2021年6月25日金曜日

中島成雄(Nakajima Shigeo)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBC世界J・フライ級王者。サパタとの世界戦でおなじみ。金性俊戦、イラリオ・サパタ戦(初戦・再戦)を紹介します。

中島成雄(Nakajima Shigeo)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

中島成雄(日本)

身長160cm:オーソドックス(右構え)

中島成雄 15R 判定 金性俊

(WBC世界J・フライ級タイトル戦、1980年)

中島:左ジャブ、右ストレート、左右フック

金:左ジャブ、右ストレート、左フック

(感想:中島がタイトル獲得。茨城県出身の中島。「ヨネクラジム」所属。高校時代にボクシングを始め、大学でもアマチュアで活躍。プロデビュー以来、無敗だったがバーナベ・ビラカンポ(フィリピン。海老原博幸を破ってWBA世界フライ級王座獲得)にKO負け、初黒星。金煥珍(後、WBA世界J・フライ級王座獲得)に判定負け。これまで王座を獲得したことはないが、WBC9位で12勝(7KO)2敗1分。金はネトルノイ・ソーウォラシン(タイ)をKOして王者になった選手で、これが四度目の防衛戦。セコンドにジョー小泉が付いている中島。ジャブを連打して右ストレート。右でボディ攻撃。金はジャブ・ストレートの素直なボクシング。7R、中島が金をロープ際に詰めて連打。判定は3-0。ダウンシーンは無し。右アッパーを決めるなど、中島は手数が多かった。金はなぜか消極的で手数が少なかった。この時代の世界戦は15ラウンド。スタミナを温存して後半に勝負をかけるつもりなのかと思ったら最後まで金は手数が少ないままだった。)


イラリオ・サパタ 15R 判定 中島成雄

(WBC世界J・フライ級タイトル戦、1980年)

中島:左ジャブ、右ストレート、左右フック

サパタ:右ジャブ、左ストレート、右フック

(感想:サパタがタイトル獲得。中島の初防衛戦。挑戦者はパナマのサウスポー、サパタ。試合数は海外選手にしては少ないが、対戦相手は充実(ファン・ホセ・グスマン、アルフォンソ・ロペス、フレディ・カスティーヨら)。フットワークとジャブで距離を取って左ストレートを伸ばすサパタ。中島はディフェンスされて攻められない。時折、中島の右ストレートが入るが、全般的にサパタがアウトボクシングで試合をリード。判定は3-0。ダウンシーンは無し。サパタは無理をせず、距離を取って自分のパンチを当てていくタイプ。ただ、時には強いパンチを打ち込むなど、見た目以上の強さがあった。中島はサウスポーが相手でやりにくそうな感じだった。一発で倒すようなパワーがないとサパタのようなタイプには逃げられてしまう。判定のアナウンス後、判定に不満の観客がリングに物を投げ込んだ。投げ込まれた座布団で新王者をガードするサパタ陣営。試合後もサパタはディフェンスが巧かった。)


イラリオ・サパタ 11R TKO 中島成雄

(WBC世界J・フライ級タイトル戦、1980年)

中島:左ジャブ、右ストレート、左右フック

サパタ:右ジャブ、左ストレート、右フック

(感想:サパタがタイトル防衛。立場を入れ替えて再戦。攻める中島。サパタはかわしてジャブ・ストレート。中島が攻めていく姿勢のため前回よりスピーディーな展開に。しかし、サパタが当てさせないテクニックで優勢。11R、中島がロープ際で連打されてレフェリーストップ。ダウンシーンは無し。今の基準で見てもサパタは相手からすればやりにくいタイプ。無理して攻め込まず、自分のパンチだけを当てる。中島はこういう選手に挑戦されて不運だった気もするが、どんな相手でも倒さねばならないのが「世界王者」。もう少しパワーがあれば、といったところ。その後、中島は再起戦にも敗れて引退。世界王座を獲った時が頂点だった。)

①「WBC World Light Flyweight Title

Sung Jun Kim vs. Nakajima Shigeo」

②「WBC World Light Flyweight Title

Nakajima Shigeo vs. Hilario Zapata」

③「WBC World Light Flyweight Title

Hilario Zapata vs. Nakajima Shigeo」

イラリオ・サパタ(Hilario Zapata)のページ 

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友利正(Tomori Tadashi)のページ

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張正九(Jung Koo Chang)のページ

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