2021年12月22日水曜日

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1984年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

貴重な写真が満載の雑誌。「トーマス・ハーンズ vs. ロベルト・デュラン」など「雑誌の内容についての個人的な解説」「雑誌で紹介された選手のその後」。

ボクシングマガジン1984年7月号

(コメント)

カラーポスターはドナルド・カリー。レナードが復帰(しかしながら「自信を失った」という理由で再び引退)。ガルサとダビラのカラー写真(アメリカの雑誌だったらモノクロ写真で掲載されていたと思う)。マンシーニとバンフスが意外な王座転落。「情報ボックス」に「ハーンズ vs. 三原が内定」(あのトーマス・ハーンズに元WBA王者の三原が挑戦するという。場所はハーンズの地元デトロイト。実現していたらどんな試合になっていただろうか?)。ヘビー級のブルーノがスミスにKO負け(かなり豪快なKOシーンだった)。「韓国ボクシング事情」(人気が落ちたボクシング。挽回のため、韓国はIBFタイトルに積極的に挑戦。しかしながら試合内容に対するファンやマスコミの評価はかんばしくない様子。現在につながる「衰退」の原点が語られる記事)。梶間正夫の「世界リング万華鏡41」は「ちょっと変わった話27」(「カムバックを断ったロッキー・マルシアノ」「強豪サム・ラングフォード」「サドラーと荒っぽい試合をやったウィリー・ペップ」のエピソード)。「世界のトップボクサー紹介」は「ジャッキー・ビアード」「ハリー・アローヨ」。ビアードは北米フェザー級王者。クロンクジムの男。動きが速いアウトボクサー(後にブライアン・ミッチェルのWBA世界J・ライト級王座に二度挑戦したが勝てなかった)。アローヨはIBF世界ライト級王者。ジャブ、ワンツーで相手を突き放すタイプ(後に強打者ジミー・ポールにタイトルを奪われた。パワー不足な面があった)。「ジョー小泉のニューヨーク・デトロイト日記」(高税率とTV事情のためニューヨークはボクシング界から敬遠されるようになった。デトロイトでエマニュエル・スチュワードと面会。ハーンズ vs. 三原の交渉をしたり、クロンクジムの練習を見学したり)。カラー写真、「韓国ボクシング」「万華鏡」、ジョー小泉に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1984年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1984年8月号

(コメント)

何と言っても注目は「ハーンズ vs. デュラン」。カラー5ページで紹介(試合後、デュランは引退を表明)。渡辺がWBC王座も獲得(判定に不満そうなパヤオ)。ロサリオは苦戦(ジャブを打たれている写真に注目)。梶間正夫の「世界リング万華鏡42」は「ちょっと変わった話28」(「ボクシング世界シニア級チャンピオン」「ダイナマイトパンチのスチーブ・ベロワーズ」「噛ませ犬の方が強かった」のエピソード)。「世界のトップボクサー紹介」は「バリー・マクギガン」「タイロン・クローリー」。マクギガンはフェザー級の世界ランカー。15連続KOを記録。ボディをよく攻めるが、ローブローも多い、とか(後にWBA世界フェザー級タイトルを獲得)。クローリーはライト級の世界ランカー。パンチは無い、とのこと(リビングストン・ブランブルのWBA世界ライト級タイトルに挑戦してTKO負け。世界は獲れなかった)。ハーンズのカラー写真、「万華鏡」に特に注目の一冊です。

-----------------

ボクシングマガジン1984年9月号

(コメント)

カラーポスターはティム・ウィザスプーン(今とは違うデザインのWBCベルトにも注目)。ノンタイトル戦の「クエバス vs. 黄」「メイウェザー vs. バルタザール」がカラー(イマイチなデキで負けたクエバス、メイウェザー。残念)。串木野と浜田がKO勝ち(カラー)。ベニテスがデビー・ムーアにKO負け(トーマス・ハーンズにWBC世界J・ミドル級王座を奪われたベニテス。ムスタファ・ハムショにも敗れて、さらにこの敗戦。ハーンズに負けたのが最後の世界戦となった)。朴鐘八が新王者に(「IBF」「S・ミドル級」とは言え、重量級でベルトを獲った朴。たくましい選手であった)。梶間正夫の「世界リング万華鏡43」は「ちょっと変わった話29」(「勝つためならセコイ手も使うキッド・マッコイ」「フレディ・ウェルシュとベニー・レナードの試合」のエピソード)。「世界のトップボクサー紹介」は「フランシスコ・キロス」「ジーン・ハッチャー」。キロスはWBA世界J・フライ級王者。あのルペ・マデラをKOしてタイトル獲得。戦績は非常によろしくないが、強い選手との試合が多い(その後、初防衛には成功したものの、ジョーイ・オリボに敗北。オリボは柳明佑に王座を明け渡し、長い「柳明佑の時代」が始まる)。ハッチャーはWBA世界J・ウェルター級王者。こちらも番狂わせでの王座獲得。ニックネームは「狂犬」。「いまひとつスゴ味がない」(ジョー小泉)とのこと(短命王者に終わった。ロイド・ハニガンに負けた試合も有名)。カラー写真、「万華鏡」、「番狂わせ」に特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1984年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1984年10月号

(コメント)

カラーポスターは渡辺二郎。渡嘉敷は残念な結果。浜田が元世界ライト級王者ノエルをKO。ヘビー級タイトル戦はイマイチな内容。フランシスコ・キロスは前号の「世界のトップボクサー紹介」に載っていた選手。タイトル防衛に成功。「タイ通信」(世界王者候補の三名を紹介する記事。カオサイ・ギャラクシー、ソット・チタラダ、サーマート・パヤクアルン。後にみんな王者になった)。「ケニア通信」(ここ4ヶ月ほど興行が行われていない、とか。モデスト・ナプニも試合ができなくて経済的に困っている、とのこと)。梶間正夫の「世界リング万華鏡44」は「ちょっと変わった話30」(「パンチドランカー扱いされたボクサー」「ジャック・ジョンソンの変わった仕事」「ジャック・ジョンソンとジェス・ウィラードの試合」のエピソード)。「世界のトップボクサー紹介」は「ビクトル・カジェハス」「朴鐘八」。カジェハスはWBA世界J・フェザー級王者。プエルトリコの選手で「ウィルフレド・ゴメス2世」という評価(後にジェフ・フェネックとWBC世界フェザー級王座決定戦で戦いTKO負け。上の階級では通用しなかった)。朴はIBF世界S・ミドル級王者。番狂わせで王座獲得(後にWBA王座も獲得。白仁鉄とのライバル戦も有名)。「ダイジェスト」に「レナードの技術分析」(トップクラスのボクサーの技術をレナードが分析する記事。ハグラーは欠点がない、ハーンズは素晴らしい素質を持っている、など。他にもヘクター・カマチョ、マイケル・スピンクスらを評価)。カラー写真、「万華鏡」、「レナードの技術分析」に特に注目の一冊です。

-----------------

ボクシングマガジン1984年11月号

(コメント)

カラーポスターはアルバート・ダビラ(WBCベルトにも注目)。カリー、サンドバル、チャベスの貴重なカラー写真(チャベスが初めて世界王者になった試合)。マーク・ブリーランドがプロ入りする記事もカラー(結局レナードを超えることはできなかったが、二度世界王者に。来日して尾崎をTKOしたことも)。「ハーンズ vs. ハッチングス」がカラーじゃないのが残念。ヘビー級のジェリー・クーニーが復帰(ケガに泣かされてきたクーニー。KO勝利に興奮気味だが・・・)。「ヨネクラ・イコニと三原正の世界挑戦」(イコニがWBA世界J・ライト級王者ロッキー・ロックリッジ、三原がWBC世界J・ミドル級王者トーマス・ハーンズに挑戦するという記事。マッチメーカーはどちらもジョー小泉。しかしながら二試合とも実現しなかった)。梶間正夫の「世界リング万華鏡45」は「ちょっと変わった話31」(「ジャック・デンプシーとジーン・タニーの試合」「世界王者になる前のロッキー・マルシアノ」「デンプシーを殴り倒したルイス・フィルポ」のエピソード)。「韓国ニセ者騒動」(IBFタイトル戦に出場した男がニセモノだった事件。ボクシングのイメージ低下につながる出来事。その詳細が書かれた記事)。「世界のトップボクサー紹介」は「ピンクロン・トーマス」「デビッド・ベイ」。トーマスはWBC世界ヘビー級王者。ドン・キングとの契約を拒んでいたため干された状態になっていたが、キングと契約して世界挑戦、王座獲得。ジョー小泉さんはトーマスを「ソニー・リストンとケン・ノートンをミックスしたような選手」「ラリー・ホームズの連勝記録を止めるのはこの男」と高評価(残念ながら全くハズレでした。タイソンにぶっ飛ばされたシーンが印象深い)。ベイは全勝のヘビー級。グレグ・ペイジを破って上昇。後にラリー・ホームズに挑戦(結果は?)。「ムガビは野獣か怪物か?」(ミドル級の「怪物」ムガビ。普段は物静かな青年らしく、「野獣」というニックネームは好きじゃない、とのこと。パワーは凄いが防御に隙がある、というのが「KOマガジン」の記者によるムガビ評)。世界戦のカラー写真、「万華鏡」、「韓国ニセ者騒動」、ムガビに特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1984年7月号~12月号「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

ボクシングマガジン1984年12月号

(コメント)

カラーポスターはリチャード・サンドバル。ハグラーのカラー写真はかなりの迫力。ソット、マッカラムが初戴冠。渡辺との再戦に挑むパヤオのインタビュー記事(「預けたベルトは返してもらう」「(渡辺のパンチには)威力がない」とのこと)。強打者ロサリオ、ガルサがKOで王座転落(打たれ弱さ、ディフェンスの甘さ、が原因)。「メキシコ再訪」(西出健一のメキシコボクシング・リポート。新旧交代の時期。ルペ・ピントール、ラファエル・リモン、フリオ・セサール・チャベス、ホルヘ・カノ、ダニエル・サラゴサらに期待、とある)。「チタラダジム訪問記」(小谷隆一によるリポート。ソムポップが主宰するジムで、ソット・チタラダ所属。ジムのオーナーと選手の関係、などについて)。梶間正夫の「世界リング万華鏡46」は「ちょっと変わった話32」(「試合前の緊張で眠れなかったジャック・デンプシーとジーン・タニー」「初代世界L・ヘビー級王者ジャック・ルート」「個性派ボクサー、トニー・ガレント」のエピソード)。「世界のトップボクサー紹介」は「ソット・チタラダ」。ベルナルを破って WBC世界フライ級王者になったソット。実は彼は二代目「ソット・チタラダ」(初代が辞めたので襲名したらしい。来日して防衛するなど後の活躍はおなじみ)。ハグラーのカラー写真、「メキシコ」、「万華鏡」、ソット・チタラダに特に注目の一冊です。

雑誌の紹介:ボクシングマガジン1985年1月号~6月号

0 件のコメント:

コメントを投稿