仲信明のデビュー戦(1RでKO勝ち)。「今後のヘビー級」(「ホームズ引退後のヘビー級」についての記事。グレグ・ペイジ、ピンクロン・トーマス、ティム・ウィザスプーン、マイケル・ドークスなどは何かが欠けている選手、とのこと。気になるのが「ジェームス・ブッチャー・ダグラス」という選手。ブッチャー? 「バスター」じゃなくて? 後にタイソンをKOして世界を獲るダグラス。「ブッチャー」と呼ばれていた時代があったらしい)。「新<世界>の顔」は「ホセ・ルイス・ラミレス」(WBC世界ライト級王者。14歳でプロデビュー。ルーベン・オリバレス戦、アレクシス・アルゲリョ戦、エドウィン・ロサリオ戦、素顔、について)。梶間正夫の「世界リング万華鏡51」(「軽量級の興行にも力を入れたプロモーターのテクス・リカード」「シュガーレイ・ロビンソンの引退式」のエピソード)。「WHO's WHO」は「トニー・タッブス」「ゲーリー・ヒントン」「アントワンヌ・モンテロ」。タッブスはヘビー級の世界ランカー。巨体ではあるがパワーに欠ける、とのこと(後にWBA王者に。東京ドームでのタイソン戦が有名)。ヒントンはアーロン・プライアーのIBFタイトルに挑戦したことがあるJ・ウェルター級(後に王座決定戦でそのタイトルを獲得したが初防衛に失敗)。モンテロはフライ級の世界ランカー。フランスの選手。ガブリエル・ベルナルのWBCタイトルに挑戦したがTKO負け(後、サントス・ラシアル、ヒルベルト・ローマンの世界タイトルに挑戦するが、いずれも敗北)。ホームズ、カオサイのカラー写真、「今後のヘビー級」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1985年1月号~6月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1985年6月号

(コメント)

カラーポスターはリビングストン・ブランブル。「ハグラー vs. ハーンズ」の「世紀の一戦」(カラー4ページの永久保存版。特集記事も)。WBA世界ヘビー級戦「ペイジ vs. タッブス」は凡戦(ペイジは試合後ドン・キングに怒られた)。メサ、チャベスのKO防衛、カマチョが判定勝ち。ヘルマン・トーレスは残念な結果(結局、一度も張に勝てなかった)。強打者ジミー・ポールが新王者に(思ったほど防衛できなかった)。「新<世界>の顔」は「ヘクター・カマチョ」(ドン・キングとトラブルになって干されたカマチョ。少年時代にも多くのトラブル・悪事。目標は三階級制覇、ハリウッドで映画スターになること、だそうだ)。梶間正夫の「世界リング万華鏡52」(トニー・ゼールとロッキー・グラジアノの激しいライバル争い、のエピソード)。「WHO's WHO」は「プリンス・ママ・ムハマド」「ダグ・デウィット」「サイモン・ブラウン」。ムハマドはL・ヘビー級の世界ランカー。ある部族の王子であることから「プリンス」と呼ばれている(その後、JB・ウィリアムソンと空位のWBC世界L・ヘビー級タイトルを争って判定負け。しばらくして引退)。デウィットはミドル級。タフだが、スタミナとディフェンスに難あり、とのこと(後にハーンズと戦ったり、WBO世界ミドル級タイトルを獲得したり。それなりに活躍)。ブラウンはウェルター級。同じ階級のモーリス・ブロッカーは親友なので戦いたくない、と希望(後の活躍、強打者ぶりは説明不要)。「ハグラー vs. ハーンズ」、カラー写真、「万華鏡」、「WHO's WHO」に特に注目の一冊です。 

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1985年7月号~12月号

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1984年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

貴重な写真が満載の雑誌。「トーマス・ハーンズ vs. ロベルト・デュラン」など「雑誌の内容についての個人的な解説」「雑誌で紹介された選手のその後」。

ボクシングマガジン1984年7月号

(コメント)

カラーポスターはドナルド・カリー。レナードが復帰(しかしながら「自信を失った」という理由で再び引退)。ガルサとダビラのカラー写真(アメリカの雑誌だったらモノクロ写真で掲載されていたと思う)。マンシーニとバンフスが意外な王座転落。「情報ボックス」に「ハーンズ vs. 三原が内定」(あのトーマス・ハーンズに元WBA王者の三原が挑戦するという。場所はハーンズの地元デトロイト。実現していたらどんな試合になっていただろうか?)。ヘビー級のブルーノがスミスにKO負け(かなり豪快なKOシーンだった)。「韓国ボクシング事情」(人気が落ちたボクシング。挽回のため、韓国はIBFタイトルに積極的に挑戦。しかしながら試合内容に対するファンやマスコミの評価はかんばしくない様子。現在につながる「衰退」の原点が語られる記事)。梶間正夫の「世界リング万華鏡41」は「ちょっと変わった話27」(「カムバックを断ったロッキー・マルシアノ」「強豪サム・ラングフォード」「サドラーと荒っぽい試合をやったウィリー・ペップ」のエピソード)。「世界のトップボクサー紹介」は「ジャッキー・ビアード」「ハリー・アローヨ」。ビアードは北米フェザー級王者。クロンクジムの男。動きが速いアウトボクサー(後にブライアン・ミッチェルのWBA世界J・ライト級王座に二度挑戦したが勝てなかった)。アローヨはIBF世界ライト級王者。ジャブ、ワンツーで相手を突き放すタイプ(後に強打者ジミー・ポールにタイトルを奪われた。パワー不足な面があった)。「ジョー小泉のニューヨーク・デトロイト日記」(高税率とTV事情のためニューヨークはボクシング界から敬遠されるようになった。デトロイトでエマニュエル・スチュワードと面会。ハーンズ vs. 三原の交渉をしたり、クロンクジムの練習を見学したり)。カラー写真、「韓国ボクシング」「万華鏡」、ジョー小泉に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1984年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1984年8月号

(コメント)

何と言っても注目は「ハーンズ vs. デュラン」。カラー5ページで紹介(試合後、デュランは引退を表明)。渡辺がWBC王座も獲得(判定に不満そうなパヤオ)。ロサリオは苦戦(ジャブを打たれている写真に注目)。梶間正夫の「世界リング万華鏡42」は「ちょっと変わった話28」(「ボクシング世界シニア級チャンピオン」「ダイナマイトパンチのスチーブ・ベロワーズ」「噛ませ犬の方が強かった」のエピソード)。「世界のトップボクサー紹介」は「バリー・マクギガン」「タイロン・クローリー」。マクギガンはフェザー級の世界ランカー。15連続KOを記録。ボディをよく攻めるが、ローブローも多い、とか(後にWBA世界フェザー級タイトルを獲得)。クローリーはライト級の世界ランカー。パンチは無い、とのこと(リビングストン・ブランブルのWBA世界ライト級タイトルに挑戦してTKO負け。世界は獲れなかった)。ハーンズのカラー写真、「万華鏡」に特に注目の一冊です。

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ボクシングマガジン1984年9月号

(コメント)

カラーポスターはティム・ウィザスプーン(今とは違うデザインのWBCベルトにも注目)。ノンタイトル戦の「クエバス vs. 黄」「メイウェザー vs. バルタザール」がカラー(イマイチなデキで負けたクエバス、メイウェザー。残念)。串木野と浜田がKO勝ち(カラー)。ベニテスがデビー・ムーアにKO負け(トーマス・ハーンズにWBC世界J・ミドル級王座を奪われたベニテス。ムスタファ・ハムショにも敗れて、さらにこの敗戦。ハーンズに負けたのが最後の世界戦となった)。朴鐘八が新王者に(「IBF」「S・ミドル級」とは言え、重量級でベルトを獲った朴。たくましい選手であった)。梶間正夫の「世界リング万華鏡43」は「ちょっと変わった話29」(「勝つためならセコイ手も使うキッド・マッコイ」「フレディ・ウェルシュとベニー・レナードの試合」のエピソード)。「世界のトップボクサー紹介」は「フランシスコ・キロス」「ジーン・ハッチャー」。キロスはWBA世界J・フライ級王者。あのルペ・マデラをKOしてタイトル獲得。戦績は非常によろしくないが、強い選手との試合が多い(その後、初防衛には成功したものの、ジョーイ・オリボに敗北。オリボは柳明佑に王座を明け渡し、長い「柳明佑の時代」が始まる)。ハッチャーはWBA世界J・ウェルター級王者。こちらも番狂わせでの王座獲得。ニックネームは「狂犬」。「いまひとつスゴ味がない」(ジョー小泉)とのこと(短命王者に終わった。ロイド・ハニガンに負けた試合も有名)。カラー写真、「万華鏡」、「番狂わせ」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1984年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1984年10月号

(コメント)

カラーポスターは渡辺二郎。渡嘉敷は残念な結果。浜田が元世界ライト級王者ノエルをKO。ヘビー級タイトル戦はイマイチな内容。フランシスコ・キロスは前号の「世界のトップボクサー紹介」に載っていた選手。タイトル防衛に成功。「タイ通信」(世界王者候補の三名を紹介する記事。カオサイ・ギャラクシー、ソット・チタラダ、サーマート・パヤクアルン。後にみんな王者になった)。「ケニア通信」(ここ4ヶ月ほど興行が行われていない、とか。モデスト・ナプニも試合ができなくて経済的に困っている、とのこと)。梶間正夫の「世界リング万華鏡44」は「ちょっと変わった話30」(「パンチドランカー扱いされたボクサー」「ジャック・ジョンソンの変わった仕事」「ジャック・ジョンソンとジェス・ウィラードの試合」のエピソード)。「世界のトップボクサー紹介」は「ビクトル・カジェハス」「朴鐘八」。カジェハスはWBA世界J・フェザー級王者。プエルトリコの選手で「ウィルフレド・ゴメス2世」という評価(後にジェフ・フェネックとWBC世界フェザー級王座決定戦で戦いTKO負け。上の階級では通用しなかった)。朴はIBF世界S・ミドル級王者。番狂わせで王座獲得(後にWBA王座も獲得。白仁鉄とのライバル戦も有名)。「ダイジェスト」に「レナードの技術分析」(トップクラスのボクサーの技術をレナードが分析する記事。ハグラーは欠点がない、ハーンズは素晴らしい素質を持っている、など。他にもヘクター・カマチョ、マイケル・スピンクスらを評価)。カラー写真、「万華鏡」、「レナードの技術分析」に特に注目の一冊です。

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ボクシングマガジン1984年11月号

(コメント)

カラーポスターはアルバート・ダビラ(WBCベルトにも注目)。カリー、サンドバル、チャベスの貴重なカラー写真(チャベスが初めて世界王者になった試合)。マーク・ブリーランドがプロ入りする記事もカラー(結局レナードを超えることはできなかったが、二度世界王者に。来日して尾崎をTKOしたことも)。「ハーンズ vs. ハッチングス」がカラーじゃないのが残念。ヘビー級のジェリー・クーニーが復帰(ケガに泣かされてきたクーニー。KO勝利に興奮気味だが・・・)。「ヨネクラ・イコニと三原正の世界挑戦」(イコニがWBA世界J・ライト級王者ロッキー・ロックリッジ、三原がWBC世界J・ミドル級王者トーマス・ハーンズに挑戦するという記事。マッチメーカーはどちらもジョー小泉。しかしながら二試合とも実現しなかった)。梶間正夫の「世界リング万華鏡45」は「ちょっと変わった話31」(「ジャック・デンプシーとジーン・タニーの試合」「世界王者になる前のロッキー・マルシアノ」「デンプシーを殴り倒したルイス・フィルポ」のエピソード)。「韓国ニセ者騒動」(IBFタイトル戦に出場した男がニセモノだった事件。ボクシングのイメージ低下につながる出来事。その詳細が書かれた記事)。「世界のトップボクサー紹介」は「ピンクロン・トーマス」「デビッド・ベイ」。トーマスはWBC世界ヘビー級王者。ドン・キングとの契約を拒んでいたため干された状態になっていたが、キングと契約して世界挑戦、王座獲得。ジョー小泉さんはトーマスを「ソニー・リストンとケン・ノートンをミックスしたような選手」「ラリー・ホームズの連勝記録を止めるのはこの男」と高評価(残念ながら全くハズレでした。タイソンにぶっ飛ばされたシーンが印象深い)。ベイは全勝のヘビー級。グレグ・ペイジを破って上昇。後にラリー・ホームズに挑戦(結果は?)。「ムガビは野獣か怪物か?」(ミドル級の「怪物」ムガビ。普段は物静かな青年らしく、「野獣」というニックネームは好きじゃない、とのこと。パワーは凄いが防御に隙がある、というのが「KOマガジン」の記者によるムガビ評)。世界戦のカラー写真、「万華鏡」、「韓国ニセ者騒動」、ムガビに特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1984年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1984年12月号

(コメント)

カラーポスターはリチャード・サンドバル。ハグラーのカラー写真はかなりの迫力。ソット、マッカラムが初戴冠。渡辺との再戦に挑むパヤオのインタビュー記事(「預けたベルトは返してもらう」「(渡辺のパンチには)威力がない」とのこと)。強打者ロサリオ、ガルサがKOで王座転落(打たれ弱さ、ディフェンスの甘さ、が原因)。「メキシコ再訪」(西出健一のメキシコボクシング・リポート。新旧交代の時期。ルペ・ピントール、ラファエル・リモン、フリオ・セサール・チャベス、ホルヘ・カノ、ダニエル・サラゴサらに期待、とある)。「チタラダジム訪問記」(小谷隆一によるリポート。ソムポップが主宰するジムで、ソット・チタラダ所属。ジムのオーナーと選手の関係、などについて)。梶間正夫の「世界リング万華鏡46」は「ちょっと変わった話32」(「試合前の緊張で眠れなかったジャック・デンプシーとジーン・タニー」「初代世界L・ヘビー級王者ジャック・ルート」「個性派ボクサー、トニー・ガレント」のエピソード)。「世界のトップボクサー紹介」は「ソット・チタラダ」。ベルナルを破って WBC世界フライ級王者になったソット。実は彼は二代目「ソット・チタラダ」(初代が辞めたので襲名したらしい。来日して防衛するなど後の活躍はおなじみ)。ハグラーのカラー写真、「メキシコ」、「万華鏡」、ソット・チタラダに特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1985年1月号~6月号

2021年12月17日金曜日

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1984年3月号~6月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

貴重な写真が満載の雑誌。「トーマス・ハーンズ vs. ルイジ・ミンチロ」など「雑誌の内容についての個人的な解説」「雑誌で紹介された選手のその後」。 

ボクシングマガジン1984年3月号

(コメント)

カラーポスターは張正九。小林光二が電撃的な世界奪取。「マンシーニ vs. チャコン」はカラー4ページ(バンフスは2ページ)。カリー兄弟は兄貴ブルースが王座転落。ドナルドに負けたスターリングは後にWBAとWBCで世界ウェルター級王者に。「アルゲリョと林一道」(反政府活動に参加することになったニカラグアのアルゲリョ。林はカメラマンとして同行を求められてしまう)。梶間正夫の「世界リング万華鏡37」は「ちょっと変わった話23」(「ムハマド・アリとレーガン少年」「アリとロバート・ケネディ」「引退後のジャック・ジョンソン」のエピソード)。「世界のトップボクサー紹介」は「フレッド・ハッチングス」「リビングストン・ブランブル」。ハッチングスはJ・ミドルの世界ランカー。パンチがない、防御が甘い選手、とのこと(後にハーンズのWBCタイトルに挑戦)。ブランブルはライト級。マンシーニのWBA王座を狙う地位にあるが、筆者のジョー小泉はマンシーニの勝利を予想(実際の結果は?)。「ダイジェスト」は「IBFは勢力を握り得るか?」(「USBA/I」が改称されて「IBF」に。WBA・WBCに対抗することを宣言。ボブ・アラムがIBFを支持。WBAを脱退し、「USBA/I」を設立したロバート・リーがIBF会長に。WBA・WBCを超える団体になれるのか?)。「海外ニュース」に「IBF世界J・バンタム級タイトルマッチ:全周都 vs. パウンサク・ムアンスリン」(全は春日井健をKOして初代王者になった男。「IBF日本」という組織があったため、IBF戦に出た日本人もいた)。カラーレポート、「万華鏡」、IBFに特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1984年3月号~6月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1984年4月号

(コメント)

カラーポスターがジョニー・バンフス、表紙がトーマス・ハーンズ。ハーンズの防衛戦(「 vs. ミンチロ」)はカラーで5ページ(ベルト姿もカッコいい)。スピンクスはイマイチな試合ぶり(写真はカッコいい)。浜田剛史がロスで無効試合。メイウェザーは91秒で王座転落。赤井英和の試合(勝利してジャンプする赤井の写真。宙に浮いてるように見える)。梶間正夫の「世界リング万華鏡38」は「ちょっと変わった話24」(「童顔なので強豪選手だとプロモーターから信じてもらえなかったベニー・レナード」「アマチュアボクサーと金時計」「引退後役者になったトニー・カンゾネリ」「ロッキー・マルシアノのマネージャー」のエピソード)。「世界のトップボクサー紹介」は「ガブリエル・ベルナル」「ビル・コステロ」。ベルナルは小林光二に挑戦する予定のフライ級。筆者のジョー小泉は小林に勝算がある、と予想(結果は?)。コステロはWBC世界J・ウェルター級王者。野球をやっていた過去がある。動きが固い、とのこと。「ダイジェスト」は「1984年:スーパーファイトの予想」(実現した試合もあればそうでないのも。「スーパーファイト」と呼ぶにはスケールが小さいような気がする試合も。当たった予想も載っている記事。個人的には「ファン・ラポルテ vs. ウィルフレド・ゴメス」が凄い試合だったと思います)。カラー写真、「万華鏡」、「スーパーファイト予想」に特に注目の一冊です。

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ボクシングマガジン1984年5月号

(コメント)

カラーポスターはヘビー級のゲリー・コーツィー(マニアックすぎる)。小林光二は残念な結果。ハグラーがロルダンを下した試合のカラー写真はド迫力(永久保存版)。ウィルフレド・ゴメスが二階級制覇(かなりの熱戦だった)。梶間正夫の「世界リング万華鏡39」は「ちょっと変わった話25」(「ジム・コーベットとボブ・フィッツシモンズの試合を実況した話」「猛暑の中で行われたジョーイ・マキシムとシュガーレイ・ロビンソンの試合」「タイトルに挑戦させてもらえなかった強豪ハリー・ウィルス」のエピソード)。「世界のトップボクサー紹介」は「ロリス・ステッカ」「ドン・リー」。ステッカはWBA世界J・フェザー級王者。無敗のイタリア人。彼の真の実力は次のビクター・カジェハス戦で試されそう、とある(結果は?)。ミドル級のリーは勝ちが全てKOのハードパンチャー。トニー・シブソンに勝って名を上げた(その後、マイケル・オラジデ、マイケル・ワトソンには敗北したが、北米S・ミドル級王座獲得)。カラー写真、「万華鏡」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1984年3月号~6月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1984年6月号

(コメント)

カラーポスターはロッキー・ロックリッジ。日本でもおなじみのチャンドラーがサンドバルに敗北して王座陥落。カリーのカラー写真も貴重。モハメド・アリがトレーニングを始めた、というカラー記事(カムバックではなくてダイエットのため、だとか)。ミルトン・マクローリーが二度目の防衛に成功(なぜか困り顔で試合するマクロリさんの写真にも注目)。「情報ボックス」に新垣諭(奈良県でIBF世界バンタム級王座を獲得)。梶間正夫の「世界リング万華鏡40」は「ちょっと変わった話26」(作家になったホセ・トーレス、について)。ジョー小泉のバンコク・釜山観戦旅行(仕事も兼ねて、タイのラジャダムナン・スタジアムでパヤオの世界戦、韓国で「張 vs. ソット・チタラダ」を観戦。マッチメーカーは忙しい)。「ダイジェスト」は「ラスベガスとアトランティック(シティ)の違い」(全米ボクシングの中心地。ホテルのカジノに大試合を誘致。気候、雰囲気、地元判定について)。「世界のトップボクサー紹介」は「ロッキー・ロックリッジ」「マーク・メダル」。ロックリッジはロジャー・メイウェザーをKOして王者になったWBA世界J・ライト級王者。フェザー級で二度の世界挑戦失敗。「三度目の正直」で王者に。メダルはIBF世界J・ミドル級王者。彼のトレーナーはあのエミール・グリフィス。いずれハーンズと対戦するだろう、と筆者(ジョー小泉)。カラー写真、「万華鏡」、ジョー小泉、「ラスベガスとアトランティック」に特に注目の一冊です。 

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1984年7月号~12月号

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1983年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

貴重な写真が満載の雑誌。「デビー・ムーア vs. ロベルト・デュラン」など「雑誌の内容についての個人的な解説」「雑誌で紹介された選手のその後」。

ボクシングマガジン1983年7月号

(コメント)

カラーポスターはロジャー・メイウェザー。ヘビー級タイトル戦(ラリー・ホームズ)のカラー写真が迫力(試合内容の方はちょいと残念)。オジー・オカシオの試合がカラーで掲載(どちらかというとマイナーな存在のオカシオ。日本でカラー報道されたことを知っているのだろうか?)。チャコン、カリー、ハグラーのカラー写真も貴重かつカッコいい。何とアマチュアの試合もカラー(日本で行われた試合。マーク・ブリーランドの写真も)。「ジャック・デンプシー死去」(過去、数ヶ月に渡って自伝が紹介されてきたデンプシーが87歳で死去)。前号に続いて「西出健一のメキシコボクシング・レポート」(戦う動機について。格差が大きいメキシコ社会。マネーを求めて貧しい者がリングに上がる、ファンは選手の勇敢さを讃える、など)。梶間正夫の「世界リング万華鏡29」は「ちょっと変わった話15」(ベアナックル最後の王者ジョン・エル・サリバンを倒したジム・コーベットとサリバンのエピソード)。「短信」に「新組織USBAI設立」の記事(「USBAI」とは「米国国際ボクシング協会」のことで、ボビー・リーを会長とし、ボブ・アラムが設立したもの。WBAとWBCがボクシング界を支配していることに対抗するのが狙い。後に「IBF」となった)。「ダイジェスト」にもアラムが登場(「ボクシング界の実情」を語る。WBAとの関係、ヘビー級への進出をドン・キングに阻止されている形になっていること、など)。「世界のトップボクサー紹介」は「ティム・ウィザスプーン」「権順天」。ホームズを苦戦させたウィザスプーン。ニックネームは「テリブル」(モハメド・アリが名付けた、とのこと)。スピードに欠けるのが難点(後にWBC、WBAの世界ヘビー級タイトルを獲得)。権順天はOPBFのJ・バンタム級王者。ガチャガチャ打っていくタイプだがパンチ力を増してきた、という(渡辺二郎の持つWBA王座挑戦は失敗したが、IBF世界フライ級王座を獲得)。世界戦のカラー写真、メキシコボクシング、「万華鏡」、ボブ・アラムに特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1983年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1983年8月号

(コメント)

デュランが三階級制覇したムーア戦のカラー写真が貴重。赤井、渡嘉敷、伊波は残念な結果(ブルース・カリーによると、赤井のパンチにはそれほどパワーがなかった、とのこと)。「新KOキング」ガルサが全勝で世界王者に(しかし、意外な短命に終わった)。前号に続いて「西出健一のメキシコボクシング・レポート」(熱狂と選手の本音について。メキシコ人ファンの騒々しさ。試合で賭けをしているのも理由の一つ。特定の選手にひいきしたりするため、選手はレフェリーやリングドクターを信用していない、など)。梶間正夫の「世界リング万華鏡30」は「ちょっと変わった話16」(「ジャック・デンプシーの人望」「ソニー・リストンと犯罪者の関わり」「女性ボクサーの試合」「ボクシング好きの芸能人」「アマチュア選手の報酬」について)。デュラン、日本人選手が登場する世界戦のカラー写真、メキシコボクシング、「万華鏡」に特に注目の一冊です。

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ボクシングマガジン1983年9月号

(コメント)

カラーポスターはボビー・チャコン。ラシアルは韓国で圧勝。カルロス・デ・レオン、ジェフ・チャンドラー、ウィルフレド・ベニテス、ティム・ウィザスプーンのカラー写真(チャンドラー、ベニテス、ウィザスプーンはノンタイトル戦にもかかわらずカラー。注目度が高かった試合)。ハーンズはミドル級でテストマッチ(KOならず。写真は迫力)。前号に続いて「西出健一のメキシコボクシング・レポート10(最終回)」(メキシコボクシング界の三人の「ドン(大物)」。そのうちの一人、クーヨ・エルナンデス。彼の過去とボクシング哲学についての記事)。「今月のボクサー」は六車卓也(後のWBA世界バンタム級王者。ボクシングマガジンの表紙に出たい、とのこと。後に実現)。梶間正夫の「世界リング万華鏡31」は「ちょっと変わった話17」(「マジソン・スクエア・ガーデンの歴史」「アーチー・ムーアのテクニック」「ジェイク・ラモッタの素顔」について)。「郡司信夫のファン探訪」は俳優の根上淳(映画で白井義男を演じた根上さん。映画とボクシングについて語る)。「短信」にラリー・ホームズの記事(WBC世界ヘビー級王者ホームズの次の防衛戦の相手はマービス・フレージャー。WBCは経験の浅いフレージャーを挑戦者として認めない意向。結局この試合はホームズが持つIBFタイトルの防衛戦として行われた。結果はみなさんご存じ)。「世界のトップボクサー紹介」は「ホセ・ルイス・ラミレス」「文泰鎮」。ラミレスはエドウィン・ロサリオを追い込んだライト級。「左のオリバレス」と呼ばれる好戦的なサウスポー。アルゲリョを苦戦させたこともある(後にWBC世界ライト級タイトルを獲得。ウィテカーやチャベスと戦った)。文泰鎮はOPBFのJ・ライト級王者でWBA1位。タフなサウスポー(後にロッキー・ロックリッジのWBA世界J・ライト級タイトルに挑戦したがTKO負け)。「ダイジェスト」は三階級制覇したロベルト・デュランの記事。レナードとの再戦で棄権したことにより地元パナマで笑い者になってしまったデュラン。三つ目のベルト獲得で名誉回復。次はハグラー戦が期待されている、という記事(後にハグラーに判定負け、ハーンズにKO負け。折角獲った三つ目のベルトは剥奪。その後もデュランの戦いは続く)。カラー写真、メキシコボクシング、「万華鏡」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1983年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1983年10月号

(コメント)

期待のカマチョ、マクローリーが王座に。メイウェザーのベルト姿がカッコいい。村田、ベヒネスは残念な結果。カリーのKO防衛はモノクロ(カラーで見たかった)。カオサイが朴にかろうじて勝利。梶間正夫の「世界リング万華鏡32」は「ちょっと変わった話18」(「ジャック・デンプシーとジョー・ルイスが戦ったら?」「古代のボクシング」「ムハメド・アリとウィリー・パストラノ」について)。「世界のトップボクサー紹介」は「マルコス・ビジャサナ」「ポンパン・ソー・ファヤタイ」。ビジャサナはメキシコのフェザー級。強打でエウセビオ・ペドロサのWBA王座を狙う(数年後WBC王者に)。ポンパンはタイの「KOキング」。しかしファン・メサに惨敗。「作られた世界ランカー」だった。「ダイジェスト」にラリー・ホームズの記事(苦戦したウィザスプーン戦、グレグ・ペイジとの指名試合を避けてマービス・フレージャーと試合する予定であること、について)。カラー写真、「万華鏡」、ラリー・ホームズに特に注目の一冊です。

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ボクシングマガジン1983年11月号

(コメント)

カラーポスターはエドウィン・ロサリオ(アフロな髪型)。アルゲリョがプライアーに再びKO負け(リングサイドのオバチャンの表情にも注目)。「WBC創立20周年」のパーティに集まった豪華なメンバー(ファイティング原田、モハメド・アリ、ジョー・フレージャー、カルロス・モンソン、ダスティン・ホフマンら)。ヤキ・ロペスは実力がありながら世界王者になれなかった。ホームズ、ドークスの世界ヘビー級戦はモノクロ(マイナー扱い?)。「WBAラスベガス総会」(JBCの小島茂も総会に出席。WBAは新組織「IBF」を認めない、とのこと)。梶間正夫の「世界リング万華鏡33」は「ちょっと変わった話19」(プロモーターのマイク・ジェイカブスと契約したジョー・ルイスの活躍、について)。「世界のトップボクサー紹介」は「リチャード・サンドバル」「ジョン・コリンズ」。サンドバルはバンタム級。兄アルベルトは世界挑戦の経験がある「ボクシング兄弟」。アルベルトを負かしたアルバート・ダビラ(WBC王者)に挑戦したい、とのこと(後にジェフ・チャンドラーを破ってWBA王座獲得)。コリンズはミドル級(ウェルターのコリン・ジョーンズではなくてジョン・コリンズ)。連勝中。どこまで伸びるか?(後にマーク・ホームズに勝利してUSBA王座を獲得したがロビー・シムズに奪われて引退。マーク・ホームズはラリー・ホームズの弟。シムズはマービン・ハグラーの弟)。WBCのパーティ、WBA総会、「万華鏡」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1983年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1983年12月号

(コメント)

カラーポスターはカルロス・デ・レオン(WBCベルトにも注目)。渡嘉敷は王座奪回ならず。「ブルース・カリー vs. リロイ・ヘイリー」のマニアックな試合がカラーレポート(しかも4ページ)。千里馬がハーンズと記念撮影(ミルトン・マクローリーとスパーリングするシーンも)。ペドロサがカバに勝利(17連続防衛)。梶間正夫の「世界リング万華鏡34」は「ちょっと変わった話20」(ピークを過ぎたジョー・ルイス)。「世界のトップボクサー紹介」は「ジミー・ポール」「ロビン・ブレーク」。ライト級で世界を狙う二人(しかしながら共に判定負け(同号の「海外ニュース」に詳細)。「クロンクジム」のポールは後にIBF世界ライト級王座を獲得。初防衛戦でブレークを下した)。マニアックなカラーポスター&カラーレポート、「万華鏡」、ジミー・ポールに特に注目の一冊です。 

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1984年3月号~6月号

2021年12月15日水曜日

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1983年1月号~6月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

貴重な写真が満載の雑誌。「アーロン・プライヤー vs. アルゲリョ(初戦)」など「雑誌の内容についての個人的な解説」「雑誌で紹介された選手のその後」。

ボクシングマガジン1983年1月号の紹介

(コメント)

カラーポスターはシュガー・レイ・レナード。友利、アルゲリョは残念な結果。ラリー・ホームズのカラー写真はかなりの迫力(さすがヘビー級)。レナードの引退式は寂しい感じ(アリ、ノートン、ハグラーらが出席)。ハーンズ、ゴメス戦がモノクロなのが残念。「救世主は誰だ!」(引退するレナード。スターを失ったボクシング界の「次の希望」を探す記事。ヘクター・カマチョ、レイ・マンシーニ、ドナルド・カリー、ミルトン・マクローリーらの名前が挙がっているが・・・)。前号に続いて「西出健一のメキシコボクシング・レポート」(ファイトマネーについて。選手とマネージャーが7:3で分ける。トレーナーやセコンドにはマネージャーが支払う、など)。梶間正夫の「世界リング万華鏡23」は「ちょっと変わった話9」(「ロッキー・マルシアノの父」「変わり者だったフロイド・パターソン」「テクニシャンでもあったハードパンチャーのアーチー・ムーア」「プロモーターのテックス・リカードとマイク・ジェカブス」のエピソード)。「世界のトップボクサー紹介」は「ロジャー・メイウェザー」「ウィリー・ロドリゲス」。メイウェザーはJ・ライト級の有望選手。後の活躍はおなじみ。ロドリゲスはJ・ウェルター級の選手で「火の玉」と呼ばれ、USBAのJ・ウェルター級王者だった男。シュガー・レイ・レナード、リロイ・ヘーリー、ブルース・カリー、マニング・ギャロウェイ、ジョニー・バンフスらと対戦している(その後も負けてはいるがビル・コステロやバディ・マクガートといった名のある相手と試合をしている)。「ジャック・デンプシー自伝4」(ジョルジュ・カルパンチェとの試合、ハリー・ウィルス戦が流れた理由、「町おこし」のために行われたトミー・ギボンズ戦、ルイス・フィルポ戦、結婚、三年のブランクとジーン・タニー戦、について。強豪ハリー・ウィルスの話にも注目)。世界戦のカラー写真、「万華鏡」、「ジャック・デンプシー自伝4」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1983年1月号~6月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1983年2月号

(コメント)

カラーポスターはトーマス・ハーンズ。「ウィーバー vs. ドークス」は驚きの結果。チャコン、ハーンズ、ゴメスの貴重なカラー写真。ハグラーと大場政夫のカラーページもあります。「WBCが世界戦を12回に短縮」(レイ・マンシーニ戦で死亡した金。アレクシス・アルゲリョ、ルペ・ピントールも試合終盤にKOされて意識不明に。それを教訓に「12R制」が導入されることになった。OPBF戦が12R制であることから「世界タイトルの値打ちが下がる」という意見も。当のマンシーニは「15Rを戦うことができる選手が本当のチャンピオン」と語っている。日本では選手の安全管理のためCTスキャナーの導入が議論されている、とのこと。後にヨネクラ・イコニがCTにより引退)。「ボビー・チャコンの半生」(ストリートファイターから世界王者に。栄光と堕落。カムバック。妻の死、など)。前号に続いて「西出健一のメキシコボクシング・レポート」(マネージャーについて。メキシコではマネージャーになるには難しい試験に合格しなければならない、などの厳しい条件が。そのため、「アポデラード」という人またはグループが選手と契約し、資格を持つマネージャーに選手を預けるシステムが存在する)。梶間正夫の「世界リング万華鏡24」は「ちょっと変わった話10」(「最強のヘビー級王者は誰?」「シュガーレイ・ロビンソンとフリッジー・ジビックの試合」「ジョニー・ファメションとファイティング原田の試合」のエピソード)。「世界のトップボクサー紹介」は「マイク・マッカラム」「フランク・フレッチャー」。マッカラムはWBA世界J・ミドル級5位。元王者のアユブ・カルレに圧勝。後の活躍はおなじみ。フレッチャーは「アニマル」と呼ばれる男でUSBAミドル級王者。小柄なサウスポー。よく打たれるのが欠点。ハグラーのミドル級王座に挑戦する予定(残念なことに次の試合でウィルフォード・サイピオンに敗北。サイピオンがハグラーに挑戦。その後、フレッチャーはファン・ドミンゴ・ロルダン、ジョン・ムガビ、カーチス・パーカーらに敗れ、世界挑戦ならず)。「ジャック・デンプシー自伝(最終回)」(ジーン・タニー戦後の寂しい出来事、ジャック・シャーキーとの物議を醸した再起戦、タニーとの再戦、離婚、プロモーター(テックス・リカード)の死、破産の危機、など)。カラー写真、ボビー・チャコン、「万華鏡」、「ジャック・デンプシー自伝」に特に注目の一冊です。

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ボクシングマガジン1983年3月号

(コメント)

カラーポスターはレイ・マンシーニ。「デュラン vs. クエバス」の古豪対決がカラー写真で載ってます。メイウェザーが日本でもおなじみのセラノをKO(カラーで見たかった)。前号に続いて「西出健一のメキシコボクシング・レポート」(ジムについて。メキシコではボクサーの数が多いわりにはジムの数が少ない。そのため込み合った中で練習しなければならない、など)。「マイケル・ドークスの半生」(WBA世界ヘビー級王者。父がアマボクサーだったこと、アマ時代の活躍ぶり、テオフィロ・ステベンソンとの試合、プロでの快進撃、について)。梶間正夫の「世界リング万華鏡25」は「ちょっと変わった話11」(「巨人プリモ・カルネラ」「タダで試合を観る男」「ボクサーになる前のジャック・デンプシー」のエピソード)。「世界のトップボクサー紹介」は「エレオンシオ・メルセデス」「ホセ・ゲイビー・カニザレス」。メルセデスはWBC世界フライ級王者。負け数が多く、パンチは無い、とのこと。カニザレスは「ガビー・カニザレス」のこと。強打者ぶりが非常に注目されている(後にWBAとWBOの世界バンタム級タイトルを獲得。ただし、一度も防衛に成功していない)。海外試合の写真、マイケル・ドークス、「万華鏡」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1983年1月号~6月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1983年4月号

(コメント)

ハグラーの防衛戦、アルゲリョの再起戦がカラー(迫力&カッコいい。ベルトを巻いたハグラーにも注目)。レナードの後を継ぐスター候補のカリーが新王者に(カラーで見たかった)。前号に続いて「西出健一のメキシコボクシング・レポート」(マスコミについて。メキシコでは記者がジムを訪ねてネタ探し。選手も自分のことが記事になると嬉しいため、マスコミと選手は良好な関係となっている、など)。梶間正夫の「世界リング万華鏡26」は「ちょっと変わった話12」(「KOされたボクサーのダメージ」「アイゼンハワー大統領の少年時代」「サンフランシスコ大地震」「家族に内緒でリングに上がったベニー・レナード」のエピソード)。「世界のトップボクサー紹介」は「コリン・ジョーンズ」「ウィルフォード・シィピオン」。欧州ウェルター級王者のジョーンズ。ミルトン・マクローリーとWBC世界ウェルター級王座決定戦を行う予定(結果は?)。シィピオンはパワーのあるミドル級。ただし、ボクシング・センスが無い、とのこと。ハグラーへ挑戦する計画も(結果は?)。ハグラー、アルゲリョのカラー写真、ドナルド・カリー、メキシコボクシング、「万華鏡」に特に注目の一冊です。

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ボクシングマガジン1983年5月号

(コメント)

カラーポスターはアレクシス・アルゲリョ。渡嘉敷が苦戦のV5。スピンクスのL・ヘビー級統一戦は4ページのカラー。張正九の王座奪取もカラー(ただし、試合のシーンがなぜかモノクロ写真)。チャーリー・マグリが新王者になった写真は古い時代のものに見えるレトロ感。「マクローリー vs. ジョーンズ」は意外なドロー(マクローリーは負けていた?)。ラリー・ホームズの防衛戦はモノクロ(世界ヘビー級王者の試合がモノクロ。L・ヘビー級のスピンクスはカラーだというのに。後に両者は対戦)。前号に続いて「西出健一のメキシコボクシング・レポート」(期待の若手について。フライ級のガブリエル・ベルナル、フェザー級のマルコス・ビジャサナ、J・バンタム級のラウル・バルデス、ライト級のホセ・ルイス・ラミレスなど)。梶間正夫の「世界リング万華鏡27」は「ちょっと変わった話13」(「ベアナックルの伝説ジョン・エル・サリバン」「名物記者のデイモン・ラニアン」「ロッキー・マルシアノとリングシューズ」のエピソード)。「世界のトップボクサー紹介」は「キコ・ベヒネス」「ジェームス・シュラー」。ベヒネスは世界を狙うバンタム級。3代続くボクシング一家の男。パワーはあるがワンパターンで、巧い選手には弱い、とのこと(未来を暗示するような記事)。ミドル級のシュラー。ハグラーを破る実力がある、という(後にハーンズに1RでKO負け。そして事故で亡くなった)。世界戦のカラー写真、メキシコボクシング、「万華鏡」、今となっては悲しいベヒネス、シュラーに特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1983年1月号~6月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1983年6月号

(コメント)

カラーポスターはレロイ・ヘーリー(WBC世界J・ウェルター級王者。マニアックな人選。このポスターで喜ぶ人がどれだけいるのだろうか?)。穂積は残念な結果。メイウェザーの防衛戦はカラーで迫力(メイウェザーがパンチを食ってる写真はちょっとカッコ悪い。本人が見たら勝ったけど負けたような気分になるかも)。期待のエドウィン・ロサリオが新王者に(苦戦)。ジョー小泉がメキシコとロスのリポート(王座戦をキャンセルしたアルゲリョに腹を立てるWBC会長スライマン。メイウェザー戦を観戦。ジョー・メデル、ピピノ・クエバス、マイケル・ドークスらと面会、など)。前号に続いて「西出健一のメキシコボクシング・レポート」(トレーニングについて。酸素が薄いメキシコ。そのうえ車の排気ガス。ロードワークするにも場所と時間を考えなければならない、など)。梶間正夫の「世界リング万華鏡28」は「ちょっと変わった話14」(「黒人のチャンピオンが多い理由」「リング上と控え室での選手の表情」「ボクサーの節制」について)。「ダイジェスト」はヘクター・カマチョ(スーパースター候補のカマチョの将来性を語る記事。強いがトップ選手とはまだ戦っていない、スピードがある、という評価。本人によると、マンシーニには勝てる、とのこと(コレは後に実現))。「世界のトップボクサー紹介」は「張正九」「トニー・バルタザール」。張正九はWBC世界J・フライ級王者。後の活躍は説明不要。バルタザールは左フックが強いライト級(後にカマチョの持つWBO世界J・ウェルター級王座に挑戦して判定負け)。世界戦のカラー写真、メキシコボクシング、「万華鏡」、ヘクター・カマチョに特に注目の一冊です。 

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1983年7月号~12月号

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1982年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

貴重な写真が満載の雑誌。「ラリー・ホームズ vs. ジェリー・クーニー」など「雑誌の内容についての個人的な解説」「雑誌で紹介された選手のその後」。

ボクシングマガジン1982年7月号

(コメント)

カラーポスターはドワイト・ブランクストン(後のドワイト・ムハマド・カウイ)。マンシーニ、アルゲリョ戦、シュガー・レイ・ロビンソンのカラー写真(貴重)。サンチェスがパンチを食ってるモノクロ写真(カッコいいサンチェスも打たれたら変顔に)。レナードが網膜剥離で引退の危機(ハーンズ戦の前から目を痛めていた、という。スパーリングでヒジが目に当たったのが原因)。「トミー・ハーンズの前半生」(ハグラーのミドル級王座に挑戦する予定のヒットマン・ハーンズ。レナードと再戦するためにはミドル級王座が必要、と信じている。少年時代、アマチュア時代、ウェルター級での快進撃、について)。梶間正夫の「世界リング万華鏡17」は「ちょっと変わった話3」(「プロ入りを断った有望株」「黒人の英雄ジャック・ジョンソンが恐れた人物」「不意打ちで王座を失った男の凄まじい復讐」「ベニー・レナードとの契約を安く買ったマネージャー」のエピソード)。「ダイジェスト」では期待の新人を紹介(ジョニー・バンフスやトニー・タッカーら。世界王者になった選手もいれば問題を起こした選手も)。「世界のトップボクサー紹介」は「レイ・マンシーニ」「白仁鉄」。WBA世界ライト級王者マンシーニは「父の夢」を実現した男。白はKO率100%のOPBF・Jミドル級王者(後にWBA世界S・ミドル級王者に)。「世界L・ヘビー級の歴史」(初代王者ジャック・ルートからマイケル・スピンクスまでを紹介する記事。「ミドルではデカいけどヘビーでは小さい選手」のために作られた階級。ヘビー級に挑戦した選手についても書かれています)。カラー写真、「ハーンズの前半生」、「万華鏡」、「世界L・ヘビー級の歴史」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1982年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1982年8月号

(コメント)

カラーポスターはラファエル・リモン。「ホームズ vs. クーニー」、ウイルフレド・ゴメス、「ナバレッテ vs. リモン」の貴重なカラー写真。亀田は残念な結果(あのプライヤーと試合しただけでも貴重)。「照 vs. ベヒネス」のレポート(若くして亡くなったベヒネスの勇姿)。「ホームズ vs. クーニー」のレポート(試合内容、興行のスケール、について)。「ドワイト・ブラクストンの栄光」(WBC世界L・ヘビー級王者。強盗で五年の服役。タイトルを獲った試合や服役中のことを振り返る記事)。梶間正夫の「世界リング万華鏡18」は「ちょっと変わった話4」(「かなりの倹約家だったロッキー・マルシアノ」「ジョー・ルイスのトレーニングキャンプ」「ジョー・ルイスとシュガーレイ・ロビンソンの出会い」「ベニー・レナードの初めての15回戦」のエピソード)「世界のトップボクサー紹介」は「サントス・ラシアル」「金得九」。WBA世界フライ級王座を奪回したラシアル。決め手に欠ける選手であるため王座は安泰ではない、とある(後に日本でも防衛成功。WBC世界J・バンタム級タイトルを獲得し、二階級制覇)。金はWBA2位のOPBFライト級王者(後にボクシング界に大きな影響を与えるKO負けを喫した)。「世界J・フライ級、J・バンタム級、J・フェザー級の歴史」(ジュニアクラスのせいで2流、3流の王者が増えた、という批判もある階級。王座の流れを紹介する記事)。カラーポスター、試合の貴重な写真、ドワイト・ブラクストン、「万華鏡」、「世界J・フライ級、J・バンタム級、J・フェザー級の歴史」に特に注目の一冊です。

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ボクシングマガジン1982年9月号

(コメント)

カラーポスターはアーロン・プライアー。トーマス・ハーンズのカラー写真がカッコいい。サンチェスの写真もカッコいいが、これが最後の試合となった。アルゲリョに倒されたルーニーは後にマイク・タイソンのトレーナーになったことでおなじみ。WBA王者とWBC王者を比較する記事(統一戦をやったら、という予想。実現したのもあれば、そうでないものも)。「チャンドラーの半生」(WBA世界バンタム級王者、ジェフ・チャンドラー。ボクサーになる前(スラム街で育ったがマジメな青年だった、とか)、女マネージャー(ベッキー)との出会い、目標はWBC王者ピントールとの統一戦(実現しなかった))。梶間正夫の「世界リング万華鏡19」は「ちょっと変わった話5」(「鼻が弱点だったロッキー・マルシアノ」「シュガーレイ・ロビンソンの派手な暮らしぶり」「脚を痛めてしまったテッディ・ヤロズ」のエピソード)。ポーン・キングピッチ死去の記事(戦績やマネージャーの影響、など。「ポーン・キングピッチ」は本名ではなく、「キングピッチ」は「キングペッチ」と読むのが正しいそうな)。「世界のトップボクサー紹介」は「レオ・クルス」「黄俊錫」。クルスはWBA世界J・フェザー級王者。元世界ライト級王者だったカルロス・テオ・クルスの弟。「小型ケン・ノートン」って感じの体格、とのこと。黄俊錫は番狂わせでOPBFウェルター級王者になった男(後にドナルド・カリーらと世界戦をやるが世界は獲れなかった)。「世界J・ライト級、J・ウェルター級の歴史」(ワケありな経緯で作られたJ・ライト級。26年間世界王座が空位だったことも。J・ウェルター級の初代世界王者は投票で決定された。トニー・カンゾネリ、バーニー・ロスは他の階級の王座を保持しながら防衛戦。11年間王座が空位の状態が続いて消滅したことも)。ハーンズ、サンチェスのカラー写真、「チャンドラーの半生」、「万華鏡」、「世界J・ライト級、J・ウェルター級の歴史」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1982年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1982年10月号

(コメント)

カラーポスターはサルバドル・サンチェス。サントス・ラシアル、マイク・ウィーバーのカラー写真が珍しい(昔の海外のボクシング雑誌はモノクロのページが多かった。カラーはスター選手のポスターや表紙ぐらいのものだった)。ゴメスが16連続KO防衛。ロベルト・デュランはカークランド・レインに不覚。「サンチェス追悼」(事故で亡くなったサンチェス。過去の試合をモノクロ写真で振り返る。ソニー・リストンら若くして亡くなったボクサーについての記事も載っています)。「今月のBOXER」に尾崎富士男(日本ライト級王者。後にマーロン・スターリング、マーク・ブリーランドの世界ウェルター級王座に挑戦)。「レイ・マンシーニ物語」(父レニー、ボクサーになる前のエピソード、マネージャー、素顔、について)。梶間正夫の「世界リング万華鏡20」は「ちょっと変わった話6」(「試合前に緊張しすぎて負けたボクサー」「大変な増量(減量ではなくて)をして三階級制覇を目指したヘンリー・アームストロング」のエピソード)。「世界のトップボクサー紹介」は「レロイ・ヘイリー」「ST・ゴードン」。ヘイリーはWBC世界J・ウェルター級王者。ファイタータイプだがパンチ力はない、とのこと。ゴードンはWBC世界クルーザー級王者。ガッチリした体型のファイター。パッとしない存在だったがクルーザー級が創設されて一気に王座へ。「世界J・ミドル級の歴史」(ニノ・ベンベヌチ、フレディ・リトル、輪島功一ら。王座の交代劇を書いた記事)。「ジャック・デンプシー自伝1」(サッパリ売れないボクサーだった頃のエピソード。ジャック・カーンズがマネージャーになった経緯など)。サンチェスのカラー写真、レイ・マンシーニ、「万華鏡」、「世界J・ミドル級の歴史」、デンプシーに特に注目の一冊です。

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ボクシングマガジン1982年11月号

(コメント)

「サパタ vs. 張」「リモン vs. 崔」のカラー写真が迫力。「ピントール vs. ルハン」はノンタイトル戦ながらカラー写真入りレポート。「ミランダ vs. ラポルテ」「スピンクス vs. デービス」はモノクロでも迫力(カラーで見たかった)。「アルゲリョ、四階級制覇なるか!?」(プライアーに挑戦するアレクシス・アルゲリョ。両者の軌跡、ソウル・マンビーら関係者による予想)。「レイ・アーセル物語」(世界王者を17人育てた男。エザート・チャールズ、トニー・ゼール、ジョー・ルイス、ロベルト・デュランらとの思い出、失敗談、など)。梶間正夫の「世界リング万華鏡21」は「ちょっと変わった話7」(「大試合を前に緊張するジェス・ウィラードとジーン・タニー」「女性にモテたマックス・ベア」のエピソード)。「世界のトップボクサー紹介」は「ジェームス・グリーン」「カオサイ・ギャラクシー」。グリーンはWBA世界ミドル級8位のタフな岩石男。ただし、パンチのキレに欠ける、とのこと。WBC世界J・バンタム級10位のカオサイ。本誌には「ガラクシイ」とある。その後の怪物ぶりは皆さんご存じ。「ダイジェスト」は「フィリピン人ボクサー」について(韓国で負け続けるフィリピン人選手たちを嘆く記事。ボビー・ベルナに期待する、とある(現在、韓国ボクシング界は低迷し、フィリピン人ボクサーたちは「マニー・パッキャオに続け」とばかりに世界の舞台で活躍中)。「ジャック・デンプシー自伝2」(ガンボート・スミス、カール・モリス、ビル・ブレナンらとの試合、18秒で勝った試合、ジェス・ウィラード戦の前のエピソード、など)。カラー写真、レイ・アーセル、「万華鏡」、カオサイ・ギャラクシー、「ジャック・デンプシー自伝2」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1982年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1982年12月号

(コメント)

カラーポスターはエウセビオ・ペドロサ。イタリアで行われたハグラーの防衛戦はカラーで4ページ(迫力)。「今は昔」(西出健一のレポート。低迷するメキシコボクシング界。サンチェスの事故死、メキシコのインフレ、有望な若手の不在、などが背景)。「ラリー・ホームズの半生」(少年時代、性格、他の選手への評価、など。「王者として評価されなくても構わない」「マイク・ウィーバーはダメになっていくだろう」などと発言)。梶間正夫の「世界リング万華鏡22」は「ちょっと変わった話8」(「迷信に取り憑かれたボクサーたち」「ダブルノックダウンで対処に困ったレフェリー」「ボクシング関係者の行きつけの店」「ジャージー・ジョー・ウォルコットとマルシアノの試合」のエピソード)。「世界のトップボクサー紹介」は「ヘクター・カマチョ」「ホセ・カバ」。カマチョは17戦全勝(10KO)の若手ホープ。後の活躍はおなじみ。カバはフェザー級。来日してKO勝利した過去。スピードが落ちている、とのこと。「ジャック・デンプシー自伝3」(ジェス・ウィラード戦のエピソード。会場が満員にならなかったこと、ウィラードがかなりのダメージを負ったこと、試合後のトラブル、防衛戦、について)。「モハメド・アリの本」(「カシアス・クレイ」「世界最強の男」など。アリのエピソードが書かれた本を紹介する記事。ファンなら一冊は持っておきたいところ。私は「モハメド・アリの道」「モハメド・アリ その生と時代」を持っています)。ハグラーのカラー写真、ラリー・ホームズ、「万華鏡」、「ジャック・デンプシー自伝3」に特に注目の一冊です。 

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1983年1月号~6月号

2021年12月11日土曜日

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1982年1月号~6月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

貴重な写真が満載の雑誌。「ベニテス vs. デュラン」など「雑誌の内容についての個人的な解説」「雑誌で紹介された選手のその後」を書いています。

ボクシングマガジン1982年1月号

(コメント)

カラー特集は三原正がWBA世界J・ミドル級タイトルを獲った試合(前号では「特報」だったためモノクロで掲載)。ラリー・ホームズ、アレクシス・アルゲリョ、ジャッカルの激闘の写真はかなりの迫力。モノクログラビアの世界戦の写真もいいのが多い(あのジョー・フレージャーのカムバック戦の写真は寂しい感じ)。三原正と輪島功一の対談(新王者を讃える輪島。「15R戦う心構え」などを語る)。特集で「マービン・ハグラーの軌跡」(経歴、強すぎて世界に挑戦できない状態が続いたこと、など)。原功がアメリカのボクサー、池田博人がタイのボクシングをリポート(現地からの貴重な情報)。「アンラッキーブルース」は「高山一夫」の話(伝説のデビー・ムーア戦の詳しいエピソード)。梶間正夫の「世界リング万華鏡13」は「ルイス・フィルポ」(ジャック・デンプシーをリング外に叩き出して名を上げた男。経歴、デンプシーとの試合のエピソード、ほか)。ジョー小泉がWBAのサンチェス会長とコルドバにインタビュー(パナマ出身の二人がパナマのボクシング事情を語る。WBAとWBCの統一は難しい、とも)。「世界のトップボクサー紹介」は「ドワイト・ブラクストン」「黄忠載」。マシュー・サァドのWBC世界L・ヘビー級王座を狙うブラクストンは刑務所出身。黄忠載は全勝のOPBFウェルター級王者でセンサク・ムアンスリンにも勝ったことがある。シュガー・レイ・レナードへの挑戦を狙えるポジション(黄俊錫に敗れ、結局世界挑戦ならず。黄俊錫はドナルド・カリーとWBA世界ウェルター級王座決定戦で戦い、敗北)。「世界フライ級の歴史」(初代王者ジミー・ワイルドを始めとする王者たちを紹介する記事。大場などの日本のフライ級選手の情報も)。カラーページが増えたボクシングマガジン。特に世界的スターのカラー写真が貴重。輪島、WBA幹部のトークにも注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1982年1月号~6月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1982年2月号

(コメント)

カラーポスターは渡嘉敷と具志堅(対談もあり)。村田、友成は残念な結果。RING誌のベルト授賞式に列席したアルゲリョ、プライアー、ハグラー、チャンドラー、レナード、(ウィルフレド)ゴメスの写真がカッコいい。モハメド・アリのラストファイトの写真(アリの顔が迫力。試合内容はどうだったか?)。特集で「アーロン・プライアーの軌跡」(アマチュアでの立派な経歴、次の標的はレナード、など)。「アンラッキーブルース」は「高山勝義」の話(32連勝を記録したフライ級ボクサー。現世界王者に勝ちながら無冠に終わったキャリア、などについて)。梶間正夫の「世界リング万華鏡13」は「ジャック・ブリットン」(世界ウェルター級タイトルを長く防衛した人気者。ベニー・レナードとの試合、マネージャーの秘策、ライバルのテッド・キッド・ルイスとの試合、について)。「ダイジェスト」の「アメリカボクシング事情」(アメリカボクシング界を支配するドン・キングとボブ・アラム。彼らと「ボクシング界の公正さ」に関する記事)。「世界のトップボクサー紹介」は「トニー・アヤラJr」「エドウィン・ロサリオ」。アヤラは三原正のWBAタイトルを狙うポジション。ディフェンスが甘い、とのこと。強打者ロサリオ。この当時はJ・ライトまたはフェザーの世界ランカー。後の活躍ぶりはおなじみ。「世界ミドル級の歴史」(初代王者ノンパレル・ジャック・デンプシーを始めとする名王者たちを紹介する記事。現王者ハグラーを狙う選手も紹介されています。ドワイト・ダビソンなど)。アリのラストファイトの写真(カラーで見たかった)、高山勝義、「アメリカボクシング事情」「世界ミドル級の歴史」に特に注目の一冊です。

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ボクシングマガジン1982年3月号

(コメント)

カラーポスターはジェフ・チャンドラー。三原は残念な結果に。「ベニテス vs. デュラン」はモノクロでのレポート(カラーじゃないのが少し寂しい)。アルツロ・フリアスはアル・パチーノ風の顔立ち。「今月のスポット」に「子供に殴られるガッツ石松」の写真が(サービス精神あふれるガッツ)。「82年、期待の新鋭」の記事(ジョーイ・オリボ、バーナード・テーラー、ドナルド・カリー、ミルトン・マックローリー、トニー・タッカーら当時の注目株が紹介されています)。マイケル・スピンクスの記事(アマチュア時代、兄レオンとの関係、エディ・ムスタファへの怒り、など)。「アンラッキーブルース」は「桜井孝雄」の話(東京オリンピック金メダリスト。アマチュア時代の話、22戦全勝で世界王者ライオネル・ローズに挑戦した話、「怪物」ルーベン・オリバレスと戦った話、など)。梶間正夫の「世界リング万華鏡14」は「マヌエル・オルチス」(「史上最強のバンタム」と呼ばれた男。当時のバンタム級は層が厚かったこと、ライバルのカルロス・シャベスとの試合、浪費癖と病気、について)。「ダイジェスト」の「アメリカボクシング事情(前号の続き)」(アメリカボクシング界を支配するドン・キングとボブ・アラム。彼らに批判的な人たちの意見が載っている記事)。「世界のトップボクサー紹介」は「マリオ・ミランダ」「ブルース・フィンチ」。ミランダはWBC世界フェザー級1位のコロンビア人。快進撃で世界獲りが期待されている長身選手(後にマルコス・ビジャサナをTKOで下すが、WBC世界フェザー級王座決定戦でファン・ラポルテに判定負け)。フィンチは北米ウェルター級王者。トーマス・ハーンズにKOされた過去があり。シュガー・レイ・レナードの世界王座に挑戦する予定(結果は?)。「世界ライト級の歴史」(初代王者キッド・レービンを始めとする名王者たちを紹介する記事。ロベルト・デュランとエステバン・デ・ヘススのライバル物語の記事も)。世界戦の写真、スピンクス、桜井孝雄、オルチスのエピソード、「世界ライト級の歴史」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1982年1月号~6月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1982年4月号

(コメント)

カラーポスターはウィルフレド・ベニテス。前号ではモノクロだった「ベニテス vs. デュラン」のレポートがカラー。新設されたWBA世界J・ヘビー級タイトルの決定戦(オカシオがパンチをかわしている写真が一枚だけ。ジャッジとして南アフリカに滞在した柏木良治のレポートにも注目)。赤井英和は9連続KO勝ち。「今月のBOXER」に「浜田剛」(憧れのボクサーはロベルトデュラン、など)。ロイヤル小林が現役時代を振り返る記事(アルゲリョ戦の思い出、など)。「アンラッキーブルース」は「関光徳」の話(少年時代、シュガー・ラモスやビセンテ・サルジバルと戦った話、など)。梶間正夫の「世界リング万華鏡」は「トミー・バーンズ」(ジャック・ジョンソンにベルトを奪われた男。ジョンソン戦の真相、少年時代の苦労、対戦相手が死にかけたこと、タイトル防衛戦、について)。「世界のトップボクサー紹介」は「クロンクジムのホープたち」(おなじみトーマス・ハーンズや当時の有望株。ミドル級のミッキー・グッドウィンはハグラーに挑戦する予定(実際は練習中に拳を負傷。代役でケイブマン・リーが挑戦。グッドウィンは結局一度も世界挑戦できなかった))。「世界ヘビー級の歴史」(初代王者ジョン・L・サリバンからマイク・ウィーバーまでを紹介する記事。とても良い資料)。世界戦の写真、関光徳のエピソード、クロンクジム、「世界ヘビー級の歴史」に特に注目の一冊です。

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ボクシングマガジン1982年5月号

(コメント)

カラーポスターはラリー・ホームズ。渡嘉敷は微妙な判定防衛。渡辺が世界獲得(「渡辺時代」の始まり)。ハーンズ、アルゲリョのカラー写真もカッコいい。ハグラーが秒殺で防衛。アントニオ・アベラルがダウンしている写真は妙におかしい(うつぶせで首を鍛えているみたいな感じ)。ベルト姿がカッコいいチャンドラー。「今月のBOXER」に「赤井英和」(浜田剛と戦いたい、とか)。前号に続いてロイヤル小林が現役時代を振り返る記事(ウィルフレド・ゴメス、エウセビオ・ペドロサ戦の思い出、など)。フィリピンのボクシング事情の記事(コミッションなどの団体、ローランド・ナバレッテについて)。梶間正夫の「世界リング万華鏡15」は「ちょっと変わった話1」(「ジョー・ルイスが買った土地」「チャンピオンが負ける縁起が悪い試合会場」「フランスの英雄ジョルジュ・カルパンチェと有望選手アンドレ・ラングレの話」「ボクシングが禁止されていた時代」のエピソード)。「世界のトップボクサー紹介」は「チャーリー・ウェア」「ドナルド・カリー」。ウェアはデビー・ムーアのWBA世界J・ミドル級タイトルを狙う南アフリカの選手(結果は?)。カリーはこの記事の時点で10連勝(世界ランクにはまだ入っていない)。アマ時代の経歴、ボブ・アラムのカリー評が載っています。「ダイジェスト」にプルデンシオ・カルドナ(負けながら強くなった男)。「ウィルフレド・ベニテスの軌跡」(父親がボクシング好きだった話、エステバン・デ・ヘススとの関係、年齢を偽って16歳で試合をした話、練習嫌いになっていった経緯、など)。「世界ウェルター級の歴史」(初代王者ミステリアス・ビリー・スミスからシュガー・レイ・レナードまでを紹介する記事。次期王者候補としてマーロン・スターリング、ミルトン・マクローリーら)。スター選手の写真、ロイヤル小林、ベニテスのエピソード、「万華鏡」、「世界ウェルター級の歴史」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1982年1月号~6月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1982年6月号

(コメント)

カラーポスターはルペ・ピントール。ウィルフレド・ゴメスの顔写真は人相悪すぎ。ムーアの防衛戦記事はモノクロながら4ページに渡る。赤井英和は10連続KO。王座に返り咲いたスパイダー根本は片岡鶴太郎に似ている。友利と輪島の対談(友利の顔がカッコいいことにむくれる輪島、ウルスアのパンチがとても強かった話、減量の話、ほか)。「アレクシス・アルゲリョの軌跡」(ニカラグア大地震の話、ルーベン・オリバレス戦の話、ロベルト・デュランとの因縁、など)。前号の「WBA世界J・ウェルター級タイトルマッチ:アーロン・プライヤー vs. ミゲル・モンチラ」にジャッジとしてニュージャージー州に滞在した柏木良治のレポート(試合内容、元ヘビー級王者ジョー・ウォルコットが会場にいたこと、など)。前号に続いてロイヤル小林が現役時代を振り返る記事(ボクサーになる前のこと、忍耐の重要さ、など)。梶間正夫の「世界リング万華鏡16」は「ちょっと変わった話2」(「無名時代のジャック・デンプシーの逸話」「スパーリング・パートナーが強くなってかつての雇い主にチャレンジした話」「ミッキー・ウォーカーが泥酔して試合をした話」)。「ダイジェスト」は「WBAルール」(ルール違反があったとしてWBAと南アフリカ、ボブ・アラムの関係を糾弾する記事)と「アート・フリアス」(元世界ライト級王者マンド・ラモスに憧れてプロ転向。幸運をモノにしてWBA世界ライト級王者に)。「世界のトップボクサー紹介」は「ランドール・コッブ」「チャン・スンヒュン」。コッブはヘビー級の世界ランカー。映画にも出演し、マイク・ウィーバーの世界王座に挑戦する予定のタフガイ(実際にはラリー・ホームズに挑戦。結構有名な映画にも出演した。エディ・マーフィ『ゴールデン・チャイルド』、ジム・キャリー『エース・ベンチュラ』ほか)。チャンはJ・フェザー級の世界ランカー。日本人を倒しまくり、三度目の世界挑戦を目指す状況(レオ・クルスに判定負けして世界王座獲得ならず。その試合で引退)。「世界フェザー級の歴史」(初代王者ジョージ・ディクソンからサルバドル・サンチェスまでを紹介する記事。次期王者候補としてエドウィン・ロサリオ、ジャッキー・ベアードら)。友利正、スター選手の写真、ロイヤル小林、「WBAルール」、「万華鏡」、「世界フェザー級の歴史」に特に注目の一冊です。 

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1982年7月号~12月号