2024年2月2日金曜日

デビッド・グリマン(David Grimán Méndez)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBA世界フライ級王者。日本でもおなじみ。「金容江 vs. アキレス・グスマン」「グスマン vs. デビッド・グリマン」「セーン vs. グスマン」を紹介します。

デビッド・グリマン(David Grimán Méndez)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

デビッド・グリマン(ベネズエラ)

身長 cm:オースドックス(右構え)

アキレス・グスマン 12R 判定 金容江

(WBA世界フライ級タイトル戦、1992年)

(感想:グスマンがタイトル獲得。王者の金(韓国)はソット・チタラダを破ってWBC王者になったこともあるボクサータイプ。ガチャガチャした打ち方をする男であるが、たまに良いパンチを入れてくるため相手からすると厄介なタイプ。WBC王座をソットに奪回された後、カオサイ・ギャラクシーのWBA世界J・バンタム級王座に挑戦して惨敗。フライ級に戻し、エルビス・アルバレスからWBA王座奪取。これまで二度の防衛に成功している。ベネズエラの挑戦者グスマンは小柄。ドミンゴ・ソーサらを相手にデビューから負けが多かったが、ベネズエラ王座(フライ級)を獲得。WBAの地域王座(フライ級)も獲得して、この世界挑戦のチャンス。韓国での一戦(ハイライト映像で観戦)。ひたすらラッシュして左右フックを連打するグスマン。金はグスマンのしつこい攻めを持て余している印象。判定は3-0(ダウンシーンがあったかどうかは不明)。グスマンはあまり器用ではない戦い方ではあるが、スタミナは豊富。金もしぶといタイプであるが、グスマンの方がよりしつこいタイプだった。その後、金はブランク。カムバック戦で何と世界挑戦。それに敗れ、最後の世界戦となった。)


デビッド・グリマン 12R 判定 アキレス・グスマン

(WBA世界フライ級タイトル戦、1992年)

グリマン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

グスマン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(ダウンシーン)

11R:右フックでグスマンがダウン

(感想:グリマンがタイトル獲得。グスマンの初防衛戦の相手は同国人。グリマンは日本の「帝拳」とマネージメント契約をして日本のリングにも上がっているスリムなテクニシャン。WBA世界J・バンタム級王者カオサイ・ギャラクシーに挑んだが、5RでのTKO負けで初黒星。これが二度目の世界挑戦。ベネズエラ・カラカスでの一戦。予想通り、グリマンがフットワーク&ジャブ作戦。グスマンはジャブを使いながら左フック、右ストレートで攻めまくる。それに対し、グリマンは何とか足で距離を取りながら右ストレート、左右フックでカウンター。11R、右フックでグスマンがダウン。最終ラウンド終了時、グリマンは両手を上げて勝利をアピール。判定は3-0。映像では攻めるグスマンからグリマンが逃げ回っているように見えたが、ジャッジはグリマンのカウンターを高く評価したらしい。精力的に攻めたにもかかわらず負けてしまったグスマン。左フックからの右ストレートは決して悪くはなかった。)


セーン・ソー・プロエンチット 12R 判定 アキレス・グスマン

(WBA世界フライ級タイトル戦、1994年)

グスマン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

セーン:左ジャブ、右ストレート、左右フック

(感想:セーンがタイトル防衛。井岡弘樹を相手にTKOで初防衛に成功したグリマン。しかし、三度目の防衛戦でセーン(タイ。「ポーン・キングピッチ二世」と呼ばれる正統派)に判定負け(グリマンはその後、ヘスス・ロハスらと地域王座戦を行って敗北。セーン戦が最後の世界戦となった)。新王者セーンはロハスに勝利して初防衛に成功。二度目の防衛戦の相手は元王者グスマン。WBA1位グスマンとしてはセーンを倒して間接的にグリマンに雪辱したいところ。タイで行われた試合。1R開始から接近戦を仕掛けるグスマン。セーンもそれに応じる。互いにフック連打、ボディ攻撃。手数が多い。セーンがワンツー、右ストレートからの左フック。グスマンはいつものようにタフネスと豊富なスタミナを利用したしつこい攻撃を見せるが、一発のパワーに欠ける。最後まで接近戦が続いて12R終了。判定は2-0(ダウンシーンは無し)。王者がディフェンスしながら右ストレート、左フックで僅差の勝利(その後も王座を連続防衛)。結局、グリマンもグスマンもパワー不足のせいか、王者としては長く活躍できなかった。しかしながら、グリマンはテクニック、グスマンは異常なスタミナを持ち、また東洋で試合をしたことでアジアのファンにとっては記憶に残る選手である。)

①「WBA World Flyweight Title 

Yong Kang Kim vs. Aquiles Guzman」

②「WBA World Flyweight Title 

Aquiles Guzman vs. David Grimán」

③「WBA World Flyweight Title 

Saen Sor Ploenchit vs. Aquiles Guzman」

金容江(キム・ヨンガン、Yong-Kang Kim)のページ

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セーン・ソー・プルンチット(Saen Sor Ploenchit)のページ

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レパード玉熊(Leopard Tamakuma)のページ

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井岡弘樹(Ioka Hiroki)②のページ 

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