2021年6月30日水曜日

友利正(Tomori Tadashi)「世界の強豪ボクサー:ボクシング・ブログ」

WBC世界J・フライ級王者。日本ボクシンク史上屈指の端正なマスク、友利。世界戦のアマド・ウルスア戦、イラリオ・サパタ戦(初戦・再戦)を紹介します。

友利正(Tomori Tadashi)ボクシング・ブログ「世界の強豪ボクサー」[Google Blogger]

友利正(日本)

身長160cm:オーソドックス(右構え)

友利正 15R 判定 アマド・ウルスア

(WBC世界J・フライ級タイトル戦、1982年)

友利:左ジャブ、右ストレート、左右フック

ウルスア:左ジャブ、右ストレート、左フック

(感想:友利がタイトル獲得。沖縄県那覇市出身の友利。俳優のような顔立ち。アマチュアの大会で優勝したことも。18歳で「三迫ジム」からプロデビュー。以来、連戦連勝で「1978年度全日本J・フライ級新人王」獲得。しかし、8回戦の試合で判定負け、初黒星。日本J・フライ級王座戦でも勝ったり負けたりと安定しない。これまで18勝(5KO)5敗で、WBC9位。王者ウルスアはメキシカン。あのイラリオ・サパタを2RでKOしてベルトを奪ったハードパンチャー。初防衛戦を日本で行うことに。体格的に似ている両者。互いにジャブ・ストレート。前に出る友利。ウルスアはガードを上げて丁寧なボクシングをするが、手数が少ない。7R、友利の右ストレートがヒット。判定は2-0。ダウンシーンは無し。ウルスアはアルフォンソ・サモラばりのフックを打てる強い選手だが、なぜか手数が少なく、タイトルを相手に譲るかのような敗北を喫してしまった。実にもったいない負け方。)


イラリオ・サパタ 15R 判定 友利正

(WBC世界J・フライ級タイトル戦、1982年)

友利:左ジャブ、右ストレート、左右フック

サパタ:右ジャブ、左ストレート、右フック

(感想:サパタがタイトル奪回。友利の初防衛戦。相手はサウスポーで世界1位の元王者サパタ(パナマ)。フットワークとジャブで距離を取って左ストレートを打ち込むサパタ。友利がフック攻撃を仕掛けるが、サウスポーのテクニックでかわされる。判定は2-1。サパタのジャブが評価されたか。ダウンシーンは無し。友利は得意の右は力強い感じではあったが、空振りが多かった。)


イラリオ・サパタ 8R TKO 友利正

(WBC世界J・フライ級タイトル戦、1982年)

友利:左ジャブ、右ストレート、左右フック

サパタ:右ジャブ、左ストレート、右フック

(ダウンシーン)

7R:右フックで友利がダウン

8R:左ストレートで友利がダウン

(感想:サパタがタイトル防衛。友利がチャレンジャーとしてサパタと再戦。ボディを攻める友利。サパタはジャブ。友利が目を負傷。手数を増やして攻めていくサパタ。7R、8Rのダウン。最後は連打でレフェリーストップ。友利は得意の右に力強さがあったが、サパタの一点集中攻撃にやられてしまった。元王者の中島成雄と共通点がいくつもある友利。WBC9位で世界挑戦。手数の少ない王者に判定勝ち。初防衛戦でサパタに判定負け。サパタとの再戦ではストップによるTKO負け。身長も同じ(こんなに共通点が多いのも珍しい。二人セットで覚えておくと良いと思う)。これが最後の試合となった友利。22歳で引退。引退後は店を経営したり、トレーナーを務めたり。世界戦のTV中継でも時折顔を見かける。ボクシングと関わりを持ち続けているようだ。)

①「WBC World Light Flyweight Title

Amado Ursua vs. Tomori Tadashi」

②「WBC World Light Flyweight Title

Tomori Tadashi vs. Hilario Zapata」

③「WBC World Light Flyweight Title

Hilario Zapata vs. Tomori Tadashi」

中島成雄(Nakajima Shigeo)のページ

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イラリオ・サパタ(Hilario Zapata)のページ

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