貴重な写真が満載の雑誌。「マイク・タイソン vs. ラリー・ホームズ」など「雑誌の内容についての個人的な解説」「雑誌で紹介された選手のその後」。
ボクシングマガジン1988年1月号
(コメント)
カラーポスターはトーマス・ハーンズ。チャベス、ジュリアン・ジャクソン、メイウェザーがパワフルに王座奪取(カラー写真もカッコいい)。ラロンデがKOで世界獲得(試合の写真がないのが残念)。「17才の超新星」(辰吉丈一郎。ソウル五輪出場が当時の目標)。「新<世界>の顔」は「バージル・ヒル」(WBA世界L・ヘビー級王者。ロス五輪銀メダリスト。「銀メダル」ということで金メダリストより「格下」扱いされてきた男。少年時代、アマ時代、プロでのキャリア、について)。「ボクシングアラカルト」(ジョー小泉のレポート。WBC、英国での「ハニガン vs. バカ」の世界戦観戦、について)。「海外の話題」(「かませ犬」について。アメリカでは素人ボクサーが複数のリングネームを使って試合。「かませ犬」として期待の新人に白星をプレゼントしている、とのこと。一応、彼らもプロのライセンスは所持しているが)。「WHO's WHO」は「チャールズ・ウィリアムス」「トニー・ペップ」。ウィリアムスはIBF世界L・ヘビー級王者。パワーに欠ける、とのこと(KOでタイトルを防衛し続けた)。ペップはフェザー級。長身のアウトボクサー(「アズマー・ネルソンへの世界挑戦が決まっている」とのことだが戦績には記録無し。その試合は流れた模様。トニー・ロペスに敗北。WBF、IBOのマイナーベルトを獲得。それなりに長く活躍した)。梶間正夫の「世界リング万華鏡81」(「コミッション・ドクターのバーンハート・シュワルツ」「試合で物議を醸すことが多かったジャック・シャーキー」「ファイトマネーを金貨で受け取ったジョン・エル・サリバン」のエピソード)。充実したカラー写真、辰吉、「ボクシングアラカルト」、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。
ボクシングマガジン1988年2月号
(コメント)
カラーポスターはジュリアン・ジャクソン。「ボブ・アラムにインタビュー」(大物プロモーターのアラム。司法省の役人だった過去。ケネディ大統領との思い出、アリ戦の興行、ボクシングの将来、について語る)。ホリフィールドが防衛(「15R制」で行われたためWBAタイトルは懸けられなかった)。朴鐘八がWBA王者に(IBF王者でもある朴。IBFの方は返上する、とのこと)。「新<世界>の顔」は「マシュー・ヒルトン」(IBF世界J・ミドル級王者。親兄弟もボクサー。アマ、プロで全勝。ミドル級制覇が目標)。「ボクシングアラカルト」(東洋ボクサーのレベルの低さについて)。「WHO's WHO」は「ヘクター・ロペス」「フランチェスコ・ダミアニ」。ロペスはフェザー級。ロス五輪バンタム級銀メダリスト。スピードを生かしたファイトをする(ミゲル・アンヘル・ゴンザレスのWBC世界ライト級タイトル、サミー・フエンテス、ランドール・ベイリーのWBO世界J・ウェルター級タイトルに挑戦して敗北。世界は獲れなかった)。ダミアニはスーパーヘビー級銀メダリスト。タイソンに挑戦することが期待されているイタリア人(後、WBO王座を獲得)。梶間正夫の「世界リング万華鏡82」(「ヴィンス・マクマフォン・ジュニアとボクシング興行」「シュガーレイ・レナードの財団法人」「マウスピースがルール違反だった時代」「緊張しすぎたボクサー」「トレーナーのアンジェロ・ダンディ」のエピソード)。カラー写真、ホリフィールド、「ボクシングアラカルト」、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。
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ボクシングマガジン1988年3月号
(コメント)
カラーポスターはマシュー・ヒルトン。今月号は何と言っても「タイソン vs. ホームズ」。凄いKOだった(貴重なカラー写真)。国内ニュースも多い。井岡が防衛。神代、六車、尾崎は残念な結果。ガメスが怪しい判定で新王者に(後の名王者が韓国で苦戦)。カオサイはダウンを奪われる苦しい防衛。デ・レオンは凡戦(ホリフィールド以外はパッとしないクルーザー級)。「新<世界>の顔」は「ジュリアン・ジャクソン」(WBA世界J・ミドル級王者。カリブのハードパンチャー。自国政府とのトラブル、挫折と成功、について)。「WHO's WHO」は「ドノバン・ラドック」「デーブ・マコーリー」。ラドックはカナダのヘビー級。元王者マイク・ウィーバーに勝利。ニックネームは「レーザー(カミソリ)」(後、タイソンと激しい試合。しかし世界は獲れなかった)。マコーリーはイギリスのフライ級。好戦的な男(後、IBF王座を獲得)。梶間正夫の「世界リング万華鏡82」(「小説『In The Ring』」「世界王者になる前のジミー・ブラドック」「シュガー・レイ・レナードの新会社」について)。タイソンのカラー写真、尾崎富士雄の世界ウェルター級挑戦、ジュリアン・ジャクソン、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。
ボクシングマガジン1988年4月号
(コメント)
カラーポスターは井岡弘樹。「タイソン来日」(タッブス戦にやってきた。記者会見、練習の模様がカラーで。予想記事も)。「パジェンサ vs. ホーゲン(再戦)」のIBF戦がカラー。全勝のマッカラムが意外な敗北。「サラゴサ vs. サラテ」の王座決定戦(なつかしの選手サラテ。悲しい負け方)。「エディ・タウンゼント」(津田会長、赤井、井岡がエディを語る)。「WHO's WHO」は「朴鐘八」「ケルビン・シーブルックス」。朴鐘八はWBA世界S・ミドル級王者。柳済斗に憧れてボクサーに。東洋無敵のハードパンチャー(後、フリー・オベルに王座を奪われた。ライバル白仁鉄にKOされて引退)。シーブルックスはIBF世界バンタム級王者。負けが多いが、それは階級が上の選手との試合が多かったため、らしい(後、オルランド・カニザレスに王座を奪われ、負けが多くなり引退)。梶間正夫の「世界リング万華鏡83」(「礼儀正しいマイク・タイソン」「不意打ちを喰ったスタンリー・ケッチェル」「選手を鼓舞したエディー・タウンゼントとアンジェロ・ダンディー」のエピソード)。カラー写真、エディ・タウンゼント、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。
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ボクシングマガジン1988年5月号
(コメント)
カラーポスターはアズマー・ネルソン。「タイソン vs. タッブス」のカラー写真がド迫力(永久保存版)。「ラミレス vs. ウィテカー(初戦)」は微妙な判定。フェネックが三階級制覇。ハニガンがタイトル奪回。ビジャサナ、バークレーはエキサイティングな勝利。「サムット vs. ルーカス」はタイで初めて行われたIBF戦、とのこと(サムットは「タイの井岡弘樹」といったところ)。「モハメド・アリ、シュガー・レイ・レナードにインタビュー」(アリ「(もし全盛期にタイソンと戦っていたら?)動いてジャブを使う」。レナード「(試合から遠ざかっているが?)トレーニングは毎日やっています」)。「WHO's WHO」は「ローランド・ボホール」「ジョー・ラシシ」。ボホールはIBF世界フライ級王者。精神力はあるがパワー不足、とのこと(世界王者としては長く活躍できなかったが、ユーリ・アルバチャコフ、ミゲル・ロラ、ジュニア・ジョーンズ、オルランド・カニザレス、ジョニー・タピアら名のある相手と戦った)。ラシシはナイジェリア出身のL・ヘビー級。これまで全勝のパワーファイター(バージル・ヒルのWBA王座に挑戦して敗北。世界は獲れなかった)。梶間正夫の「世界リング万華鏡84」(「妻が二人いたボボ・オルソン」「銀行を破産させたジャック・デンプシー」「フロイド・パターソンの名前が付けられた学校」「プロモーターの思惑と世界ランキング」について)。「タイソン vs. タッブス」のカラー写真、インタビュー、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。
ボクシングマガジン1988年6月号
(コメント)
カラーポスターはイベンダー・ホリフィールド。チャベス、ホリフィールドがパワフルな勝利(三つのベルトを巻いたホリフィールドの写真にも注目)。横沢は残念な結果(後に四階級制覇するガメス。この頃はそんなに強い選手だとは思われていなかった)。「WHO's WHO」は「デューク・マッケンジー」「タノムサク・シスボーベー」。マッケンジーは欧州フライ級王者。兄もボクサー。これまで全勝。170センチのスリムな体型(後に世界三階級制覇)。タノムサクはJ・バンタム級。鋭いパンチを打つが決め手に欠ける、とのこと(日本とは相性が悪く、松村、鬼塚に敗北。世界は獲れなかった)。梶間正夫の「世界リング万華鏡85」(「地元から支援されたカシアス・クレイ」「四階級制覇を狙うロベルト・デュラン」「レナードに負けたマービン・ハグラーの荒れっぷり」について)。世界戦のカラー写真、「WHO's WHO」、「万華鏡」に特に注目の一冊です。
雑誌の紹介:ボクシングマガジン1988年7月号~12月号
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