貴重な写真が満載の雑誌。「トレバー・バービック vs. マイク・タイソン」など「雑誌の内容についての個人的な解説」「雑誌で紹介された選手のその後」。
ボクシングマガジン1987年1月号
(コメント)
カラーポスターはヒルベルト・ローマン。浜田が強豪シールズに勝利(シールズは判定に納得していない様子)。タイソンが世界王者に(迫力のカラー写真。タイソンのベルト姿、特集記事にも注目)。「カオサイ・ギャラクシーにインタビュー」(トレーニング風景が見られるカラー記事。コントラレス戦の前に行われたインタビュー。国際式の試合に代理で出場したのがキッカケでボクシングに専念することに。「兄カオコーはプレイボーイ」だとか)。実力派王者ロラ、ピニャンゴ、柳が防衛に成功。「新<世界>の顔」は「ブライアン・ミッチェル」(南アフリカ出身のWBA世界J・ライト級王者。WBAが南アフリカでの世界戦を禁じたことにより地元での防衛戦が不可能に。父もボクサーだったこと、プロでの試合ぶりと評判について)。「WHO's WHO」は「ベネディクト・ムリーリョ」「アイラン・バークレー」「ドン・ラロンデ」。ムリーリョはJ・フライ級。イラリオ・サパタに似たタイプ(後、柳明佑に敗北。世界は獲れなかった)。バークレーはミドル級。無法地帯ブロンクス出身(後に三階級制覇。トーマス・ハーンズを大いに苦しめた)。ラロンデはL・ヘビー級。元々はアイスホッケーの選手だったが左肩を負傷。右のパンチが強い(後にWBC世界L・ヘビー級タイトルを獲得。レナード戦が有名)。梶間正夫の「世界リング万華鏡69」(「大プロモーターのテクス・リカードとマイク・ジェイカブス」「カムバックしようとして周囲に反対されたカルロス・オルチス」のエピソード)。タイソンのカラー写真、カオサイ、ミッチェル、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。
ボクシングマガジン1987年2月号
(コメント)
カラーポスターはマイケル・スピンクス。大橋秀行は張に惨敗(ジョー小泉による特別リポートにも注目)。ムガビが妙な負け方。スミスが豪快なKO(後にタイソンと統一戦)。ローマンがサーマートの兄コントラニーを下す。「新<世界>の顔」は「デュアン・トーマス」(WBC世界J・ミドル級王者。ケンカばかりの少年時代、アマ時代、プロでの戦績、について)。「ボクシングアラカルト」は「カス・ダマト」(タイソンを育てた男。「自制心を養う方法」など)。ジミー・ポールがまさかの王座転落(新王者ホーゲンは「タフガイ・コンテスト(ケンカ試合)」のスター。その後もタフさを生かしたファイトを展開)。「ダイジェストは「海外ファンの声」(「カマチョは12回戦制のおかげで勝利できた」「英国ファンはマナーが悪い(当時。今はどうですか?)」「太り過ぎのヘビー級選手は日本へ行って相撲取りになればいい」など)。「WHO's WHO」は「ヘンリー・ティルマン」「タイレル・ビッグス」「朴讃栄」。ティルマンはクルーザー級。アマ時代にタイソンに勝った(プロでは惨敗。世界を獲れなかった)。ビッグスはヘビー級。ロス五輪のスーパーヘビー級金メダリスト(ティルマンはヘビー級金メダリスト)。フットワークとスピードが武器。ただしパワー不足(ティルマン同様、タイソンに惨敗。世界獲得ならず)。朴はバンタム級。あのカオサイ相手に優位に試合を進めたこともある実力者(日本で世界獲得。初防衛戦でウィルフレド・バスケスに敗北)。梶間正夫の「世界リング万華鏡70」(「ジョー・ルイスとトレーナーのジャック・ブラックバーンの出会い」「レフェリーを務めたヘンリー・アームストロング」「伝説のノンパレル・ジャック・デンプシー」のエピソード)。世界戦のカラー写真、カス・ダマト、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。
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ボクシングマガジン1987年3月号
(コメント)
カラーポスターはデュアン・トーマス。19歳の高橋直人が日本王者に(J・フェザー級ではマーク堀越が王座獲得)。実力者エスピノサが新王者に(好戦的なファイター。後の激しい試合ぶりは有名)。「レイ・アーセルにインタビュー」(マネージャーのアーセル。バーニー・ロス、エザート・チャールズ、ロベルト・デュランらとの思い出、「強力なパンチは神が授けてくれたもの」、など)。「新<世界>の顔」は「ジェームス・スミス」(WBA世界ヘビー級王者。WBC王者タイソンとの統一戦に自信タップリ。アマ時代、プロでの栄光と挫折、について)。レオン・スピンクスがホセ・リバルタに1RでKO負け(「アリに勝った男」レオン。試合前にモメたうえにアッサリKO。試合をするコンディションではなかった様子)。ピピノ・クエバスもKO負け。ジョージ・フォアマンが10年ぶりにカムバックするという。「WHO's WHO」は「ハロルド・ブレーザー」「ジェームス・ダグラス」「ホセ・バレラ」。ブレーザーは北米J・ウェルター級王者。精力的に試合をこなし、慈善活動にも参加(後にロジャー・メイウェザー、ファン・マルチン・コッジの世界タイトルに挑戦。世界王者にはなれなかったが100戦以上のキャリアを誇る)。ダグラスはヘビー級。オヤジさんはミドル級の世界ランカーだった。シェイプアップして以来、好調(トニー・タッカーには敗れたがマイク・タイソンをKOして世界王者に)。バレラは欧州ウェルター級王者。スペイン出身で国籍は西独。サウスポーの強打者(次の試合で王座を失った。地域王者にとどまった)。梶間正夫の「世界リング万華鏡71」(「引退後のトニー・ゼール」「レフェリーのアーサー・マーカンテ」「プロモーターのテクス・リカードが作った金持ちクラブ」のエピソード)。カラー写真、ヘビー級関係の記事、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。
ボクシングマガジン1987年4月号
(コメント)
カラーポスターはベルナルド・ピニャンゴ(渋い。WBAベルトにも注目)。タイソンがヘビー級を統一(スミス「タイソンは速すぎた」)「ハグラー vs. レナード」情報(両者のトレーニング風景がカラーページで掲載。「12R制」で行われることになったためハグラーはWBA王座を剥奪された)。ピニャンゴの世界戦(比較的地味なピニャンゴの試合がカラー報道。六車が挑戦する予定だったため?)。畑中清詞、レパード玉熊が日本王者に。カリーが反則勝ち(次の試合も反則勝ち)。「カオサイ vs. ピカル」(ジャカルタで行われた一戦。カラー報道なのがうれしい)。ブリーランドが世界王座に。ホリフィールドが金メダリストのティルマンを下す。元王者ジョニー・バンフスがアッサリ敗北。ドディ・ボーイ・ペニャロサが二階級制覇。「新<世界>の顔」は「マーク・ブリーランド」(タイソンと同じブルックリン育ち。「フレージャー vs. アリ(初戦)」を生観戦してボクサーに憧れた、とのこと。アマ、プロでの活躍ぶりについて)。「WHO's WHO」は「リッキー・パーキー」「マイク・ウィリアムス」「安来基」。パーキーはIBF世界クルーザー級王者。パワーが武器(後に統一戦でホリフィールドに敗れた)。ウィリアムスはヘビー級。アマチュアでも活躍。シャープなジャブを持つ男(後にティム・ウィザスプーン、ジェームス・ダグラス、アレックス・ガルシアらに敗北。ジャブは悪くはなかったが、やや線が細い選手だった)。安来基はWBC世界フライ級1位。左フックが自慢(後、ソット・チタラダに惨敗)。梶間正夫の「世界リング万華鏡72」(「フリジー・ジビックとヘンリー・アームストロングの試合」「イメージアップを狙うソニー・リストン」「カス・ダマトとフロイド・パターソン」のエピソード)。充実したカラー写真、カオサイ、ブリーランド、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。
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ボクシングマガジン1987年5月号
(コメント)
カラーポスターはエドウィン・ロサリオ。「ハグラー vs. レナード」の大一番(意外な結果。ハグラーはヤル気を無くして引退)。ハーンズが三階級制覇(L・ヘビーでも通用するハーンズのパワー、体格)。六車が王者に(ベルナルド・ピニャンゴへの挑戦ではなく、モランとの決定戦)。「エディ・ファッチにインタビュー」(トレーナーのファッチ。ジョー・フレージャー、マイケル・スピンクスら大勢を指導。「トレーナーとしての心得」「思い出」を語る)。強打者エスパラゴサが新王者に(後に日本でも防衛戦)。ジョージ・フォアマンがカムバック(その後の活躍ぶりは説明不要)。「新<世界>の顔」は「マービン・ジョンソン」(WBA世界L・ヘビー級王者。古豪。三度目の王座獲得。「挫折とカムバック」についての記事)。「ダイジェスト」は「WBCジュニア選手権」(WBCが「ジュニア王座」なるものを創設。安いコストでタイトル戦を開催でき、王者は世界王者に挑戦できるというもの。有望選手を囲い込み、団体の収入を確保するのが狙い。ボクシング界にはベルトが多いが、おおむね同じようなコンセプトで創設されている(ような気がする))。「WHO's WHO」は「フランキー・ウォーレン」「テリー・マーシュ」「白仁鉄」。ウォーレンはJ・ウェルター級。タンクみたいな体型でパワフルな攻撃(後、バディ・マクガートと空位のIBF世界J・ウェルター級王座を争って敗北)。マーシュはIBF世界J・ウェルター級王者。ハニガンまたはカマチョとの対戦を希望(後、亀田昭雄と防衛戦をして勝利。王者のまま引退)。白仁鉄は東洋太平洋J・ミドル級王者。東洋敵無しのハードパンチャー(後、WBA世界S・ミドル級王座獲得。朴鍾八とのライバル決戦が有名)。梶間正夫の「世界リング万華鏡73」(「49ラウンドで決着がついた試合」「世界王者になる前のジョー・ルイスが強さを証明した試合」「人気者マックス・ベアの熱戦」のエピソード)。ハグラー、レナード、ハーンズのカラー写真、エディ・ファッチ、マービン・ジョンソン、「WBCジュニア選手権」、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。
ボクシングマガジン1987年6月号
(コメント)
カラーポスターはシュガー・レイ・レナード。マッカラムが防衛(対戦相手はいつ見ても「困り顔」のマクローリー。結局あまり活躍できなかった印象)。カリーは二連続反則勝ちにイラッとした表情(マクローリーもカリーもウェルター級統一戦後は寂しい感じの存在に)。カマチョがオリンピック金メダリストのデービスに勝利(WBC王座を放棄したカマチョ。三階級制覇を狙う)。「新<世界>の顔」は「ドン・キング」(プロモーターになる前の出来事、アリの興行で成功したこと、ヘビー級を支配していること、について)。「WHO's WHO」は「アントニオ・リベラ」「ルペ・アキノ」「ウィリー・サラサール」。リベラはIBF世界フェザー級王者。挫折を乗り越えてパワーアップ(カルビン・グローブに敗れて初防衛に失敗。世界王座に返り咲くことはできなかった)。アキノはJ・ミドル級。ガッチリした体格で重そうなパンチを打つ(後にWBC王座を獲得)。サラサールはJ・フライ級。手数が多い、しつこいタイプ(柳明佑、ジョニー・タピアに敗れて世界獲得ならず)。梶間正夫の「世界リング万華鏡74」(「マービン・ハグラーとシュガー・レイ・レナードの試合の興奮と熱狂」「ジェイク・ラモッタの波瀾に満ちた人生」について)。マッカラムのカラー写真、ドン・キング、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。
雑誌の紹介:ボクシングマガジン1987年7月号~12月号
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