世界王座を二度獲得したフライ級、大熊。WBC世界フライ級タイトルを懸けた朴賛希との三連戦を紹介します。
大熊正二(日本)
身長163cm:サウスポー
①大熊正二 9R KO 朴賛希
(WBC世界フライ級タイトル戦、1980年)
大熊:右ジャブ、左ストレート、左右フック
朴:左ジャブ、右ストレート、左右フック
(ダウンシーン)
8R:ボディ連打で朴がダウン
9R:左ボディフックからの右フックで朴がダウン
(感想:大熊が王座返り咲き。韓国で行われた一戦。大熊は元王者。ベツリオ・ゴンザレスから奪ったWBC王座をミゲル・カントに奪われたのが1975年。それ以来、アルフォンソ・ロペス、カント、ゴンザレスに挑戦して王座奪回を目指したが果たせず。そして、この朴への挑戦。朴はカントから王座を獲った男。これまで無敗で、これが六度目の防衛戦。ジャブ・連打で攻める朴。大熊はフットワークとジャブで距離を取って連打。かみ合わない打ち合い。6R、朴を投げ飛ばす大熊(リングに物が投げ入れられる)。8R、9Rのダウンで終了。パンチ力はそれほどでもない大熊が敵地でKO勝ち。朴は連打にはパワーがあったが、ボディが効いてしまった。)
②大熊正二 15R 判定 朴賛希
(WBC世界フライ級タイトル戦、1980年)
(ダウンシーン)
1R:右フックで大熊がダウン
(感想:大熊がタイトル防衛。日本での再戦。積極的にフックで攻撃する朴。1R終了間際にダウンを奪う。ジャブで距離を取って右フックを使う大熊。7R、朴がラッシュをかける。8R、右ストレートを決める大熊。判定は2-1。朴はパワーでは上だったが、サウスポーが苦手なのか空振りが多かった。)
③大熊正二 15R 判定 朴賛希
(WBC世界フライ級タイトル戦、1981年)
(感想:大熊がタイトル防衛。日本で行われた三度目の対戦。右ストレート・フックで攻める朴。大熊はジャブとストレート。基本的な戦い方は過去の試合と同じ。接近戦。流血。判定は2-0。大熊がサウスポーのテクニックで勝利。しかしパワーでは朴が上。ジャブをしっかり当てていればタイトルを奪回できたのでは? ダウンシーンは無し。大熊に三連敗してしまった朴。余程、大熊とは相性が良くなかったようだ。再起戦で大橋克行(大橋秀行の兄)に勝利した朴だが、大熊との三戦目が最後の世界戦に。カントに勝てなかった大熊がカントに勝った朴に三連勝。ボクシングの勝ち負けは「相性」次第ということか。)
Chan-Hee Park vs. Oguma Shoji」
②「WBC World Flyweight Title
Oguma Shoji vs. Chan-Hee Park」
③「WBC World Flyweight Title
Oguma Shoji vs. Chan-Hee Park」
大熊正二(Oguma Shoji)①のページ
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朴賛希(パク・チャニ:Chan-Hee Park)のページ
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渡辺二郎(Watanabe Jiro)のページ
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ミゲル・カント("Maestro" Miguel Canto)のページ
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アントニオ・アベラル(Antonio Avelar)のページ
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